異世界召喚された地味子、王宮から追い出されたので特殊固有スキルでエロと共に暴れ回る。

駄犬X

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スタンピード編

ライギョジン。

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 勇護の心配をよそに、コニーが巨大ライギョジンに突っこんでく。同時にヒトミ(美裸)が時間停止を解除した。

 その瞬間、範囲に雷撃の槍が雨の様に降ってきた。

「コニーちゃんッ!!上ですッ!!」

 声を上げる勇護。その声に、突進しながら上を見たコニーがニヤッと笑った。

「そのエネルギー、コニーがぜんぶ貰った!!」

 コニーは叫ぶと『サンダーハリケーン』で雷撃の槍を吸収してしまった。

「…えェェェッ…!?」

 驚く勇護。確かにコニーは雷撃を纏って闘ってはいたが槍の様に振ってくる雷撃は危険なのではないか?そう思って注意を飛ばしたのだが…。

 心配する必要は全くなかった…。

 更にライギョジンの鋭く長い爪がコニーに襲い掛かる。しかし、それをジャンプで避けたコニーが巨大ライギョジンの腕を駆け上って行く。

 腕を駆け上って目の前まで来た小さいコニーを、大きな口の中にある鋭い牙で噛み砕いてやろうと口を開くライギョジン。

 しかし、既にコニーはライギョジンの頭の上にジャンプしていた。コニーはそのまま、ライギョジンの脳天に『雷轟らいごう』で『おにぱんち』を叩き込んだ。

 直後に凄まじい雷撃が巨大ライギョジンの身体を貫く。雷轟の鬼パンチ『雷轟拳』を脳天にまともに喰らったライギョジンは一瞬、意識が飛んだ。

 その隙にヒトミがスキルを使ってライギョジンの長く鋭い爪を一瞬にして斬り落とす。

 それを見ていた勇護は、絶句していた。二人とだいふくが強い事は分かっていた。しかし、ここまで凄まじいとは…。

 呆然としていた勇護にヒトミの言葉が飛んでくる。

「勇護ッ!!攻撃してッ!!」

 ハッとして前を見る勇護。

 雷撃槍を吸収され、脳天からより強い雷撃を喰らって爪を斬り落とされたライギョジンが両手を付いて項垂れ、今にも倒れそうだった。

 それを見た勇護は瞬間、動いた。

 項垂れていたライギョジンの頭部を『彗星剣』で貫くと、続いてスキル『マッドスティンガー』でライギョジンの頭部を完全粉砕した。

 ヒトミ(美裸)のレベルが490になった。ステータス全体が上がった。コニーのレベルは121まで上がった。ライギョジンから取り込んだ『雷槍』を飛ばせるようになった。

 ライギョジンにトドメを刺した事により、勇護のレベルは70に上昇した。高速移動スキル『瞬動』を獲得。ステータスの敏捷が大幅に上がった。

 今回、観戦していただいふくはレベル87のままだった。

 巨大ライギョジンを撃破した後、ダンジョンコアを破壊した一行は次のダンジョンに行く相談を始めた。

「シルガモレル帝の情報だと残っているスタンピードダンジョンはエリス達が向かったデンマー王国にもう一つ、ウラスジール王国にあと2つだね~」

 ヒトミの言葉にコニーが言う。

「つぎはもっと強いやつのとこ、行きたい!!」
「僕はヒトミさんに任せます。今いる位置的にもウラスジール王国の2か所のどちらかになりますよね?」

 勇護の言葉に頷きつつ、ヒトミはスキルでワールドマップを展開してウラスジール王国のスタンビードダンジョン2か所を見比べていた。

「…う~ん。モンスターレベルはどっちもあんまり変わらないね~。ここから北東にある亀甲山地下研究施設ダンジョンに行くか南東の古代地下墳墓ダンジョンに行くかだね…迷うよね~(笑)」

 ヒトミ、コニー、勇護が話しているとシルガモレル達が戻ってきた。

「お主ら、何をのんびりしておるのだ?」
「いや~、どっちに行こうか迷ってるんだよね~(笑)。実際に見てないからモンスター情報も曖昧だし~…」
「モンスター情報なら余らが見て来ておる。北東の亀甲山は主にキメラモンスターが出る。南東の地下墳墓はゾンビ系だな」

 それを聞いたコニーが問う。

「きめらってなんだ?」
「キメラというのは動物の身体を継ぎ接ぎにしたような生き物なんですよ。動物合体モンスターみたいなものかな?」

 勇護の説明に、ん?という顔でキメラを想像するコニー。

 その横でシルガモレルの情報を聞いたヒトミは考えた。ゾンビ系→腐ってる→また臭いかもしれない。コニーはキメラを見た事がないというので一行は北東の亀甲山ダンジョンに向かう事にした。

 しかし、早速向かった亀甲山で見た光景に、ヒトミ(美裸)はゲンナリした…。



 その頃、フロアボス『プリズムミラーキューブ』と対峙していたエリス一行は宙に浮いてくるくる回転しているキューブからのレーザー攻撃を必死に避けていた。

「…プリズムミラーキューブ、レベル70か…これ以上は鑑定できんな…」

 鑑定する側のヒューガーとレベル差がない為に、キューブの情報は一部しか分からなかった。

 隠れる一行を探す様に回転しながら移動するキューブ。

 当初、簡単に撃破出来ると踏んでいた一行だったが、攻撃がリフレクトされた上に、レーザーを放出してきた事によって岩陰に隠れていた。

「…攻撃しても返されては手の打ちようがないですね…」

 呟くエリスに考え込むヒューガー、カイン、ぺろす。

 ヒューガーの銃砲撃、カインのソードスラッシュ、ぺろすのバーストといずれの攻撃も跳ね返されて戻ってくる。自分のスキルで殺されては全く笑えない。
 
 更に怒り狂ったようにキューブはレーザーを乱射して来たのだ。まるで90年代のディスコフロアのミラーボールの様だなと笑うヒューガーだったが、そのレーザー攻撃でダンジョンの壁が溶け落ちたのを見て笑いが止まった。

「…じっとしていても倒せないからなぁ…魔法攻撃試してみるか…」

 そう言うと、そっと岩陰から姿を現すカイン。

 キューブに気付かれる前に、神聖攻撃魔法、シャイニングレーザーを放つ。瞬間、光のレーザーが集約されてキューブを攻撃する。全力のカインの魔法攻撃に怯んだのか、キューブは一瞬、反応が遅れた後、同じ様にレーザー攻撃を返して来た。

「…やっぱりだめか(笑)。さてどうするかなぁ…(笑)?」

 一瞬、キューブの反応が遅れた為に何とか岩陰に隠れて苦笑いを見せるカイン。しかし、キューブの反応の遅れを見たヒューガーとぺろすが違和感に気付いた。

「…今までと違って少し反撃が遅かったぞ?どういう事だ…?」
「…うむ。攻撃圧力が強いと反応が遅れるようだな。と言う事は更に強い攻撃で攻めれば押し切れるかもしれんな…」

 そんなぺろすの見解にカインは顔を曇らせた。

「僕のシャイニングレーザーは神聖魔法の中でも上位に入る魔法だよ?それをほぼ全力でやってアレだからね…」
「…でも一瞬、何か考えてた様に反応が止まってましたよね?そこに攻略のヒントがあるかもしれませんよ?」

 エリスの言葉に、ぺろすが反応する。

「…考えていた様に反応が遅れた…か。あのキューブには多少なりとも知能があるのかもしれぬな…」
「もし、ぺろすの言うようにあのキューブが知能を持っていたと仮定しよう。ならばヤツが考えて反撃できないようにすれば良い。理論的には…だが…」

 ぺろすとヒューガーの話を聞いていたエリスが覚悟を決める。

「…皆さん、このままじっとしていてもいつか見つかって殺されます。そこで提案なんですが…」

 そう言うとエリスはぺろす、カイン、ヒューガーに作戦を伝える。

「…それで行こう。この作戦でダメなら元々俺達には勝てん相手だったって事だ…」

 そう言いつつヒューガーがエリス、カイン、ぺろすを見る。

「皆さん、全力でお願いします!!」
「分かってるよ。僕もこんな所で死にたくないからね」
「我も死ぬ気などない。全力で行くとしよう」

 各人の覚悟が決まった後、ヒューガーがキューブをフロアの中央に誘導する様に、銃砲撃一式、『確定狙撃』を地面に放つ。

 その銃砲撃に反応したキューブがくるくると回転しながら、レーザーを放ちながらフロアの中央に移動する。

 その瞬間を狙ってエリス、カイン、ぺろすが動いた。三人と一匹はキューブを四方から囲むと、キューブに攻撃を仕掛けた。

 三人と一匹がほぼ、同時にである。

「…岩石魔法『スターダストレイン』!!」
「『ヘルフレイムバースト』!!」
「神聖攻撃魔法『シルヴァーライニング』!!」
「ガンブレイド気闘術、『散華気銃砲さんげきじゅうほう』!!」

 キューブを四方から囲んだ3人と一匹が全力で攻撃を放つ。その瞬間、キューブは回転を止めて反撃準備を始める。

 しかし四方から攻撃されていた為に、思考が止まった様にガタガタ揺れ始めた。そして最終的に三人と一匹の攻撃に押し切られて突然、爆発と共に砕け散った。

 念には念を入れてすぐにぺろすがヘルフレイムブレスで砕け散ったキューブの欠片を溶かしていく。エリスも同じく、キューブの欠片を火炎魔法で溶かしてようやくプリズムミラーキューブを撃破した。

「…やれやれ、エリスのおかげで何とかなったな…」
「エリスの作戦が当たったね。四方からの攻撃で完全に思考が止まってたように見えたからね」
「…うむ。エリスよ、よくやった。そこに気付かなければ各人が個別に反撃されていただろう」

 二人と一匹に褒められたエリスは照れながら話す。

「…いやいや、皆さんの考えがあって、ですよ(笑)?わたしはその考えを元に同時攻撃を提案しただけですからね(笑)!!」

 そう言いつつ、アイテムボックスからワイバーンの骨を出してぺろすに食べさせるエリス。

「しかし迷宮ダンジョンって言うだけあって脳を使うね…頭が痛くなってくるよ(笑)!!」

 そんなカインの言葉に笑うエリス、ぺろす、ヒューガー。同時攻撃でプリズムミラーキューブを撃破した一行のレベルが上がった。

 エリスのレベルが115に上がった。火炎魔法全体の攻撃力上昇、更に思念力が大幅に上がった。本人は気付いていなかったがこの時点でエリスの思念力は800台を超えていた。

 今までは魔法も使えるアサシン、レンジャーよりだったが、ステータス項目の知力と思念力が大幅に上がり、魔導師寄りになっていた。

 ぺろすのレベルが97にアップ。火炎能力の増強、バイタル、敏捷が上がった。カインはレベル71に上がった。思念力が上がり、神聖攻撃魔法の破壊力が上がった。

 ヒューガーのレベル73に上昇。ガンブレイド気闘術の銃砲撃の火力と威力がアップした。ヒューガーも思念力が大幅に上がり、範囲攻撃の拡大、射程が伸びた。

 プリズムミラーキューブを撃破してレベルアップしたエリス一行は、下の四階層へと降りて行く。

 そこで一行は驚くべき現象に会った。
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