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この世界は
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しおりを挟む「こっちが庭園なんだ。」
「うん」
せっかくだから案内するよとキラースマイルで言われてしまえば頷くしかなく、何故か腕を組んで案内されている私。
「家の中も案内するよ」
「少し疲れちゃったから、テラスに戻りたい」
「わかった」
テラスに戻ればエタンもいなくなるだろうと思ったのに全然いなくなってくれない。ちゃっかり二人分のお茶とお菓子まで準備してニコニコしながらこっちを見てる。気まずい。
「ずっと見られると恥ずかしいからやめてくれる?」
「それは難しいよ」
「何で?」
「だって、命を助けてもらったのに何も返せてない」
「別に何か返して欲しくて助けたわけじゃないから、そんなに重く考えなくてもいいの」
「レミ、謙虚過ぎるって言われない?」
「言われたことないけど…」
「何かして欲しいことは?」
「うーん現状間に合っているかな、リランディアがくればここを去るし何もないよ」
「リランディアと仲がいいんだね」
「そう?知り合ってそこまで経ってないけど多分3ヶ月くらいじゃないかな?」
「そんなに短いんだ」
「まあ、私が生きるために必要だったの、リランディアには感謝しかないよ。」
後ろから影が出来たと思えばそこに、リランディアがいた。
「おかえり、リランディア」
「ただいま」
私の前にある紅茶を飲むリランディアは身軽なんだけど、これで本当に旅にでるのかな?
「随分身軽ね、他の荷物は?」
「ああ、コレの中に入ってるよ。せっかくの旅なんだし身軽に気楽にいこうじゃないか」
小さい鞄を指差すけど多分これ珍しい鞄なのよね、リランディアは時々よくわからない魔法のかかった道具を使ってるからそういう事にしておこう。聞くのがめんどくさい。
「ああ、そうだ。レミ目的地だけど海に向かうって事でいい?」
「どこでもいいよ。土地勘も何もないし、リランディアに任せるね」
「じゃあ、とりあえず王都に向かってそこから海に向かおうか」
「分かった、もう出発するの?」
「そうだね、長旅になるだろうし暗くならないうちに出発しようか」
「リランディア、王都に行くのであればうちの魔法陣を使うか?」
「使えるなら越したことはない、伯爵に許可がいるだろう」
「父も文句は言わないどころか、言えないよ」
私の方を見ながら話すけど、ここは口出さない方がいい。人が淹れてくれるお茶は美味しいな、さり気なくおかわりまで淹れてくれる。お茶会の作法を叩き込んでた日々が懐かしい。
「許可はすぐ出るだろうが、報告にいこう」
「そうだね、レミも行くよ」
「うん」
エタンがエスコートしようとしてくれたけど、リランディアが拒否していた。
「レミは君と違って貴族階級じゃない、同じ様に扱う必要はないよ。一人で歩いて行けるし、必要な時はちゃんと言葉にする。彼女の自由は奪わない方がいい。」
「いや、でも」
「レミは自由でいるからこそ意味があるんだ。彼女はエスコートして欲しいと言ってないだろう?」
「そうだな」
「僕の言葉の意味をきっと実感する羽目になる。」
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