人柱となった聖女の呪い

歌龍吟伶

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聖女の呪い

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聖女が人柱となり、邪神が封じられた場所。

そこは聖地となるはずだった。

しかし大地は荒れ、何年経っても草一本生えない。

何人もの聖職者が祈りを捧げに来たが、皆体調を崩しその場で命を落とす者もいた。

やがてその他は呪いの大地と呼ばれ、誰も近づかなくなっていく。

それは邪神の呪いと言われ、聖女アウラは石像となり王都の神殿に祀られた。

呪っているのがアウラ自身だとは誰も思わず…いや、思わないようにしたのだ。

生贄にした罪悪感を抱いたものは心を病み、恋人を奪った妹はというと。


「何故…わたくしはお姉様に勝ったのに!」


朝起きて鏡を見るたびに醜くなっていく顔。


「医者は何をしているの!?どの薬も効かないじゃない!!」


薬を塗れば塗るほど荒れていく肌。

自慢の美貌は失われていき、やがて全身が痛むように。


「痛い痛い痛いいいいい!!」


骨が歪み、動かなくなっていく体。


「助けて…助けてよガルダ!!」


美しい誘惑に負けて乗り換えたはずのガルダだったが。


「ひっ…寄るなバケモノ!!」


女の姿を恐れて逃げた。

最期は誰にも看取られず、苦しみながら死んでいったという。

アウラの呪いは、当然のようにガルダにも向いた。

英雄として持て囃されていたガルダだったが、ある日突然腕が腐り始めたのだ。


「俺の腕が!!」


痛みと、肉が腐っていく臭い。

移ることを恐れた人々に隔離され、ガルダも独り苦しみながら命を落としたのだ。

呪いは城中に広がり、やがて国中、そして世界中に広がっていく。

水は穢れ、まともに作物が育たない日々が続いた。

何年も、何年も。

人間も魔族も、苦しい時を過ごすことになったのだ。

それは100年ほど後の世、魔族から聖女が誕生するという奇跡が起きるまで続いた。
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