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頑張って練習してます
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「目線はもう少し上にしてください」
「歩くときは、もう少し大股にてお願いします」
櫂寧さんは細かい所作に注意をしてくれる。
命がけなんでありがたいけど、さすがにちょっと疲れる。
趙子光様が、私にバカ丁寧な態度をとる理由もわかった。
まじめな趙子光様は、自分のせいで私の正体が見破られるのを恐れて、最初から最後まで一貫して国王陛下に接するのと同じ態度を私に取ろうと決めていたんだそうだ。
食事はさすがにおいしいけど、上等すぎて私にはいまいちピンとこない。甘いお菓子って言うやつを食べてみたいけど、王様はあまり好まれないらしい。晩餐会のときはたくさん出るから、その時は食べられるってことだ。
着るものは全部櫂寧さんが準備してくれる。下着も含めて全部だけど、着替えるときに決まりがある。
全裸になったあと、脚を開いてあそことお尻の穴を櫂寧さんに見せる。私が何も隠し持っていないことを調べるんだ。
これから、ものすごい偉い人と会う機会も多くなるから、万が一にも間違いがあってはならない。どんなに信用できるとわかっても、これは従ってほしいと言われた。
こっちは裸が恥ずかしいとか言ってられるような立場でもないので、別に気にしないと返事しといた。実際は少し恥ずかしいけど、女同士だしそれほど嫌でもなかった。
ただ見るだけじゃなくて指を入れて中も調べるから、ちょっと変な気持ちになる。痛くないように油みたいなものを塗ってくれるんだけど、ヌルヌルした感じが気持ちよくて癖になりそう。イクまでやってほしいと思ったけど、さすがに言えなかった。
そんなこんなで夕方になって、最後後宮で宮女のあいさつを受けることになった。実はこれ夜伽の準備らしい。櫂寧さんの信頼する女官に命じてあるから、何も心配する必要ないと言われた。
「櫂寧、本当に大丈夫か」
櫂寧さんにも趙子光様にも同様に、王様として常に接するように言われた。偉そうにしたことないから、慣れることが重要だ。
「陛下が宸襟を悩ますことなど何もありません」
「万事心得たものに相手をさせます」
櫂寧さんがそう言うなら、大丈夫なんだと思った。
後宮で宮女のあいさつを適当に受けていると、事件が起こった。
猫がネズミを追って、こちらに飛び掛かってきたのだ。
「狼藉じゃ。早う捕まえろ」
女たちがワーワーキャーキャー騒ぎ立てる。猫一匹にどんだけ騒ぐんだ。虎でも出たような大騒ぎになった。
「ミヤちゃんだめ!」
泣きそうな顔で叫ぶ女官がいる。あの娘が飼い主だ。
猫も焦ったのか、その娘の胸に帰っている
「これだけの狼藉、ただではすみませんよ」
年かさの女官が叫ぶ。いやいや本当大したことないから。大騒ぎしないで。
「申し訳ありません。私がどのようにでも償います。ミヤちゃんをお許しください」
「バカなことお言いでないよ。あんたにも当然責任はとってもらう。その猫は皮をはいで三味線にしてやる」
ほかの女官も口をはさんでくる。もう集中的にいじめられてるみたいな構図になった。
だんだんヤバい方向に話が行きそうだったから、思わず口をはさんだ。
「良い。余は気にせぬ。この件は不問とせよ」
なかなか良くできた受け答えだったと自分では思った。宮女たちはみな平伏した。猫の飼い主の娘も泣きながら平伏している。
これで済ませればよかったのに、この後私は大失敗をしてしまう。
「そち、名は何と申す」
そう質問すると、猫の飼い主の娘ははっとしたようだった。そして顔を赤くしながら答えた。
「薫蘭にございます。まことにありがとうございました」
それには微笑みを持ってかえした。あまり言葉をかけすぎると軽すぎるし、ボロが出そうだったからやめておいた。
部屋に戻ると櫂寧さんは苦い顔をしている。
「どうした櫂寧。なんぞ問題でもあったか」
横柄に、そして内心恐る恐る聞いてみる。
「陛下、後宮で名を尋ねるということは、今夜はお前を抱きに行くと宣言したことと同じです」
櫂寧さんは真顔で答える。なるほど、後宮ってめんどくせえ。
とう言うわけで、あの女の子を抱きに行かなきゃならなくなりました。
「歩くときは、もう少し大股にてお願いします」
櫂寧さんは細かい所作に注意をしてくれる。
命がけなんでありがたいけど、さすがにちょっと疲れる。
趙子光様が、私にバカ丁寧な態度をとる理由もわかった。
まじめな趙子光様は、自分のせいで私の正体が見破られるのを恐れて、最初から最後まで一貫して国王陛下に接するのと同じ態度を私に取ろうと決めていたんだそうだ。
食事はさすがにおいしいけど、上等すぎて私にはいまいちピンとこない。甘いお菓子って言うやつを食べてみたいけど、王様はあまり好まれないらしい。晩餐会のときはたくさん出るから、その時は食べられるってことだ。
着るものは全部櫂寧さんが準備してくれる。下着も含めて全部だけど、着替えるときに決まりがある。
全裸になったあと、脚を開いてあそことお尻の穴を櫂寧さんに見せる。私が何も隠し持っていないことを調べるんだ。
これから、ものすごい偉い人と会う機会も多くなるから、万が一にも間違いがあってはならない。どんなに信用できるとわかっても、これは従ってほしいと言われた。
こっちは裸が恥ずかしいとか言ってられるような立場でもないので、別に気にしないと返事しといた。実際は少し恥ずかしいけど、女同士だしそれほど嫌でもなかった。
ただ見るだけじゃなくて指を入れて中も調べるから、ちょっと変な気持ちになる。痛くないように油みたいなものを塗ってくれるんだけど、ヌルヌルした感じが気持ちよくて癖になりそう。イクまでやってほしいと思ったけど、さすがに言えなかった。
そんなこんなで夕方になって、最後後宮で宮女のあいさつを受けることになった。実はこれ夜伽の準備らしい。櫂寧さんの信頼する女官に命じてあるから、何も心配する必要ないと言われた。
「櫂寧、本当に大丈夫か」
櫂寧さんにも趙子光様にも同様に、王様として常に接するように言われた。偉そうにしたことないから、慣れることが重要だ。
「陛下が宸襟を悩ますことなど何もありません」
「万事心得たものに相手をさせます」
櫂寧さんがそう言うなら、大丈夫なんだと思った。
後宮で宮女のあいさつを適当に受けていると、事件が起こった。
猫がネズミを追って、こちらに飛び掛かってきたのだ。
「狼藉じゃ。早う捕まえろ」
女たちがワーワーキャーキャー騒ぎ立てる。猫一匹にどんだけ騒ぐんだ。虎でも出たような大騒ぎになった。
「ミヤちゃんだめ!」
泣きそうな顔で叫ぶ女官がいる。あの娘が飼い主だ。
猫も焦ったのか、その娘の胸に帰っている
「これだけの狼藉、ただではすみませんよ」
年かさの女官が叫ぶ。いやいや本当大したことないから。大騒ぎしないで。
「申し訳ありません。私がどのようにでも償います。ミヤちゃんをお許しください」
「バカなことお言いでないよ。あんたにも当然責任はとってもらう。その猫は皮をはいで三味線にしてやる」
ほかの女官も口をはさんでくる。もう集中的にいじめられてるみたいな構図になった。
だんだんヤバい方向に話が行きそうだったから、思わず口をはさんだ。
「良い。余は気にせぬ。この件は不問とせよ」
なかなか良くできた受け答えだったと自分では思った。宮女たちはみな平伏した。猫の飼い主の娘も泣きながら平伏している。
これで済ませればよかったのに、この後私は大失敗をしてしまう。
「そち、名は何と申す」
そう質問すると、猫の飼い主の娘ははっとしたようだった。そして顔を赤くしながら答えた。
「薫蘭にございます。まことにありがとうございました」
それには微笑みを持ってかえした。あまり言葉をかけすぎると軽すぎるし、ボロが出そうだったからやめておいた。
部屋に戻ると櫂寧さんは苦い顔をしている。
「どうした櫂寧。なんぞ問題でもあったか」
横柄に、そして内心恐る恐る聞いてみる。
「陛下、後宮で名を尋ねるということは、今夜はお前を抱きに行くと宣言したことと同じです」
櫂寧さんは真顔で答える。なるほど、後宮ってめんどくせえ。
とう言うわけで、あの女の子を抱きに行かなきゃならなくなりました。
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