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夢だと思った…
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「んっ」
ふわふわと戻ってきた意識。目を覚まして、ここが何処だっけ?って考えてしまった。
でも、考えても、考えても、答えが出ない。
んー?昨夜どうしたんだっけ?
って考えるけど寝惚けた頭じゃ答えが導けない。
だから取り敢えず起きるかと思ってゴソッて動いて自分が何も着てないことに気が付いた。
「あれ?」
なんで服着てないんだろう?
なんて考えれば考えるほどわからない。
んー、んー、考えてたら
「起きたか」
なんて声が聞こえて、声のした方を見たら大我がいた。
「あれ?ここってどこ?俺どうしたんだ?」
だから寝惚けたままで働いてくれない頭を回転しながら大我に聞いてみた。
「覚えてないのか?」
苦笑を浮かべながら言われてコクコクと何度も頷いた。
「まぁ、取り合えず服着ろ」
そう言いながら手渡された服を身に纏った。で、よくよく部屋の中を見渡せばそこは見知らぬ部屋。
というよりも、ここはホテルか何かだろうか?
「おいで」
一人で考えていたら大我に呼ばれて、急いで大我の方へ行けば
「夢の世界へようこそ」
なんて言いながら閉まっていたカーテンが開かれ窓の外に広がる景色を見て驚いた。
「あっ」
そして、思い出した。
大我が長期連休を利用してプチ旅行に連れ出してくれたってことに…。しかもそこは俺が行ってみたいと思っていたテーマパークに連れて来てくれたんだってことに…。
「思い出したか?」
大我が小さく笑いながら聞いてくるから
「うん、夢だと思った…」
素直に答えた。
「夢じゃないだろ。ちゃんと連れて来て遊んだんだ」
少しだけ呆れながら言われた言葉に苦笑が浮かぶ。
「はい、ちゃんと思い出しました。昨日遊んで甘えまくりましたね俺…」
外を見て、はっきりした頭で全部思いだした。
興奮して、はしゃいで、はしゃぎまくって、疲れて部屋で発情まではいかなかったが、大我に甘えまくったのだ。
そして、例のごとく記憶がぶっ飛ぶまで甘えまくったってわけだ。
「取り敢えず、朝食食べて、また遊びに行くぞ。明日まではここに滞在できるからな」
「うん」
大我の言葉に俺は頷いた。
2人で、朝食を食べに行って、部屋に戻って着替えて、開園時間になってからまた、遊びに行った。
本当に夢だと思ったんだ。
だって、今までこんなに楽しい思いしたことなかったんだもん。
そりゃさ、5歳までは両親との思い出は少しだけあるけど、楽しいと思った記憶は少なくて、養護施設に行ってからそういう記憶は一切なかった。
だから、大我が周りを巻き込んで俺にくれる幸せや楽しみは本当に夢のようだった。
夢を見てるんじゃないかっていつも思ってたんだ。
でも、それは全部俺の思い過ごしで、夢じゃない。現実なんだって大我がいつも俺に教えてくれるんだ。
そして、今日も俺は大我を好きになる。
Fin
ふわふわと戻ってきた意識。目を覚まして、ここが何処だっけ?って考えてしまった。
でも、考えても、考えても、答えが出ない。
んー?昨夜どうしたんだっけ?
って考えるけど寝惚けた頭じゃ答えが導けない。
だから取り敢えず起きるかと思ってゴソッて動いて自分が何も着てないことに気が付いた。
「あれ?」
なんで服着てないんだろう?
なんて考えれば考えるほどわからない。
んー、んー、考えてたら
「起きたか」
なんて声が聞こえて、声のした方を見たら大我がいた。
「あれ?ここってどこ?俺どうしたんだ?」
だから寝惚けたままで働いてくれない頭を回転しながら大我に聞いてみた。
「覚えてないのか?」
苦笑を浮かべながら言われてコクコクと何度も頷いた。
「まぁ、取り合えず服着ろ」
そう言いながら手渡された服を身に纏った。で、よくよく部屋の中を見渡せばそこは見知らぬ部屋。
というよりも、ここはホテルか何かだろうか?
「おいで」
一人で考えていたら大我に呼ばれて、急いで大我の方へ行けば
「夢の世界へようこそ」
なんて言いながら閉まっていたカーテンが開かれ窓の外に広がる景色を見て驚いた。
「あっ」
そして、思い出した。
大我が長期連休を利用してプチ旅行に連れ出してくれたってことに…。しかもそこは俺が行ってみたいと思っていたテーマパークに連れて来てくれたんだってことに…。
「思い出したか?」
大我が小さく笑いながら聞いてくるから
「うん、夢だと思った…」
素直に答えた。
「夢じゃないだろ。ちゃんと連れて来て遊んだんだ」
少しだけ呆れながら言われた言葉に苦笑が浮かぶ。
「はい、ちゃんと思い出しました。昨日遊んで甘えまくりましたね俺…」
外を見て、はっきりした頭で全部思いだした。
興奮して、はしゃいで、はしゃぎまくって、疲れて部屋で発情まではいかなかったが、大我に甘えまくったのだ。
そして、例のごとく記憶がぶっ飛ぶまで甘えまくったってわけだ。
「取り敢えず、朝食食べて、また遊びに行くぞ。明日まではここに滞在できるからな」
「うん」
大我の言葉に俺は頷いた。
2人で、朝食を食べに行って、部屋に戻って着替えて、開園時間になってからまた、遊びに行った。
本当に夢だと思ったんだ。
だって、今までこんなに楽しい思いしたことなかったんだもん。
そりゃさ、5歳までは両親との思い出は少しだけあるけど、楽しいと思った記憶は少なくて、養護施設に行ってからそういう記憶は一切なかった。
だから、大我が周りを巻き込んで俺にくれる幸せや楽しみは本当に夢のようだった。
夢を見てるんじゃないかっていつも思ってたんだ。
でも、それは全部俺の思い過ごしで、夢じゃない。現実なんだって大我がいつも俺に教えてくれるんだ。
そして、今日も俺は大我を好きになる。
Fin
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