私は、御曹司の忘れ物お届け係でございます。

たまる

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美代、歩美にゲキ怒られる

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 朝、起きるとひどい頭痛がする。

 「ううううんんんっ!!」

 ああ、昨日マチ子さんと散々飲んでしまった。
 恥ずかしい。
 あああ、朝日が眩しい!
 ここはどこ!?と思うと、見慣れない風景だった。

 ベッドが二台あり、隣にもそもそと動くものがある。

 「えっ、なにここ? 」

 ホテルのようではないし、まさかあの所謂、一晩のを犯してしまったのだろうか?
 あまり男女の営みに詳しくない美代は、別々に寝ているベットの間柄で、どうやって過ちが起こるのかは、よく考えていなかった。

 ただ、この高級そうな木目の壁には見覚えがあった。
 さっと起き上がり、窓のカーテンを少し開け外を見た。

 「!!!」

 そ、そうきたか。
 やっぱり私は誰かさんに回収されたらしい。
 見慣れた素晴らしい日本庭園の真髄、回遊式庭園がバッチリ見えた。

 隣でモソモソと動いた物体が、布団から顔を出した。

 「ああ、起きたのね。早いわね、おはよう……」
 「えええ? あ、歩美ちゃん! どうして!」
 「くぅあああああああ! あんたのせいだからね! どうして連絡くれないのよ!」
 「え、連絡? 昨日? ああ、ごめん、多分、劇を見てから、携帯電源は入れてないかも……」

 本当にね、心配したんだから!!っと完全に怒りながら、髪の毛がボサボサの歩美が叫んでいる。
 ずーーっと、長い文句を言われた後、もうそろそろ歩美の逆鱗がおさまり、大丈夫かなっと思って、今、頭の中の疑問を一つ声に出してみた。

 「………あの本当にご迷惑おかけしてごめんなさい。無事に休学届、取り消しに出来たから……でも、あの、どうして歩美ちゃん、ここに一緒に泊まっているの? 嬉しいけど……」

 急に歩美の動きが止まる。なぜか今まで合わせていた目線が宙に浮く。

 「え、それは、あの変態の真田さんに、されたからよ!」
 「え? 誘拐?」

 美代はその言葉をどう理解していいかわからなかった。
 だって、誘拐っていう言葉を言いながらも、なぜか歩美がとても恥じらいながらも、だからだ。

 「歩美ちゃん? 今、誘拐って言ったよね?」
 「そうよ、よ! トンデモないわよね。そんな事、考えつくなんて!」

 え? さらに喜んでいる。しかも、 何故か自慢しているっぽい。

 どうしたの? 歩美ちゃん!! と美代は心の中で叫んでいた。
 




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