魔法使いの少年と二人の女神様【R18】

龍 翠玉

文字の大きさ
17 / 26

17.一夜明けた日常

しおりを挟む
「オッス、優希。ん? 何かいい事でもあったか?」

 菜摘との初体験を済ませた次の日、学校に着くなり浩介から声をかけられた。

「ああ、そうだな。いい事なら、あったぞ」

 アレをいい事と言わずして何と言おうか。結局、菜摘とは最初の暴発を含めたら五回したのだが、最終的には菜摘が体力的にバテてきたのと、気が付いたら結構な時間になっていたのでそこで終了した。
 エロだけで菜摘と勝負したら負けそうだが、基礎的な体力が俺と菜摘では全然違う。菜摘はそれほど運動が得意な方でもないし、スタミナは平均より少な目だろう。
 そして、菜摘の小さな身体に俺のモノが長時間刺さっていたこともあり、終わった後はもの凄く歩き辛そうにしていた。当然、帰りは家まで送って帰ったが……暗かったので誰にも会わないと思って腕を組んで歩いていたが、菜摘が終始ニコニコしていたので良かった。腕に伝わる柔らかい感触で、先ほどまでの行為を思い出して臨戦態勢になっていたのは秘密だ。多分、バレていたけどな。

「マジかよ、俺もいい事起こりそうなんだけどなぁ……」
「ん? 何かあったのか?」
「ああ……よくぞ聞いてくれた。実はな、今いい感じの子がいるんだ。今度、デートに行くことになってさ……上手く言ったら、初の彼女だぜ……くぅ~楽しみだなぁ……」
「おお……上手くいくといいな」
「優希も誰か気になる子とかいないのか?」
「あ~、まぁ、いるにはいるが……」

 すまん、浩介。既に彼女が二人もいて、それが女神様二人だなんてことはとても言えない。

「おっ、俺もお前も上手くいくといいな……そしたら、ダブルデートとかしてみようぜ」
「あ、ああ、そうだな……」

 すまん、浩介。ダブルデートでも、俺の方は三人で行くことになる。あの二人をその場に連れて行ったら……どうなるか見てみたいという気持ちもない事はないが。

 そんな会話をしていると、廊下を穂香と菜摘が歩いていくのが目に入った。
 菜摘は……まだ、歩き方に違和感があるな。

「おおっ、優希、女神様二人がいるぜ。くぅっ、二人とも可愛いよな~。あの二人の彼氏になる奴がいるのなら、どんな奴か見てみたいぜ」

 すまん、浩介。今、お前の目の前にいる男があの二人の彼氏だ。

「お前……あの二人に見惚れてたら、その気になる子に嫌われたりしないのか?」
「うっ……痛いところを突くなぁ、ま、あの二人に関しては同性でも見惚れるくらいだから大丈夫だ」
「まぁ、確かにそうだな……」

 浩介との会話が一段落したところで、菜摘にメッセージを送ることにする。

『まだ歩くの辛いのか?』
『む~、わかりますか? まだ何か入っているような感じがします……まぁ、あんなに大きいのを長時間入れていたので仕方ないですね。初体験でしたし……でも、それよりも色々と筋肉痛の方が酷いです。日頃の運動不足がこんな形で牙をむくとは思いもしませんでした。優希さんは大丈夫なんですか?』
『ああ、俺は大丈夫だ。普段から筋トレとか運動はしているからな』
『くっ、残念です。同じ苦しみを味わってもらいたかったのですが』
『同じ快感なら大歓迎だが、苦痛はいらないな』
『……同感です。不本意ながら今日は出来ないかもです……』

 菜摘がエロを優先しないなんて余程だな。筋肉痛なら多分魔法で治療できるが。

『魔法で治せると思うが、いいのか?』
『……魅力的な提案なんですが、昨日は穂香さんを放置してしまって寂しがっていると思うので、今日は一緒にいてあげてください』
『……そうだな……わかった』
『その代わり、明日は今日の分も合わせてたくさんしましょう』
『いいのか? たくさんしたら、また筋肉痛になるぞ?』
『いいんです、その内慣れますし……治してくれるんでしょう? 疲れてきたら抱き合っているだけでもいいですから』
『わかった、任せろ』
『ふふ……約束ですよ』

 くそ可愛いな……やべ、思わず顔がにやけてしまう。

「お、優希。そんなにニヤニヤして……あれか? その気になる子とやり取りしてんのか?」

 浩介も同じようにやり取りしていたのだろう。イケメンがだらしなく緩んでいる。

「あ、ああ……まぁ、そうだな……」
「ちなみに、誰なんだ? このクラスか?」
「いや……その……」

 どう答えようか迷って言い淀んでいる時に俺の携帯にメッセージが届いた。机の上に置いたままの携帯の真っ暗な画面に、送信者の名前だけが表示される。
 一ノ瀬穂香――と。

「え? おま…………マジ?」

 しまった。携帯を裏向けておかなかった俺のミスだ。
 俺は浩介にシーっと声を出さないように伝える。

「ああ……そうなんだ」
「お前……女神様とどこに接点があったんだ?」

 浩介は周りに聞こえないよう、声を抑えて言った。

「実は同じマンションに住んでいたようでな……あ、これは内緒で頼む……まぁ、たまたまというか偶然だな」
「マジかよ……女神様は二人とも男子生徒とは誰ともやり取りしていないって噂だったけど……」
「ああ、俺だけだって聞いたぞ」
「マジかよ……くぅ~やるじゃねえか。優希、絶対そのチャンス、絶対モノにしろよ! いいなぁ、羨ましいぜ」

 というか浩介よ、今朝だけで何回マジかよって言うんだ?
 浩介は心底羨ましそうにしているが、お前もその内彼女できるだろう。
 そう言えば、先ほどの穂香のメッセージは何だったんだ? 

『ゆうくん、今日の晩御飯は何が食べたい?』

 おおぅ、危なかった。これを見られていたら、このくらいじゃ済まなかったよな……俺はそんなことを考えながら穂香にメッセージを返信した。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件

こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。 ・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。 ・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。 ・物静かで儚げな美術部員。 ・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。 ・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。 拓海の生活はどうなるのか!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級の美少女たちの攻防戦〜

沢田美
恋愛
「ごめんね、八杉くん」 中学三年の夏祭り。一途な初恋は、花火と共に儚く散った。 それ以来、八杉裕一(やすぎ・ゆういち)は誓った。「高校では恋愛なんて面倒なものとは無縁の、平穏なオタク生活を送る」と。  だが、入学した紫水高校には《楽園の世代》と呼ばれる四人のSSS級美少女――通称《四皇》が君臨していた。  • 距離感バグり気味の金髪幼馴染・神行胱。  • 圧倒的カリスマで「恋の沼」に突き落とす銀髪美少女・銀咲明日香。  • 無自覚に男たちの初恋を奪う、おっとりした「女神」・足立模。  • オタクにも優しい一万年に一人の最高ギャル・川瀬優里。  恋愛から距離を置きたい裕一の願いも虚しく、彼女たちはなぜか彼にだけ、見え見えな好意を寄せ始める。 教室での「あーん」に、放課後のアニメイトでの遭遇、さらには女神からの「一緒にホラー漫画を買いに行かない?」というお誘いまで。  「俺の身にもなれ! 荷が重すぎるんだよ!」  鋼の意志でスルーしようとする裕一だが、彼女たちの純粋で猛烈なアプローチは止まらない。 恋愛拒否気味な少年と、彼を絶対に攻略したい最強美少女たちの、ちょっと面倒で、でも最高に心地よい「激推し」ラブコメ、開幕!

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

処理中です...