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第29話
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領主家にもう一泊したイルヴィンドとリラフィアは、夜の間に呼び寄せた警備隊に監視と警護を任せ城へと戻った。
城では連絡を受けて準備していた宰相ケネスが待っており、イルヴィンドは対策会議へと向かう。
リラフィアは自室に戻り、東方を出る時から同行しているライラと話し合うことに。
「東方領主が全部暴露してくれてよかったわ、これでアーロン商会の不正が暴けるわね」
「そうね。ミリスを無罪放免にすることはできないけれど、きっと東方の民は一丸となって乗り越えてくれると思うわ」
ミリスは未婚で跡継ぎがいないため、トゥロー家は途絶えることになる。
新たな領主を立てることになるが、むしろ領民に選ばせる方が良いだろうとリラフィアは考えていた。
「ゾエ、オリオは元気そうだったわよ」
リラフィアは腹心である女官のゾエに笑顔で話を振る。
ゾエは無表情のまま頭を下げただけ、しかし彼女が夫を心配していないわけではないことをリラフィアは理解していた。
もう一人の女官アリシアがお茶のお代わりを持ってきたため会話の内容を変えていると、なにやら扉の外が騒がしくなってくる。
「なにかしら」
「…客人のようです」
耳を澄ませたゾエがそう言った時、警護にあたっている近衛騎士の一人の声がした。
「王妃様、申し訳ございません!メラニー・ディラン夫人がお目通りをと押しかけてきているのですが…」
その名前にリラフィア達は顔を見合わせる。
先に王都へ戻っていたことも知らなかった…リラフィアは謁見室へ通すように命じたが、しばらく扉の外の騒ぎが続く。
どうやらメラニーが抵抗しているらしい。
しかし近衛騎士達に阻まれ、諦めて移動したようだ。
「なんなのあの女…本当に頭おかしいんじゃない」
呆れた声で言うライラに同意しながら、リラフィアは謁見の間へ向かう。
謁見の間は国王が来賓と顔を合わせるために使われるが、王妃が使うことも許されている。
イルヴィンドは不正の処理をするために宰相たちと会議室にいるはずで、今は不在だ。
部屋に入ってきたリラフィアを見て、メラニーは叫ぶ。
「我がディラン家が不正を働いた容疑で取り締まりを受けるとはどういう事です?!」
城に戻ったメラニーを待っていたのは、不正がバレたと焦りを見せる夫。
リラフィアを追い詰める情報を手に入れたはずだったのに、自分が追い詰められることになったと知り逆上したメラニーは暴走を見せる。
「長年国に仕えてきたディラン家に疑いを持つなど!いくら王妃様といえども横暴すぎます!」
「わたくしの一存ではありません。証言があり、陛下が調査を決定なさったのです」
リラフィアはゆっくりの玉座への階段を登り、王妃の定位置である左側に立つ。
城では連絡を受けて準備していた宰相ケネスが待っており、イルヴィンドは対策会議へと向かう。
リラフィアは自室に戻り、東方を出る時から同行しているライラと話し合うことに。
「東方領主が全部暴露してくれてよかったわ、これでアーロン商会の不正が暴けるわね」
「そうね。ミリスを無罪放免にすることはできないけれど、きっと東方の民は一丸となって乗り越えてくれると思うわ」
ミリスは未婚で跡継ぎがいないため、トゥロー家は途絶えることになる。
新たな領主を立てることになるが、むしろ領民に選ばせる方が良いだろうとリラフィアは考えていた。
「ゾエ、オリオは元気そうだったわよ」
リラフィアは腹心である女官のゾエに笑顔で話を振る。
ゾエは無表情のまま頭を下げただけ、しかし彼女が夫を心配していないわけではないことをリラフィアは理解していた。
もう一人の女官アリシアがお茶のお代わりを持ってきたため会話の内容を変えていると、なにやら扉の外が騒がしくなってくる。
「なにかしら」
「…客人のようです」
耳を澄ませたゾエがそう言った時、警護にあたっている近衛騎士の一人の声がした。
「王妃様、申し訳ございません!メラニー・ディラン夫人がお目通りをと押しかけてきているのですが…」
その名前にリラフィア達は顔を見合わせる。
先に王都へ戻っていたことも知らなかった…リラフィアは謁見室へ通すように命じたが、しばらく扉の外の騒ぎが続く。
どうやらメラニーが抵抗しているらしい。
しかし近衛騎士達に阻まれ、諦めて移動したようだ。
「なんなのあの女…本当に頭おかしいんじゃない」
呆れた声で言うライラに同意しながら、リラフィアは謁見の間へ向かう。
謁見の間は国王が来賓と顔を合わせるために使われるが、王妃が使うことも許されている。
イルヴィンドは不正の処理をするために宰相たちと会議室にいるはずで、今は不在だ。
部屋に入ってきたリラフィアを見て、メラニーは叫ぶ。
「我がディラン家が不正を働いた容疑で取り締まりを受けるとはどういう事です?!」
城に戻ったメラニーを待っていたのは、不正がバレたと焦りを見せる夫。
リラフィアを追い詰める情報を手に入れたはずだったのに、自分が追い詰められることになったと知り逆上したメラニーは暴走を見せる。
「長年国に仕えてきたディラン家に疑いを持つなど!いくら王妃様といえども横暴すぎます!」
「わたくしの一存ではありません。証言があり、陛下が調査を決定なさったのです」
リラフィアはゆっくりの玉座への階段を登り、王妃の定位置である左側に立つ。
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