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終焉
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「菊池-!」
梅村の悲痛な叫び声が廊下に響き渡った。
「いっ、いててて、離せよ!」
そんな梅村の叫びをかき消すように声をあげるのは桐渓だ。
カン、カラン
と乾いた音が響き桐渓の手からナイフが落ちる。
「大人しくしろ。このまま暴れれば腕の一本を失うことになるぞ」
俺は桐渓を押さえつけながら、腕を締め付ける。もちろん、本気でやれば折れるだろう。
「菊池、大丈夫か?」
のんびりとした声で声をかけてきたのは風紀委員の顧問の喜多河だ。
「一応は大丈夫です」
俺が返事をすれば
「ならよかったわぁ。ほんじゃ、すみませんがこいつ連行してください」
喜多河は一緒に来ていた警察に桐渓を連れていくように頼む。
「離せ、俺は何もやってない!離せ!」
俺の手から警察へと移された桐渓は自分は何もやってないと騒ぎ出す。
「往生際の悪いヤツだな。お前の行動は全部ビデオで撮られてたし、警察もそれを見てたんだよ」
俺の代わりに喜多河が説明をする。
そう、この階段付近には監視カメラが取り付けられている。もちろん、今回のためではなく、校内で行われる犯罪行為を見逃さないためである。
この階段付近でよくカツアゲとかが行われるのが原因なだが...。今回はそれのお陰で桐渓の犯行を一部始終、別の部屋で教師たちと警察が見ていたと言うわけだ。
「違う!俺じゃない!」
桐渓がまだ騒いでいる。
「...るさい...うるさい!全部お前が、俺を壊すためにやったことじゃないか!俺だけじゃなくてみんなを巻き込んで、菊池にケガさせて!小学校の時から全部お前が逆恨みでやってきたことだ!」
いつの間にか、佑依斗と季里仁の手を抜け、俺の傍にたち梅村が怒鳴る。その手は俺の服を掴み震えていた。
「大丈夫だ。もう、お前には攻撃できない」
俺は梅村の頭を自分の肩に押し付け撫でてやる。
「...ぅん...ありがと...」
涙声になりながらお礼を口にして俺の肩に完全に顔を埋めた。
「じゃぁ、桐渓は警察に引き渡したことだし、菊池お前は病院な」
桐渓が連行されたのを見送ってから喜多河が俺に向き合い言ってくる。
「あー、先生こいつも一緒でいいですかね?多分、離れないんで...」
ぎゅっと俺の制服を掴んでいる梅村を指差して一応聞いてみれば
「そいつはそいつでケガしてると困るだろ。一緒に階段から落ちてるんだからな」
喜多河の呆れた言葉に
「そういえばそうでしたね」
俺はそうだったなと思い出す。ケガをさせないように庇いながら落ちたつもりだが、ケガをしてると困るなとのんきに思った。
結局、俺と梅村は喜多河に連れられて病院へと向かった。
梅村にはケガひとつなくてよかった。俺はまぁ、背中をケガしてるし、桐渓が突進してきたときに手を少し切ったぐらいだ。
病院から帰った後が大変だったけどな。
梅村を慰めるのが一苦労だった...。
しょうがないんだけどな。
あいつらにもちゃんとお礼を言っとかないとな。
Fin
梅村の悲痛な叫び声が廊下に響き渡った。
「いっ、いててて、離せよ!」
そんな梅村の叫びをかき消すように声をあげるのは桐渓だ。
カン、カラン
と乾いた音が響き桐渓の手からナイフが落ちる。
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俺は桐渓を押さえつけながら、腕を締め付ける。もちろん、本気でやれば折れるだろう。
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のんびりとした声で声をかけてきたのは風紀委員の顧問の喜多河だ。
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俺の代わりに喜多河が説明をする。
そう、この階段付近には監視カメラが取り付けられている。もちろん、今回のためではなく、校内で行われる犯罪行為を見逃さないためである。
この階段付近でよくカツアゲとかが行われるのが原因なだが...。今回はそれのお陰で桐渓の犯行を一部始終、別の部屋で教師たちと警察が見ていたと言うわけだ。
「違う!俺じゃない!」
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「...るさい...うるさい!全部お前が、俺を壊すためにやったことじゃないか!俺だけじゃなくてみんなを巻き込んで、菊池にケガさせて!小学校の時から全部お前が逆恨みでやってきたことだ!」
いつの間にか、佑依斗と季里仁の手を抜け、俺の傍にたち梅村が怒鳴る。その手は俺の服を掴み震えていた。
「大丈夫だ。もう、お前には攻撃できない」
俺は梅村の頭を自分の肩に押し付け撫でてやる。
「...ぅん...ありがと...」
涙声になりながらお礼を口にして俺の肩に完全に顔を埋めた。
「じゃぁ、桐渓は警察に引き渡したことだし、菊池お前は病院な」
桐渓が連行されたのを見送ってから喜多河が俺に向き合い言ってくる。
「あー、先生こいつも一緒でいいですかね?多分、離れないんで...」
ぎゅっと俺の制服を掴んでいる梅村を指差して一応聞いてみれば
「そいつはそいつでケガしてると困るだろ。一緒に階段から落ちてるんだからな」
喜多河の呆れた言葉に
「そういえばそうでしたね」
俺はそうだったなと思い出す。ケガをさせないように庇いながら落ちたつもりだが、ケガをしてると困るなとのんきに思った。
結局、俺と梅村は喜多河に連れられて病院へと向かった。
梅村にはケガひとつなくてよかった。俺はまぁ、背中をケガしてるし、桐渓が突進してきたときに手を少し切ったぐらいだ。
病院から帰った後が大変だったけどな。
梅村を慰めるのが一苦労だった...。
しょうがないんだけどな。
あいつらにもちゃんとお礼を言っとかないとな。
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