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デート 美代編 二
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どうにか会長のキスを止めた。
はあと、息が上がってしまう。
「……蓮司、せっかくの唇のグロスが取れちゃった!」
「……美代、これ以上、可愛くならないでくれ……。俺の心臓がもたない……」
「え? 何を言っているですか?」
「……ああ、もう、デートの最初っから降参だ! いつも可愛いけど、今日の美代は特別に可愛い! もう黄色のつなぎを上から被せてしまいたいくらいだ!」
絶叫とまでは言わないが、蓮司がまいっているだけは、美代でもよくわかった。
でも、その言葉の中で、聞こえてきた言葉に美代は反応した。
「これ、可愛く見えますか?」
美代が自分の洋服を指しながら、蓮司に問う顔をする。
蓮司がその様子を見て、今度は蓮司自身の顔を半分、自分の手で隠した。
顔が赤くなっているように見えた。
「もちろんだよ。とっても可愛い……。そのヒラヒラした膝丈とか、体のラインが出ているとか、みんな男達がお前を見ていたよ。一人一人は殴れないからな……」
「な、殴る? 物騒ですよ。そんなきっとおかしいから見てたんですよ。やっぱり、いつも着てないの、バレちゃうのかな……」
「……美代、いい加減、分かれよ……。お前は本当に可愛いんだ。でも、俺が器量が狭いからな。それを他の男に見せたくないんだ……」
今度は美代の頬が赤くなる。
さっきから甘さ垂れ流しの蓮司の目線に、蕩けるような事ばかり言われても、美代もだんだんタジタジになってくる。
「も、もうそんなおべっかは、それぐらいで、早くご飯食べに行きましょう! この辺りに小さな美味しいピザ屋さんがあるんですって。マチ子先生オススメらしいですよ」
すっかり気の抜けた蓮司が微笑んだ。
今日は美代が全部用意してくれているらしい。
歩き始めた美代に、蓮司が手を出した。
え? と思っていると、蓮司が声を出す。
「デートだろう? 今日は美代がリードしてくれるみたいだけど、手も握らせてくれないのか? それだと、お前を見つめる奴をいちいち殴ってしまいそうだ……」
「なっ、なに、馬鹿なことを! でも、庶民のデートなんで、歩きですから、迷うと困るので、はい、手を……」
美代が手を差し出した。美代の顔は明らかに赤かった。
その小さな手を取りながら、蓮司が呟いた。
「ああ、俺は今日は、全ての理性がブチ切れそうだ……」
「え、なんか、言いました?」
「なんでもない、早く食べに行こう……」
可愛い美代の春のドレスが食欲以外のものを蓮司にそそった。
「くそっ、完全に目の毒だ……」
はてな顔の美代と蓮司は、ちょっと小さめなピザ屋さんに入った。
本格的なピザを食べれる店が、近辺にはあまりないということから、海外生活が長かったオーナーが東京でも雑居ビルが立ち並ぶ通りに店を構えた。それがOLには口コミで人気らしい。
薄焼きのピザは、オーナーが厳選した小麦粉を配合させて、特選のオリーブオイルと一緒に専用の窯で焼かれて出される味で、海外の隠れファンもいるようだった。
予約が入っていたので、お店の人はにこやかに対応してくれた。
個室がないところなのだが、席は路上からちょっと一段高くなっている窓際だった。
ちょうど植え込みのハーブや木などが外からの視線が気にならないようにうまく配置されていて、なかなか居心地が良さそうだった。
まだ店内は時間が早いせいか、入っている客はほとんどいなく、落ち着いて食べられそうだった。
蓮司が気を遣ってくれて、ときどき顔がバレそうになると、サングラスをかけてくれた。
「……ごめん、美代。騒がれると俺がイライラしそうだから。決して美代のことが恥ずかしいとかじゃない」
「……そんな、大丈夫です。あ、このシーフード全のせピザ、美味しそうですね……これどうですか?」
メニューを決めながら、二人は取り留めない話をしていく。
前菜を二皿、ピザを一枚頼む。足りなそうだったら、また後で頼むことにした。
二人でたわいのない話を進めていく。
久しぶりの二人の時間だと感じた。
美代もなんだかデートというプレッシャーがだんだんと無くなってきて、会話自体を楽しめるようになっていた。
話はそれて、美代が今朝になったら、歩美が実家に帰った事を蓮司に伝えた。
ちょっと、顔色が変わった蓮司が、
「何処から聞いたんだ?」
と、聞いてくる。
「え、歩美ちゃんがメールをくれました……。でも、実家ってどこですかね。東京だと思ったんですけど。何かご不幸とかないといいんですが……」
美代が運ばれてきたピザに興味が移る。
蓮司は、「さあ、俺は知らないけど、大丈夫だと思うぞ」
と言いながら、その言葉の後に、あいつが付いているから全く心配ないと言いたかったが、それを胸の中にしまう。
「あ、美代……。実は長期休暇のことなんだが、事情が変わって、また少し会社に毎日出るようになってしまった。すまん……」
蓮司が残念そうな顔をして、美代を眺めた。
その男にしてはセクシーすぎる唇が美代をどきっとさせている。
「何言ってるんですか……。私も休学届を取り消し出し……まあ元に戻ったんですよ……」
「違う、美代。俺たちは、一歩進んだんだ。ちょっと俺は間違えもするけど、君と一緒にいたい……時間はあげるよ。必要なんだろ? でも、前も言ったけど……お前を離すつもりはないからな……」
配ろうとしたピザを持っている手を握られた。
美代を見つめる目が少し光を放った。
「!!」
「わかってるか? 意味? 美代?」
「え、わ、わかってますよ!」
恥ずかしくなった美代が大きなお皿にピザを取り分けた。
二人は仲良くピザを食べた。
美代がその美味しさの舌鼓を打つ。
その様子を嬉しそうに見つめる蓮司がいた。
すると、中から店主らしき人が出てきた。
「き、今日はご、ご来店ありがとうございます!!」
若い店主だが、明らかに緊張しているらしかった。
美代は、あれ、誰の名前でここを予約したのだろうとふと思った。
自分の名前のはずだった。
「店主の方ですか? 大変美味しかったですよ。私の婚約者が是非、来てみたいとお願いされてね。また来店しますから、よろしくお願いします」
蓮司がサングラスをとって挨拶をすると、店主も喜んでいる。
美代もまさかこの店に、マチ子がわざわざ店主に電話していた事を知らなかった。
『私の知り合いの、すっごい人が土屋美代って名前で予約してくるはずだから……気をつけてね。絶対に粗相のないように。いや、違うかしら……。絶対に、普通のお客様として取り扱ってあげてください。とにかく、入ったきたらすぐにわかるから……。美味しいピザを出して、返せばいいから……。だけど、注意点が二つあるから……』
『なんですか? マチ子さん、俺、なんだか怖いですよ』
常連客のマチ子に店主はすがった。
『とにかく、どっちにも色目使わないようにウェイターに釘さしなさい……。客はなるべく隣に座らせない方が、店主の身のためよ……』
正直、面倒な客だなと思ったら、現れたカップルを見て、驚いた。
確かにこれは、そういう問題が日常に起こりそうなカップルに見えた。
今日、バイトの子に徹底的にその指導をした。
そのおかげで皆粗相がなく、接客ができていた。
お味はどうでしたかと聞く店主に、全ての食事を終えた美代が、上目遣いで彼に答えた。
「すっごい美味しかったです。今まで食べたピザでベストです!」
そんな風に褒められて、思わず、かわいいっと思ってしまった。
だが、マチ子の言葉を思い出して、ハッと我に返り、彼氏を見る。
凝視されていた。
あぶねーー。
どこのセレブか知らないが、目ヂカラは半端じゃなかった。
「店主、もしビジネスで何か困ったことがあれば、相談に来てくれ……。妻になる人が好きな味は、守りたいからな……」
蓮司が自分の名刺を店主に渡した。
店主が固まっている。
マチ子は、来る客の素性を明かさなかった。
それも、マチ子流の気遣いだった。
「え!」
店主は名刺と本人を比べ見ている。
「わざわざ、他の客から離れた席、ありがとう。楽しめたよ……さあ、美代、行こう……」
知らない間に蓮司が会計を済ましていた。
去っていった客を店主が見つめる。
「かっこええな、大原財閥、総裁……大原蓮司って………」
もらった名刺を見つめながら、店主は呟いた。
はあと、息が上がってしまう。
「……蓮司、せっかくの唇のグロスが取れちゃった!」
「……美代、これ以上、可愛くならないでくれ……。俺の心臓がもたない……」
「え? 何を言っているですか?」
「……ああ、もう、デートの最初っから降参だ! いつも可愛いけど、今日の美代は特別に可愛い! もう黄色のつなぎを上から被せてしまいたいくらいだ!」
絶叫とまでは言わないが、蓮司がまいっているだけは、美代でもよくわかった。
でも、その言葉の中で、聞こえてきた言葉に美代は反応した。
「これ、可愛く見えますか?」
美代が自分の洋服を指しながら、蓮司に問う顔をする。
蓮司がその様子を見て、今度は蓮司自身の顔を半分、自分の手で隠した。
顔が赤くなっているように見えた。
「もちろんだよ。とっても可愛い……。そのヒラヒラした膝丈とか、体のラインが出ているとか、みんな男達がお前を見ていたよ。一人一人は殴れないからな……」
「な、殴る? 物騒ですよ。そんなきっとおかしいから見てたんですよ。やっぱり、いつも着てないの、バレちゃうのかな……」
「……美代、いい加減、分かれよ……。お前は本当に可愛いんだ。でも、俺が器量が狭いからな。それを他の男に見せたくないんだ……」
今度は美代の頬が赤くなる。
さっきから甘さ垂れ流しの蓮司の目線に、蕩けるような事ばかり言われても、美代もだんだんタジタジになってくる。
「も、もうそんなおべっかは、それぐらいで、早くご飯食べに行きましょう! この辺りに小さな美味しいピザ屋さんがあるんですって。マチ子先生オススメらしいですよ」
すっかり気の抜けた蓮司が微笑んだ。
今日は美代が全部用意してくれているらしい。
歩き始めた美代に、蓮司が手を出した。
え? と思っていると、蓮司が声を出す。
「デートだろう? 今日は美代がリードしてくれるみたいだけど、手も握らせてくれないのか? それだと、お前を見つめる奴をいちいち殴ってしまいそうだ……」
「なっ、なに、馬鹿なことを! でも、庶民のデートなんで、歩きですから、迷うと困るので、はい、手を……」
美代が手を差し出した。美代の顔は明らかに赤かった。
その小さな手を取りながら、蓮司が呟いた。
「ああ、俺は今日は、全ての理性がブチ切れそうだ……」
「え、なんか、言いました?」
「なんでもない、早く食べに行こう……」
可愛い美代の春のドレスが食欲以外のものを蓮司にそそった。
「くそっ、完全に目の毒だ……」
はてな顔の美代と蓮司は、ちょっと小さめなピザ屋さんに入った。
本格的なピザを食べれる店が、近辺にはあまりないということから、海外生活が長かったオーナーが東京でも雑居ビルが立ち並ぶ通りに店を構えた。それがOLには口コミで人気らしい。
薄焼きのピザは、オーナーが厳選した小麦粉を配合させて、特選のオリーブオイルと一緒に専用の窯で焼かれて出される味で、海外の隠れファンもいるようだった。
予約が入っていたので、お店の人はにこやかに対応してくれた。
個室がないところなのだが、席は路上からちょっと一段高くなっている窓際だった。
ちょうど植え込みのハーブや木などが外からの視線が気にならないようにうまく配置されていて、なかなか居心地が良さそうだった。
まだ店内は時間が早いせいか、入っている客はほとんどいなく、落ち着いて食べられそうだった。
蓮司が気を遣ってくれて、ときどき顔がバレそうになると、サングラスをかけてくれた。
「……ごめん、美代。騒がれると俺がイライラしそうだから。決して美代のことが恥ずかしいとかじゃない」
「……そんな、大丈夫です。あ、このシーフード全のせピザ、美味しそうですね……これどうですか?」
メニューを決めながら、二人は取り留めない話をしていく。
前菜を二皿、ピザを一枚頼む。足りなそうだったら、また後で頼むことにした。
二人でたわいのない話を進めていく。
久しぶりの二人の時間だと感じた。
美代もなんだかデートというプレッシャーがだんだんと無くなってきて、会話自体を楽しめるようになっていた。
話はそれて、美代が今朝になったら、歩美が実家に帰った事を蓮司に伝えた。
ちょっと、顔色が変わった蓮司が、
「何処から聞いたんだ?」
と、聞いてくる。
「え、歩美ちゃんがメールをくれました……。でも、実家ってどこですかね。東京だと思ったんですけど。何かご不幸とかないといいんですが……」
美代が運ばれてきたピザに興味が移る。
蓮司は、「さあ、俺は知らないけど、大丈夫だと思うぞ」
と言いながら、その言葉の後に、あいつが付いているから全く心配ないと言いたかったが、それを胸の中にしまう。
「あ、美代……。実は長期休暇のことなんだが、事情が変わって、また少し会社に毎日出るようになってしまった。すまん……」
蓮司が残念そうな顔をして、美代を眺めた。
その男にしてはセクシーすぎる唇が美代をどきっとさせている。
「何言ってるんですか……。私も休学届を取り消し出し……まあ元に戻ったんですよ……」
「違う、美代。俺たちは、一歩進んだんだ。ちょっと俺は間違えもするけど、君と一緒にいたい……時間はあげるよ。必要なんだろ? でも、前も言ったけど……お前を離すつもりはないからな……」
配ろうとしたピザを持っている手を握られた。
美代を見つめる目が少し光を放った。
「!!」
「わかってるか? 意味? 美代?」
「え、わ、わかってますよ!」
恥ずかしくなった美代が大きなお皿にピザを取り分けた。
二人は仲良くピザを食べた。
美代がその美味しさの舌鼓を打つ。
その様子を嬉しそうに見つめる蓮司がいた。
すると、中から店主らしき人が出てきた。
「き、今日はご、ご来店ありがとうございます!!」
若い店主だが、明らかに緊張しているらしかった。
美代は、あれ、誰の名前でここを予約したのだろうとふと思った。
自分の名前のはずだった。
「店主の方ですか? 大変美味しかったですよ。私の婚約者が是非、来てみたいとお願いされてね。また来店しますから、よろしくお願いします」
蓮司がサングラスをとって挨拶をすると、店主も喜んでいる。
美代もまさかこの店に、マチ子がわざわざ店主に電話していた事を知らなかった。
『私の知り合いの、すっごい人が土屋美代って名前で予約してくるはずだから……気をつけてね。絶対に粗相のないように。いや、違うかしら……。絶対に、普通のお客様として取り扱ってあげてください。とにかく、入ったきたらすぐにわかるから……。美味しいピザを出して、返せばいいから……。だけど、注意点が二つあるから……』
『なんですか? マチ子さん、俺、なんだか怖いですよ』
常連客のマチ子に店主はすがった。
『とにかく、どっちにも色目使わないようにウェイターに釘さしなさい……。客はなるべく隣に座らせない方が、店主の身のためよ……』
正直、面倒な客だなと思ったら、現れたカップルを見て、驚いた。
確かにこれは、そういう問題が日常に起こりそうなカップルに見えた。
今日、バイトの子に徹底的にその指導をした。
そのおかげで皆粗相がなく、接客ができていた。
お味はどうでしたかと聞く店主に、全ての食事を終えた美代が、上目遣いで彼に答えた。
「すっごい美味しかったです。今まで食べたピザでベストです!」
そんな風に褒められて、思わず、かわいいっと思ってしまった。
だが、マチ子の言葉を思い出して、ハッと我に返り、彼氏を見る。
凝視されていた。
あぶねーー。
どこのセレブか知らないが、目ヂカラは半端じゃなかった。
「店主、もしビジネスで何か困ったことがあれば、相談に来てくれ……。妻になる人が好きな味は、守りたいからな……」
蓮司が自分の名刺を店主に渡した。
店主が固まっている。
マチ子は、来る客の素性を明かさなかった。
それも、マチ子流の気遣いだった。
「え!」
店主は名刺と本人を比べ見ている。
「わざわざ、他の客から離れた席、ありがとう。楽しめたよ……さあ、美代、行こう……」
知らない間に蓮司が会計を済ましていた。
去っていった客を店主が見つめる。
「かっこええな、大原財閥、総裁……大原蓮司って………」
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