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混血の聖女
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それは、あり得ないはずの事。
人間と魔族の間に生まれた一人の娘。
彼女を産んだのは、魔族の女だった。
レイラと名付けられ人目を避けてひっそりと暮らしていた彼女は、ある日聖女としての力に目覚める。
迫害に苦しみながらも心優しい娘として育った彼女は、世界中を旅して大地を浄化していく。
呪いが薄まっていき、癒された世界はゆっくりと平和を取り戻していった。
そして人々は呪いを忘れ、聖女アウラの物語を神聖な歴史として語り継いでいく。
人間と魔族の間に生まれた聖女のことは、都合良く忘れて。
彼女の存在は、あってはならないものだったから。
忌まわしき真実は消し去られ、悲しみは無かったことにされ。
それでも、混血の聖女は最期まで微笑みを浮かべていたという。
『いいの。辛いことなんて、忘れられるなら忘れたほうがいい。それでみんなが幸せなら、私はそれでいいの』
最後まで彼女を守り慈しんだ母親は、泣いた。
『私は許さないわ…貴女を捨てた者、全てを』
年老いた母は、娘の後を追うように永遠の眠りについたけれど。
『レイラ…醜い人間と魔族の間に生まれた、私の可愛い娘…』
疲れ果て痩せ細ってもなお、微笑みを浮かべ人々を救い続けた娘を思い、母は強く願った。
『優しいレイラ。貴女が許しても、私は許さない…全ての者に復讐を』
呪いの連鎖は続き、歴史は繰り返すーーー
人間と魔族の間に生まれた一人の娘。
彼女を産んだのは、魔族の女だった。
レイラと名付けられ人目を避けてひっそりと暮らしていた彼女は、ある日聖女としての力に目覚める。
迫害に苦しみながらも心優しい娘として育った彼女は、世界中を旅して大地を浄化していく。
呪いが薄まっていき、癒された世界はゆっくりと平和を取り戻していった。
そして人々は呪いを忘れ、聖女アウラの物語を神聖な歴史として語り継いでいく。
人間と魔族の間に生まれた聖女のことは、都合良く忘れて。
彼女の存在は、あってはならないものだったから。
忌まわしき真実は消し去られ、悲しみは無かったことにされ。
それでも、混血の聖女は最期まで微笑みを浮かべていたという。
『いいの。辛いことなんて、忘れられるなら忘れたほうがいい。それでみんなが幸せなら、私はそれでいいの』
最後まで彼女を守り慈しんだ母親は、泣いた。
『私は許さないわ…貴女を捨てた者、全てを』
年老いた母は、娘の後を追うように永遠の眠りについたけれど。
『レイラ…醜い人間と魔族の間に生まれた、私の可愛い娘…』
疲れ果て痩せ細ってもなお、微笑みを浮かべ人々を救い続けた娘を思い、母は強く願った。
『優しいレイラ。貴女が許しても、私は許さない…全ての者に復讐を』
呪いの連鎖は続き、歴史は繰り返すーーー
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