16 / 32
第16話
しおりを挟む
日が暮れる頃に港町についた三人は宿に泊まり、明朝船に乗り込んだ。
「うっ……」
吐き気がこみ上げ、クエルチアは近くに置いた桶をたぐり寄せる。
戻しはしなかったものの、胃を締め付けられるような吐き気が止むことはない。
他にも乗り合わせた者はハンモックで寝ているか、酒を飲むか、今のクエルチアのように船酔いと戦っているかだった。
生気のない船室に嫌気が差し、新鮮な空気を求めてクエルチアは甲板に向かった。
ただでさえ狭い通路を人より大きなクエルチアは身を縮こませながら通り抜ける。
やっとたどり着いた扉を潜ると、風が吹き抜け思わず目を閉じる。
乱れた薄茶の前髪を整えながら辺りを見回した。
薄く雲がかかった空の下、海面に波を立たせながら地平線まで群青の海が広がっている。
左には半島が霞がかって見えた。
空気は湿って海独特の匂いを運んでくる。
マスクを外して思い切り空気を吸い込むと、肺が洗われるような気持ちになる。
邪魔にならないよう隅に行くと、ディヒトバイが船の縁に寄りかかって立っているのを見つけた。彼もクエルチアに気付き、口を開いた瞬間にアカートの陽気な声が割って入った。
慌ててマスクをつける。
「大丈夫か? 一日もすりゃ慣れると思ったが、そうもいかないみたいだな」
「明日も船の上なんて信じられませんよ……」
アカートに答えながらクエルチアはディヒトバイに視線を向ける。
出端をくじかれた彼は海を見ていた。
「ブル・マリーノは海が苦手か。名前負けだな」
「俺が海を渡ったのは赤ん坊の頃ですよ。船に乗ったこともわからないくらいの」
「そりゃ船酔いも関係ないな」
言いながらアカートは手近な木箱に腰掛けた。
「凪で速度が出ないんだそうだ。この調子じゃ余計にかかるかもな」
「本当ですか?」
クエルチアは思わず大きな声を出してしまった。
「ま、今日が駄目でも明日には慣れるかもしれねえし。そう慌てるなよ」
アカートがそこまで言ったとき、船乗り達がざわめいた。
「なんだ、あの泡は」
船乗りがそう言って右舷側に集まり、海のある一点を見つめている。
「どうかしたのか」
アカートも気になったのか立ち上がったが、人が邪魔をしてその先は見えない。クエルチアは身長のおかげで人の向こうを見ることができた。
「泡? お湯みたいに、ぶくぶくと湧いてます」
「泡だと、まさか……!」
それを聞いてアカートが顔を引きつらせた瞬間、泡の中から水柱が立った。
その中にうごめいていたのは、褐色をした吸盤のついた巨大な触手。
「クラーケンだ!」
雨のように海水が降り注ぐ中、手で顔を庇いながらアカートが言う。
その視線の先には何本もの水柱が立ち、その中から触手が姿を現していた。
「これが?」
クエルチアも名前だけは聞いたことがある。海に出る魔物で長い触手を持ち、近づく船は全て沈めることから、船乗り達が恐れる存在だと。
「船を守れ」
ディヒトバイはクエルチアの肩を叩いてそれだけ言うと、船の縁を飛び越える。
落下する中で魔鎧を纏い、赤狼は海に降り立った。
そのまま姿勢を低くし水面を蹴って一目散に触手へと走る。
「なんだありゃ、海の上を走ってるってのか?」
驚きと呆れの間のような声でアカートが言う。
気がつけば船は三本の触手に囲まれていた。
触手はうねりながら船に手を伸ばそうとしている。
クエルチアも魔鎧を纏い、すぐ近くまで触手が迫っている船尾へと走り出す。
突然、触手の一本が激しく暴れて海に沈み始めた。
その触手は海面に出た根元から先が両断されている。
アカートが目を向けると、赤狼は別の触手へと向けて走り始めたところだった。
「切っただと……!」
二本目の触手すら容易く切り落とし、赤狼は最後の触手に走り寄る。
剣を構えて横に薙ぐと触手は真っ二つにされた。
意思をなくした触手は蛇のようにのたうちながら、飛沫を上げて海に沈んでいく。
その飛沫の中から新たな触手が伸び、不意を突かれた赤狼に巻き付いた。
「ディヒトさん!」
船の上からクエルチアは叫ぶ。
辺りを見回して他に触手がいないことを確かめると海に向かって飛び降りる。
体が宙にあったのも束の間、海の上に着地した。
軟らかい土を踏んでいるようだ。
わずかに足が沈みこむものの、水の中に落ちていくことはない。
それを確認すると触手に向けて走った。
自分を攻撃する異物を捕らえ、触手は海の中に潜っていく。
「待て!」
このままでは触手にたどり着く前に海に逃げられてしまう。
それを察したクエルチアは足を止め、回転を利かせて戦斧を投げた。
戦斧は弧を描き、のこぎりのように触手を切断する。
しかし触手は切られてもなお赤狼を放さず、赤狼もろとも海に沈もうとしている。
クエルチアが追いついた頃には触手はわずかに先端が見えるくらいだった。
息を整える暇も惜しいと思いながら魔鎧を解き、息を吸い込んで海に飛び込む。
朧気な視界の中で赤狼を探す。
深くを見つめると触手の大きな影の中、鮮やかな赤が見える。
力尽きた触手でも巻き付く力が強いのか抜け出せずにいるようだ。
一層深く潜り、その赤い姿に近付く。
手を伸ばすと赤狼がしっかりと腕を掴んだ。
それを確認すると腕を引いたが触手が海に沈む力のほうが強く、腕ごと持っていかれそうになる。
赤狼が首を横に振ったように見えた。
それを見ないふりをして赤狼の腕を手繰り、巻き付いた触手を剥がそうとする。
ぬめった触手はまともに掴むことさえ許さなかった。腰に差したナイフを抜き、触手に突き立てる。
水面はすでに遙か上方にあり、海水で少しずつ減衰した光は希望のように思える。
息ももう長くは保たない。
それでも諦めることはできなかった。
何度もナイフを突き立て、やっと触手が力を失い赤狼を解放した。
その時にはクエルチアの意識は薄靄に包まれたようで、水面がどこにあるかもわからなかった。
唇に、柔らかいものが触れた気がした。
「うっ……」
吐き気がこみ上げ、クエルチアは近くに置いた桶をたぐり寄せる。
戻しはしなかったものの、胃を締め付けられるような吐き気が止むことはない。
他にも乗り合わせた者はハンモックで寝ているか、酒を飲むか、今のクエルチアのように船酔いと戦っているかだった。
生気のない船室に嫌気が差し、新鮮な空気を求めてクエルチアは甲板に向かった。
ただでさえ狭い通路を人より大きなクエルチアは身を縮こませながら通り抜ける。
やっとたどり着いた扉を潜ると、風が吹き抜け思わず目を閉じる。
乱れた薄茶の前髪を整えながら辺りを見回した。
薄く雲がかかった空の下、海面に波を立たせながら地平線まで群青の海が広がっている。
左には半島が霞がかって見えた。
空気は湿って海独特の匂いを運んでくる。
マスクを外して思い切り空気を吸い込むと、肺が洗われるような気持ちになる。
邪魔にならないよう隅に行くと、ディヒトバイが船の縁に寄りかかって立っているのを見つけた。彼もクエルチアに気付き、口を開いた瞬間にアカートの陽気な声が割って入った。
慌ててマスクをつける。
「大丈夫か? 一日もすりゃ慣れると思ったが、そうもいかないみたいだな」
「明日も船の上なんて信じられませんよ……」
アカートに答えながらクエルチアはディヒトバイに視線を向ける。
出端をくじかれた彼は海を見ていた。
「ブル・マリーノは海が苦手か。名前負けだな」
「俺が海を渡ったのは赤ん坊の頃ですよ。船に乗ったこともわからないくらいの」
「そりゃ船酔いも関係ないな」
言いながらアカートは手近な木箱に腰掛けた。
「凪で速度が出ないんだそうだ。この調子じゃ余計にかかるかもな」
「本当ですか?」
クエルチアは思わず大きな声を出してしまった。
「ま、今日が駄目でも明日には慣れるかもしれねえし。そう慌てるなよ」
アカートがそこまで言ったとき、船乗り達がざわめいた。
「なんだ、あの泡は」
船乗りがそう言って右舷側に集まり、海のある一点を見つめている。
「どうかしたのか」
アカートも気になったのか立ち上がったが、人が邪魔をしてその先は見えない。クエルチアは身長のおかげで人の向こうを見ることができた。
「泡? お湯みたいに、ぶくぶくと湧いてます」
「泡だと、まさか……!」
それを聞いてアカートが顔を引きつらせた瞬間、泡の中から水柱が立った。
その中にうごめいていたのは、褐色をした吸盤のついた巨大な触手。
「クラーケンだ!」
雨のように海水が降り注ぐ中、手で顔を庇いながらアカートが言う。
その視線の先には何本もの水柱が立ち、その中から触手が姿を現していた。
「これが?」
クエルチアも名前だけは聞いたことがある。海に出る魔物で長い触手を持ち、近づく船は全て沈めることから、船乗り達が恐れる存在だと。
「船を守れ」
ディヒトバイはクエルチアの肩を叩いてそれだけ言うと、船の縁を飛び越える。
落下する中で魔鎧を纏い、赤狼は海に降り立った。
そのまま姿勢を低くし水面を蹴って一目散に触手へと走る。
「なんだありゃ、海の上を走ってるってのか?」
驚きと呆れの間のような声でアカートが言う。
気がつけば船は三本の触手に囲まれていた。
触手はうねりながら船に手を伸ばそうとしている。
クエルチアも魔鎧を纏い、すぐ近くまで触手が迫っている船尾へと走り出す。
突然、触手の一本が激しく暴れて海に沈み始めた。
その触手は海面に出た根元から先が両断されている。
アカートが目を向けると、赤狼は別の触手へと向けて走り始めたところだった。
「切っただと……!」
二本目の触手すら容易く切り落とし、赤狼は最後の触手に走り寄る。
剣を構えて横に薙ぐと触手は真っ二つにされた。
意思をなくした触手は蛇のようにのたうちながら、飛沫を上げて海に沈んでいく。
その飛沫の中から新たな触手が伸び、不意を突かれた赤狼に巻き付いた。
「ディヒトさん!」
船の上からクエルチアは叫ぶ。
辺りを見回して他に触手がいないことを確かめると海に向かって飛び降りる。
体が宙にあったのも束の間、海の上に着地した。
軟らかい土を踏んでいるようだ。
わずかに足が沈みこむものの、水の中に落ちていくことはない。
それを確認すると触手に向けて走った。
自分を攻撃する異物を捕らえ、触手は海の中に潜っていく。
「待て!」
このままでは触手にたどり着く前に海に逃げられてしまう。
それを察したクエルチアは足を止め、回転を利かせて戦斧を投げた。
戦斧は弧を描き、のこぎりのように触手を切断する。
しかし触手は切られてもなお赤狼を放さず、赤狼もろとも海に沈もうとしている。
クエルチアが追いついた頃には触手はわずかに先端が見えるくらいだった。
息を整える暇も惜しいと思いながら魔鎧を解き、息を吸い込んで海に飛び込む。
朧気な視界の中で赤狼を探す。
深くを見つめると触手の大きな影の中、鮮やかな赤が見える。
力尽きた触手でも巻き付く力が強いのか抜け出せずにいるようだ。
一層深く潜り、その赤い姿に近付く。
手を伸ばすと赤狼がしっかりと腕を掴んだ。
それを確認すると腕を引いたが触手が海に沈む力のほうが強く、腕ごと持っていかれそうになる。
赤狼が首を横に振ったように見えた。
それを見ないふりをして赤狼の腕を手繰り、巻き付いた触手を剥がそうとする。
ぬめった触手はまともに掴むことさえ許さなかった。腰に差したナイフを抜き、触手に突き立てる。
水面はすでに遙か上方にあり、海水で少しずつ減衰した光は希望のように思える。
息ももう長くは保たない。
それでも諦めることはできなかった。
何度もナイフを突き立て、やっと触手が力を失い赤狼を解放した。
その時にはクエルチアの意識は薄靄に包まれたようで、水面がどこにあるかもわからなかった。
唇に、柔らかいものが触れた気がした。
10
あなたにおすすめの小説
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。
きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。
自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。
食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
【完結】おじさんダンジョン配信者ですが、S級探索者の騎士を助けたら妙に懐かれてしまいました
大河
BL
世界を変えた「ダンジョン」出現から30年──
かつて一線で活躍した元探索者・レイジ(42)は、今や東京の片隅で地味な初心者向け配信を続ける"おじさん配信者"。安物機材、スポンサーゼロ、視聴者数も控えめ。華やかな人気配信者とは対照的だが、その真摯な解説は密かに「信頼できる初心者向け動画」として評価されていた。
そんな平穏な日常が一変する。ダンジョン中層に災厄級モンスターが突如出現、人気配信パーティが全滅の危機に!迷わず単身で救助に向かうレイジ。絶体絶命のピンチを救ったのは、国家直属のS級騎士・ソウマだった。
冷静沈着、美形かつ最強。誰もが憧れる騎士の青年は、なぜかレイジを見た瞬間に顔を赤らめて……?
若き美貌の騎士×地味なおじさん配信者のバディが織りなす、年の差、立場の差、すべてを越えて始まる予想外の恋の物語。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる