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第14章 そして神になった
【怪盗スペルチ団2】
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<<????視点>>
全く忌々しい。この前は異世界管理局の犬であるあのアース人にまんまとやられてしまった。
もう少しであいつも取り込んで上質の生命エネルギーを吸収できたものを。
しかし、途中で飛び込んできたあの女、いったい何者なんだ。
あいつが来てから様子がおかしくなり、結果的にあの世界を壊すことになってしまったんだ。
最後に仕掛けた攻撃で死んでいてくれればいいんだろうが、まあ無理だろうな。
しかし、テストケース15の次元操作は思うよりも上手くいった。
アースからの転移者200人をあれだけの時間維持できたのだ。
得られた生命エネルギーも膨大だった。
時間をループさせることで完全に活動を支配することで、安定した生命エネルギーを搾取できる。
まあ自由活動させないからエネルギー量の単位時間あたりの増加は見込めないが、元々生命エネルギーの高いアースの生命体を入れておけば、それなりの搾取量は期待できるというものだ。
1からせこせこと異世界を構築するよりも効率的だし、なにより手間がかからない。
全く理想的なシステムだよ。
まあ、倫理違反だとか生ちょろい考え方の奴らにはできない芸当だがな。
<<異世界管理局 調査室ジーク室長視点>>
「そうか、なるほどな。お前の危惧していたことが実際に起こっていた可能性があるわけだ。」
「そうだ、マサル君達に次元について指導している中で、彼らが経験してきた事柄を検証していく中で気付いた。
全く厄介なことだよ。」
久しぶりにジオンからバーに誘われてふたりでグラスを傾けながら話しをしていた。
ジオンにマサル君達の指導をさせていたが、その中である仮説がたったという。
それは以前からジオンに指摘されていた危惧であった。
”無限エネルギー思想”
我々の世界の倫理観として、創った生命体の生命維持というものがある。
文字通り我々が創った生命体が長期間安定してその種を維持できるように努力するというものであり、結果的にそれが良質の生命エネルギーを収穫するための近道だという考えに基づいたものだ。
我々が創ったといえども、いつまでもその種族だけに構っているわけにはいかないし、自立して安定した世界を作ってもらう必要がある。
そのためにある程度成熟したと判断したら我々は直接手を下さないように規定されている。
いつまでも構っていると自立できないからだ。
だが、生命とは難しいもので自我が発達し文明が成熟してくると、その世界を滅ぼしかねない脅威を自ら作るようになる。
そうならないように適切な人物を様々な場所から召喚し、チート能力を付加してその世界をコントロールさせているのだ。
異世界管理局の主要な任務のひとつがこれだ。
しかしこの倫理観を無視して効率だけを追求する考えもある。
出来るだけ優秀な種族を集め、時間がループする世界で飼育すれば、全くの不干渉で永遠に生命エネルギーを得ることが出来る、”無限エネルギー”思想だ。
実はこの考え方についてはジオンも長年研究してきて結果的にその思想自体が否定された。
”時間をループさせることのよる、その世界の不安定さ”や”その世界の生命体の精神が徐々に蝕まれることで発生する有害な生命エネルギー”等、結果的に永続的な運営が難しいということと、やはり倫理観に反するというふたつの観点から、禁忌に指定されたのだ。
だが倫理観を無視し、短期的に見た場合、効率が良いことには変わりなく、禁忌に指定されてもその理論を支持する研究者も少なくなかったのだ。
ただ学会の大多数が否定するなかで彼らは異端研究者として忌避されるようになると、ひとりふたりとその人数は減っていき、いつの間にか学会で”無限エネルギー”思想を唱える者はいなくなったため、この思想自体が完全に過去のものになっていたのだ。
だが、彼らがまだその”無限エネルギー”の研究を続けていたら。
まだ研究が進んでいない次元の狭間が彼らの”試験飼育場”であったら。
これが現在ジオンが考えている仮説であった。
「全く厄介な話しだな。マサル君やユウコ君はさぞかし憤っていただろうな。」
「そりゃそうさ、自分達の同胞が無限地獄に放り込まれて延々と搾取されて、挙句にその世界と共にポイ捨てされるのだからな。
怒るのは当然だろう。」
「全くそうだな。だからこそ彼らなら犯罪者を撲滅してくれるかもしれんな。」
「しかしいつもクールなお前が今回は妙に感情的なところが見えるぞ。」
「まあ、マサル君にはいろんな面で協力してもらっているしな、それに部下にもなってくれたし。
感情移入のひとつもするだろう。
例え我々の創った世界の生命体だとしてもね。」
「ははは、そういうところはお前らしいな。だが、俺もその気持ちが少しは分かるようになったかもな。」
こんなにジオンと話すのは久しぶりだ。俺達の夜はまだまだ続きそうだな。
全く忌々しい。この前は異世界管理局の犬であるあのアース人にまんまとやられてしまった。
もう少しであいつも取り込んで上質の生命エネルギーを吸収できたものを。
しかし、途中で飛び込んできたあの女、いったい何者なんだ。
あいつが来てから様子がおかしくなり、結果的にあの世界を壊すことになってしまったんだ。
最後に仕掛けた攻撃で死んでいてくれればいいんだろうが、まあ無理だろうな。
しかし、テストケース15の次元操作は思うよりも上手くいった。
アースからの転移者200人をあれだけの時間維持できたのだ。
得られた生命エネルギーも膨大だった。
時間をループさせることで完全に活動を支配することで、安定した生命エネルギーを搾取できる。
まあ自由活動させないからエネルギー量の単位時間あたりの増加は見込めないが、元々生命エネルギーの高いアースの生命体を入れておけば、それなりの搾取量は期待できるというものだ。
1からせこせこと異世界を構築するよりも効率的だし、なにより手間がかからない。
全く理想的なシステムだよ。
まあ、倫理違反だとか生ちょろい考え方の奴らにはできない芸当だがな。
<<異世界管理局 調査室ジーク室長視点>>
「そうか、なるほどな。お前の危惧していたことが実際に起こっていた可能性があるわけだ。」
「そうだ、マサル君達に次元について指導している中で、彼らが経験してきた事柄を検証していく中で気付いた。
全く厄介なことだよ。」
久しぶりにジオンからバーに誘われてふたりでグラスを傾けながら話しをしていた。
ジオンにマサル君達の指導をさせていたが、その中である仮説がたったという。
それは以前からジオンに指摘されていた危惧であった。
”無限エネルギー思想”
我々の世界の倫理観として、創った生命体の生命維持というものがある。
文字通り我々が創った生命体が長期間安定してその種を維持できるように努力するというものであり、結果的にそれが良質の生命エネルギーを収穫するための近道だという考えに基づいたものだ。
我々が創ったといえども、いつまでもその種族だけに構っているわけにはいかないし、自立して安定した世界を作ってもらう必要がある。
そのためにある程度成熟したと判断したら我々は直接手を下さないように規定されている。
いつまでも構っていると自立できないからだ。
だが、生命とは難しいもので自我が発達し文明が成熟してくると、その世界を滅ぼしかねない脅威を自ら作るようになる。
そうならないように適切な人物を様々な場所から召喚し、チート能力を付加してその世界をコントロールさせているのだ。
異世界管理局の主要な任務のひとつがこれだ。
しかしこの倫理観を無視して効率だけを追求する考えもある。
出来るだけ優秀な種族を集め、時間がループする世界で飼育すれば、全くの不干渉で永遠に生命エネルギーを得ることが出来る、”無限エネルギー”思想だ。
実はこの考え方についてはジオンも長年研究してきて結果的にその思想自体が否定された。
”時間をループさせることのよる、その世界の不安定さ”や”その世界の生命体の精神が徐々に蝕まれることで発生する有害な生命エネルギー”等、結果的に永続的な運営が難しいということと、やはり倫理観に反するというふたつの観点から、禁忌に指定されたのだ。
だが倫理観を無視し、短期的に見た場合、効率が良いことには変わりなく、禁忌に指定されてもその理論を支持する研究者も少なくなかったのだ。
ただ学会の大多数が否定するなかで彼らは異端研究者として忌避されるようになると、ひとりふたりとその人数は減っていき、いつの間にか学会で”無限エネルギー”思想を唱える者はいなくなったため、この思想自体が完全に過去のものになっていたのだ。
だが、彼らがまだその”無限エネルギー”の研究を続けていたら。
まだ研究が進んでいない次元の狭間が彼らの”試験飼育場”であったら。
これが現在ジオンが考えている仮説であった。
「全く厄介な話しだな。マサル君やユウコ君はさぞかし憤っていただろうな。」
「そりゃそうさ、自分達の同胞が無限地獄に放り込まれて延々と搾取されて、挙句にその世界と共にポイ捨てされるのだからな。
怒るのは当然だろう。」
「全くそうだな。だからこそ彼らなら犯罪者を撲滅してくれるかもしれんな。」
「しかしいつもクールなお前が今回は妙に感情的なところが見えるぞ。」
「まあ、マサル君にはいろんな面で協力してもらっているしな、それに部下にもなってくれたし。
感情移入のひとつもするだろう。
例え我々の創った世界の生命体だとしてもね。」
「ははは、そういうところはお前らしいな。だが、俺もその気持ちが少しは分かるようになったかもな。」
こんなにジオンと話すのは久しぶりだ。俺達の夜はまだまだ続きそうだな。
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