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発熱
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「であるからして…」
「先生、悪い保健室に行っていいか?」
数式を説明している教師の声を遮るように菊池が声をあげ、教室の中が一瞬、静まり返る。
「珍しいな菊池」
それもそのはず。保健室とは無縁の菊池が行きたいと言っているからだ。
「俺じゃないですよ」
笑みを含んだ声が隣からしたなと思ったら
「行くのは俺じゃなくて、梅村だ」
そんな言葉と共に俺の身体が宙に浮いた。
「はぁ?ちょっ、菊池」
俺が驚いて声をあげれば
「うるせぇ。熱が出てるんだから大人しくしろ」
その一言で俺は逆らえなくなった。
「あー、梅村がか。行ってこい」
菊池の言葉に誰もが納得した。
なんでだよ!
なんて思うけど、発熱と自覚したらダルくなって菊池の胸に凭れることにした。
というかなんで俺が熱あるって気が付いたんだよ。
「お前の場合、熱が出ると首の後ろから赤くなってくんだよ」
菊池の言葉に驚いた。
「そんなの知らねぇよ!」
もしかして、これって菊池に干渉されてるってことだろうか?
Fin
「先生、悪い保健室に行っていいか?」
数式を説明している教師の声を遮るように菊池が声をあげ、教室の中が一瞬、静まり返る。
「珍しいな菊池」
それもそのはず。保健室とは無縁の菊池が行きたいと言っているからだ。
「俺じゃないですよ」
笑みを含んだ声が隣からしたなと思ったら
「行くのは俺じゃなくて、梅村だ」
そんな言葉と共に俺の身体が宙に浮いた。
「はぁ?ちょっ、菊池」
俺が驚いて声をあげれば
「うるせぇ。熱が出てるんだから大人しくしろ」
その一言で俺は逆らえなくなった。
「あー、梅村がか。行ってこい」
菊池の言葉に誰もが納得した。
なんでだよ!
なんて思うけど、発熱と自覚したらダルくなって菊池の胸に凭れることにした。
というかなんで俺が熱あるって気が付いたんだよ。
「お前の場合、熱が出ると首の後ろから赤くなってくんだよ」
菊池の言葉に驚いた。
「そんなの知らねぇよ!」
もしかして、これって菊池に干渉されてるってことだろうか?
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