100年生きられなきゃ異世界やり直し~俺の異世界生活はラノベみたいにはならないけど、それなりにスローライフを楽しんでいます~

まーくん

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アシオ・シティを開発

ミケツカミ様と話してみました

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スワリング共和国大統領ジャインの急病と魔人に伝わっている神によるこの世界の破壊伝説。

そしてミケツカミ様が俺をこの世界に召喚したこと。

あくまで想像の域は出ないけど、なんとなく繋がっているような気がする。

これが神では無くて大魔王とかだったらラノベそのものなんだけど。


アシオ・シティの執務室でミーアの兄シルベスタさんと話した日の夜、俺はひとりでベッドに入っていた。

いつもはミーアが近くに来ているんだけど、今日はさすがにシルベスタさんに止められていたみたいだな。

ひとりでは大きすぎるキングサイズのベッドでこちらに来てからのことを思い返す。

来て早々に式神と思われるいろんな奴に襲われた。

そしてアルマニ領に入ってから領地経営が上手くいったと思ったら、思いもしないところで殺されたり。

それからムーン大陸ではクルステさんから、古代文明滅亡の真実を聞いたよね。

インディアナ神国に巨大な亀の魔物が襲ってきたり、狂乱したスワリング教国のアフロ教皇がせめて来たり。

そして今回の大嵐と巨大な目による攻撃。


どうも、この世界を滅ぼそうとしている者が本当にいるんじゃないかと思ってしまう。

いったいなんだろうな。そして俺がこの世界に呼ばれた本当の理由って?


俺はそんなことを考えながら、眠りについた。


~~~~~

「ヒロシ君、ヒロシ君、聞こえているかい?」

「はい?この声はミケツカミ様?」

「そうだよ。今回は大変だったね。ご苦労様。ほんとに君がいてくれて助かっているよ。」

「ミケツカミ様、聞きたいことがいっぱいあるんです。」

「わかっているよ。そろそろ君には今起こっていることを話しておくべきだね。

君には聞く権利があるし、真実を知っておいて欲しいんだ。

実はこの世界を作ったのはわたしじゃないんだ。

この世界を創ったのはサナキス様という人、いや君からみたら神だね。

それでわたしは、サナキス様がこの世界を創るときに、この世界の守護者として呼ばれたんだ。

サナキス様は非常に優秀な方でね、この世界にあっという間に高度文明を育ててしまったんだよ。

普通なら何十億年もかかるのにたった8億年だよ。8億年だからね。

ちなみに君のいた地球って世界、あそこで46億年かかっているんだよ。

ねえ、すごいでしょ。

だけどね、少し急ぎ過ぎたんだ。

ほら君が聞いたムーン大陸の崩壊。

あれは当時まだ未熟だった人間達が起こした大きな過ちだったんだ。

あの大陸そのものがサナキス様の自慢であり、彼の尊厳を支えるものだったんだけど、一瞬で崩壊してしまった。

彼は何とかしようと頑張ったんだけど、あまりにも一瞬のことで止められなかったんだよ。

著しく自尊心が傷ついた彼は時間を巻き戻そうとまでしたんだ。

時間の巻き戻しは禁止事項だからね。

異世界管理局の監査部に見つかったら、懲罰もので彼のエリート人生は終わるはず。

それでも巻き戻しをやってしまった。

結果は君も知る通り、残念ながら巻き戻しも上手くいかず、ムーン大陸は滅亡してしまったんだ。

それから彼はどうしたと思う?

彼はこの世界を無かったことにしようとしたんだ。

だからこの世界を壊そうとした。

でも守護者のわたしがそれを邪魔していたんだ。

だって既に監査部の人が調査に入っていることを知っていたから。

わたしは考えたんだ。

誰か優秀な人を召喚してその人に文明を育ててもらおうと。

最初はサナキス様も乗り気になってくれたんだけどね。

期待が大き過ぎると空回りしちゃう。

何人も失敗したんだ。

だからサナキス様は諦めた。やっぱりこの世界を壊すことにしたんだ。

わたしは最後の希望として君を呼んだ。

ただ、過度な受圧を与えないように、何の目的もあたえなかったんだよ。

サナキス様は幼い君を見て失望したんだ。

だから君を殺そうと色々な工作をしたんだ。



今サナキス様は焦っているんだ。

インディアナ神国に監査部の職員を宿すスマルという男がムーン大陸崩壊の真相を知ってしまった。

サナキス様は、スマルを殺そうとアフロという男を利用した。

でも君が彼を殺させなかった。

だから今度はジャインという男を使って君を殺そうとしたんだ。

でも、また失敗したんだよね。

だからサナキス様はなりふり構わずこの星を消そうとするに違いないと思うんだ。

ヒロシ君、君に力をあげるよ。

その力でサナキス様の企みを阻止して欲しいんだ。

頼めるかい?」

この星が無くなる!

エレクトス王国もインディアナ神国もみんな…… たくさんの人達が消えてしまうだなんて。

そんなことあっていいはずがないだろ!!

「ミケツカミ様、俺やってみるよ。

どこまで頑張れるか分からないけど、やれるだけやってみる!」

「君ならそう言ってくれると思ったよ。

恐らく次は巨大隕石を落として来ると思うんだ。

隕石の落下で星が消えてしまうなんて、日常茶飯事だから調査されることも無いしね。

サナキス様はこの星の痕跡を全て消してしまいたいから、恐らくこの星に匹敵するくらいの星を落としてくると思う。

一度壊されてから星のカケラを集めて星を作り直すことも出来るんだけど、結構時間が掛かるんだよ。

この世界の人々を救うためにはどこかに移住させるしか手は無いんだ。

どこか……

そうだ、ムーン大陸にしよう。

あそこなら時間の進みも早いし、広さも十分だね。

実はこの星の全ての陸地を足しても、ムーン大陸全体の半分くらいなんだよ。

君がムーン大陸を再生させてくれたから、転移させて問題無さそうだ。

ムーン大陸を全て地上に出してから、この世界の人々をムーン大陸に移住させることが出来ればいいんだよ。


そうだ、君には時間操作の魔法をあげるよ。

それと、君の魔力量を10倍にしてあげる。

君になら出来るはずだ。ヒロシ君。」



~~~~~~
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