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ようこそ異世界へ
死闘です、勝てるのでしょうか
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除虫菊の炎と煙に襲われた吸血蚊達は、1匹、また1匹と落ちていき炎に包まれる。
草を刈り取ったサークルの周りで燃え盛る炎が上昇気流になり、燃えていないサークルの中心部に暖かい空気が流れ込んでくる。
サークルの真ん中で燃えながら燻されている除虫菊の煙は、その温かい空気の覆われてサークル内全体に濃厚に広がっている。
俺は気配を消したままサークルの外に出て、煙と熱さから逃れている。
「アチチチ、よし、ちょっとやけどをしたけど、狙い通りにうまくいったみたいだ。」
「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」.........
「ピロリン、運ポイント1上昇しました。火魔法中級が使えるようになりました。」
「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」.........
「ピロリン、運ポイント1上昇しました。水魔法初級が使えるようになりました。」
「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」.........
「ピロリン、運ポイント1上昇しました。収納魔法初級が使えるようになりました。」
すごい勢いで運ポイントが上がっていく。
この吸血蚊強そうだし、数も多いからね。それだけ運ポイントも稼げてるんだろう。
よし、能力もいろいろ覚えてきたみたいだし。
とりあえず火が落ち着くまでに確認しておくか。
水魔法初級、収納魔法初級..収納魔法! これってマジックボックス的なやつ?
新しい能力に有頂天になっていた俺は、後ろから迫る それ に気が付かなかった。
俺が忘れていた致命的な問題。それは虫が温かく明るいところに集まる習性。
吸血蚊はサークルの中心で煙に巻かれているから大丈夫だったけど、ここは草やぶのど真ん中。当然他にも虫はいて、そいつらが物凄い勢いで火に飛び込んでいく。
気配を消していようと俺はそこに居ないわけでもなく、後ろから虫がどんどん俺に迫ってきてその一部は俺に無茶苦茶当たっていたんだ。
あまりにも小さいから気付かなかっただけで。
でも虫は小さいとは限らない。吸血蚊だって20センチくらいあったし。
突然、危機察知能力が警告を出した。本来なら小さな音から徐々に大きくなっていくはずなのに、今回はいきなり音量MAXだ。
振り返るとそこには体長1メートルはあるカマキリが大きな鎌を上げて迫ってきていた。
そうか、習性で火に引き付けられている上に、今の俺は気配を消している。アイツからは俺が見えていないから、突っ込んできているんだ。
さてどうする?ここまで近いと火魔法は使えない。俺も火傷しちまう。水魔法は..たぶん同じ。こんな時ラノベの主人公はどうした?
「収納!」俺が叫ぶと、目の前のカマキリは突然消えた。
「ピロリン、運ポイント5上昇しました。」
カマキリを収納して運ポイントが上がったということは、カマキリは中で死んだのだろう。
危なかったけど、収納魔法に助けられた。
その後も、カマキリやらバッタやら、何かわからんもんまで大量にやってきたので全て収納してやった。
「ピロリン、運ポイント2上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント3上昇しました。」「ピロリン、運ポイント2上昇しました。」「ピロリン、運ポイント5上昇しました。」「ピロリン、運ポイント1上昇しました。」「ピロリン、運ポイント2上昇しました。」「ピロリン、運ポイント2上昇しました。」.........
「ピロリン、運ポイント2上昇しました。生理現象制御初級が使えるようになりました。」
生理現象制御だと!そういやミケツカミが運ポイントを上げるのには生理現象がどうのこうの言ってたっけ。
この能力を使えば運ポイントをもっと稼げるに違いない。
「生理現象制御!」
「ブヒィー、ブブブ、ピー!」
いきなりお腹に大量の空気が流れ込んできて、肛門から一気に噴き出す。
「ピロリン、運ポイント300上昇しました。風魔法初級が使えるようになりました。水魔法中級が使えるようになりました。」
この能力は物凄い威力がある。いろんな面で....
まずは運ポイント。いきなり300ポイントも獲得。能力も一気に更新された。
次は....、すごい臭い。辺り一面悪臭が漂う。そう内容量がいっぱいのバキュームカーを50台くらい集めたくらい。
そして音と振動。実際に見たことはないけど、小型爆弾を爆発させるとこんな感じかもってくらいの大きさと振動を感じた。
明るくなってから辺りを確認したら、半径500メートルくらいにいる蛇やらカエルやらいろんな生き物が仰向けになって気絶していた。
当然全て収納したけどね。
この能力って効果は大きいけど使いどころが難しいような....。
さて、無自覚に俺に向かってきて次々に収納される大量の虫と、完全にサークル内に充満し続ける除虫菊の煙に燻された吸血蚊達。
サークルの大きさも徐々に広がってきているし、吸血蚊の気配も感じられなくなったので、水魔法で火を消すことにした。
水魔法も中級になると魔法の選択肢が増えるみたいで、目の前に使える魔法の一覧が表示され、俺は「雨(レイン)」を選択する。
火の周り数メートルの範囲に猛烈な雨が降り注ぎ、火はあっという間に鎮火した。
そこに残るのは燃えカスになった吸血蚊や虫達、煙に巻かれて燃えずに死に絶えている吸血蚊や虫達。
綺麗に残っているものは全て収納しておいた。
後は....しらん。勝手に土に還ってくれるだろう。
こうして俺の初めての死闘は終わりを告げたのだった。
草を刈り取ったサークルの周りで燃え盛る炎が上昇気流になり、燃えていないサークルの中心部に暖かい空気が流れ込んでくる。
サークルの真ん中で燃えながら燻されている除虫菊の煙は、その温かい空気の覆われてサークル内全体に濃厚に広がっている。
俺は気配を消したままサークルの外に出て、煙と熱さから逃れている。
「アチチチ、よし、ちょっとやけどをしたけど、狙い通りにうまくいったみたいだ。」
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とりあえず火が落ち着くまでに確認しておくか。
水魔法初級、収納魔法初級..収納魔法! これってマジックボックス的なやつ?
新しい能力に有頂天になっていた俺は、後ろから迫る それ に気が付かなかった。
俺が忘れていた致命的な問題。それは虫が温かく明るいところに集まる習性。
吸血蚊はサークルの中心で煙に巻かれているから大丈夫だったけど、ここは草やぶのど真ん中。当然他にも虫はいて、そいつらが物凄い勢いで火に飛び込んでいく。
気配を消していようと俺はそこに居ないわけでもなく、後ろから虫がどんどん俺に迫ってきてその一部は俺に無茶苦茶当たっていたんだ。
あまりにも小さいから気付かなかっただけで。
でも虫は小さいとは限らない。吸血蚊だって20センチくらいあったし。
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振り返るとそこには体長1メートルはあるカマキリが大きな鎌を上げて迫ってきていた。
そうか、習性で火に引き付けられている上に、今の俺は気配を消している。アイツからは俺が見えていないから、突っ込んできているんだ。
さてどうする?ここまで近いと火魔法は使えない。俺も火傷しちまう。水魔法は..たぶん同じ。こんな時ラノベの主人公はどうした?
「収納!」俺が叫ぶと、目の前のカマキリは突然消えた。
「ピロリン、運ポイント5上昇しました。」
カマキリを収納して運ポイントが上がったということは、カマキリは中で死んだのだろう。
危なかったけど、収納魔法に助けられた。
その後も、カマキリやらバッタやら、何かわからんもんまで大量にやってきたので全て収納してやった。
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この能力を使えば運ポイントをもっと稼げるに違いない。
「生理現象制御!」
「ブヒィー、ブブブ、ピー!」
いきなりお腹に大量の空気が流れ込んできて、肛門から一気に噴き出す。
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まずは運ポイント。いきなり300ポイントも獲得。能力も一気に更新された。
次は....、すごい臭い。辺り一面悪臭が漂う。そう内容量がいっぱいのバキュームカーを50台くらい集めたくらい。
そして音と振動。実際に見たことはないけど、小型爆弾を爆発させるとこんな感じかもってくらいの大きさと振動を感じた。
明るくなってから辺りを確認したら、半径500メートルくらいにいる蛇やらカエルやらいろんな生き物が仰向けになって気絶していた。
当然全て収納したけどね。
この能力って効果は大きいけど使いどころが難しいような....。
さて、無自覚に俺に向かってきて次々に収納される大量の虫と、完全にサークル内に充満し続ける除虫菊の煙に燻された吸血蚊達。
サークルの大きさも徐々に広がってきているし、吸血蚊の気配も感じられなくなったので、水魔法で火を消すことにした。
水魔法も中級になると魔法の選択肢が増えるみたいで、目の前に使える魔法の一覧が表示され、俺は「雨(レイン)」を選択する。
火の周り数メートルの範囲に猛烈な雨が降り注ぎ、火はあっという間に鎮火した。
そこに残るのは燃えカスになった吸血蚊や虫達、煙に巻かれて燃えずに死に絶えている吸血蚊や虫達。
綺麗に残っているものは全て収納しておいた。
後は....しらん。勝手に土に還ってくれるだろう。
こうして俺の初めての死闘は終わりを告げたのだった。
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