会長様はいちゃつきたい!

槇瀬陽翔

文字の大きさ
19 / 66

眠いです、大我さん

しおりを挟む
「んー」
一人で黙々と仕事をこなして、それも終わって勉強に手を出そうとしてやめた。


だって、宿題は大我とやるって今日は決めたんだ!


だから勉強には手を出すのをやめた。


「終わったぁ」
そんな声が部屋のあちこちで聞こえ、役員全員が決められていた今日の分の仕事が終わったことを告げる。

「じゃぁ、片付けて帰ろう」
俺の言葉で
「はい」
みんなが返事をして各々片づけをして帰る準備をして、帰るために部屋を出た。


今日はいつもより少し遅くなった。


今日は大我が晩御飯を作ってくれるって言ってたから、部屋に帰ったらまずシャワーを浴びて勉強道具もって大我の部屋に行こう。


俺は帰りの道すがら帰ってからの予定を考えていた。


学校から帰る途中考えていたとおり俺は部屋の帰ると先にシャワーを浴びた。


「えっと…今日の宿題が数学と英語だったな」

持っていく荷物を確認して自分の部屋の鍵を持って部屋を出た。といっても大我の部屋は隣なので部屋を出ればすぐにつく。


扉をノックすれば扉はすぐに開き大我が出てきた。

「おかえり、今日は遅かったな。忙しかったのか?」
俺を出迎えて言ってくる言葉に笑ってしまう。

「少し忙しくみんなが大変そうだった。俺が手伝うと最近みんなが怒るからさ、手伝えなかったんだ」
大我の質問に答えながら部屋の中に入れてもらった。

中に入ってすぐに香る食欲をそそる匂い。ぐぅってお腹が鳴った。

「すぐ用意するから座ってな」
小さく笑って俺を撫でてご飯を取りに行ってしまう。
「恥ずかしいなぁもう」
俺は一人呟いていつも座ってる場所へ座った。


大我が出してくれたご飯を食べて、片付けを手伝って2人でゆっくりしながら宿題を始めた。


数学の問題集をやって英語のプリントを始めたらそいつは突然にやってきた。


そう、それは、睡魔。


普段と同じように宿題をやってるのに今日に限ってなんでこんなに眠いのか?


残り半分の所で容赦なく襲い来る睡魔。

「…クソ…」
知らず知らずのうちに呟いていた。
「大丈夫か?」
俺の呟きを拾った大我が聞いてくる。


「…眠い…くそ…」
ペンを持ったまま机にうつ伏せば
「こら、ここで寝るな。ペンは置け危ないだろ」
大我に注意される。わかってはいるんだそれは…。


「…ムリ…眠いです大我さん…」
だから自分で驚くほどの睡魔に音を上げる。
「まったく、本当に急だよな」
なんて呆れながらも俺を抱き上げるとベッドまで運んでくれる。


「ほら、もう寝ていいから。俺は向こう片付けてくるし」
俺に布団を書けながら言ってくれる大我に
「んーっ…やぁ…大我もぉ…寝るぅ…」
うまく機能しなくなった頭で訴える。

「まったく、そうなると何が何でも譲らないからなゆいは…」
呆れというか諦めというか溜め息を一つつき大我は隣に入ってきた。俺はそのまま大我に抱き着いた。
「ほら、寝ろ。おやすみ」
俺を抱きしめながら言われる言葉。
「ん…おやすみ」
俺はそう呟き意識を眠りの中に手放した。


おやすみ大我…。



本当…毎度お世話かけます。


そして俺は朝、早く起きて残りの宿題に追われることとなった。


風紀委員長がいる手前、生徒会長の俺が遅刻することはない。


遅刻できないともいうがな。



Fin

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

お兄ちゃんができた!!

くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。 お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。 「悠くんはえらい子だね。」 「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」 「ふふ、かわいいね。」 律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡ 「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」 ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。

優しい檻に囚われて ―俺のことを好きすぎる彼らから逃げられません―

無玄々
BL
「俺たちから、逃げられると思う?」 卑屈な少年・織理は、三人の男から同時に告白されてしまう。 一人は必死で熱く重い男、一人は常に包んでくれる優しい先輩、一人は「嫌い」と言いながら離れない奇妙な奴。 選べない織理に押し付けられる彼らの恋情――それは優しくも逃げられない檻のようで。 本作は織理と三人の関係性を描いた短編集です。 愛か、束縛か――その境界線の上で揺れる、執着ハーレムBL。 ※この作品は『記憶を失うほどに【https://www.alphapolis.co.jp/novel/364672311/155993505】』のハーレムパロディです。本編未読でも雰囲気は伝わりますが、キャラクターの背景は本編を読むとさらに楽しめます。 ※本作は織理受けのハーレム形式です。 ※一部描写にてそれ以外のカプとも取れるような関係性・心理描写がありますが、明確なカップリング意図はありません。が、ご注意ください

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい

椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。 その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。 婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!! 婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。 攻めズ ノーマルなクール王子 ドMぶりっ子 ドS従者 × Sムーブに悩むツッコミぼっち受け 作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

処理中です...