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元彼と後輩
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『久しぶり。』
『………。』
ランチの帰り、
背の高い男前に、声をかけられた。
私が返事を返すより早く、
かわいい後輩が、私の前に立ちはだかる。
『近寄らないでください。』と、
『この人、イケメン苦手なんで。』
そう先方に告げると、ペコリと軽く会釈し
私の肩に手を添えて歩き出した。
私のかわいい後輩は、
エスコートもお手の物だ。
私は感心してしまう。
『大丈夫ですか?怖かったですよね、先輩!』
あんな男前に声かけられるなんて!
後輩は心配するけども、何のことはない、
『さっきの人、私の先輩だよ。』
『え・・・!まじか?』
かわいい後輩は目を真ん丸にして驚く。
初めてみたから、社外の人かと思って。と
少し焦った表情をみせる。
『それから。』
『それから?』
実は、私の元カレです。
『・・・ま、じ、か。』
『スタッカート(笑)』
あぁ~俺ってば何てことを!と
後悔するように、こめかみに手をおく。
『先輩、すんません。』
余計なことを。と。
ふふふ、私は笑う。
『大丈夫だよ。』と。
苦悶の表情で、下をみていた後輩が
はっ!と突然、顔をあげ叫ぶ。
『あんたイケメン苦手なのに?!
あんな男前と付き合ってたのか!?』
『こら、先輩に向かって、あんたって(笑)』
あははっ!
かわいい後輩の驚く様子がおかしくて、
もう私の肩はがくがく震えた。
はぁ~おかしい。百面相みたい。
もぅ昔のことだからさ。
そういうと私は自分のデスクに戻る。
じゃ仕事しよう?というように。
元カレ。
もしかしたら、
遭遇することもあるかと思っていた。
先日、本社に戻ってくるという噂をきいていたから。
少しも気にしていなかったといえば、
嘘になる。
そりゃ、気になるもの。
でも。
私はパソコンを叩きながら、
小さく思い出し笑いをする。
何てことはなかったなぁ、と。
不思議。
かわいい後輩のおかげで、
元カレとの再会も怖くない。
危惧する必要もなかった。
と安堵するくらいに。
『先輩、コーヒー。』
午後の作業が一段落するころ、
かわいい後輩は、
私にコーヒーを持ってきてくれた。
『ありがとう。』
何か言いたそうな顔でコーヒーを飲む、
かわいい後輩を見つめる。
この子のお陰で、
イケメンにも慣れてきたかもしれない。
そんなことを考えていると、
後輩が、気まずそうに口をひらいた。
もしかして、と
『もしかしてまだ、好きですか?あの人のこと。』
驚きの質問だ。
『なにそれ。(笑)』
そんな風にみえたの?
ちょっとずるいけど、
私は質問に質問でかえす。
そうは、みえなかったですけど。
かわいい後輩は、困った顔で頭をかいた。
わからんって感じで。
『好きだったら、あれだけど、』
ちがうなら、好きじゃないのに、
言い寄られたりするんだったら、
いつでも言ってくださいね、僕に。
『はい。』
ありがとうございます。
と私は、頭を下げる。
私のかわいい後輩は、
イケメンの元彼氏からも、守ってくれる。
スパダリ感満載の後輩なのだ。
『………。』
ランチの帰り、
背の高い男前に、声をかけられた。
私が返事を返すより早く、
かわいい後輩が、私の前に立ちはだかる。
『近寄らないでください。』と、
『この人、イケメン苦手なんで。』
そう先方に告げると、ペコリと軽く会釈し
私の肩に手を添えて歩き出した。
私のかわいい後輩は、
エスコートもお手の物だ。
私は感心してしまう。
『大丈夫ですか?怖かったですよね、先輩!』
あんな男前に声かけられるなんて!
後輩は心配するけども、何のことはない、
『さっきの人、私の先輩だよ。』
『え・・・!まじか?』
かわいい後輩は目を真ん丸にして驚く。
初めてみたから、社外の人かと思って。と
少し焦った表情をみせる。
『それから。』
『それから?』
実は、私の元カレです。
『・・・ま、じ、か。』
『スタッカート(笑)』
あぁ~俺ってば何てことを!と
後悔するように、こめかみに手をおく。
『先輩、すんません。』
余計なことを。と。
ふふふ、私は笑う。
『大丈夫だよ。』と。
苦悶の表情で、下をみていた後輩が
はっ!と突然、顔をあげ叫ぶ。
『あんたイケメン苦手なのに?!
あんな男前と付き合ってたのか!?』
『こら、先輩に向かって、あんたって(笑)』
あははっ!
かわいい後輩の驚く様子がおかしくて、
もう私の肩はがくがく震えた。
はぁ~おかしい。百面相みたい。
もぅ昔のことだからさ。
そういうと私は自分のデスクに戻る。
じゃ仕事しよう?というように。
元カレ。
もしかしたら、
遭遇することもあるかと思っていた。
先日、本社に戻ってくるという噂をきいていたから。
少しも気にしていなかったといえば、
嘘になる。
そりゃ、気になるもの。
でも。
私はパソコンを叩きながら、
小さく思い出し笑いをする。
何てことはなかったなぁ、と。
不思議。
かわいい後輩のおかげで、
元カレとの再会も怖くない。
危惧する必要もなかった。
と安堵するくらいに。
『先輩、コーヒー。』
午後の作業が一段落するころ、
かわいい後輩は、
私にコーヒーを持ってきてくれた。
『ありがとう。』
何か言いたそうな顔でコーヒーを飲む、
かわいい後輩を見つめる。
この子のお陰で、
イケメンにも慣れてきたかもしれない。
そんなことを考えていると、
後輩が、気まずそうに口をひらいた。
もしかして、と
『もしかしてまだ、好きですか?あの人のこと。』
驚きの質問だ。
『なにそれ。(笑)』
そんな風にみえたの?
ちょっとずるいけど、
私は質問に質問でかえす。
そうは、みえなかったですけど。
かわいい後輩は、困った顔で頭をかいた。
わからんって感じで。
『好きだったら、あれだけど、』
ちがうなら、好きじゃないのに、
言い寄られたりするんだったら、
いつでも言ってくださいね、僕に。
『はい。』
ありがとうございます。
と私は、頭を下げる。
私のかわいい後輩は、
イケメンの元彼氏からも、守ってくれる。
スパダリ感満載の後輩なのだ。
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