異世界召喚された地味子、王宮から追い出されたので特殊固有スキルでエロと共に暴れ回る。

駄犬X

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海洋王国編

暴れん坊コニー。

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 巨大シーサーペント、フェラリアンバキュームが、鼻息荒く顔を真っ赤にしてドスンドスンと四股を踏むコニーに上から襲い掛かり丸呑みにしてしまった。

「…あッ!!美裸、コニーいきなり丸呑みされたけど…アレ、大丈夫なの?」
「…いや、アレはヤバいね~…」
「えッ!?じゃあ早く助けないとッ…!?」

 エリスは今まで、コニーの凄さを見て来たので、今回も大丈夫だと思っていた。しかし、隣に立つ美裸のヤバいという言葉に焦った。

「美裸ッ!!、早くあの巨大シーサーペント何とかしてッ!!」
「…エリスさんや、落ち着きなされ(笑)。ヤバいのはコニーの方じゃなくてあの巨大海ヘビの方でござるよ~(笑)」
「…そうだな。アレでは勝負がもう見えているであろうな…」

 美裸とシルガモレルの二人を見るエリス。

「…それってどういう事…?丸呑みだよ?ヘタしたら胃袋の中でコニー溶かされちゃうと思うけど…?」
「…乳担当エリスよ。本当にそう思うのか?」
「オイィッ!!何で急にこのタイミングで乳担当とか言うんだよォッ!!」

 シルガモレルに激しく突っ込むエリスに、美裸もエリスに問い掛けた。

「…おっぱい担当、エリスさんや。アナタはこのままだとコニーが危険である。そう思っているのかね(笑)?」
「いや、美裸も便乗するなよおォォォッ!!コニーが大変な時にお前ら、フザケてんのかァァッ!!」

 激しく肩で息をしつつ突っ込むエリス。しかし、二人は特段取り合う事もなく冷静だった。

「…エリス、コニーは身体に不思議なエネルギーを纏ってるのはぺろすと闘ってた時に言ったよね?」
「…オイッ!!突っ込み無視すんなよッ!?」
「今のコニーはそれ以上の『鬼』のエネルギーを纏っているのよ?しかも、三回戦は余裕でイケるあのパワー、例えるなら今のコニーは今、戦闘力22000…いや、恐らく1億パワーくらいは余裕であるかも…」
「…いや、だから無視すんなよォ!!っていうかその漫画で例えるの止めてよ!!わたし解んないし!!」

 その横でフッと笑うシルガモレル。

「…美裸、それは恐らくドド〇アさんとキン肉〇ンスーパーフェ〇ックスの事であろう?」
「ご名答(笑)!!」
「オイィッ!!ちょっと待てェェッ!!異世界のしかも超古代の王の悪霊が何で地球の漫画のキャラと力をピンポイントで知ってんのよォォ!!」
「余が封印されていた遺跡の奥に漫画があったのだ。恐らく召喚者が持っていたモノであろうな…。近くに骸骨とボロ装備が転がっていたからな…」

 そう言いつつ、シルガモレルがいつも肩に担いでいるズタ袋から数冊のボロボロになった漫画を取り出す。

「…龍の球、マッスル男、処女の異常な暴言、掃き溜めオカマ塾…後、諸々ある…」

 取り出した漫画を見たエリスは漫画を数冊、手に取って背表紙を見る。

「…どうでも良いけど巻が飛び飛びなんだけど…コレだと読んでもモヤモヤするだけじゃない…?」

 呟くエリスの隣でシルガモレルが更にズタ袋の奥を探る。

「…美裸が好きそうな雑誌もあるぞ…?」

 そう言ってシルガモレルが取り出したボロボロの雑誌を見て、美裸は目を輝かせた。

「…ああぁっ!!これはっ!!90年代のあの伝説のエロ本『デラ・ゼッピン』(笑)!!」

 そう言いつつ、シルガモレルがどんどん出すエロ本を手に取る美裸。

「おおっ、!!これは超写〇塾、蜜柑と林檎通信、ビージーンズまで…そしてわたしが最も好きだったゼッピン廃スクールがっ(笑)!!」
「オイィィッ!!何で漫画よりエロ本の方が多いんだよォォッ!!コレ持ってたヤツ、どんな召喚者だよッ!!こんなモン持って異世界来るから遺跡でモンスターに殺されるんだよオォォッ!!」

 エリスが突っ込む横で、美裸は目を輝かせながらエロ本を捲っていく。

「…いひひっ、堪りませんな~(笑)」
「…ていうか美裸。アンタが何で90年代のエロ本にそんなに詳しいのよッ!!」
「…え(笑)?うちのお父さんがいっぱい持ってたからね~(笑)。エロビデオもいっぱいあったよ~(笑)」
「…アンタのお父さん…どういう人なのよ?」
「エロが好きでエロ雑誌編集者になった人ナリ~(笑)!!」
「…その親にしてこの子ありって感じだな…」

 エリスが呆れていると突然、コニーを上から丸呑みにした巨大シーサーペントの頑強な下顎が、凄まじい轟音と共に破裂して消し飛んだ。

「…あっ、やばっ…始まったか…」

 美裸はエロ本をシルガモレルに返すと、コニーの攻撃に巻き込まれないように自分達の周りにスキルを発動させる。

 巨大シーサーペントを見ると、ボカンからのおにはりけーんのコンボでコニーを呑み込んだ巨大なシーサーペントの頭部があっという間に完全粉砕された。

 その瞬間、頭を失った太く巨大な胴が、波飛沫と共に地響きを上げて倒れる。

「…うわぁ…あの巨大シーサーペントが瞬殺…美裸、コニーヤバくない?これだと力を使い果たせてないんじゃ…」
「…そうだね~、全然エネルギー発散出来てないよね~…」

 波飛沫と砂埃が晴れる中、小さな影が見えた。

「うががーっ!!」

 シーサーペントの唾液と血に塗れたコニーが、小さな両腕を上げて良く解らない雄叫びを上げている。その小さな身体からは、相変わらず赤黒い歪なオーラがメラメラと立ち昇っていた。

「…やっぱりあれじゃダメだったか…どうする美裸?」
「取り敢えずまだ胴体の部分が残ってるからアレを処理させようか(笑)?」

 そう言うと美裸は、ゴーストダンサーズにコニーを誘導させる。暴れん坊コニーは誘導されて頭だけ消し飛んで残った胴体をガンガン殴り始めた。

「…先程の頭を消し飛ばした威力だと胴を全て粉砕してもエネルギーを使い果たすのは難しいであろうな…どうするのだ美裸…?」

 シルガモレルに問われて、暴れるコニーを見て考える美裸。

 シルガモレルが言うように、正にコニーが小さな拳を振り抜く度に、ボカンが炸裂し、その衝撃波で巨大な胴の部分がどんどん消し飛んでいる。

「…仕方ないね。コニーがエネルギーを使い果たすまでとにかく、目の前の物を破壊させるしかないね~…」

 ダンジョンボスを倒してしまったので、もうモンスターはいない。後は空っぽのダンジョンが残るだけである。

「…空っぽのダンジョンか…」

 そう呟いた美裸は、ふと思い付いた。ここにいるメンバー以外はこのダンジョンには他に誰もいない。

「…ダンジョン、破壊させるか~(笑)!!」
「えェェッ!!美裸ッ、あんた何言って…って、そうかその手があったか(笑)!!」
「そうだな。此処には余ら以外は誰もおらぬ。破壊しても特に問題は無かろう」

 全員の意見が一致した所で、美裸は広範囲にスキルを展開した。忘れていたダンジョンボスのドロップ品と宝箱をサーチで探す。

 コニーが暴れたので砂に埋もれかけていたが、バキュームサーペントの護っていた宝箱を発見した。美裸が宝箱を鑑定してトラップが無い事を確認してから開ける。

 その中には真珠、黒真珠、レインボークリスタルなどの宝石類がザクザク入っていた。

「おおぉッ!!やったね美裸!!やっとまともなお宝が出て来たね~…」

 宝石類を見て喜ぶエリス。しかし、宝石類の下に埋もれている何かに気が付いた。

「…美裸、何かが底に埋もれてるみたい…」
「エリス、待って!!触るとダメだからね…」

 そう言って宝石の下に埋もれているモノを鑑定する美裸。宝石を透過して下にあったものは長くずんぐりとしたツチノコの様なものだった。

 すぐに美裸が鑑定する。

「…1度吸い付いたら離さない。『ミニバキュームサーペントDX』夜のお供にどうぞ。男女兼用…」

 その瞬間、エリスがブチ切れた。

「オイィィッ!!やっとまともなお宝が出たと思ったら最後の最後にコレかいィィッ!!こんなモン…!!」

 叫びつつ、美裸が手に持っていたバキュームサーペントDXを取り上げると地面に投げ捨てるエリス。

「まぁまぁ落ち着きなされエリスさんや(笑)!!この手の『お宝』はここの王宮に献上しましょうや、クククッ…」
「…こんなエログッズいらないから、どうするかは美裸に任せるよ…」
「了解ナリ~(笑)」

 美裸はエリスが投げ捨てたバキュームサーペントDXを拾うと、宝箱の中に放り込み、纏めて縮小処理してからポケットに入れた。

「…さて、お宝?も手に入れたし、最後の仕上げに行きますか~(笑)?」
「美裸、コニーにダンジョンを破壊させるのは良いとしてどうやってやるのよ?」
「ここが最下層だからここから降りて来た斜め上の方角に向かってコニーにおっきいボカン使わせよう(笑)!!王宮のある島と同じ方向だからついでに帰り道も作って貰うって事で(笑)!!」
「そうだね、それで行こう!!」

 エリスも賛成したのでシルガモレルとゴーストダンサーズに準備をして貰う。まずはゴーストダンサーズが、破壊する方向へとコニーを誘導する。

 美裸、エリス、シルガモレルはコニーの後ろで大きいボカン、『ビッグバンクラッシュ』の衝撃に備える。

 ゴーストダンサーズ達が上手くコニーを誘導し、あっちの方向に大きいボカンをやれとジェスチャーで伝えている。

「…うがっ?うがうが…」

 意図が伝わったのか、コニーは小さな両腕を上げて雄叫びを上げた。すぐにゴーストダンサーズも美裸達の後ろへと戻ってくる。

「…うがっ、うががーっ!!」

 コニーは指示された方向に向かって両足を開いて腰を落とすと、斜め上に一気に右拳を突き出した。その瞬間、拳圧が流星のように広範囲に広がり衝撃波となってダンジョン全体を破壊した。

 その凄まじい衝撃波はダンジョンだけでなく、その上に鎮座するバキューム島諸共、完全粉砕した。



 フリンナ王国本島、ミッカイ島の南側沿岸部では、漁師達や住民が突然の轟音と共に、バキューム島が爆発、ミッカイ島に向かって吹っ飛んでくるのを確認した。

 爆発と同時に海が大きく二つに割れて大波が起こった。それを見た住民達は慌てて沿岸部から避難するべく、王宮がある島の丘の上へ向かう。

 王宮からも大波を押し戻すべく、緊急で魔法兵が出動した。

 しかし、バキューム島が爆発した直後に突然、時間が止まった様に爆発と衝撃による大波が動きを止めた。そして次の瞬間には大波は消え去り、穏やかな海へと戻っていた。

 海が割れて道が出来ている以外は…。

 フリンナ王国の国民達はその異変を神の御業だと恐れたが、まさかその原因がハンターPTによるものだとは知る由もなかった。

 王国魔法兵や住民達が驚愕と共に海に出来た道を見ていると、その中から幼児を背負ったエルフとケルベロス、スライムを頭に乗せた不気味なオーラを放つボサボサセミロングのチョイポチャ少女が歩いてくるのが見えた。

 現在、エリスのレベル64、コニーのレベル73、だいふくのレベル52、ぺろすのレベル58。そして美裸のレベルは187まで上がった。
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