となりの。

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1-1

180cm

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「子供扱いしないで。」


「……してないけど。」


 そう言って、私は彼の頭をなでる。
とんがったくちびるの。
髪の毛はすべすべの。


 それだよ。

彼はものすごく苦々しい表情で私を見る。

「頭をなでてる。それがもう子供扱いだと思うんだけど。」

 「あぁ。」

私は尚も頭をなでながら、そうか、確かに、
と納得してしまう。

でも。
 子供あつかいしたっていいではないか。
私の方が年上なのだから。
 

「僕より小さいくせに。」

「そうだね。」

私は深くうなづく。
身長なんて、もう何年も前に追い越された。
 ねぇ。
思い立って質問してみる。


「今何センチくらいあるの?」

「んーと、180くらい。」

 少し大きめに報告したのがわかって、
私は笑ってしまう。
「図ってあげようか?」
「うそ。・・・179㎝くらい。」

いちいち訂正しなくても、
変わらないじゃないか、180も179も。

私なんて160もないのに。

「大きくなったんだねぇ。」

私はまた、彼の頭をなでる。
すべすべの。まんまるの。
いつのまにか、私よりも大きくなってしまった。
かわいい、幼なじみの頭を。
 


  
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