転生済み最上級魔導士はギルドの事務職にジョブチェンジして平穏な日々を送りたい!

紫波すい

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第2章 月夜を仰ぐ「碧水」の本音

10.敵意への対処法・クロの場合

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「はあ……」
 一人、溜息を吐く。感動の溜息だ。俺はつくづく圧倒されていた。
 戦闘職員「紅炎魔導士・準一級」として、幼馴染であるフィーユや、同期のティアさん……ティアを手伝いながら、自分に著しく欠落している一般常識をこっそりと学び、事務職員として採用されることをひっそりと目指す。そのために今日は、ギルド二階にある一般書庫を訪れていた。入会初日にフィーユの案内で既にこの景色を見ているのだが……やはり凄い、元々乏しい語彙力を根こそぎ喪失するほどに凄い。
 本がある。本だけがある。本しかない。
 フィーユの父さんの書斎を見せてもらったことはある。一面分の壁を覆う本棚が埋め尽されている様でさえ、ほはぁ~と間抜けに口を開けさせられたのに、ここではどこに視線をやっても背表紙と目が合うのだ。
 俺が幼かった頃には、紙は貴重品だったし、書籍は触れることさえ躊躇われるほどの宝物だった。それが近年、魔導大国フェオリアにおいて、製紙や印刷の技術を著しく進化させる刷新的な魔道具が開発された。おかげで今では、辺境の街に住む庶民にも十分な量の紙や書籍が行き届くようになった。けれど自宅周辺に引きこもっていた俺は未だに、幼少期の価値観を書き換えられていない。
 防音扉が採用してあるのだろう。ロビーの喧騒はほぼ遮断され、先客たちが紙を捲る音だけが心地よく鼓膜をくすぐっている。
 一般書庫にある書物は全て無料で読める。ライセンスを提示して貸出手続きを行えば、貸出禁止図書以外であれば、持ち出すことも可能になっている。貸出期限は基本的に二週間であり、期限を過ぎても返却が行われない場合は、一定期間のペナルティが課されたり、最悪だと書庫を利用する権利そのものを失う。紛失した場合は弁償が待っている……絶対に無くすものか!
 よし、と俺は利き手をぎゅっと握る。
 師匠から与えられ、そして盗み続けてきた大量の戦闘知識よ。少しだけ脳の隅っこに寄って、ぎゅっと縮こまってくれ。俺はこれから、机に向かって書物の山と格闘するという、憧れと言っても構わないほどの時間を……
「…………どれから、読めば良いんだろう?」


 こんなはずではなかった。
 困り果てた末、初めて書架から引き抜いたのは『ティルダー領西方地域における生態環境について』という一冊だった。分かりやすいタイトルに惹かれた。最初の依頼の移動時にお世話になった、モフモコモルら、魔導生命ラピットについて書かれているのではと期待したのだ。
 しかし、いざページを捲ってみると、中心的に書かれていたのは、人間の生活に害を成すものへの対処法だった。魔物と生物を一纏めにしており、殆どの情報が既知。
 更には、紹介されている対処法を実践してしまえば、逆に危機的状況を招くのでは? と疑問を抱くことが多数で。特に、「黄猪」と呼ばれる魔物が直進しかできない、という記述は明確に誤りだ。奴等が仕掛けてくる猛烈な突進攻撃は、横に避けてもまるで意味がない。敢えて上方への回避以外で対応するなら、適切な陽動を行うべきだ。例えば、砂を投げるなどして目を眩ますか、強烈な臭いを放つもので気を引くか。
 ……俺は、夢を見過ぎていたのだろうか?
 いや、そんなことはない! ページの黄ばみ具合やシミの数からちょっぴり歴史を感じる本だったし、きっと情報が古かっただけ、今回は正解を引き当てられなかっただけだ! 次こそは、気持ちよさそうにうたた寝していた老年の司書さんに、どれがオススメか尋ねてみよう!
 選択には失敗したが、明るさを抑えた橙灯に優しく包まれた空間は、とても居心地が良かった。また来よう……訪れたときとは違う意味を持つ溜息を吐きながら、書庫の扉に手をかけた。
 そのとき、
『ご、ごめんなさいぃぃぃい!』
 扉越しに、微かにティアの声が聞こえた。
 ここ数日の様子を見守るなり、彼女はいつも誰かに謝ったり、誰かに遠慮したりしていた。だが、たった今の声音の響きは、明らかに尋常ではない。俺やフィーユに謝罪するときと誠意は一緒でも、酷く怯えたような……。
 素早く扉を開けて、ティアを探す。二階廊下にはいない。手摺りに駆け寄って一階ロビーを見下ろす。見つけた!
 見知らぬ大男二人に、詰め寄られている?
「ごめんで済むと思うかァ? 折角アニキが、よ、ん、きゅ、う、の依頼の金で買った、たっけえ靴なんだぞォ?」
 ボールのように丸々と太り、ボールのように形良い頭をスキンヘッドにした大男その一が、腹を揺すって笑いながら、濁声をロビー中に響き渡らせる。
「それを踏んづけるなんてなァ……たかが六級のォ! 『紅炎』にたかって甘ぇ蜜吸ってるだけの、ラピットより役立たずの兎獣人がなァ!」
「うぅ……本当に、ごめんなさい……あたし、うっかりしてて、め、目障りで、本当に……」
 深呼吸をする。
 落ち着くんだ、怒りを抑え込め。詳細な様子を伺いながら、階段を降りてティアの元へ。そうでないと……
「やめとけ、ギージャ」
 大男その二が、整髪剤でオールバックに撫でつけた髪を撫でる。ごつごつとした岩塊のような手の、全ての指の付け根で、ごてごてした指輪が自己主張している。制服の上着は身につけておらず、代わりに、首元にファーのついたダークブラウンのロングコートを、マントのように纏っていた。
 大男その二は震えるティアを見下ろし、
「六級。俺様は優しい。だから……ほら、見えるだろ? お前の踏んだ部分が土で汚れてるんだよ。それを綺麗にしてくれりゃそれでいい」
「すっ、すみませ……ティア、綺麗にします! い、今、何か拭くものをっ」
 膝を持ち上げてティアに靴先を突きつけ、
「んなもん、要らねえだろ。ほら。舐めろよ、獣人」
 魔糸掌握。焦点へ統制。『速』。
 魔糸を集中させた脚部が熱を持つ。特定部位の大幅な増強補助、移動速度を上昇させる。大男その二が次の瞬きをするまでに、俺はティアの傍らに至り、彼女に突きつけられた足首を強く強く掴んでいた。
「く、クロさん……」
 瞳の奥で怒りを堰き止め、観察する。自分より謙虚な人間を甚振っていたときのヘラヘラが、痛みに歪んでいくことを含めた、奴の遍くを。
「割り込んで悪いが。この靴のどこが汚れてるのか、俺にはまるでわからないんだ」
「て、てめえ……ッ」
「依頼を受ければ靴は汚れる。わざわざ見せびらかすためだけに履いてきたわけじゃないだろう。彼女は自分の過失について、真摯に謝罪している。そしてその過失内容は取るに足らないものだ。お前たちは、彼女を貶めたことについて謝罪しろ」
 言葉にならない怒りの呻きを上げながら、大男その二は力任せに足を引き抜こうとしている。このままでは、勢い余って仰向けに倒れ、強かに頭を打つかも知れない。
 ちらと視線を走らせた先、丁度いい位置に、誰も座っていないソファがあった。
 『増』。
 魔糸の切先を利き腕へ、腕力強化。赤子より軽くなった大男その二を、後方への反動を少々つけて投げ飛ばす。
 描いた通りの軌道を巨体が飛び……ドブッ、という鈍く重い音とともに、背中からソファにおさまった。
 大男その一改め、子分の方は、前傾姿勢になって両手をだらりと下げ、顎が落ちたのではないかと思えるほどにあんぐり口を開いていた。
 水の滴る音すらしない沈黙を経て、やりとりを三者三様に見ていた職員達の一部が、笑い声や歓声を上げる……これだけ人がいるのに、誰もティアを助けようと思わなかったのか。あるいは、助けたいとは思っていたが、こいつらと関わり合うのがどうしても嫌だったのか。案の定というか、三つある受付窓口のどこにも、フィーユの姿はなかった。
 ぎりぎりと、歯軋りの音が聞こえてきて、俺は視線を正面に戻す。
 血が昇るあまり、赤黒くなった四角い顔面。憤怒、屈辱、嫌悪……人間が人間に向けられる、殆ど全ての敵意が凝縮したような表情だ。
「……さねえ……許さねえ……許されるわけがねえ……このカイグルス様に馬鹿げた仕打ちを……憎いぜ、あああ憎いぜぇ! 今すぐそのお上品な顔をズタズタに、ボロボロに、滅茶苦茶にしてやりてえぇぇええええ!!」
「それは、」
 ティアが俺の腕にしがみついている。護ると決めた女の子の、身体の震えが伝わってくる。
 炎が、揺らめく。
「……俺を、殺したいということか?」
 周囲が再び静寂に包まれたのか、この耳が一切の音を遮断したのかは分からない。沈黙の中で俺は、カイグルスという男の身体的特徴、その身に流れる魔糸の色と量、武器であるらしい「魔道具」などの戦闘に関わる情報を収集・整理。そして、戦術を思考し……
「いやあ~、お二方とも血気盛んだなあ~! 優秀かつ好戦的な職員が揃って、カルカギルドの未来も安泰、安泰……でもロビーで果たしあっちゃうのは、流石にアツ過ぎのよーな気がしちゃうんですよね~。いやあ~、通りすがりの新人職員の分際で、偉そうに口出しするのはほんッと恐縮なんですけど~」
 背後から接近してくる、場違いに軽やかな声。聞き覚えが……
「ひゃっ!?」
 ティアが悲鳴を上げると同時に、俺の襟首も後方へ強く引っ張られた。咄嗟に「対処」しようとしたが、
「大人んなれよ、大将? アンタが暴れたら、あの下衆野郎が伸びるだけの話じゃ済まねえだろ?」
 耳元で低く囁かれ、俺は判断を覆した。
 しかし、カイグルスが腹立たしいこと、俺とティアのギルド職員生活にとって脅威であることに変わりはなく……
「チーム・初心者はこれにて退散~! どうもお騒がせしましたっ、さよなら~っ!」
 後ろへ後ろへとぐいぐい引き摺られて玄関扉から出るまでの間、俺はむっとした表情のまま、子分に助け起こされるカイグルスと睨み合ったままでいた。
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