貴方の傍に…

槇瀬陽翔

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act7

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俺が転入してようやくというのか、やっとというのか、チラホラとクラスで話すことも増えてきた。でも、やっぱりあまり歓迎されていない。

まぁ、それならそれでいいんだけどさ。俺は元々、人と話すのが下手だし、人との付き合い方もよくわからないから。

だから気にしない。クラスで浮いてても。誰か他のやつに迷惑が行くわけじゃないんだから。


授業も終えて、いつものようにボーっとしながら寮に戻るために歩いていたら急に腕を掴まれた。
「よぉ、この間の続きをしようぜ」
なんて言われて引きずられていく。俺が抵抗するけど、力の差なのか、抵抗が抵抗になってない。またなのかって諦めてたら
「そいつをどこに連れてくきだ?」
なんて声。声をした方を見ればそこには遙。


あれ?いつもの愛想のいい生徒会長様じゃありませんが?


「あ”っ?お前には関係ねぇだろ」
男がハッキリという。遙は俺を掴んでいる男の手を掴み、俺を離させると、そのまま腕を背に回し
「悪いな、これでもこいつは俺の義弟でな。お前らに自由にさせるわけにわいかねぇだよ。わかるだろ?俺がお前らを自由にさせてんのは今だけだ。こいつにこれ以上手を出せばどうなるかわかるよな?潰すぞ?」
酷く冷たい声で言う。初めて聞いた声。こんな遙は初めて見た。男が怯えるのが一目でわかった。
「わ、悪かったよ。そいつには手を出さない…約束する」
男の額に汗が浮かぶ。
「話が早くていい。二度と手を出すなよ。手を出せばお前ら全員潰すからな」
そう冷たく言い放ち、ボーっと見てる俺の腕を掴むと急ぎ足で歩き出した。俺はなにも言えなかった。なんと言っていいのかわからなかったからだ。


遙が連れてきたのは生徒会室。扉になんかプレート付けて鍵までかけた。なんで?なんて俺が考えてる間にも遙は部屋の奥の方へと進んでいく。そして部屋の中にあるもう一つの扉を開けるとそこにはなぜかベッドが…。

何であるんだよ!

遙は俺をベッドの上に乱暴に投げつけた。
「何すんだよ!」
流石にこれには頭にきた。
「お前のせいで余計なことを言っちまっただろうが。責任取ってもらうぞ、その身体でな」
遙は上着を脱ぎてる。結局それなのかよ。

強姦されるよりはましなのか?

なんて、考えてたら遙が俺に覆いかぶさってきた。

マジでするの?俺がこいつと?

「責任は取ってもらうからな」
顎を掴み唇を重ねてきた。

ま、マジで?

もっと乱暴に扱われるのかと思ったら違った。そりゃ、初めは乱暴だったけど、繰り返すキスは凄く優しい。しかもうまい。キスだけでボーっとしてくる。

こいつの事だからきっとたくさんのやつとやったんだろうな…。

なんて考えは次第にどっかに消えていった。遙の指が俺の服を脱がしていく。
「ん、ぁ、んん」
何度もキスを繰り返し、舌が忍び込み絡み取られていく。その間にも遙の手は好き勝手に動いていて、ゾクゾクと身体に甘い痺れが走る。
「んっ、ぁ、ん、ぁ」
唇はいつの間にか首筋に移り、指は胸を弄り始めている。それだけなのに、ぞくりと腰にクル。

なんで?相手がこいつなのに、こんなに感じるのはなぜ?

初めて感じる感覚に自分でも戸惑う。遙相手でなぜ自分はこんなにも感じているのかと…。俺の気持ちなどお構いなしに遙は先へ先へと進んでいく。ズボンだって、下着だって、いつの間にか脱がされて、俺はなにも着てなかった。
それどころかいつの間にか俺の中に遙の指が入り込んでた。
「んっ、ぁ、ちょ、ぁ」
自分の考えに浸ってる間にこんなことになってるなんて誰が思うかよ。ホント手が早いなこいつ。しかも、ジェルを使ったのか痛くないし、ジェルのせいでべた付いてるけど…。まぁ、痛くされても平気だけどさ。
「ひっ、ぁ、やぁ、」
ビリリと電気が流れた。
「見つけた」
遙の口角があがる。その場所を狙って指が増やされ、刺激を与えられる。
「ぁ、ん、ぁ、やぁ、ん、ぁ」
ホント、なんでこの男相手にこんなに感じてるんだろうか?
「ぁ、ん、ぁ、だめ、ぁ、」
遙は指を引き抜くとゴムの袋を破り、それをつけると俺の腰を引き寄せ
「手加減しねぇからな」
そう呟くと、俺の中に入ってきた。
「んっ、ぁ、はっ、ん」
手加減なんていらねぇだろ?責任取らせるって言ってんだから…好きにすればいい。どうせ俺は酷く抱かれたって壊れやしねぇよ…もう、何度も酷いことをされ続けたんだからな。
「ん、ぁ、ぁぁ、ん、ぁ」
遙が動くたびに突き上げられ、擦られ、身体が熱を持つ。
「ぁ、ぁぁ、ん、ぁ、ぁ」
手加減しねぇって言ったわりには優しんだよ。ホントに言ってることとやってることが違いすぎる。この男の本心がわからない。
「ぁ、ぁぁ、ん、ぁ、ぁ」
なんで、俺にキスをするわけ?なんで俺を抱くわけ?ホントにわからねぇ。
「ぁ、ん、ぁ、もぉ、ぁ、ダメ、ぁ」
こいつうますぎる。もう、限界。俺は遙をキツク締め付けていった。
「っ、くっ」
遙も俺の中でいったらしい。俺は気怠さの中ゆっくりと意識を手放していった…。

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