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付き合うのに好き以外の理由が必要ですか?
「お前こいつの彼女って知ってて手ぇ握ってんのか!?」
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水族館を出た後、俺達は手を繋ぎながらゆっくりと歩いていた。水族館を出てすぐに駅はあるけど、まだ時間が早いのでブラブラと散歩している。2駅、もしくは3駅分くらい歩けば、帰る時間になるんじゃないかな。
元々夕食はお互いの家で、と話していた。冬花ちゃんは高校3年生。受験生だ。推薦を得られるかも知れないとはいえ、受験生を夜遅くまで連れ歩いている大学生の彼氏というのは外聞が悪い。
いずれは、いつになるのか全く分からないけど、いずれは彼女のご両親ともお会いする機会が来るかも知れない。あぁ、こいつがあの時夜遅くまで娘を連れ回してた男か。そんな印象を持たれるのだけは避けたい。
楽しそうに街中の風景を眺める冬花ちゃん。あの店が気になる、そう言って3・4件は入っただろうか。こんな服は好みか、スカートの方がいいのか、髪の長さはどうか、眼鏡がない方がいいか。手を繋ぐにとどまらず、腕を絡めてくっついてくる冬花ちゃんにドギマギしながらも会話を楽しむ。もちろん柔らかい感触も。
大通りから少し入った商店街。パチンコ屋や空きテナントが目立つ。立ち飲み屋の隣に目的の場所があった。
「ゲーセン? ほとんど行った事ないなぁ」
「そう? クラスの子達とプリクラとか撮らないの?」
目的はプリクラではなく踊って踊ってレボリューション、通称おどレだったんだけど、話の流れでプリクラを撮る事になった。
冬花ちゃんはあまり慣れていない様子で、シャッターのタイミングに上手く合わせられず、出て来たプリントシートを見て不本意そうにしていた。
「じゃあもう1回しよ。写真なんだから何度でも撮り直せばいいじゃん」
同じ機種で2度目の撮影。要領を得た彼女はノリノリで、シャッターのタイミングに合わせて俺に抱き着きほっぺにチューをかまして来た。天使のような、小悪魔のような表情で俺に抱き着く冬花ちゃん。
驚く俺の顔が非常に気に入らないけど、いいじゃんいいじゃんという上機嫌な声には逆らえず。ハサミで切り分けて手渡されたプリントシール。どこに貼ればいいんだろうか……。
いっちょやりますか。おどレに硬貨を入れて音楽を選択する。冬花ちゃんは知ってはいても見るのは初めてらしいので、難し過ぎず簡単過ぎずな曲を選択。
おどレはアニメ主題歌やゲームミュージックも搭載されているのがいい。選んだのは10年以上昔に社会現象どころか世界中で流れた曲だけど、冬花ちゃんは知らないだろ~な。
曲が始まり、床部分に設置された光るパネル通りに足を動かす。目の前のモニターに流れる譜面を見ながらコンボを繋げていく。チラッと横目で冬花ちゃんを見る。
「あの日見た奇跡が~♪」
えっ、知ってんの!?
意外にも冬花ちゃんは割と広く深夜アニメを知っているようで、その勢いのままUFOキャッチャーコーナーへ。魔法少女やデジタルアイドル、もちろんデレレテのプライズも多数あった。
冬花ちゃんがオタク文化に忌避感がないと判明した為、安堵感からテンションが上がり、取れるまで帰れま千円状態に。五百円玉・百円玉が無くなり次第千円を両替機に突っ込むというプレイスタイル。
しかし全く取れない。どうなってんだ! こっちは女連れだそっ!!
「もう止めよ? それより外でクレープでも食べた方が楽しいよ?」
「いや、ここまで来たら何かしら冬花ちゃんに持って帰ってもらわないと俺の気が済まないんだ」
「気持ちは嬉しいけど、ね?」
「この千円で取れるから、絶対冬花ちゃんに橘を持って帰ってもらうから!」
両替機に何枚の千円札を突っ込んだか分からない。もう後には引けない。この透明な監獄に囚われた橘を救い出し、冬花ちゃんのお友達になってもらうんだ!
だぁぁぁっ!! クッソ甘々なクレーンめ、お前の握力は2か!! もう千円、もう千円で取れる取れる取れる取る取る取る!!!!!
「ダメっ! もう帰ろ、お願いだから!!」
冬花ちゃんが俺の腕を掴み、両替機へ行かせないように引っ張る。違う、違うんだ冬花ちゃん。これは漢の闘いなんだ、止めてくれるな!!
「おい! その子嫌がってんだろーが!!」
突如荒げた声を向けられる。茶髪をピンピンに立たせた今時な男。眉間に皺を寄せて威嚇している。
「ち、ちが」
「あれ? この子お前の彼女じゃね~の!?」
冬花ちゃんが誤解を解こうとしたのを、後から現れたこれも今風な男の声に遮られる。
は? 彼女? 今風な男が振り向いて声を掛けたのはこれまたイマドキな男。ちょっとだけきょどってる。
「お前こいつの彼女って知ってて手ぇ握ってんのか!?」
そんな事言われても、俺は俺の彼女の手を握ってるだけで。ってか離してって言ってたのは俺の方で。
ささっと冬花ちゃんを背中に隠すが、それすらも彼らにとってはダメだったようだ。
「お前ふざけてんのか!? その子離せや!!」
「おい、お前は彼女守れ! 俺らがこいつ押さえててやるから連れて逃げろ!!」
いやいやいや、俺から冬花ちゃんを連れて行くだと? コイツら何言ってんの? そんな事されたら俺何しちゃうか分からんぞ?
そう怒鳴り返したいのは山々だけど、心とは裏腹に口をパクパクさせるだけで何も言葉が出て来ない。何とかしなければ、冬花ちゃんに怖い思いをさせてしまう。
彼らの目的は、勘違いしてるとはいえ俺から冬花ちゃんを離れさせる事だろう。彼女うんぬん言ってるのはこの際忘れよう。
万が一、万が一俺に知らされていないナニカがあったとしても、それは後で考えよう。俺が冬花ちゃんを信じなくてどうする。今は、この場をどう収めるかだ。
「冬花ちゃん、ちょっと先に行っててくれない? 俺はこの人達の誤解を解いてから行くわ」
「ダメっ、私が説明するから!」
背中から俺の前に出て、男達の誤解を解こうとする冬花ちゃん。しかし彼らにとっては彼氏に助けを求め駆け出そうとしているように見えたのだろう。さらに俺が前に出られないよう冬花ちゃんを遮ったもんだから、俺が無理やり彼女を彼氏の所へ行けないようにしてると見えたのだろう。
「っざけんなよテメェー!!」
バキッ! 痛い、超痛い。誰に殴られたのかも分からない間に、頬に激痛が走る。でもそんなの関係ねぇ!! 俺が守る。突然現れたチャラい奴らに、俺の彼女を引き渡す訳にはいかねぇんだ。
事情は分からないけど、いつかこんな状況が来るかも知れないと覚悟していた。
俺が殴られるのは何の問題もない。問題なのは、冬花ちゃんに危害が及ぶかどうかだけだ。傷が残ろうが、多少経歴に傷が付こうがいいんだ。冬花ちゃんがいつまでも俺の隣で笑ってくれるなら、それだけでいいんだ。
「冬花は俺の彼女だ! お前らに手出しはさせない!!」
バキッ、ドカッ!! 顎に強烈なのが入り、床へと倒れ込む。冬花が悲鳴を上げ、倒れた俺の顔を覗き込むようにしゃがんだ。
「…………!? …………!!?」
俺の肩を揺すりながら、冬花が何か叫んでいる。頭が揺れているせいで聞き取れない。揺らされると余計訳分かんなくなると思うんだ、大丈夫だから揺らすのだけは止めない?
揺れる視界の中、冬花の肩にゴツい手が乗せられ、冬花を連れ去ろうとする誰かの姿が見えた。
「ふーかにさはんじゃねーお!!」
死にもの狂いで立ち上がり、誰かの腰を突き飛ばす。そのままの勢いで、誰かとともに倒れ込む。焦点が合わない。足に力が入らない。それでも冬花は俺が守らなくては!!
額にグシャッという感覚を感じた後、俺は意識を失った。
元々夕食はお互いの家で、と話していた。冬花ちゃんは高校3年生。受験生だ。推薦を得られるかも知れないとはいえ、受験生を夜遅くまで連れ歩いている大学生の彼氏というのは外聞が悪い。
いずれは、いつになるのか全く分からないけど、いずれは彼女のご両親ともお会いする機会が来るかも知れない。あぁ、こいつがあの時夜遅くまで娘を連れ回してた男か。そんな印象を持たれるのだけは避けたい。
楽しそうに街中の風景を眺める冬花ちゃん。あの店が気になる、そう言って3・4件は入っただろうか。こんな服は好みか、スカートの方がいいのか、髪の長さはどうか、眼鏡がない方がいいか。手を繋ぐにとどまらず、腕を絡めてくっついてくる冬花ちゃんにドギマギしながらも会話を楽しむ。もちろん柔らかい感触も。
大通りから少し入った商店街。パチンコ屋や空きテナントが目立つ。立ち飲み屋の隣に目的の場所があった。
「ゲーセン? ほとんど行った事ないなぁ」
「そう? クラスの子達とプリクラとか撮らないの?」
目的はプリクラではなく踊って踊ってレボリューション、通称おどレだったんだけど、話の流れでプリクラを撮る事になった。
冬花ちゃんはあまり慣れていない様子で、シャッターのタイミングに上手く合わせられず、出て来たプリントシートを見て不本意そうにしていた。
「じゃあもう1回しよ。写真なんだから何度でも撮り直せばいいじゃん」
同じ機種で2度目の撮影。要領を得た彼女はノリノリで、シャッターのタイミングに合わせて俺に抱き着きほっぺにチューをかまして来た。天使のような、小悪魔のような表情で俺に抱き着く冬花ちゃん。
驚く俺の顔が非常に気に入らないけど、いいじゃんいいじゃんという上機嫌な声には逆らえず。ハサミで切り分けて手渡されたプリントシール。どこに貼ればいいんだろうか……。
いっちょやりますか。おどレに硬貨を入れて音楽を選択する。冬花ちゃんは知ってはいても見るのは初めてらしいので、難し過ぎず簡単過ぎずな曲を選択。
おどレはアニメ主題歌やゲームミュージックも搭載されているのがいい。選んだのは10年以上昔に社会現象どころか世界中で流れた曲だけど、冬花ちゃんは知らないだろ~な。
曲が始まり、床部分に設置された光るパネル通りに足を動かす。目の前のモニターに流れる譜面を見ながらコンボを繋げていく。チラッと横目で冬花ちゃんを見る。
「あの日見た奇跡が~♪」
えっ、知ってんの!?
意外にも冬花ちゃんは割と広く深夜アニメを知っているようで、その勢いのままUFOキャッチャーコーナーへ。魔法少女やデジタルアイドル、もちろんデレレテのプライズも多数あった。
冬花ちゃんがオタク文化に忌避感がないと判明した為、安堵感からテンションが上がり、取れるまで帰れま千円状態に。五百円玉・百円玉が無くなり次第千円を両替機に突っ込むというプレイスタイル。
しかし全く取れない。どうなってんだ! こっちは女連れだそっ!!
「もう止めよ? それより外でクレープでも食べた方が楽しいよ?」
「いや、ここまで来たら何かしら冬花ちゃんに持って帰ってもらわないと俺の気が済まないんだ」
「気持ちは嬉しいけど、ね?」
「この千円で取れるから、絶対冬花ちゃんに橘を持って帰ってもらうから!」
両替機に何枚の千円札を突っ込んだか分からない。もう後には引けない。この透明な監獄に囚われた橘を救い出し、冬花ちゃんのお友達になってもらうんだ!
だぁぁぁっ!! クッソ甘々なクレーンめ、お前の握力は2か!! もう千円、もう千円で取れる取れる取れる取る取る取る!!!!!
「ダメっ! もう帰ろ、お願いだから!!」
冬花ちゃんが俺の腕を掴み、両替機へ行かせないように引っ張る。違う、違うんだ冬花ちゃん。これは漢の闘いなんだ、止めてくれるな!!
「おい! その子嫌がってんだろーが!!」
突如荒げた声を向けられる。茶髪をピンピンに立たせた今時な男。眉間に皺を寄せて威嚇している。
「ち、ちが」
「あれ? この子お前の彼女じゃね~の!?」
冬花ちゃんが誤解を解こうとしたのを、後から現れたこれも今風な男の声に遮られる。
は? 彼女? 今風な男が振り向いて声を掛けたのはこれまたイマドキな男。ちょっとだけきょどってる。
「お前こいつの彼女って知ってて手ぇ握ってんのか!?」
そんな事言われても、俺は俺の彼女の手を握ってるだけで。ってか離してって言ってたのは俺の方で。
ささっと冬花ちゃんを背中に隠すが、それすらも彼らにとってはダメだったようだ。
「お前ふざけてんのか!? その子離せや!!」
「おい、お前は彼女守れ! 俺らがこいつ押さえててやるから連れて逃げろ!!」
いやいやいや、俺から冬花ちゃんを連れて行くだと? コイツら何言ってんの? そんな事されたら俺何しちゃうか分からんぞ?
そう怒鳴り返したいのは山々だけど、心とは裏腹に口をパクパクさせるだけで何も言葉が出て来ない。何とかしなければ、冬花ちゃんに怖い思いをさせてしまう。
彼らの目的は、勘違いしてるとはいえ俺から冬花ちゃんを離れさせる事だろう。彼女うんぬん言ってるのはこの際忘れよう。
万が一、万が一俺に知らされていないナニカがあったとしても、それは後で考えよう。俺が冬花ちゃんを信じなくてどうする。今は、この場をどう収めるかだ。
「冬花ちゃん、ちょっと先に行っててくれない? 俺はこの人達の誤解を解いてから行くわ」
「ダメっ、私が説明するから!」
背中から俺の前に出て、男達の誤解を解こうとする冬花ちゃん。しかし彼らにとっては彼氏に助けを求め駆け出そうとしているように見えたのだろう。さらに俺が前に出られないよう冬花ちゃんを遮ったもんだから、俺が無理やり彼女を彼氏の所へ行けないようにしてると見えたのだろう。
「っざけんなよテメェー!!」
バキッ! 痛い、超痛い。誰に殴られたのかも分からない間に、頬に激痛が走る。でもそんなの関係ねぇ!! 俺が守る。突然現れたチャラい奴らに、俺の彼女を引き渡す訳にはいかねぇんだ。
事情は分からないけど、いつかこんな状況が来るかも知れないと覚悟していた。
俺が殴られるのは何の問題もない。問題なのは、冬花ちゃんに危害が及ぶかどうかだけだ。傷が残ろうが、多少経歴に傷が付こうがいいんだ。冬花ちゃんがいつまでも俺の隣で笑ってくれるなら、それだけでいいんだ。
「冬花は俺の彼女だ! お前らに手出しはさせない!!」
バキッ、ドカッ!! 顎に強烈なのが入り、床へと倒れ込む。冬花が悲鳴を上げ、倒れた俺の顔を覗き込むようにしゃがんだ。
「…………!? …………!!?」
俺の肩を揺すりながら、冬花が何か叫んでいる。頭が揺れているせいで聞き取れない。揺らされると余計訳分かんなくなると思うんだ、大丈夫だから揺らすのだけは止めない?
揺れる視界の中、冬花の肩にゴツい手が乗せられ、冬花を連れ去ろうとする誰かの姿が見えた。
「ふーかにさはんじゃねーお!!」
死にもの狂いで立ち上がり、誰かの腰を突き飛ばす。そのままの勢いで、誰かとともに倒れ込む。焦点が合わない。足に力が入らない。それでも冬花は俺が守らなくては!!
額にグシャッという感覚を感じた後、俺は意識を失った。
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