私は、御曹司の忘れ物お届け係でございます。

たまる

文字の大きさ
67 / 200

デートについて交渉する

しおりを挟む
 「い、いいですよ。デート。しましょうよ」

 その一言で蓮司の顔はみるみるうちに高揚してきた。

 「え? いいのか? あーーーー、マジか? 本当だな!」

 今、ベットの上で半身を起こしながら、肩をガシっと抑えられている。

 「か、会長、あの裸で、ちょっと、目のやり場に困ります」
 「あ、そうだな。でも、お前、これくらい見慣れてくれ。ああ、抱きしめてもいいか?」
 「だ、ダメですよ!!」
 「な、何でだ! 付き合うんだろう! 俺たちは!!」
 「え? 付き合うとが、いってませんよ。デートだけするんですよね。あのデートにも色々ありますよ。今は設定としては、気になる男女のデートっていったじゃないですか?」
 「はーーーっ。それから、始まるのか? 俺たちは……これだと、恋愛少女漫画みたいな数年コースが最短なのか? 俺は試されてるのか?」
 「漫画? 蓮司会長漫画でも書き始めるのですか? 意味がわからないけど、勝ち負けの基準決めませんか?」
 「え、なんだそれは?」

ーーあー、恋の駆け引きって、奴だな。可愛い奴だ。そんなゲームをしたいのか?

 「普通なら、相手にどっぷりハマった方が負けだな」
 「え、どっぷりと?」
 「だがな、俺はすでにお前にどっぷりハマってるんだ。だから、基準にならないな」

 美男子が口説きながら、ボケても一切意味が相手には伝わらないらしい。

 「な、何を言いだすんですか?」
 「んんーーーっ、そうだな。こういうのはどうだ?」

 蓮司がちょっと人差し指を自分の口元にあてながら、考えている。

 「何か嫌な予感しかしませんが・・」
 「美代が、俺の事を苦しいくらいまでに好きになったら、お前の負けだ」 
 「え、なに、それ?」
 「自信があるんだろう。このゲーム?」
 「え、まあ、でも、私はどうやったら、勝ちなんですか?」
 「俺が降参って言うまでだ」
 「え、会長、何を基準に降参っ言うんですか?」
 「わからん……」
 「なんですか? それ? かなり俺様的ルールですね」
 「悪いな。あまり全ての物事で負けを認めたくない性分だからな」
 「じゃー、私は会長の弱点を見つけて、参ったと言わせればいいんですか?」
 「ふむ。面白いな。その考え。(男女の駆け引き)ゲームはなかなかいいかもな。何かワクワクするぞ」
 「でもな、美代。ゲームってことはな、バツゲームがあることを忘れるなよ」

 ひ、ひええええええっ。

 美代は蓮司の魔性の笑みを喰らい、ちょっと、このゲームに参戦した自分を後悔し始めた。



しおりを挟む
感想 142

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

処理中です...