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は、長谷川、お前もか!
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あまり時間も経たずに、蓮司会長と某区役所にやって来た。
伊勢崎さんは近くで待機となる。
警備の者も一応、外待機となった。ありがたい。ぞろぞろ大名行列は困る。
お昼時間が終わって、やっと職員達が帰ってきたところだった。
区役所はちょっと混み始めていた。
「な、何をしたいのですか?」
「まあ黙ってついてこい」
おい、いきなりの亭主関白宣言と思いきや、蓮司はまず総合案内で場所を確かめて来ると言って消えた。すぐに戻って来ると、美代の手をぐいっと掴み、戸籍住民課の戸籍係、しかも、なにか婚姻届とか書いてある方に向かい始めた。あと5メートルぐらいでその戸籍係のところのカウンターだった。
なにかとてつもない嫌な予感が走り、蓮司と握っている手を引っ張る。
足がそこに向かない。キョ、キョゼツしている。
「ちょっと、蓮司会長、何が目的?」
手を繋がれているのだが、そこで立ち止まった。
抵抗している美代に気がついたのか、
「はーー、美代。おまえはかなり恥ずかしがり屋だな……」とか言って「心配するな、ここに座ってろ」と指示をする。
壁側の椅子に座らされた。
蓮司だけが戸籍住民係の職員のお姉さんと話をして、一枚の紙切れを貰っていた。そして、なにかもう一枚の紙切れを別のところからも貰って来たようだ。
「はい、美代、これを書いてくれ……」
ええ? 想像と違うものが出て来て驚いた。
「おまえパスポート持ってないだろ? まずは戸籍謄本と一応、住民票も持って行くか。申請しないと……」
「ぱ、パスポートですか?」
スーーっと身体から力が抜けて行く。
よ、よかった?
話の流れ的に、も、もしやと思ってしまった自分が恥ずかしい。
「確かに持っていないです。必要がなかったんで……」
パスポートは確かに持っていた方がいいと常々思っていた。
蓮司に促されて申請書に記入をする。
隣でヨシヨシとか言っている蓮司がなんだかお父さんみたいだ。
蓮司も隣でなにか紙切れ一枚に書き始めた。
目が大きく見開き、愕然とする。
「な、何を書いていらっしゃるのでしょうか?」
申請書を書く台で並んで書いている二人だが、蓮司が書き込んでいる白地の用紙をガン見した。
「お、やっと気がついたのか?」
「で、ですから蓮司会長はどなたと結婚するんですか?」
「おまえ……可愛いこと言うなよ……。嫉妬か? それで心配しているのか」
いえいえ、この流れでいきなりの会長が先ほどの戸籍係の可愛らしいお姉さんと結婚とかはしないだろうと思う。いや、相手が独身で蓮司がプロポーズをしたら、相手はもしかしてオッケーするかもしれない。
ちょっと言葉が出ないくらいに、気が動転していると、蓮司の向こう側に見知らぬおばあちゃんがやはり戸籍謄本かなにかを取りに申請書を書き込もうとしていた。蓮司の手元にある婚姻届を見て、
「あらあら、おめでたいですわね。とても素敵な旦那様みたいですね。お幸せに……」
と言って来る。
「ち、違、」
と否定しようとしたら、
「ありがとうございます。こちらが可愛い僕の将来の奥さんなんですよ……世界で一番の愛しい人なんですよ」
とにっこりその上品なご婦人に微笑みかける。
え、なんか一番っていうのが、嫌味に聞こえるのはなぜだろう。やっぱりさっき28号とか言ったから、なにか蓮司の気に触ったらしい。
その女性は、
「まあ! 素敵! ロマンティックね。でも、こんな素敵なあなたのような男性、私が50年若かったら、アタックしたかったわ」
と言うと、蓮司は、
「そうですか。でも、それでもきっと今の婚約者に首ったけだから無理です。ごめんなさい……」
とちょっと困った顔で答えていた。
その年配の女性は笑顔でまた「お幸せに……」と言いながら、そこを立ち去る。
だが、そこからが問題だ。
「ここの用途の理由、パスポートの取得だけでいいから……」
え、他になんの必要があるんだろうかと思う。
「ほら、戸籍がある区民は謄本出さなくても、婚姻届出来るから……あ、でももし俺の謄本がある区役所で申請すると、おまえの謄本がいるな……」
「………」
言葉が出ない。
「美代、早く、謄本を申請して来なさい…」
と背中を押されてカウンターに行く。
まるで、魂を抜かれているような無言の美代が戸籍係の人に申請書を出した。
職員のお姉さんが、
「はい、パスポートの申請のためですね」
と、にっこり顔で聞いて来るので、
「もちろん、パスポートだけの用途で使います!」
と顔に力が入ってしまった。
なにか不審に思われたかもしれない。
戸籍謄本が出来るのを待っている間に、蓮司と並んで椅子に座った。
彼がるんるんと婚姻届の自分の記入済みの部分を見て、にやにやしている。
やばい!!奴はやる気だ。
す、好きになっちゃったけど、真田さんを庇うために婚約者もどきになっちゃったけど……
今いきなり結婚って、正直、困る。
心の準備ができていない。
急いで蓮司に断って、トイレに駆け込んだ。携帯でググって、婚姻届に必要なものを検索する。
絶対に、今日、全て必要なものが足りないのではないかと調べたかったのだ。
おおーー、検索結果を見て、ホッとする。今日は絶対にできないことを確信する。
トイレから上機嫌で蓮司の元に戻った。
「蓮司さん、そんな紙切れ一枚で喜んでいるみたいですが、それ今日は出せませんよ」
「………なぜだ?」
「だって、蓮司会長、ハンコいるんですよ。普通、婚姻届って」
さっきの調べたばかりの知識を偉そうにひけらかす。
「……大丈夫だ。あるぞ」
なに!! 奴は胸から、なんとハンコを取り出した。しかもなんか高価そうなハンコが二本も出てくる。
「ああ、よくわかんないから大原と土屋、両方あるから」
「つ、土屋まで! な、なんで、そんなもの持ち歩いているんですか?」
「念のためだ」
それでもと思って、
「いや、やっぱり無理ですよ。会長、さっき、区役所が私と違うって言ったじゃないですか、まずは会長の戸籍謄本を取らないとダメですよな」
「……美代、バカにするなよ」
またまたポケットから折りたたまれた紙切れ、なんと戸籍謄本が出て来た。
し、信じられない!いつの間に用意したのだろうか?
「最近の俺の戸籍謄本だ。ああ、あと訂正印もきちっと作らせたのがあるし、さっきのもゴム印じゃないから大丈夫だぞ」
と、言いながら、新たに細い小さな訂正印を出してきた。
この人のポケットは4次元なのか? それとも巣鴨のおばちゃんみたいになんでも出て来る系のすごい詰まっているカバンがポケットになっているのだろうか。
「あ、身分証明はどうなんですか?」
「俺は運転免許証がある」
くそーー! 奴の運転なんて見たことがない!
「おまえはどうなんだ……美代」
「あああ、国民年金の……証書……持っちゃってます」
二十歳になった時に入ってから、潔く入ってしまった。だけど、私の唯一の老後のサポートと思っているといつも持ち歩いていないと不安になる。歩美ちゃんには、それ病気だよっと言われた。
「それだけだとダメだぞ。住民基本台帳カードか学生証あるのか?」
「ああ、二つとも持っちゃってます……」
「ならば大丈夫だ」
「あああ、ほ、保証人いるじゃないですか」
「大丈夫だ。今おまえがお手洗いに言っている間に書いてもらった」
ピラっと用紙を見せられた。
や、山川!! は、長谷川!! お、お前もか??
と、心の中で裏切りものたちを罵った。
彼らの署名がきちんとされていた。
「さあ後は、愛しのハニー、美代がここに記入するだけだよ。俺の1号さん!」
きゃあーーーー!!
美代の顔が一瞬、あのムンクの名画、叫びのポーズになっていたのを蓮司は完全に無視をして、ニコニコしていた。
伊勢崎さんは近くで待機となる。
警備の者も一応、外待機となった。ありがたい。ぞろぞろ大名行列は困る。
お昼時間が終わって、やっと職員達が帰ってきたところだった。
区役所はちょっと混み始めていた。
「な、何をしたいのですか?」
「まあ黙ってついてこい」
おい、いきなりの亭主関白宣言と思いきや、蓮司はまず総合案内で場所を確かめて来ると言って消えた。すぐに戻って来ると、美代の手をぐいっと掴み、戸籍住民課の戸籍係、しかも、なにか婚姻届とか書いてある方に向かい始めた。あと5メートルぐらいでその戸籍係のところのカウンターだった。
なにかとてつもない嫌な予感が走り、蓮司と握っている手を引っ張る。
足がそこに向かない。キョ、キョゼツしている。
「ちょっと、蓮司会長、何が目的?」
手を繋がれているのだが、そこで立ち止まった。
抵抗している美代に気がついたのか、
「はーー、美代。おまえはかなり恥ずかしがり屋だな……」とか言って「心配するな、ここに座ってろ」と指示をする。
壁側の椅子に座らされた。
蓮司だけが戸籍住民係の職員のお姉さんと話をして、一枚の紙切れを貰っていた。そして、なにかもう一枚の紙切れを別のところからも貰って来たようだ。
「はい、美代、これを書いてくれ……」
ええ? 想像と違うものが出て来て驚いた。
「おまえパスポート持ってないだろ? まずは戸籍謄本と一応、住民票も持って行くか。申請しないと……」
「ぱ、パスポートですか?」
スーーっと身体から力が抜けて行く。
よ、よかった?
話の流れ的に、も、もしやと思ってしまった自分が恥ずかしい。
「確かに持っていないです。必要がなかったんで……」
パスポートは確かに持っていた方がいいと常々思っていた。
蓮司に促されて申請書に記入をする。
隣でヨシヨシとか言っている蓮司がなんだかお父さんみたいだ。
蓮司も隣でなにか紙切れ一枚に書き始めた。
目が大きく見開き、愕然とする。
「な、何を書いていらっしゃるのでしょうか?」
申請書を書く台で並んで書いている二人だが、蓮司が書き込んでいる白地の用紙をガン見した。
「お、やっと気がついたのか?」
「で、ですから蓮司会長はどなたと結婚するんですか?」
「おまえ……可愛いこと言うなよ……。嫉妬か? それで心配しているのか」
いえいえ、この流れでいきなりの会長が先ほどの戸籍係の可愛らしいお姉さんと結婚とかはしないだろうと思う。いや、相手が独身で蓮司がプロポーズをしたら、相手はもしかしてオッケーするかもしれない。
ちょっと言葉が出ないくらいに、気が動転していると、蓮司の向こう側に見知らぬおばあちゃんがやはり戸籍謄本かなにかを取りに申請書を書き込もうとしていた。蓮司の手元にある婚姻届を見て、
「あらあら、おめでたいですわね。とても素敵な旦那様みたいですね。お幸せに……」
と言って来る。
「ち、違、」
と否定しようとしたら、
「ありがとうございます。こちらが可愛い僕の将来の奥さんなんですよ……世界で一番の愛しい人なんですよ」
とにっこりその上品なご婦人に微笑みかける。
え、なんか一番っていうのが、嫌味に聞こえるのはなぜだろう。やっぱりさっき28号とか言ったから、なにか蓮司の気に触ったらしい。
その女性は、
「まあ! 素敵! ロマンティックね。でも、こんな素敵なあなたのような男性、私が50年若かったら、アタックしたかったわ」
と言うと、蓮司は、
「そうですか。でも、それでもきっと今の婚約者に首ったけだから無理です。ごめんなさい……」
とちょっと困った顔で答えていた。
その年配の女性は笑顔でまた「お幸せに……」と言いながら、そこを立ち去る。
だが、そこからが問題だ。
「ここの用途の理由、パスポートの取得だけでいいから……」
え、他になんの必要があるんだろうかと思う。
「ほら、戸籍がある区民は謄本出さなくても、婚姻届出来るから……あ、でももし俺の謄本がある区役所で申請すると、おまえの謄本がいるな……」
「………」
言葉が出ない。
「美代、早く、謄本を申請して来なさい…」
と背中を押されてカウンターに行く。
まるで、魂を抜かれているような無言の美代が戸籍係の人に申請書を出した。
職員のお姉さんが、
「はい、パスポートの申請のためですね」
と、にっこり顔で聞いて来るので、
「もちろん、パスポートだけの用途で使います!」
と顔に力が入ってしまった。
なにか不審に思われたかもしれない。
戸籍謄本が出来るのを待っている間に、蓮司と並んで椅子に座った。
彼がるんるんと婚姻届の自分の記入済みの部分を見て、にやにやしている。
やばい!!奴はやる気だ。
す、好きになっちゃったけど、真田さんを庇うために婚約者もどきになっちゃったけど……
今いきなり結婚って、正直、困る。
心の準備ができていない。
急いで蓮司に断って、トイレに駆け込んだ。携帯でググって、婚姻届に必要なものを検索する。
絶対に、今日、全て必要なものが足りないのではないかと調べたかったのだ。
おおーー、検索結果を見て、ホッとする。今日は絶対にできないことを確信する。
トイレから上機嫌で蓮司の元に戻った。
「蓮司さん、そんな紙切れ一枚で喜んでいるみたいですが、それ今日は出せませんよ」
「………なぜだ?」
「だって、蓮司会長、ハンコいるんですよ。普通、婚姻届って」
さっきの調べたばかりの知識を偉そうにひけらかす。
「……大丈夫だ。あるぞ」
なに!! 奴は胸から、なんとハンコを取り出した。しかもなんか高価そうなハンコが二本も出てくる。
「ああ、よくわかんないから大原と土屋、両方あるから」
「つ、土屋まで! な、なんで、そんなもの持ち歩いているんですか?」
「念のためだ」
それでもと思って、
「いや、やっぱり無理ですよ。会長、さっき、区役所が私と違うって言ったじゃないですか、まずは会長の戸籍謄本を取らないとダメですよな」
「……美代、バカにするなよ」
またまたポケットから折りたたまれた紙切れ、なんと戸籍謄本が出て来た。
し、信じられない!いつの間に用意したのだろうか?
「最近の俺の戸籍謄本だ。ああ、あと訂正印もきちっと作らせたのがあるし、さっきのもゴム印じゃないから大丈夫だぞ」
と、言いながら、新たに細い小さな訂正印を出してきた。
この人のポケットは4次元なのか? それとも巣鴨のおばちゃんみたいになんでも出て来る系のすごい詰まっているカバンがポケットになっているのだろうか。
「あ、身分証明はどうなんですか?」
「俺は運転免許証がある」
くそーー! 奴の運転なんて見たことがない!
「おまえはどうなんだ……美代」
「あああ、国民年金の……証書……持っちゃってます」
二十歳になった時に入ってから、潔く入ってしまった。だけど、私の唯一の老後のサポートと思っているといつも持ち歩いていないと不安になる。歩美ちゃんには、それ病気だよっと言われた。
「それだけだとダメだぞ。住民基本台帳カードか学生証あるのか?」
「ああ、二つとも持っちゃってます……」
「ならば大丈夫だ」
「あああ、ほ、保証人いるじゃないですか」
「大丈夫だ。今おまえがお手洗いに言っている間に書いてもらった」
ピラっと用紙を見せられた。
や、山川!! は、長谷川!! お、お前もか??
と、心の中で裏切りものたちを罵った。
彼らの署名がきちんとされていた。
「さあ後は、愛しのハニー、美代がここに記入するだけだよ。俺の1号さん!」
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