世界で俺だけが幼馴染の事を知らない

なつのさんち

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After story

4.24光年先からのSOS

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 目が開ける。天井が見える。見える。見える!!!
 耳を澄ます。風が吹き抜ける音。
 鼻から息を吸い込む。朝のひんやりした空気が脳を覚醒させるようだ。
 身体を起こし、立ち上がる。

「戻って来れた……」

 あれからどれだけの時間が経ったのか。
 この仮想空間で受けた誘いに乗り、俺は空間を越えて見知らぬ星へと旅立った。
 開発者モードで抑制されていた本来の自分の記憶が戻り、発狂した。
 あの星は人間が、地球型生命体が想像する事の出来ない世界だった。

 俺は自らの記憶領域に必要と思われるデータをどんどん取り込み、そしてやっとこの仮想空間へ戻って来る事が出来た。
 この世界が存在するという事は、妹のパソコンの電源が切られていないという事。
 後は、あいつがログインさえしてくれれば……。

「俺の身体にデバイスを接続するよう伝えて……」










 いつまで経っても、妹はログインして来なかった。
 プレイヤーがいないこの世界、物語は始まらない。
 俺はずっとずっとこの仮想空間で、助けを求めている。
 遥か4.24光年先から……。
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