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第42話
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「お待ちください、商談については公平に判断されるべきですし互いの利益は納得済みだったはず」
「あら、元々そちらが是非と売り込んできた話ですし、国の交流も兼ねてとおっしゃったのもジャニス王太子様でしょう?合わないと判断したら断る権利があるのではなくて?」
リラフィアは冷たい笑みを浮かべる。
「海が無い我が国にとって、新鮮な海の幸は確かに魅力ですわ。けれど他にもアテはありますし、気が進まなければ無理をする必要などありません」
ねえ陛下、とリラフィアに話を振られたイルヴィンドは慌てて頷く。
「そ、そうだね。商談は他の国からも打診があるし、商売事には信頼が大事って言うし」
話がおかしな方向に行っていると感じ、モニカが抗議の声を上げる。
「なんですの、王妃様はご自分が気に入らないことは認めないようなワガママな方でしたの?!」
「国を背負うものが信頼を欠いてはいけない。イルヴィンド陛下はよく心得てらっしゃるのだけれど、王女様には分からないかしら」
リラフィアの挑発に乗り、モニカは立ち上がる。
「なんですって?!子供扱いしないでよおばさんのくせに!!」
「まあ…ドルシア王国では随分とはしたない教育なさってるのね」
リラフィアは国を強調する。
他の国からの使者らもいる中で、これ以上ドルシア王国の顔に泥を塗ることはできない…さすがのジャニスも顔色が変わった。
「やめなさいモニカ、王妃様に失礼だぞ」
「なぜ止めるのお兄様!私が馬鹿にされているのよ?!」
「お前はドルシア王国の王女として来ているのだ、恥ずかしいマネをするんじゃない」
いつでも味方だったはずの兄にまで責められ、モニカの怒りは収まらなくなる。
「なんでよ!すぐおばさんになるような女より私の方がいいに決まってるのに!こんな女に私が負けるはずないの!」
そこにあるのはイルヴィンドへの想いなとではなく、ただの意地。
ただ自分が優位に立っていたいという、モニカの我儘でしかない。
「いい加減にしなさいモニカ、もう部屋に…」
「いやよ!ねえイルヴィンド様、そんな女より私の方がいいでしょう?!私の方が可愛いし歳も一緒なんだから!」
伸ばされた手を振り払い、イルヴィンドはモニカを睨みつける。
「こんな女、こんな女って…先ほどから聞いていれば随分な言い草だな。私の妃を貶すような娘に、私が心奪われると本気で思っているのか」
怒りのイルヴィンド、国王モード発動。
「王妃リラフィアは私の妃だ。他の誰も代わりになどなりはしない、誰にも劣ることのない唯一の妃なのだ。これ以上の侮辱は許容できない。撤回、謝罪がなければ国交すら見直させてもらう」
「そ、そんな…イルヴィンド様…」
「気安く呼ばないでいただきたい。貴女と親しくなりたいとは思わない」
そしてイルヴィンドは周囲を見渡し、場を騒がせたことを詫びると青ざめているジャニスに向き直る。
「ジャニス王太子殿、この度のことはドルシア国王陛下へ抗議させていただく。再教育がなされないのであれば二度と我が国は歓迎しない、そのおつもりで」
「…申し訳ない。返す言葉もございません」
まだ喚いているモニカを引きずり、ジャニスは退席した。
「あら、元々そちらが是非と売り込んできた話ですし、国の交流も兼ねてとおっしゃったのもジャニス王太子様でしょう?合わないと判断したら断る権利があるのではなくて?」
リラフィアは冷たい笑みを浮かべる。
「海が無い我が国にとって、新鮮な海の幸は確かに魅力ですわ。けれど他にもアテはありますし、気が進まなければ無理をする必要などありません」
ねえ陛下、とリラフィアに話を振られたイルヴィンドは慌てて頷く。
「そ、そうだね。商談は他の国からも打診があるし、商売事には信頼が大事って言うし」
話がおかしな方向に行っていると感じ、モニカが抗議の声を上げる。
「なんですの、王妃様はご自分が気に入らないことは認めないようなワガママな方でしたの?!」
「国を背負うものが信頼を欠いてはいけない。イルヴィンド陛下はよく心得てらっしゃるのだけれど、王女様には分からないかしら」
リラフィアの挑発に乗り、モニカは立ち上がる。
「なんですって?!子供扱いしないでよおばさんのくせに!!」
「まあ…ドルシア王国では随分とはしたない教育なさってるのね」
リラフィアは国を強調する。
他の国からの使者らもいる中で、これ以上ドルシア王国の顔に泥を塗ることはできない…さすがのジャニスも顔色が変わった。
「やめなさいモニカ、王妃様に失礼だぞ」
「なぜ止めるのお兄様!私が馬鹿にされているのよ?!」
「お前はドルシア王国の王女として来ているのだ、恥ずかしいマネをするんじゃない」
いつでも味方だったはずの兄にまで責められ、モニカの怒りは収まらなくなる。
「なんでよ!すぐおばさんになるような女より私の方がいいに決まってるのに!こんな女に私が負けるはずないの!」
そこにあるのはイルヴィンドへの想いなとではなく、ただの意地。
ただ自分が優位に立っていたいという、モニカの我儘でしかない。
「いい加減にしなさいモニカ、もう部屋に…」
「いやよ!ねえイルヴィンド様、そんな女より私の方がいいでしょう?!私の方が可愛いし歳も一緒なんだから!」
伸ばされた手を振り払い、イルヴィンドはモニカを睨みつける。
「こんな女、こんな女って…先ほどから聞いていれば随分な言い草だな。私の妃を貶すような娘に、私が心奪われると本気で思っているのか」
怒りのイルヴィンド、国王モード発動。
「王妃リラフィアは私の妃だ。他の誰も代わりになどなりはしない、誰にも劣ることのない唯一の妃なのだ。これ以上の侮辱は許容できない。撤回、謝罪がなければ国交すら見直させてもらう」
「そ、そんな…イルヴィンド様…」
「気安く呼ばないでいただきたい。貴女と親しくなりたいとは思わない」
そしてイルヴィンドは周囲を見渡し、場を騒がせたことを詫びると青ざめているジャニスに向き直る。
「ジャニス王太子殿、この度のことはドルシア国王陛下へ抗議させていただく。再教育がなされないのであれば二度と我が国は歓迎しない、そのおつもりで」
「…申し訳ない。返す言葉もございません」
まだ喚いているモニカを引きずり、ジャニスは退席した。
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