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朝いつもの時間に目が覚めた俺は腕の中の存在を確かめる。やっぱり小さいままだった。
その小さな手はしっかりと俺の服を掴んでいた。
俺は蒼樹の頭を撫でもう少しこのままでいいかと思いそのままの体勢で横になっていた。
「…んっ…もう…朝??…」
俺にそう聞きながら目をこする。
「あぁ。まだ5時だから寝ててもいいぞ?」
俺はそう言ってやる。
「ん。まだゴロゴロしてる」
蒼樹はそういうとまたゴロゴロと寝返りを打ち始める。俺は身体を起こし、
「朝飯、適当でいいだろ?」
聞いてみる。
「うん。いいよ」
蒼樹はそう答えながらゴロゴロと寝返りを打ち続けている。
俺はそんな蒼樹を横目にキッチンへと向かった。
ご飯の準備を終え蒼樹を抱き上げキッチンに来ると椅子に座らせる。
クッションが置いてあるから大丈夫だとは思うんだが…。
「食べられるか?」
一応聞いてみる。
「うん。大丈夫」
蒼樹はそう答える。でもあまり体調がよくないから食欲はないはずなんだ。
「じゃぁ食べよう」
俺の言葉に頷き食べ始める。やっぱり身体がだるいのか本調子じゃないみたいだ。
結局、少ししか食べなかったからな。
俺は蒼樹をソファベッドに戻し後片付けを済ませる。
その間、蒼樹はやっぱりゴロゴロしていた。
「そろそろ着替えるか?」
俺は時間を見て聞いてみる。蒼樹はのそのそ起き上がり
「うん。行かなきゃね…」
怠そうに答える。俺は昨日姉貴が持ってきた制服を取りに行き蒼樹に渡して、俺も自分の制服に着替えに行った。
戻ってくるとやっぱりゴロゴロしていた。
「大丈夫か?」
つい心配で聞いてしまう。蒼樹は俺の首に抱き着き
「ギュッてして」
なんて言ってくる。だから俺は言われたとおりギュッと抱きしめてやる。
「ん。パパ。大好き」
なんて言われる。パパはねぇだろ。パパは…。
「俺もだよ。キスしよっか?」
俺はそう聞いてみる。蒼樹は小さく頷き俺の顔をじっと見る。
俺はそんな蒼樹の顔を両手で包み込みそっとキスをした。触れるだけの軽いキス。
腕の中の存在を確かめるように何度も繰り返した。
チュッって音を立てて離してやると俺の胸に顔を埋めてきた。
「どうした?」
俺は蒼樹の頭を撫で、聞いてみる。
「どうしよう…好きすぎて困っちゃう」
なんて言葉が返ってきた。俺はそんな蒼樹を抱きしめ
「どうしようか。俺も好きすぎて困るな」
同じ言葉を返してみる。
「うにゃぁ。パパ大好き」
だからパパじゃねぇって。
「さてと。そろそろ行くか」
俺は蒼樹をもう一度撫で、告げる。
蒼樹は頷き、俺から離れ、姉貴が作ってきたカバンを持つが、あることに気が付いた。
「ちょっと待て蒼樹。頼むからその姿の時だけ制服はちゃんと着てくれ。お前が危ないから」
そうだ。今の姿は17歳の姿の時と同じで、ネクタイはだらしなく、ボタンは3段目まではめてないのだ。
「えぇ~。このカッコのが楽なのに~」
蒼樹が不満げに言うけど俺は1番上だけ残し、ボタンを全部はめ、ネクタイも締め直す。
「ダメだ。お前自分がどんだけ可愛いかわかってないだろ?あんなオオカミの中にウサギを放り込むようなまねはしたくねぇぞ、俺は…」
今のこいつは破滅的に可愛い。飢えた狼たちにはもってこいの獲物だ。
「ぶぅ。パパのいじわる。でもいいもん。パパから離れないから」
くそ。なんでこんなに可愛いんだよこいつは…。膨れっ面とかメチャ可愛いんだけど…。マジでやべぇ。
「時間ねぇから行くぞ」
俺は蒼樹を連れて家を出た。
その小さな手はしっかりと俺の服を掴んでいた。
俺は蒼樹の頭を撫でもう少しこのままでいいかと思いそのままの体勢で横になっていた。
「…んっ…もう…朝??…」
俺にそう聞きながら目をこする。
「あぁ。まだ5時だから寝ててもいいぞ?」
俺はそう言ってやる。
「ん。まだゴロゴロしてる」
蒼樹はそういうとまたゴロゴロと寝返りを打ち始める。俺は身体を起こし、
「朝飯、適当でいいだろ?」
聞いてみる。
「うん。いいよ」
蒼樹はそう答えながらゴロゴロと寝返りを打ち続けている。
俺はそんな蒼樹を横目にキッチンへと向かった。
ご飯の準備を終え蒼樹を抱き上げキッチンに来ると椅子に座らせる。
クッションが置いてあるから大丈夫だとは思うんだが…。
「食べられるか?」
一応聞いてみる。
「うん。大丈夫」
蒼樹はそう答える。でもあまり体調がよくないから食欲はないはずなんだ。
「じゃぁ食べよう」
俺の言葉に頷き食べ始める。やっぱり身体がだるいのか本調子じゃないみたいだ。
結局、少ししか食べなかったからな。
俺は蒼樹をソファベッドに戻し後片付けを済ませる。
その間、蒼樹はやっぱりゴロゴロしていた。
「そろそろ着替えるか?」
俺は時間を見て聞いてみる。蒼樹はのそのそ起き上がり
「うん。行かなきゃね…」
怠そうに答える。俺は昨日姉貴が持ってきた制服を取りに行き蒼樹に渡して、俺も自分の制服に着替えに行った。
戻ってくるとやっぱりゴロゴロしていた。
「大丈夫か?」
つい心配で聞いてしまう。蒼樹は俺の首に抱き着き
「ギュッてして」
なんて言ってくる。だから俺は言われたとおりギュッと抱きしめてやる。
「ん。パパ。大好き」
なんて言われる。パパはねぇだろ。パパは…。
「俺もだよ。キスしよっか?」
俺はそう聞いてみる。蒼樹は小さく頷き俺の顔をじっと見る。
俺はそんな蒼樹の顔を両手で包み込みそっとキスをした。触れるだけの軽いキス。
腕の中の存在を確かめるように何度も繰り返した。
チュッって音を立てて離してやると俺の胸に顔を埋めてきた。
「どうした?」
俺は蒼樹の頭を撫で、聞いてみる。
「どうしよう…好きすぎて困っちゃう」
なんて言葉が返ってきた。俺はそんな蒼樹を抱きしめ
「どうしようか。俺も好きすぎて困るな」
同じ言葉を返してみる。
「うにゃぁ。パパ大好き」
だからパパじゃねぇって。
「さてと。そろそろ行くか」
俺は蒼樹をもう一度撫で、告げる。
蒼樹は頷き、俺から離れ、姉貴が作ってきたカバンを持つが、あることに気が付いた。
「ちょっと待て蒼樹。頼むからその姿の時だけ制服はちゃんと着てくれ。お前が危ないから」
そうだ。今の姿は17歳の姿の時と同じで、ネクタイはだらしなく、ボタンは3段目まではめてないのだ。
「えぇ~。このカッコのが楽なのに~」
蒼樹が不満げに言うけど俺は1番上だけ残し、ボタンを全部はめ、ネクタイも締め直す。
「ダメだ。お前自分がどんだけ可愛いかわかってないだろ?あんなオオカミの中にウサギを放り込むようなまねはしたくねぇぞ、俺は…」
今のこいつは破滅的に可愛い。飢えた狼たちにはもってこいの獲物だ。
「ぶぅ。パパのいじわる。でもいいもん。パパから離れないから」
くそ。なんでこんなに可愛いんだよこいつは…。膨れっ面とかメチャ可愛いんだけど…。マジでやべぇ。
「時間ねぇから行くぞ」
俺は蒼樹を連れて家を出た。
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