347 / 382
第14章 そして神になった
【修学旅行1】
しおりを挟む
<<女子中学生弥生視点>>
いったいここは何処なの?
目を開けて辺りを見渡すけど真っ暗で何も見えない。
さっきまで飲んでた炭酸ジュースが衝撃で顔にかかったのかな。
触ってみたら結構濡れてるし、ぬるぬるしてて少し粘ってる。
それに狭いし、少し臭い。ガソリンの匂いかなあ。
身体が何かに挟まって動けないんだよー。
凄く痛いってほどじゃないけど、足が痺れてきた。右腕も挟まってるみたいで動かない。
ちょっと息苦しいけど我慢できないことも無いし。
でも寒いなあ。なーんか力が抜けていく。
眠くなっちゃった。
ちょっと寝ようかな。
「……起……起き……起きて……」
誰かが起きなさいって。
起きなきゃ。
なんだか凄くいい匂い。
暖かいし、身体が軽いわ。
「起きて……起きて……」
もう少しだけ、もう少しだけ寝かせて欲しいの。もう少しだけでいいの。
「弥生、起きなさいってば!」
目を開けると、お日様が眩しい。
肩を揺すられたからそっちを見ると、祥子ちゃんがいた。
「祥子ちゃん、おはよ。」
「おはよじゃない。こんなとこで熟睡するんじゃないわよ。まったく。」
呆れたような祥子ちゃんの顔を見たら少し安心。
顔を濡らしてたモノも失くなっているし、身体も自由に動くみたい。
身体を起こすとクラスメイトのみんながいた。
裕子ちゃんも康子ちゃんもわたしを心配して走って来てくれた。
「大丈夫?弥生ちゃん。突然倒れちゃったから心配しちゃったよ。」
「聞いてよ裕子ちゃん。弥生ったらね寝てたのよ、気持ち良さそうに。
心配して損したよ。」
祥子ちゃんごめんね。心配かけちゃったね。
「さあ、そろそろ集合の時間だよ。行こうよ。」
「「「うん!」」」
4人で集合場所に向かう。
バスが待っていて扉の前でバスガイドのお姉さんが笑顔で立ってる。
わたし達が最初みたい。
「楽しかった?」
バスに乗り込むとバスガイドさんが、話しかけてきた。
「楽しかったのですけど、途中で眠むっちゃったみたい。変な夢見ちゃったけどね。」
夢の話しをしようかと思ったけど、男の子達が戻ってきたみたいで、バスガイドさん外に出ちゃった。
あんまり気持ちの良い話しじゃないから話さなくて良かったかも。
祥子ちゃん達とお喋りに夢中で気付かなかったけど、全員バスに戻ってきたみたいで、バスが発車した。
次の目的地は…
あれ、外が真っ白になったよ。
深い霧の中にいるみたい。
「弥生、弥生ってば!」
霧が晴れたら隣の祥子ちゃんが心配そうにこっちを見てる。
「もおー、心配するじゃない。
話してる最中に突然寝ちゃうんだから。」
また寝ちゃったみたい。お眠病かしらね。
「ごめんね。寝てたわけじゃないんだけど目の前が真っ白になっちゃって。」
「ホント、大丈夫?帰ったら病院行きなよ。ねっ。」
うん。
「動物園に着きましたよ。集合時間は4時ですからね。忘れないように戻って来るのよーー!」
「ハーーイ」
先生のいつもの大きな声。
男の子達は返事が終わらないうちに走って行っちゃった。
わたし達仲良し4人組も手を繋いで近くの檻に向かって走って行った。
<<マサル視点>>
昨日、人事課長から連絡がきた。
新たに召喚した人達がこちらに来るタイミングで次元地震に遭って次元の狭間に落ちたらしいのだ。
追跡した結果、彼らの元の世界のパラレルワールドに着いたという。
---
次元地震とは、交差するたくさんの次元が互いに衝突や干渉しあった時に強い摩擦が生じて起こる現象で、次元が混ざって一時的に別次元が繋がってしまう現象のことをいう。
次元の繋がりは非常に不安定でほんの一瞬のこともあれば、長期にわたって繋がっていることもある。
不可思議な失踪や特定の海域で飛行機や船が消えてしまうということが様々な世界で報告されているが、これも大半が次元地震が原因だと言われている。
ただ、次元地震が発生したからと言ってすぐにその影響があるわけでは無い。
何らかの原因により不安定な状況が発生し、それが次元地震と重なった場合に次元の狭間に落ちてしまうとされている。
---
今回は召喚が不安定な状態を作ってしまったようだ。
俺も異世界管理局の職員研修で教わったんだけど、この現象は極まれに起こるらしい。
全く違う世界に落ちた場合はその世界が異物判定して強制的に排除してしまうことが多いんだけど、今回は移動前と移動後の世界が非常に似た環境の為、その世界も落ちた彼らもおそらく気付いていないのだろう。
今回人事課長からの依頼についてなんだが、次元の狭間に落ちた彼らを予定していた世界に連れて行って欲しいということだ。
本来であれば人事課員が行って行う業務であるのだが、次元の狭間の一部は異世界管理局の者が入れないらしく、この狭間と同様の環境で生まれた俺が選ばれたわけだ。
いったいここは何処なの?
目を開けて辺りを見渡すけど真っ暗で何も見えない。
さっきまで飲んでた炭酸ジュースが衝撃で顔にかかったのかな。
触ってみたら結構濡れてるし、ぬるぬるしてて少し粘ってる。
それに狭いし、少し臭い。ガソリンの匂いかなあ。
身体が何かに挟まって動けないんだよー。
凄く痛いってほどじゃないけど、足が痺れてきた。右腕も挟まってるみたいで動かない。
ちょっと息苦しいけど我慢できないことも無いし。
でも寒いなあ。なーんか力が抜けていく。
眠くなっちゃった。
ちょっと寝ようかな。
「……起……起き……起きて……」
誰かが起きなさいって。
起きなきゃ。
なんだか凄くいい匂い。
暖かいし、身体が軽いわ。
「起きて……起きて……」
もう少しだけ、もう少しだけ寝かせて欲しいの。もう少しだけでいいの。
「弥生、起きなさいってば!」
目を開けると、お日様が眩しい。
肩を揺すられたからそっちを見ると、祥子ちゃんがいた。
「祥子ちゃん、おはよ。」
「おはよじゃない。こんなとこで熟睡するんじゃないわよ。まったく。」
呆れたような祥子ちゃんの顔を見たら少し安心。
顔を濡らしてたモノも失くなっているし、身体も自由に動くみたい。
身体を起こすとクラスメイトのみんながいた。
裕子ちゃんも康子ちゃんもわたしを心配して走って来てくれた。
「大丈夫?弥生ちゃん。突然倒れちゃったから心配しちゃったよ。」
「聞いてよ裕子ちゃん。弥生ったらね寝てたのよ、気持ち良さそうに。
心配して損したよ。」
祥子ちゃんごめんね。心配かけちゃったね。
「さあ、そろそろ集合の時間だよ。行こうよ。」
「「「うん!」」」
4人で集合場所に向かう。
バスが待っていて扉の前でバスガイドのお姉さんが笑顔で立ってる。
わたし達が最初みたい。
「楽しかった?」
バスに乗り込むとバスガイドさんが、話しかけてきた。
「楽しかったのですけど、途中で眠むっちゃったみたい。変な夢見ちゃったけどね。」
夢の話しをしようかと思ったけど、男の子達が戻ってきたみたいで、バスガイドさん外に出ちゃった。
あんまり気持ちの良い話しじゃないから話さなくて良かったかも。
祥子ちゃん達とお喋りに夢中で気付かなかったけど、全員バスに戻ってきたみたいで、バスが発車した。
次の目的地は…
あれ、外が真っ白になったよ。
深い霧の中にいるみたい。
「弥生、弥生ってば!」
霧が晴れたら隣の祥子ちゃんが心配そうにこっちを見てる。
「もおー、心配するじゃない。
話してる最中に突然寝ちゃうんだから。」
また寝ちゃったみたい。お眠病かしらね。
「ごめんね。寝てたわけじゃないんだけど目の前が真っ白になっちゃって。」
「ホント、大丈夫?帰ったら病院行きなよ。ねっ。」
うん。
「動物園に着きましたよ。集合時間は4時ですからね。忘れないように戻って来るのよーー!」
「ハーーイ」
先生のいつもの大きな声。
男の子達は返事が終わらないうちに走って行っちゃった。
わたし達仲良し4人組も手を繋いで近くの檻に向かって走って行った。
<<マサル視点>>
昨日、人事課長から連絡がきた。
新たに召喚した人達がこちらに来るタイミングで次元地震に遭って次元の狭間に落ちたらしいのだ。
追跡した結果、彼らの元の世界のパラレルワールドに着いたという。
---
次元地震とは、交差するたくさんの次元が互いに衝突や干渉しあった時に強い摩擦が生じて起こる現象で、次元が混ざって一時的に別次元が繋がってしまう現象のことをいう。
次元の繋がりは非常に不安定でほんの一瞬のこともあれば、長期にわたって繋がっていることもある。
不可思議な失踪や特定の海域で飛行機や船が消えてしまうということが様々な世界で報告されているが、これも大半が次元地震が原因だと言われている。
ただ、次元地震が発生したからと言ってすぐにその影響があるわけでは無い。
何らかの原因により不安定な状況が発生し、それが次元地震と重なった場合に次元の狭間に落ちてしまうとされている。
---
今回は召喚が不安定な状態を作ってしまったようだ。
俺も異世界管理局の職員研修で教わったんだけど、この現象は極まれに起こるらしい。
全く違う世界に落ちた場合はその世界が異物判定して強制的に排除してしまうことが多いんだけど、今回は移動前と移動後の世界が非常に似た環境の為、その世界も落ちた彼らもおそらく気付いていないのだろう。
今回人事課長からの依頼についてなんだが、次元の狭間に落ちた彼らを予定していた世界に連れて行って欲しいということだ。
本来であれば人事課員が行って行う業務であるのだが、次元の狭間の一部は異世界管理局の者が入れないらしく、この狭間と同様の環境で生まれた俺が選ばれたわけだ。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命
yukataka
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~
中畑 道
ファンタジー
「充実した人生を送ってください。私が創造した剣と魔法の世界で」
唯一の肉親だった妹の葬儀を終えた帰り道、不慮の事故で命を落とした世良登希雄は異世界の創造神に召喚される。弟子である第一女神の願いを叶えるために。
人類未開の地、魔獣の大森林最奥地で異世界の常識や習慣、魔法やスキル、身の守り方や戦い方を学んだトキオ セラは、女神から遣わされた御供のコタローと街へ向かう。
目的は一つ。充実した人生を送ること。
異世界転生特典『絶対安全領域(マイホーム)』~家の中にいれば神すら無効化、一歩も出ずに世界最強になりました~
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が転生時に願ったのは、たった一つ。「誰にも邪魔されず、絶対に安全な家で引きこもりたい!」
その切実な願いを聞き入れた神は、ユニークスキル『絶対安全領域(マイホーム)』を授けてくれた。この家の中にいれば、神の干渉すら無効化する究極の無敵空間だ!
「これで理想の怠惰な生活が送れる!」と喜んだのも束の間、追われる王女様が俺の庭に逃げ込んできて……? 面倒だが仕方なく、庭いじりのついでに追手を撃退したら、なぜかここが「聖域」だと勘違いされ、獣人の娘やエルフの学者まで押しかけてきた!
俺は家から出ずに快適なスローライフを送りたいだけなのに! 知らぬ間に世界を救う、無自覚最強の引きこもりファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる