みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される

けるたん

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第3部 恋するウサギはくじけないっ!

第10話 このあと、めちゃくちゃセッ●●した!

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 なんの躊躇ためらいもなく、制服の上から器用にブラジャーを脱ぐ芽衣。

 その姿についゴクリ、と生唾を飲み込んでしまう。

 お、男らし過ぎるだろコイツ……。

 困惑する俺を差し置いて、一瞬で古羊(姉)山脈が、関東平野もビックリの更地に変わる。

 う~ん、相変わらず見事に盛るものだなぁ。

 どういう仕組みなんだろう?



「……さすがにジロジロ見られるのは、恥ずかしいんだけど?」
「す、すまぬでござる!」



 変な口調になりながら、慌てて後ろを向く。

 別に芽衣のおっぱいを見るのは初めてではないはずなのに、何故か無性にドキドキしてしまった。

 う~ん、なんだろうこの妙な敗北感は? 

 一旦気持ちを落ち着かせるべく、視線を足元に向けると、我が息子が「楽しみだねパパ!」と鎌首をもたげていた。

 お、落ち着けジュニアよ、まだ早い。

 息子の粗相そそうを優しくいさめていると、背後から熱っぽい甘い声音で「……い、いいわよ」とお許しの声が聞こえてきた。

 瞬間、自分でもビックリする速さで振り返り……絶句した。



「お、思った以上に恥ずかしいわね、これ……」



 そう言って頬を染める芽衣。

 そんな彼女の今の姿はなんていうか……滅茶苦茶エロかった。

 胸が見えそうな位置だけボタンが留められていて、あとは全てのボタンが外されていた。

 おそらく故意にやったわけではないのだろうが、そのギリギリのラインが男心を無性にくすぐる。



「な、何か言いなさいよ」
「エロい」
「~~~~っ! このバカっ!」



 お口の警備員がストライキを起こしているのか、率直な意見が検閲を無視して口からこぼれ出る。

 瞬間、ボッ! とゆでだこの如く顔を赤くした芽衣が、俺のすねを蹴飛ばす。

 地味に痛いので、やめていただきたい……。



「へ、変なこと言ってないで、さっさと揉みなさい!」
「りょ、了解でありますっ!」



 今、とんでもねぇことをしようとしていると実感しながらも、湧き上がる興奮に逆らうことが出来ず、芽衣の背後へと移動する。

 バクバクと、今にも心臓が爆発するんじゃねぇの? と思うくらい鼓動が激しく早鐘を打つ。

 もしかしたら俺は今日、死ぬかもしれん。

 もはや、まともじゃない思考回路で、漠然ばくぜんとそんなコトを考えながら、手術を開始するドクターのように両手の指先を天井に向け、一礼。



「そ、それでは、始めさせていただきます」
「よ、よろしくお願いします」



 お互いバカ丁寧に挨拶を済ませる。

 もう理性の声すら聞こえない。

 聞こえるのは、己の中の欲望と性欲の声だけ。

 そして俺の震える指先がうなりをあげ、芽衣の胸元へと……

 

 ――カチャリ。




「「ッ!?」」



 突如、施錠せじょうしていたはずのドアが、何者かによって強制的に開かされた。

 瞬間、俺と芽衣は半ば抱き合うような形で、机の下へと避難する。

 な、何が起きたんだ、今!?



「あれぇ? おかしいなぁ、メイちゃんの声が聞こえた気がしたんだけど……? というか、なんで鍵がかかってたんだろう?」

(よ、よこたん!?)
(よ、洋子!?)



 間の抜けた声をあげながら生徒会室に入ってきた異分子は、ワガママボディのくせに性格は引っ込み思案の爆乳わんこと、古羊洋子その人であった。

 いや、よこたんだけじゃない。

 その背後で廉太郎先輩と羽賀先輩までもが、ツカツカと入室してきて、気がついたら生徒会役員が全員集合していた。



「おりょりょ? めぇちゃんは居ないのかにゃ? ちょっと予算について相談したいことがあったんだけどなぁ。ところでネコちゃんはどうしたの? 確かクラスの方で準備してたよね?」

「……あたしも会長に相談がある」

「そっかぁ! でも残念、めぇちゃん今は居ないみたいだよ」



 そう言って俺達の隠れている机の前を通り、自分の席にドカッ! と腰を下ろす廉太郎先輩。

 どうやらここで芽衣が来るのを待つことにしたらしい。

 ま、マズい。

 この状況は本当にマズいぞ!?

 さぁみんな、改めて想像してみようか!

 衣服が乱れた女子生徒に、鼻息を荒くしながら抱き着いている男子高校生の図を。

 うん、確実に事案発生案件だわ。

 国が国なら打ち首獄門だね♪



(ど、どどどど、どうすんだよ芽衣!?)

(お、おおおお、落ち着きなさい士狼! とりあえず気配を消して、3人が居なくなるのを待つのよ!)



 そう言ってギュッ! と俺の身体を抱きしめる芽衣。

 途端に芽衣の亜麻色の髪から、ふわっ♪ とイイ匂いが俺の方に漂ってきて……って!?

 おいバカ、おまえ!?

 今そんなに抱きついたら!?



(うん? なにかしら? このお腹に当たる固い感触は……って!? あ、アンタこれ!?)

(てへ♪)

(こ、こんなときにドコを大きくさせてんのよ!?)

(しょ、しょうがねぇだろ! おまえが密着してくるんだから!)



 自分でもビックリするくらいの強度を持って、俺のバベルの塔が建設されていた。

 建設おめでとうございます。

 下半身をギンギンにしたまま、芽衣と視線だけで言い争っていると、突然よこたんが俺たちの隠れている机の前までやってきた。



「アレ? これメイちゃんのスマホだ。なんでししょーの机の上に置いてあるんだろう? あっ!」



 ペラッ、と1枚の紙切れが俺たちのすぐ傍に落ちる。

 よこたんは「やっちゃったぁ~」と言いながら、俺達の居る机の下に顔を覗かせ。



「ししょーはもうちょっと机の上を綺麗にしないとダメだ……えっ?」

「「……あっ」」



 バッチリ、バッチリである。

 俺達とよこたんの視線が、これでもかと言わんばかりに絡み合う。

 ついでに俺と芽衣の身体も、絡み合っている。



「「「…………」」」



 何とも言えない空気が、俺たち3人の間に流れる。

 もはや体感的には無限とも感じられる時間。

 よこたんの無言の視線は、ゆっくりと俺の顔から芽衣の顔、そして芽衣の乱れた衣服へと移動し。
 


 ――ブゥンッ。



 とその瞳から、一切の光彩を消し去った。





((ひぃぃぃぃぃっ!?))



 今度は別の意味で震えあがる俺達。

 そんな俺達から目線を切り、よこたんはスクッ! と立ち上がると、今思い出したかのように「あっ!」と先輩たちに聞こえるような声をあげた。



「そういえばメイちゃん、職員室に用があるって言ってたから、あと1時間くらいは帰ってこないかもしれないですよ?」

「そうなの? それを先に言ってよ、よっちゃん! じゃあまた1時間後によっと!」

「……ならあたしも」

「ボクは少しだけ部屋の掃除をしちゃいますね」



 そう言って、生徒会室を出ていく先輩たちの後ろ姿を眺める、よこたん。

 バタンッ! と重苦しい扉が閉まる音が、部屋中に響いた数秒後。

 いつものポワポワとした声音で。



「もう出てきていいよ、2人とも」

「た、助かったぜ、よこたん……。一時はどうなることかと」

「あ、ありがとう洋子。おかげで命拾いしたわ」



 ドチャッ! と机の下から雪崩なだれ込むように、芽衣と共に脱出する。

 こもった熱気やら冷や汗やらで、制服が肌に張り付いて、女性経験が無いクセに見栄を張る童貞のように気持ちが悪い。

 うげぇ!? と顏をしかめる俺をよそに、芽衣はいそいそとハイブリッド偽乳パッドを装着し直しながら、ふぅ、と小さく吐息をこぼした。



「アタシの準備が終わったら、急いで狛井先輩たちを追いかけるわよ」
「だな。よこたんも一緒に――」

「誰が『立っていい』って、言ったのかな?」

「「……えっ?」」



 ピシリッ! と生徒会室の空気が固まった。

 見ると、よこたんを中心に強烈なプレッシャーの波動が、この空間を支配していた。



「あ、あの、よこたん?」
「ど、どうしたの洋子? 顔が怖いわよ?」
「2人とも? ……正座」

(あぁ、またこのパターンか)
(またこのパターンね)



 芽衣と顔を見合わせながら、軽く肩をすくめてみせる。

 どうやら俺達の気持ちは一緒らしい。

 俺達は2人同時に頷くと、よこたんに向かって、最高の笑みを浮かべて言ってやった。


「大神士狼」
「古羊芽衣」

「「正座、します!」」
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