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第39話
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ラブラブ見せつけ作戦を聞かされたリラフィアは唖然としたが、至って真面目なイルヴィンドの様子を見て笑い出した。
「ふふっ、分かりましたわ陛下…ふふふ…っ」
珍しく声を出して笑うリラフィアを見て、イルヴィンドは目を丸くする。
しかし承諾が得られたからにはモニカを撃退するために頑張ろうと、夜会の際は腕を組んで登場する事にした。
そして夜になり、国賓を招いての夜会が始まる。
世継ぎの居ない今なら可能性があるのではと狙っているのはモニカだけではなく、国内の貴族令嬢達もかなり気合を入れて着飾ってきていた。
だかそんな野望を打ち砕くように、夜会に現れた国王夫妻はしっかりと腕を組んで体を寄せ合い、時折耳打ちしながら笑みを交わし合う。
「陛下、私とも踊って頂けませんか?」
二人のダンスが終わりモニカが誘いにきたけれど、
「申し訳ありません、王妃が嫉妬しますので…」
ハッキリ断るイルヴィンドの横で、リラフィアは照れたように頬を染め顔を逸らす。
もちろんそれは演技で、モニカの様子を伺うと悔しそうに顔を歪めていた。
(効果はあるようね)
イルヴィンドから作戦を聞かされた時は、その後ろでニヤニヤしているケネスとクリストファーに妙な事を吹き込まれたなと思ったけれど。
リラフィアも強引なモニカを不快に思っていたため、乗り気であった。
その後も二人は身を寄せ合い、仲睦まじい様子を見せつける。
(まあ、仲がよろしいこと)
(北方領主様が押し進めたご結婚だから上手くいっていない、なんて言っていたのはどなただったかしら)
(あのご様子では側室など娶りそうにないですわね)
参加者達の落胆した囁きを聞き流し、笑顔を振りまいているうちに夜会は無事終わった。
「なによ…全然私を見てくれないじゃない!」
部屋に戻ったモニカは、兄ジャニスに不満をぶつける。
「君の魅力に気づかないような子供なのさ。諦めるかい、モニカ」
「嫌よ!姉様達はみんな嫁いだのに…妹に先越されたりしたら恥ずかしくて死んでしまうわ!」
未婚の女性王族の中では、13歳の自分が一番年上になってしまった。
国内の身分の高い嫁ぎ先は皆姉達が行ってしまったため、もう国外に目を向けるしかないのだ。
「国内の下級貴族なんて絶対に嫌。他国の王族くらいじゃなきゃ私に相応しくないのよ!」
意地を張るモニカを、ジャニスはただ笑顔で見つめる。
妹達を皆可愛い天使だと思っている彼は、どんなワガママも咎めるつもりなどないから。
「明日は城下町の視察をさせてもらう事になっている。モニカも同行させて貰おう」
「あの女は?」
「一緒かもしれないが、私が引き離してみるよ。少しでも君の魅力を理解すればあの国王だって無視できないさ」
諦めるつもりなどないモニカが気合を入れ直していることなど、イルヴィンドたちは知らない。
「ふふっ、分かりましたわ陛下…ふふふ…っ」
珍しく声を出して笑うリラフィアを見て、イルヴィンドは目を丸くする。
しかし承諾が得られたからにはモニカを撃退するために頑張ろうと、夜会の際は腕を組んで登場する事にした。
そして夜になり、国賓を招いての夜会が始まる。
世継ぎの居ない今なら可能性があるのではと狙っているのはモニカだけではなく、国内の貴族令嬢達もかなり気合を入れて着飾ってきていた。
だかそんな野望を打ち砕くように、夜会に現れた国王夫妻はしっかりと腕を組んで体を寄せ合い、時折耳打ちしながら笑みを交わし合う。
「陛下、私とも踊って頂けませんか?」
二人のダンスが終わりモニカが誘いにきたけれど、
「申し訳ありません、王妃が嫉妬しますので…」
ハッキリ断るイルヴィンドの横で、リラフィアは照れたように頬を染め顔を逸らす。
もちろんそれは演技で、モニカの様子を伺うと悔しそうに顔を歪めていた。
(効果はあるようね)
イルヴィンドから作戦を聞かされた時は、その後ろでニヤニヤしているケネスとクリストファーに妙な事を吹き込まれたなと思ったけれど。
リラフィアも強引なモニカを不快に思っていたため、乗り気であった。
その後も二人は身を寄せ合い、仲睦まじい様子を見せつける。
(まあ、仲がよろしいこと)
(北方領主様が押し進めたご結婚だから上手くいっていない、なんて言っていたのはどなただったかしら)
(あのご様子では側室など娶りそうにないですわね)
参加者達の落胆した囁きを聞き流し、笑顔を振りまいているうちに夜会は無事終わった。
「なによ…全然私を見てくれないじゃない!」
部屋に戻ったモニカは、兄ジャニスに不満をぶつける。
「君の魅力に気づかないような子供なのさ。諦めるかい、モニカ」
「嫌よ!姉様達はみんな嫁いだのに…妹に先越されたりしたら恥ずかしくて死んでしまうわ!」
未婚の女性王族の中では、13歳の自分が一番年上になってしまった。
国内の身分の高い嫁ぎ先は皆姉達が行ってしまったため、もう国外に目を向けるしかないのだ。
「国内の下級貴族なんて絶対に嫌。他国の王族くらいじゃなきゃ私に相応しくないのよ!」
意地を張るモニカを、ジャニスはただ笑顔で見つめる。
妹達を皆可愛い天使だと思っている彼は、どんなワガママも咎めるつもりなどないから。
「明日は城下町の視察をさせてもらう事になっている。モニカも同行させて貰おう」
「あの女は?」
「一緒かもしれないが、私が引き離してみるよ。少しでも君の魅力を理解すればあの国王だって無視できないさ」
諦めるつもりなどないモニカが気合を入れ直していることなど、イルヴィンドたちは知らない。
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