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第7部 大乱闘スマッシュシスターズ
第13話 俺の妖怪アンテナ~ある意味ビンビン物語~
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週明けの月曜日。
朝のホームルームの時間より少し前。
初めて蜂谷が学校を休んだこの日、俺は自分の机で苦悶の表情を浮かべていた。
我がママ上と双子姫さま達による、地獄週末を何とか乗り切った俺に襲い掛かってきたのは、指先1つとして動かない強烈なまでの筋肉痛であった。
「うがぁ……体がイテェよぉ。誰か助けてぇ~」
「なんじゃ、なんじゃ? 朝から情けない声が聞こえてきたかと思えば、下僕1号ではないか」
「その声は……うさみんか?」
机に突っ伏したまま何とか首だけ動かすと、そこには制服に白衣というアンタッチャブルない出立ちをした、金髪ロリ巨乳こと、宇佐美こころ氏が突っ立っていた。
相も変わらずミニマムな体にマキシマムなおっぱいを搭載したマッドサイエンティストは「朝から軟弱なヤツじゃのぅ」と小さく愚痴る。
「うるへぇ。こちとら全身筋肉痛で、今はおまえの相手をしている余裕なんてないんだよ」
「ふん、こっちだって貴様なんぞに用はないわい! ……猿野はまだ来ておらんのか?」
「見たまんまだよ、パツキン。まだ来てねぇよ」
「むぅ、そうか……。せっかくお弁当を作ってきたというのにのぅ」
キョロキョロと辺りを見渡しながら、これでもかと言わんばかりに盛大なため息をこぼす、ロリ巨乳。
その手にはちょこんと可愛らしいお弁当が携えられていた。
「おまえまだ元気のこと諦めてなかったんだな……って、痛!?」
「ワガハイの辞書に諦めるという文字は存在しないわい! それよりも、ほんとにツラそうじゃのう1号よ」
「正直言って、やばたにえんの極み……がぁっ!?」
ビシリッ! と鈍い痛みが体に走り、変なうめき声が口からこぼれ落ちる。
そんな俺を見て、うさみんは某未来から来た猫型的なロボットのような声音で「しょうがないのぅ」と言いながら、白衣のポケットをまさぐり出した。
「一応キサマには借りがあるしのぅ」
「おっ? なんかくれるの?」
「テテテッテッテッテーッ! レッドチブ~♪」
「……なにそのパンモン臭プンプンのヤベェ飲み薬は?」
「パチモンとは失礼な奴じゃ! これはワガハイが独自に開発した栄養ドリンクじゃ。コレを飲めば、その筋肉痛も一発で治ること請け合いじゃぞい!」
どこかで見たことがあるようなアルミ缶をポケットから取り出したマッドサイエンティストは、カシュッ! と小気味よい音を立てながら、プルタブを引っ張った。
「ほれ。グイッ! といくがよい」
「体が動かせない、飲ませて」
「まったく、しょうがないベイビーじゃのう」
ブツクサ文句を垂れ流しながらも、素直にそのレッドチブとやらを俺の口元へと運んでくれるロリ巨乳。
俺はその妙にドロッ、とした液体をゆっくりと嚥下し、
「んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
卑猥極まりない咆哮をあげていた。
「にゃ、にゃにコレぇぇぇぇぇっ!? ぜ、全身がビンカンにひぎぃっ!?」
「あれ? おかしいのぅ、ちょっと調合を間違えたかえ?」
「ちょっとの騒ぎじゃねぇだろヒィィィィンッッ!?」
全身をビクン♪ ビクンッ♪ 震わせ、舌を突き出し、腰をカクカクッ!? 振っている俺の姿を前に、クラスメイトたちが「何事か!?」と奇怪な視線を送ってくる。
が、正直今はそれどころではない。
「く、悔しいっ! でも、感じちゃう!?(びくん、びくん♪)」
「案外余裕じゃのう?」
俺の口から、エロ漫画でしか聞いた事がない、卑猥きわまるハーモニーが教室中に木霊する。
これには流石にに居たたまれなくなったのか、パツキン巨乳は「そ、それじゃワガハイはこれで!」と、パピュ―と自分の教室へと逃げ帰って行った。
おい待て、バカ科学者っ!
略してバカガク者!?
せめてこの身体をどうにかしてから行けぇっ!?
クモの子を散らすように逃げるロリ巨乳と入れ替わりで、ようやく登校してきた元気が、間抜け面のまま俺の机までやってきた。
「おはようさん相棒! ……どうしたんや、そんなに身体をプルプルさせて?」
「んほぉぉぉぉぉぉぉっ!? お、俺の体に触っちゃらめぇぇぇぇぇぇっ!?」
2年A組の教室内に哀れな男のピンク色の嬌声。もとい悶絶が、いらないほどに響き渡った。
いやしかし、生まれて初めて「んほぉぉぉぉぉっ!?」なんて声あげたわ。
一体どっから出てきたんだよ? ってくらい甲高い声でさ……。
なんていうか、軽く死にたくなってくるよね♪
「ま、マジでどうしたんや相棒? そんなAVみたいな咆哮あげて? もしかして……撮影中か?」
「んなわけねぇだろ万年発情期! うさみんの変な薬のせいで、体が異常なほどに敏感になっているだけだはぁぁぁぁぁぁんっ!?」
そうロリ巨乳の訳の分からん薬の影響で、今の俺のマイボディは神経が狂ったかのように、着ている服の摩擦や声帯の震えなどの些細な刺激で絶頂しかけてしまうのだ。
それは体内を引っ掻き回して反響するかのように、例えるのであれば、自分という存在が剥き出しにされた神経そのものになり、その過敏な表面をティッシュペーパーで作った数万本の『こより』によって入念にくすぐられている状態と言えば、分かりやすいだろうか。
「今の俺はピチピチの敏感ボディを持った男子高校生……敏感高校生なんだよ。簡単な刺激だけで腰砕けになるんだから、気軽に触れるんじゃんほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
「おぉっ、ほんまに敏感なんやなぁ」
面白そうに元気が俺の肩に触った瞬間、俺の口からふしだら極まりない嬌声が噴出。
周りは唖然、女子は呆然、俺は悶絶。
この瞬間、世界で一番カオスだったクラスは、間違いなくウチだった。
「んほぉぉぉぉっ!?」と野太い咆哮をあげる俺に、周りのクラスメイトたちからの尊敬の念は消え、アヘ顔ダブルピースを浮かべる姿に全員真顔。
確実に今この場に青い服を着たサンタさんが居たら、問答無用で職質、及び連行されているところだろう。
おそらく罪状は猥褻物陳列罪。
ちなみに猥褻物は顔面である。
おい、誰の顔が猥褻物だって?
「はいはい、2人とも。ホームルームが始まりますから、席に戻ってくださいね?」
「あっ、古羊はん! おはようさん、今日も綺麗やねぇ」
「ありがとうございます。でも気軽に女の子にそんなこと言っちゃダメですよ、猿野くん? 彼女さんが不安になりますからね」
「おっと、こりゃ失敬!」
ペチッ! と額を軽く叩きながら、ズコズコと自分の席へと戻っていく元気。
そんな元気と入れ替わるようにやってきた芽衣は、自分の机に着席しながら、俺にしか聞こえない声音で小さくつぶやいた。
「ちょっと大丈夫、士狼? 全身プルプルじゃない」
「ちょっと大丈ばないです……んひぃぃぃっ!? そ、そんな囁くような声を出さないでぇ!? 耳、敏感らのぉぉぉぉぉっ!?」
「……これはこれで面白いわね」
おいコラ、このドS女神?
人が苦しんでいるところを笑うんじゃありません!
ちょっ!? やめて!? 耳に息を吹きかけないで!
ビクビクビク!? と、陸に打ち上げられたマグロよろしく、小刻みに身体を痙攣させる俺を見て、芽衣が心底楽しそうに笑みを深める。
その傍らで、2年A組男子一同は、
「どうするアマゾン? アイツ、処刑する?」
「処す? 処す?」
「まぁ待て、おまえ達。とりあえず、まずはアイツのスマホの連絡先を『クラスメイト』から『裏切り者』に降格だな」
「「「「了解っ!」」」」
アマゾンの号令と共に、訓練された犬の如く、スマホを弄り始める我が同士たち。
……ち、違うよね?
その『裏切り者』にカテゴライズされるのは、大神さん家の士狼くんじゃないよね?
し、信じてるよみんな!
「め、芽衣ひゃん!? ほ、ほんろに今はらめなのぉぉぉぉぉっ!?」
「う~ん、どうやら本当にツラそうですね。そんなにツライなら、保健室で休みますか士狼?」
うん、と子どものようにコクリと頷く。
芽衣は「では行きましょうか!」と声高に告げるなり、俺の手を無理やり自分の肩に乗せ、引きずるように歩き出した――って、ちょっと待ってくれ!
おまえが1歩進むたびに、振動が俺にまで伝わって、くすぐったんほぉぉぉぉぉぉっ!?
「め、芽衣ひゃん!? ひ、1人で行けるはら、離ひてっ!?」
「呂律が全然回ってないじゃないですか。変に意地を張らなくても、わたしに身体を預けていいんですよ」
珍しく邪気が一切ない、慈愛に満ちた笑みを俺に向ける芽衣。
久しく向けられて来なかった笑顔に、思わずドキリとしてしまう。
やっぱコイツ、笑った顔は可愛いんだんほぉぉぉぉぉぉぉっ!?
だ、ダメだ!?
どれだけ笑顔が可愛かろうが、今の俺の敏感ボディでは、その笑顔に見とれることは出来なひぃぃぃぃぃぃんっ!?
「あひんっ!? おひゅんっ!?」
「ほら、頑張ってください士狼。すぐに保健室に連れて行ってあげますからね」
そう言って、芽衣は俺を担いで教室を後にする。
俺は芽衣に担がれながら、荒い呼吸を繰り返し、ビクビクッ!? と身体を震わせながら、男子高校生がしてはいけない恍惚とした笑みを浮かべていた。
あぁ……きっと俺はもう、2年A組内では彼女を作ることは出来ないな。
他人事のように頭の隅でそんなことを思いながら、全身を痙攣させ、芽衣に保健室へと連行されるのであった。
朝のホームルームの時間より少し前。
初めて蜂谷が学校を休んだこの日、俺は自分の机で苦悶の表情を浮かべていた。
我がママ上と双子姫さま達による、地獄週末を何とか乗り切った俺に襲い掛かってきたのは、指先1つとして動かない強烈なまでの筋肉痛であった。
「うがぁ……体がイテェよぉ。誰か助けてぇ~」
「なんじゃ、なんじゃ? 朝から情けない声が聞こえてきたかと思えば、下僕1号ではないか」
「その声は……うさみんか?」
机に突っ伏したまま何とか首だけ動かすと、そこには制服に白衣というアンタッチャブルない出立ちをした、金髪ロリ巨乳こと、宇佐美こころ氏が突っ立っていた。
相も変わらずミニマムな体にマキシマムなおっぱいを搭載したマッドサイエンティストは「朝から軟弱なヤツじゃのぅ」と小さく愚痴る。
「うるへぇ。こちとら全身筋肉痛で、今はおまえの相手をしている余裕なんてないんだよ」
「ふん、こっちだって貴様なんぞに用はないわい! ……猿野はまだ来ておらんのか?」
「見たまんまだよ、パツキン。まだ来てねぇよ」
「むぅ、そうか……。せっかくお弁当を作ってきたというのにのぅ」
キョロキョロと辺りを見渡しながら、これでもかと言わんばかりに盛大なため息をこぼす、ロリ巨乳。
その手にはちょこんと可愛らしいお弁当が携えられていた。
「おまえまだ元気のこと諦めてなかったんだな……って、痛!?」
「ワガハイの辞書に諦めるという文字は存在しないわい! それよりも、ほんとにツラそうじゃのう1号よ」
「正直言って、やばたにえんの極み……がぁっ!?」
ビシリッ! と鈍い痛みが体に走り、変なうめき声が口からこぼれ落ちる。
そんな俺を見て、うさみんは某未来から来た猫型的なロボットのような声音で「しょうがないのぅ」と言いながら、白衣のポケットをまさぐり出した。
「一応キサマには借りがあるしのぅ」
「おっ? なんかくれるの?」
「テテテッテッテッテーッ! レッドチブ~♪」
「……なにそのパンモン臭プンプンのヤベェ飲み薬は?」
「パチモンとは失礼な奴じゃ! これはワガハイが独自に開発した栄養ドリンクじゃ。コレを飲めば、その筋肉痛も一発で治ること請け合いじゃぞい!」
どこかで見たことがあるようなアルミ缶をポケットから取り出したマッドサイエンティストは、カシュッ! と小気味よい音を立てながら、プルタブを引っ張った。
「ほれ。グイッ! といくがよい」
「体が動かせない、飲ませて」
「まったく、しょうがないベイビーじゃのう」
ブツクサ文句を垂れ流しながらも、素直にそのレッドチブとやらを俺の口元へと運んでくれるロリ巨乳。
俺はその妙にドロッ、とした液体をゆっくりと嚥下し、
「んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
卑猥極まりない咆哮をあげていた。
「にゃ、にゃにコレぇぇぇぇぇっ!? ぜ、全身がビンカンにひぎぃっ!?」
「あれ? おかしいのぅ、ちょっと調合を間違えたかえ?」
「ちょっとの騒ぎじゃねぇだろヒィィィィンッッ!?」
全身をビクン♪ ビクンッ♪ 震わせ、舌を突き出し、腰をカクカクッ!? 振っている俺の姿を前に、クラスメイトたちが「何事か!?」と奇怪な視線を送ってくる。
が、正直今はそれどころではない。
「く、悔しいっ! でも、感じちゃう!?(びくん、びくん♪)」
「案外余裕じゃのう?」
俺の口から、エロ漫画でしか聞いた事がない、卑猥きわまるハーモニーが教室中に木霊する。
これには流石にに居たたまれなくなったのか、パツキン巨乳は「そ、それじゃワガハイはこれで!」と、パピュ―と自分の教室へと逃げ帰って行った。
おい待て、バカ科学者っ!
略してバカガク者!?
せめてこの身体をどうにかしてから行けぇっ!?
クモの子を散らすように逃げるロリ巨乳と入れ替わりで、ようやく登校してきた元気が、間抜け面のまま俺の机までやってきた。
「おはようさん相棒! ……どうしたんや、そんなに身体をプルプルさせて?」
「んほぉぉぉぉぉぉぉっ!? お、俺の体に触っちゃらめぇぇぇぇぇぇっ!?」
2年A組の教室内に哀れな男のピンク色の嬌声。もとい悶絶が、いらないほどに響き渡った。
いやしかし、生まれて初めて「んほぉぉぉぉぉっ!?」なんて声あげたわ。
一体どっから出てきたんだよ? ってくらい甲高い声でさ……。
なんていうか、軽く死にたくなってくるよね♪
「ま、マジでどうしたんや相棒? そんなAVみたいな咆哮あげて? もしかして……撮影中か?」
「んなわけねぇだろ万年発情期! うさみんの変な薬のせいで、体が異常なほどに敏感になっているだけだはぁぁぁぁぁぁんっ!?」
そうロリ巨乳の訳の分からん薬の影響で、今の俺のマイボディは神経が狂ったかのように、着ている服の摩擦や声帯の震えなどの些細な刺激で絶頂しかけてしまうのだ。
それは体内を引っ掻き回して反響するかのように、例えるのであれば、自分という存在が剥き出しにされた神経そのものになり、その過敏な表面をティッシュペーパーで作った数万本の『こより』によって入念にくすぐられている状態と言えば、分かりやすいだろうか。
「今の俺はピチピチの敏感ボディを持った男子高校生……敏感高校生なんだよ。簡単な刺激だけで腰砕けになるんだから、気軽に触れるんじゃんほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
「おぉっ、ほんまに敏感なんやなぁ」
面白そうに元気が俺の肩に触った瞬間、俺の口からふしだら極まりない嬌声が噴出。
周りは唖然、女子は呆然、俺は悶絶。
この瞬間、世界で一番カオスだったクラスは、間違いなくウチだった。
「んほぉぉぉぉっ!?」と野太い咆哮をあげる俺に、周りのクラスメイトたちからの尊敬の念は消え、アヘ顔ダブルピースを浮かべる姿に全員真顔。
確実に今この場に青い服を着たサンタさんが居たら、問答無用で職質、及び連行されているところだろう。
おそらく罪状は猥褻物陳列罪。
ちなみに猥褻物は顔面である。
おい、誰の顔が猥褻物だって?
「はいはい、2人とも。ホームルームが始まりますから、席に戻ってくださいね?」
「あっ、古羊はん! おはようさん、今日も綺麗やねぇ」
「ありがとうございます。でも気軽に女の子にそんなこと言っちゃダメですよ、猿野くん? 彼女さんが不安になりますからね」
「おっと、こりゃ失敬!」
ペチッ! と額を軽く叩きながら、ズコズコと自分の席へと戻っていく元気。
そんな元気と入れ替わるようにやってきた芽衣は、自分の机に着席しながら、俺にしか聞こえない声音で小さくつぶやいた。
「ちょっと大丈夫、士狼? 全身プルプルじゃない」
「ちょっと大丈ばないです……んひぃぃぃっ!? そ、そんな囁くような声を出さないでぇ!? 耳、敏感らのぉぉぉぉぉっ!?」
「……これはこれで面白いわね」
おいコラ、このドS女神?
人が苦しんでいるところを笑うんじゃありません!
ちょっ!? やめて!? 耳に息を吹きかけないで!
ビクビクビク!? と、陸に打ち上げられたマグロよろしく、小刻みに身体を痙攣させる俺を見て、芽衣が心底楽しそうに笑みを深める。
その傍らで、2年A組男子一同は、
「どうするアマゾン? アイツ、処刑する?」
「処す? 処す?」
「まぁ待て、おまえ達。とりあえず、まずはアイツのスマホの連絡先を『クラスメイト』から『裏切り者』に降格だな」
「「「「了解っ!」」」」
アマゾンの号令と共に、訓練された犬の如く、スマホを弄り始める我が同士たち。
……ち、違うよね?
その『裏切り者』にカテゴライズされるのは、大神さん家の士狼くんじゃないよね?
し、信じてるよみんな!
「め、芽衣ひゃん!? ほ、ほんろに今はらめなのぉぉぉぉぉっ!?」
「う~ん、どうやら本当にツラそうですね。そんなにツライなら、保健室で休みますか士狼?」
うん、と子どものようにコクリと頷く。
芽衣は「では行きましょうか!」と声高に告げるなり、俺の手を無理やり自分の肩に乗せ、引きずるように歩き出した――って、ちょっと待ってくれ!
おまえが1歩進むたびに、振動が俺にまで伝わって、くすぐったんほぉぉぉぉぉぉっ!?
「め、芽衣ひゃん!? ひ、1人で行けるはら、離ひてっ!?」
「呂律が全然回ってないじゃないですか。変に意地を張らなくても、わたしに身体を預けていいんですよ」
珍しく邪気が一切ない、慈愛に満ちた笑みを俺に向ける芽衣。
久しく向けられて来なかった笑顔に、思わずドキリとしてしまう。
やっぱコイツ、笑った顔は可愛いんだんほぉぉぉぉぉぉぉっ!?
だ、ダメだ!?
どれだけ笑顔が可愛かろうが、今の俺の敏感ボディでは、その笑顔に見とれることは出来なひぃぃぃぃぃぃんっ!?
「あひんっ!? おひゅんっ!?」
「ほら、頑張ってください士狼。すぐに保健室に連れて行ってあげますからね」
そう言って、芽衣は俺を担いで教室を後にする。
俺は芽衣に担がれながら、荒い呼吸を繰り返し、ビクビクッ!? と身体を震わせながら、男子高校生がしてはいけない恍惚とした笑みを浮かべていた。
あぁ……きっと俺はもう、2年A組内では彼女を作ることは出来ないな。
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