最強魔法戦士は戦わない ~加藤優はチートな能力をもらったけど、できるだけ穏便に過ごしたいんだあ~

まーくん

文字の大きさ
346 / 382
第14章 そして神になった

【売れっ子ラノベ作家になりたい9】

しおりを挟む
<<シーザー侯爵視点>>



3日の行軍後、急いで王都に着いた時には、既に王都には平穏が戻っていた。



ヒルガやその私兵達はことごとくノブナガ殿達に排除されていたのだ。



幸いなことに、王になろうと考えていたヒルガは街には何も悪行を残していなかった。



残念ながら王家は王、王子が殺されたことで既に統治能力も残っていない。



残るアルノ公爵家も襲撃を受け、王政を復活させるのは困難な状況になってしまっていた。



「父上、この際王政は廃止し、共和制に転換しませんか。残っている貴族の合議制で今後の方向性を決めていくのです。



我々が中心となって仕組みを作っていきたいと思っていますので、父上には貴族の説得をお願いしたいのですが。」



あの甘えっ子だとばかり思っていたユリウスの突然の言葉に驚きを隠し得ない。



だが、彼の後ろに立ち並ぶ中級下級貴族の子弟、それも2男や3男の精悍で明るい顔を見ていると、これも時代の流れかと思ってしまうのだった。




<<ユリウス視点>>



シロウさんが僕の自室に来た時、シロウさんからいろんな話しを聞くことが出来ました。



シロウさんはこの世界の人じゃないこと、シロウさんの国では民主主義という合議制の政治の仕組みがあること。

なぜその民主主義を取り入れたのか等。



僕は伯爵家に生まれながらも2男ということで、それまで政治に関心を持つことはあまりありませんでした。



でもシロウさんに聞いた話しは僕の興味をくすぐります。



僕達の仲間内には貴族家の2男、3男しかいません。

だから、政治に加わることは無いのですが、何かを決める時にみんなで話し合った方が良い案が出ることは当たり前のように知っています。



それなのに王政で一部の権力者が全てを決めるというのはある意味危険だと思っていました。



シロウさんの話す民主主義は理想的な体制だと思われました。



しばらく話しているとノブナガ様が入ってこられました。



ノブナガ様もシロウさんの話す民主主義に耳を傾けておられましたが、不意に僕にこうおっしゃいました。



「それなら、お前が中心になって民主主義を進めればよかろう。



やがてこの国の王政も破綻が来る。その時にお前が仲間を指揮して民主主義に導けばよいではないか。



なんのしがらみも無いお前達だからこそ、できるのではないのか。」



突拍子も無いことですが、何か暗示にかけられたかのようにできる気がしてきました。



その翌日から、シロウさんと仲間達とで秘密の勉強会が始まったのです。







戦場で父上がシルベスト将軍に殺されようとしていた時、僕はためらわず剣を突き刺していました。



なんとなくシルベスト将軍が裏切り者であると気付いていたのです。



そして帰還後は、父の後ろ盾を得て仲間達と民主主義の実現に向けて進み始めました。



シロウさんはここに残って僕達を手伝ってくれることになりました。



ノブナガ様は国が落ち着いたのを見計らって去っていきました。



父上も行先を知らないようでした。




<<シロウ視点>>



なにもかも信長様の仕組んだものみたいだ。



元々野心満々のヒルガ侯爵が謀反を企てるのは時間の問題だったみたいだけど、少し暗示をかけて早めたみたいだし、シルベスト将軍にも暗示をかけて深層心理にあった裏切り心をくすぐったみたい。



ユリウス君には最初から目を付けていたみたいだったけど、接触する機会を伺っているところに俺が来て都合よく事が進んだみたいだね。



ちょっと臆病なユリウス君の性格が変わったのは気のせいかもしれないけど。



俺はユリウス君達を手伝う傍ら、ラノベを執筆中。今回の政変や信長さんの活躍等エピソード満点な上に、創造力や創作力もばっちりだから、いくらでも書けるよ。



今はユリウス君達の活躍を綴った国起こし物語を書いている途中。



中々の長編になりそうだ。




<<タケイナー視点>>



ふふふ、史郎君頑張ってくれているみたいですね。



信長さんも良い仕事をしてくれていますよ。



あの後スタビアヌスに入って、上手く王家に取り入ったみたいですね。



宰相になったみたいですよ。



あの合戦でめちゃくちゃに戦力を削られましたからね、史郎君達が国を強くするまでには立ち直るのが難しいでしょうね。



とにかく、あの世界は管理者の思うように動きそうですね。喜んでましたよ。



それともうひとり、喜んでいる人が。地球に来て出版社をやっているマリオさんです。



史郎君の書く異世界小説がバカ売れしてるんですって。



世界中で売り切れ続出で、異世界に行きたいって人が急増中。



各地のスカウトが嬉しい悲鳴を上げているそうです。



かくいう私もそうですが。



とにかく、みんなが上手くいって良かったです。ハイ。





売れっ子ラノベ作家になりたい編 完

しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~

チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!? 魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで! 心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく-- 美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!

充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~

中畑 道
ファンタジー
「充実した人生を送ってください。私が創造した剣と魔法の世界で」 唯一の肉親だった妹の葬儀を終えた帰り道、不慮の事故で命を落とした世良登希雄は異世界の創造神に召喚される。弟子である第一女神の願いを叶えるために。 人類未開の地、魔獣の大森林最奥地で異世界の常識や習慣、魔法やスキル、身の守り方や戦い方を学んだトキオ セラは、女神から遣わされた御供のコタローと街へ向かう。 目的は一つ。充実した人生を送ること。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!

yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。 しかしそれは神のミスによるものだった。 神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。 そして橘 涼太に提案をする。 『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。 橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。 しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。 さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。 これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

処理中です...