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無口な大学生
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それからの真智子は洋太を質問攻めにした。黙り込んでしまってはならぬという思いに駆られたからだ。
学部は。
将来どんな職業を目指すのか。
部活は何をしていたのか。
サークルには入るつもりか。
などなど。
洋太はそんな真智子の質問に対し、全て一言のみで返していく。
農学部っス。
農業っス。
柔道っス。
入るつもりはないっス。
「農学部に進学するって聞いた時は驚いたな、まさかうちの家業を継ぐつもりなんじゃねぇかってな。
んであいつに聞いたらそれも良いかもな、って言うもんで、洋太さえ良ければって俺も思ってるんだ」
父親が話すあいつ、とは、父親の弟の事。つまり洋太の父親であり、真智子の叔父である。
その話を聞いた真智子はどんどんと自分が追い詰められている錯覚に見舞われる。
真智子の家は先祖から受け継いでいる大きな農地がある。父親はその農地を従業員を雇う事で管理している。
農業法人という形の中の会社法人を立ち上げ、経営者として先祖代々の土地を守る事を選んだ。
その背景には真智子の祖父が早くに亡くなってしまい、分家との繋がりが希薄になってしまった事。そして自分の子供が真智子しかいない事などがあるのだろうと、真智子は感じていた。
(という事は、洋太は大学だけじゃなくこれからずっと、この家にいるって事……!?)
「……っス」
誰に対する返事なのかは分からないが、洋太が小さく首を揺らした。
学部は。
将来どんな職業を目指すのか。
部活は何をしていたのか。
サークルには入るつもりか。
などなど。
洋太はそんな真智子の質問に対し、全て一言のみで返していく。
農学部っス。
農業っス。
柔道っス。
入るつもりはないっス。
「農学部に進学するって聞いた時は驚いたな、まさかうちの家業を継ぐつもりなんじゃねぇかってな。
んであいつに聞いたらそれも良いかもな、って言うもんで、洋太さえ良ければって俺も思ってるんだ」
父親が話すあいつ、とは、父親の弟の事。つまり洋太の父親であり、真智子の叔父である。
その話を聞いた真智子はどんどんと自分が追い詰められている錯覚に見舞われる。
真智子の家は先祖から受け継いでいる大きな農地がある。父親はその農地を従業員を雇う事で管理している。
農業法人という形の中の会社法人を立ち上げ、経営者として先祖代々の土地を守る事を選んだ。
その背景には真智子の祖父が早くに亡くなってしまい、分家との繋がりが希薄になってしまった事。そして自分の子供が真智子しかいない事などがあるのだろうと、真智子は感じていた。
(という事は、洋太は大学だけじゃなくこれからずっと、この家にいるって事……!?)
「……っス」
誰に対する返事なのかは分からないが、洋太が小さく首を揺らした。
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