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第3章〜人助け〜
第18話
しおりを挟む「カーシャは先に買い出しがしたいと言っていた。買い物ついでに現地のレシピを聞くかもしれないし、いつも第二陣で食べに行くから問題ない」
ヴィンはそう言うとメニュー表に目をやる。
この地を訪れるのは初めてで、見慣れない料理が多かった。
「お腹すいたー。ねえ、僕は大きな肉が食べたい!」
ジェイは身を乗り出してヴィンに話しかける。
「待ちなさいよぉ、あんたはいっつも肉ばっかり!野菜もたべなさぁい」
ライアンはジェイを注意しつつ、あまりメニューに興味がないのか朝イチで綺麗に塗ってきた爪を眺める。
他の男達はヴィンを差し置いて注文を決めるような度胸はないので、ソワソワしながらヴィンの決定を待っていた。
「ミュフィは何がいい?」
「わ、私はなんでも大丈夫です!皆さんが選んでください!」
「好みくらいあるだろう。こいつらは言葉通り何でも食えるが、お前はそうはいくまい」
ヴィンにメニュー表を差し出され、ミュフィは急いで注文を決めた。
「じゃ、じゃあこのジャイアントサンフィッシュの丸焼きを…皆さんもお魚食べますよね?」
ジャイアントサンフィッシュとは、主に暖かい地域でよくとれる巨大魚だ。
1メートルを超えるサイズで食べ応えがあり、味も悪くない。
人気の魚だが、丸焼きを置いている店は珍しから見てみたい。
ミュフィが注文を決めたので満足したのか、ヴィンはようやく他の男達にもメニュー表を渡した。
「お前らもさっさと決めろ」
「へい!!」
船長と同行できるだけでも嬉しくて舞い上がっているメンバーは、奪い合うようにメニューを見る。
そしてヴィンがエリーを呼んだ。
「お決まりでしょうか」
次々と頼まれる料理を素早くメモし、エリーは厨房へ向かった。
(この人たち…もしかしてアルメリア海賊団?)
さりげなく彼らを観察し、エリーは噂話を思い出す。
情け容赦なく敵を切り捨てる船長、そして荒くれたち。
それがアルメリア海賊団の評判だった。
(なんか、思ってたのと違うわね…あの女の子も海賊なのかしら)
エリーの好奇心は忙しく注文を捌きながらも変えることなく。
一行が食事している間もずっと、目で追っていた。
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