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「薬の効力はすぐには消えないらしい。2週間ぐらいはそのままだそうだ。一応、解毒剤は作ってもらうようには頼んだからしばらく我慢してくれ」
帰って来た兄貴が告げてきた。
「結構長いな。まぁ何とかする」
俺は少し考えながら答えた。
「子供服を色々買ってきたから着替えたら?」
お袋が蒼樹に言う。俺は蒼樹を下ろし、
「好きなのに着替えて来い。何時までもその格好じゃあれだぞ」
言ってやる。蒼樹は頷き、お袋や姉貴たちが買ってきた服を物色し気に入ったものに着替えた。
その後、持って帰るには量が多くて俺たちは兄貴にアパートまで送ってもらった。
アパートの部屋に入るなり蒼樹はソファに倒れこんだ。
「大丈夫か?」
俺はその様子が心配で聞いてみる。どこか調子が悪いと困るからだ。
「ん。なんかだるい。薬のせいだと思うんだ」
蒼樹は少しだけ辛そうに答える。やっぱりか。身体が受け付けないと調子を崩しやすいんだよこいつは…。
「もう寝るか?起きててもすることないぞ?」
一応聞いてみる。
「ん。やだ。CD聴いてもいい?」
そう聞いてくるから
「かけてやるよ。いつものでいいのか?」
俺が反対に聞き返すと蒼樹はうなずいた。蒼樹のお気に入りのクラッシック。1曲だけリピートにしてかけてやる。
蒼樹は着てる子供服を脱ぎ捨て俺のシャツに着替えた。
パジャマ代わりか。まぁ大きいから楽なんだろうけどな。
そのまままたソファに横になるから俺は
「蒼樹ちょっと待て。ベッドにしてやるから」
そういってやる。蒼樹は身体を起こすとソファから下りた。
俺はテーブルをラックにぶつかるまで移動し、ソファをベッドへと変化させる。
ベッドになると蒼樹はいそいそと横になった。よっぽど薬が合わないらしい。少し辛そうだ。
「大丈夫か?」
毛布をかけて聞いてみる。
「ん~。だるいけど…大丈夫だと思う…」
毛布に包まり、答える。俺は溜め息をつき
「明日の準備してくるから大人しく寝てろよ?」
そういうと
「ん。わかった」
蒼樹は毛布に包まったままゴロゴロ寝返りを繰り返していた。
俺が明日の準備をして戻ってきてもまだ蒼樹はゴロゴロと寝返りをうっていた。
「大丈夫か?」
蒼樹の傍に膝をつき聞いてみる。
「ん~…だるい…朝はまだ平気だったんだけど…」
眉間に皺を寄せて言ってくる。
「人体に異常はないって話だったんだけどな。お前の場合は体質が関係してるんだろうな」
俺は小さな背中を擦ってやる。
「ん。変な薬とか飲むと拒絶するからね…多分慣れれば大丈夫だと思うけど…」
そういう言葉もどことなく辛そうだ。やっぱりもう2,3発殴っておくべきだったか。
「明日から学校だからもう寝るぞ?」
俺はそう聞いてみる。
「ん。わかった」
蒼樹はそう返事をしてくるもののまたゴロゴロし始める。
俺はひとまず部屋の明かりだけ消し蒼樹の隣に横になった。
蒼樹はゴロゴロ動いていたが俺が横になると俺にくっついてきた。
俺はそんな蒼樹の身体を抱き寄せ軽く背中を何度も撫でてやる。
「ごめんね拓ちゃん」
蒼樹が謝ってくる。
「バカ。それを言うなら俺の方がごめんだろ。うちのバカ兄貴のせいで…」
俺は撫でる手を止め蒼樹を抱き締める。小さな身体は簡単に腕の中に納まってしまう。
急に静かになったからどうしたものかと覗けば静かな寝息を立てて眠っていた。
俺は蒼樹を抱き締めたまま寝る事にした。
少しでもだるさが和らいでくれますようにと願いながら…。
帰って来た兄貴が告げてきた。
「結構長いな。まぁ何とかする」
俺は少し考えながら答えた。
「子供服を色々買ってきたから着替えたら?」
お袋が蒼樹に言う。俺は蒼樹を下ろし、
「好きなのに着替えて来い。何時までもその格好じゃあれだぞ」
言ってやる。蒼樹は頷き、お袋や姉貴たちが買ってきた服を物色し気に入ったものに着替えた。
その後、持って帰るには量が多くて俺たちは兄貴にアパートまで送ってもらった。
アパートの部屋に入るなり蒼樹はソファに倒れこんだ。
「大丈夫か?」
俺はその様子が心配で聞いてみる。どこか調子が悪いと困るからだ。
「ん。なんかだるい。薬のせいだと思うんだ」
蒼樹は少しだけ辛そうに答える。やっぱりか。身体が受け付けないと調子を崩しやすいんだよこいつは…。
「もう寝るか?起きててもすることないぞ?」
一応聞いてみる。
「ん。やだ。CD聴いてもいい?」
そう聞いてくるから
「かけてやるよ。いつものでいいのか?」
俺が反対に聞き返すと蒼樹はうなずいた。蒼樹のお気に入りのクラッシック。1曲だけリピートにしてかけてやる。
蒼樹は着てる子供服を脱ぎ捨て俺のシャツに着替えた。
パジャマ代わりか。まぁ大きいから楽なんだろうけどな。
そのまままたソファに横になるから俺は
「蒼樹ちょっと待て。ベッドにしてやるから」
そういってやる。蒼樹は身体を起こすとソファから下りた。
俺はテーブルをラックにぶつかるまで移動し、ソファをベッドへと変化させる。
ベッドになると蒼樹はいそいそと横になった。よっぽど薬が合わないらしい。少し辛そうだ。
「大丈夫か?」
毛布をかけて聞いてみる。
「ん~。だるいけど…大丈夫だと思う…」
毛布に包まり、答える。俺は溜め息をつき
「明日の準備してくるから大人しく寝てろよ?」
そういうと
「ん。わかった」
蒼樹は毛布に包まったままゴロゴロ寝返りを繰り返していた。
俺が明日の準備をして戻ってきてもまだ蒼樹はゴロゴロと寝返りをうっていた。
「大丈夫か?」
蒼樹の傍に膝をつき聞いてみる。
「ん~…だるい…朝はまだ平気だったんだけど…」
眉間に皺を寄せて言ってくる。
「人体に異常はないって話だったんだけどな。お前の場合は体質が関係してるんだろうな」
俺は小さな背中を擦ってやる。
「ん。変な薬とか飲むと拒絶するからね…多分慣れれば大丈夫だと思うけど…」
そういう言葉もどことなく辛そうだ。やっぱりもう2,3発殴っておくべきだったか。
「明日から学校だからもう寝るぞ?」
俺はそう聞いてみる。
「ん。わかった」
蒼樹はそう返事をしてくるもののまたゴロゴロし始める。
俺はひとまず部屋の明かりだけ消し蒼樹の隣に横になった。
蒼樹はゴロゴロ動いていたが俺が横になると俺にくっついてきた。
俺はそんな蒼樹の身体を抱き寄せ軽く背中を何度も撫でてやる。
「ごめんね拓ちゃん」
蒼樹が謝ってくる。
「バカ。それを言うなら俺の方がごめんだろ。うちのバカ兄貴のせいで…」
俺は撫でる手を止め蒼樹を抱き締める。小さな身体は簡単に腕の中に納まってしまう。
急に静かになったからどうしたものかと覗けば静かな寝息を立てて眠っていた。
俺は蒼樹を抱き締めたまま寝る事にした。
少しでもだるさが和らいでくれますようにと願いながら…。
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