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海洋王国編
献上。
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海底ダンジョンの最下層でボスを粉砕した暴れん坊コニーが、おっきいボカン『ビッグバンクラッシュ』でダンジョンを島ごと破壊した。
その瞬間、海底火山が爆発したようにビッグウェーブが発生する。しかしその直後に美裸がスキルを展開して全てを描画修正、海に出来た道以外は完全に元に戻した。
力を使い果たしてコテッと寝てしまったコニーをエリスがおんぶして、一行はミッカイ島に戻る事にした。
コニーを背負ったエリスが呟く。
「…なんか色々あったから疲れてお腹減って来たよ…」
「じゃあこの後、何か食べに行きますか~(笑)?」
「…ていうか先に王宮に報告に行った方が良いんじゃない…?」
「待ってればたぶん向こうから来るよ~(笑)。わたしもお腹空いたからなんか食べたいんだよね~(笑)」
そう言いつつ、美裸は視界の端に王女と侍女達がいるのが見えた。すぐに美裸はスキルを使って自分達を見えない様にする。
美裸達一行はまず、城下街の食堂が並ぶ通りに向かった。海鮮焼の店を見付けた美裸が立ち止まる。
「…いいね~お好み焼きもあるみたいだね~(笑)」
「良い匂いだよね。お好み焼きとチヂミは知ってるよ。食べた事あるからね」
そんなエリスに突っ込む美裸。
「エリスさんや、それホントにお好み焼きやチヂミだったのかね(笑)?」
「…え?なんで(笑)?」
「その手の料理は本場で食べないとね~。海外のお店だと完全に別物になってるって聞いた事あるナリ~(笑)」
「…さすがに別モノって程じゃないと思うけど…」
そう言いつつ店員が運んで来た物を見るエリス。
「…見た感じはこんな感じだったよ?匂いも良い感じだし…」
そんなエリスに美裸は人差し指を見せて、チッチッチッと動かして見せる。
「…まぁ、まずは食べて見なされ。食べればわたしの言ってた事が解かると思うよ~(笑)?」
「いやいや、わたしが食べたのと違わないよ(笑)」
そう言って笑いつつ、エリスがナイフを使って一口サイズに切り分ける。
「…ぁ、思ってたより柔らかい…」
その瞬間、我が意を得たりとばかりにニヤッと笑う美裸。フォークで突き刺した海鮮お好み焼きを一口、食べたエリスは目を見開いた。
「えぇーッ!!なんでッ!?昔食べたのと全然違うッ(笑)!!」
「だから言ったよねー(笑)。大体、海外の店で出てるヤツって結構な感じで違うナリよ~(笑)」
「うん、凄く柔らかい(笑)!!全然違うわ(笑)!!昔食べたのかなり硬かったよ(笑)」
「それ、粉の入れ過ぎだね~(笑)」
二人が話していると、寝ていたコニーが匂いで起きた。目を擦りながら二人が食べているモノを見る。
「…うーん、コニーいつの間にかお昼寝してた…。ふたりともなに食べてる?」
テーブルに並べられたお好み焼きを見て目を見開くコニー。
「それ!!コニーも食べる!!それふわふわして美味しいヤツ!!かかさまが良く作ってくれた!!」
「大丈夫だよ~。コニーの分もちゃんと注文してるからね~(笑)」
「あいがとう!!だいふくとぺろすの分もあるか?」
「あるよ~(笑)。時間はあるからゆっくり食べて行くナリよ~(笑)」
一行がのんびりと軽食?を摂っていると店の外がざわつき始めた。
◇
「…ちょっと!!どきなさいッ…邪魔よッ、平民の分際でッ…!!」
「…王女、国民にそのような言葉遣いはあまりよろしくないかと…」
「うるさいわねッ!!そんな事よりアイツらどこにいるのよッ…!?」
城下街の食堂が並ぶ通りを、王女アナルアンと侍女達が人の波を掻き分けて進む。
「…全く、アイツらッ!!ダンジョン攻略したならまずは王宮に報告でしょうがッ!!どこで何して…!!」
ブツブツと怒りを露にするアナルアンが、老舗海鮮焼きの店の前で止まる。アナルアンは、店の座敷側のテーブルで、ゆっくり食事をしている美裸達を発見した。
「…やっと見つけたッ!!」
そう言うと店の中へとズカズカと入って行く。
「ちょっと!!アンタ達ッ!!何をのんびり食べてるのよッ!!」
「食べてるのはお好み焼きですけど~(笑)?アツいからゆっくり食べないと口の中、火傷するんですけど~(笑)」
「そう言う事を聞いてるんじゃないわよッ!!どうして仕事が終わったのにすぐに王宮に戻ってこないのよッ!?」
怒りを露に捲し立てるアナルアンを見る一行。
「…どうしてって…そこにお好み焼きがあるから(笑)?」
「…コニー、おなかへった…」
「…わたしも、お腹空いたから(笑)?コレ、結構美味しいですよ?王女様もどうですか?」
一行の答えに俯いたまま、怒りの余り両拳を握り締めてプルプル震えるアナルアン。
「…わたしはそんな下賤の食べ物なんか食べないわよッ!!…アンタらッ!!…これは王宮からの命令よッ!!こんなモノ食べてないで今すぐ登城しなさいッ!!」
叫んたアナルアンが、コニーが食べているお好み焼きの皿を掴もうとした瞬間、美裸がドス黒いオーラを放出してその腕を掴んだ。
「…まだ子供が食べてる途中でしょうがぁっ(笑)!!」
「…美裸、何で最後笑ってたの(笑)?それも漫画とかアニメのセリフ(笑)?」
「…あ、いや~、これは昔のドラマだね~(笑)。あーあーぁあぁあぁぁーっ…ってドラマのセリフです(笑)」
笑いながら説明する美裸の手を振りほどこうと必死のアナルアン。しかし、びくともしなかった。
「…ちょっとアンタッ!!手を離しなさいよッ!!わたしが誰だか…」
「…え~っと…誰でしたかね~(笑)?」
「アンタァァッ!!いい加減覚えなさいよッ!!わたしは王女ッ…」
アナルアンが叫んだ瞬間、美裸が手に力を込める。
「…ぃッ!!痛ッ…ぁ、アンタ…て、手を…放しなさいよ…」
アナルアンは再度、美裸の手を振りほどこうとしたが全く動けなかった。美裸自身が気付いていなかったが、イビルロードから奪い取ったスキル『魔吸尽悪食』でサイクロップスのエネルギーを吸収した時、その無尽蔵な体力と共に全てのステータスを取り込んでいたのだ。
美裸の握力はもはや通常の女子高生の握力を遥かに超えていた。慌てて侍女が割って入る。
「美裸さんっ、王女の手をお放し下さいっ!!これ以上は王族への敵対行為とみなされますっ!!」
そう言われニヤニヤしながら王女の手を離す美裸。その余りにも不気味な笑いに、王女以下侍女達がたじろぐ。
その間にコニー、だいふく、ぺろすはお好み焼きを食べ切っていた。
「おっ、もう食べたんだね~(笑)」
「かかさま、おこのみやき、のみものだ、いうた」
「…コニー、お好み焼きは飲み物じゃないからね?よく噛んで食べないとダメよ(笑)?」
一行は笑いつつ、席を立つ。チラッと王女以下侍女達を見た美裸が相変わらず不気味な笑いを見せつつ呟く。
「…しょうがない、王宮にでも行きますか~(笑)。おじさん、お会計お願い~…」
今までの王女とのやり取りを見ていた店の主人が戸惑いながら、美裸からお金を受け取る。
そして一行はようやく王宮へと向かった。
「…全く、アイツは一体何なのよ!!わたしは王女よッ!!どうしてあんなに反抗的なのよッ!!」
怒りのぶつけ所が無くイライラするアナルアン。そんなアナルアンに一人の侍女が報告する。
「…王女、あの子達がいた席にこれが…」
それを見た王女アナルアンの怒りがスッと消える。
「…これはッ!?アイツらがダンジョンから回収して来たお宝ね?フフッ、あの美裸とか言うヤツ、こんな良いモノ置き忘れて行くなんて結構マヌケね…」
そう言いつつ侍女から小さな宝石がちりばめられた宝箱を受け取る。
「アイツらも行ったし、わたし達も王宮に戻るわよッ!!」
王女と侍女達は美裸達の後を追うように王宮へと戻って行った。
◇
美裸達は王宮に入り、王に謁見していた。
「未踏のダンジョンをよくぞ踏破してくれた!!礼を言うぞ!!」
その言葉に恭しく頭を下げる一行。王の隣に控えていた大臣が声を上げる。
「ではダンジョンで回収したお宝を献上せよ!!」
その言葉に、PTリーダーであるエリスが美裸から渡されていた宝箱、その中にあった宝飾品、金銀などの塊、古代の金貨や銀貨などを差し出す。
「…おぉッ!!予想以上の成果であるな!?鑑定士をこれへ…」
王の呼び掛けで、大臣が鑑定士を呼ぶ。後ろで控えていた鑑定士はすぐに前に出てくると、数人でバキューム島のお宝の鑑定を始めた。
そんな鑑定士を横目に見つつ、美裸はスッと前へ出ると王の前で頭を下げる。
「…王様、実はバキューム島のお宝はアレだけではないのですよ…」
「なんとッ!!他にも何か回収したのか!?」
「…はい。しかしモノがモノだけに、献上して良いのかどうかわたし達も迷っているのでありますが…」
「よい。ダンジョンで回収した物であれば見せよ…」
王の言葉に、美裸はポケットから夜のグッズを出した。
「…こちらが『海蜘蛛の爪』です。この爪から採れる成分が媚薬に使われるとか…」
「ほほぅ、媚薬か!!」
すぐに王の隣に、一人の鑑定士が呼ばれて美裸が差しだすモノを鑑定していく。
王は嬉々とした表情で、続く美裸の説明を聞く。
「これはオットセイ獣人に伝わる伝説の精力剤『アソ〇ドーピング』でございます。80歳夫が年下妻とも三回戦は余裕でイケる代物でして是非、王様の夜の性活にお使い頂きたい逸品です」
更に、粘膜に塗る事で性感を上げるという淫靡軟膏、握ると勝手に動き出す鮫肌軟骨棒。
局部に貼る事で微電流で気持ち良くなる電気ゲル、そして最後に咥え込んだモノに吸い付いて刺激するミニバキュームサーペントDXの説明をした。
王の顔はにやけっ放しで興奮で頬が紅潮していた。
「…うむ。良いぞ良いぞ。追加で褒美を取らす故、これらも献上せよ…」
「…はは~っ!!是非、夜のお供にお使い下され…」
その言葉に深々と頭を下げる美裸。美裸は笑いを堪えるのに必死だった。王が宝石よりも何よりも、エロアイテムの方に強く興味を持っていたからだ。
この国の王は強欲な上にドスケベオヤジらしい。美裸は笑いが込み上げてくるのを必死に抑えていた。
ダンジョン攻略の報告と回収品を献上した美裸達は王宮を退去した。王宮から出て宿屋に戻った一行は飲食スペースでトロピカルジュースを飲んでいた。
「…美裸。お宝、全部渡す必要なかったんじゃない?」
「…アレで良いんだよ~。この王国にいる間は王宮で保管して貰う方が良いからね~(笑)」
「なんで(笑)?」
「無駄に追いかけ回されたくないからね~(笑)!!しかも一番安全だし(笑)!!」
「…あぁ、そう言う事ね~…でも盗賊から貰ったやつ持ってるからどっちにしても追っかけは来るんじゃない(笑)?」
話す二人を見てコニーが言う。
「おいかけてくるやつ、コニーがやっつける!!」
「いいね~。でもギンギンになるやつはもう飲んじゃダメだからね~(笑)」
「アレ飲んだら、いつのまにかお昼寝してた。コニー、アレもうのまない」
「…うん、ほんとアレ、もう飲まないでよ…?」
飲食スペースで三人が話していると、それを物陰から見ていた者がスタスタと近付いて来た。
その瞬間、海底火山が爆発したようにビッグウェーブが発生する。しかしその直後に美裸がスキルを展開して全てを描画修正、海に出来た道以外は完全に元に戻した。
力を使い果たしてコテッと寝てしまったコニーをエリスがおんぶして、一行はミッカイ島に戻る事にした。
コニーを背負ったエリスが呟く。
「…なんか色々あったから疲れてお腹減って来たよ…」
「じゃあこの後、何か食べに行きますか~(笑)?」
「…ていうか先に王宮に報告に行った方が良いんじゃない…?」
「待ってればたぶん向こうから来るよ~(笑)。わたしもお腹空いたからなんか食べたいんだよね~(笑)」
そう言いつつ、美裸は視界の端に王女と侍女達がいるのが見えた。すぐに美裸はスキルを使って自分達を見えない様にする。
美裸達一行はまず、城下街の食堂が並ぶ通りに向かった。海鮮焼の店を見付けた美裸が立ち止まる。
「…いいね~お好み焼きもあるみたいだね~(笑)」
「良い匂いだよね。お好み焼きとチヂミは知ってるよ。食べた事あるからね」
そんなエリスに突っ込む美裸。
「エリスさんや、それホントにお好み焼きやチヂミだったのかね(笑)?」
「…え?なんで(笑)?」
「その手の料理は本場で食べないとね~。海外のお店だと完全に別物になってるって聞いた事あるナリ~(笑)」
「…さすがに別モノって程じゃないと思うけど…」
そう言いつつ店員が運んで来た物を見るエリス。
「…見た感じはこんな感じだったよ?匂いも良い感じだし…」
そんなエリスに美裸は人差し指を見せて、チッチッチッと動かして見せる。
「…まぁ、まずは食べて見なされ。食べればわたしの言ってた事が解かると思うよ~(笑)?」
「いやいや、わたしが食べたのと違わないよ(笑)」
そう言って笑いつつ、エリスがナイフを使って一口サイズに切り分ける。
「…ぁ、思ってたより柔らかい…」
その瞬間、我が意を得たりとばかりにニヤッと笑う美裸。フォークで突き刺した海鮮お好み焼きを一口、食べたエリスは目を見開いた。
「えぇーッ!!なんでッ!?昔食べたのと全然違うッ(笑)!!」
「だから言ったよねー(笑)。大体、海外の店で出てるヤツって結構な感じで違うナリよ~(笑)」
「うん、凄く柔らかい(笑)!!全然違うわ(笑)!!昔食べたのかなり硬かったよ(笑)」
「それ、粉の入れ過ぎだね~(笑)」
二人が話していると、寝ていたコニーが匂いで起きた。目を擦りながら二人が食べているモノを見る。
「…うーん、コニーいつの間にかお昼寝してた…。ふたりともなに食べてる?」
テーブルに並べられたお好み焼きを見て目を見開くコニー。
「それ!!コニーも食べる!!それふわふわして美味しいヤツ!!かかさまが良く作ってくれた!!」
「大丈夫だよ~。コニーの分もちゃんと注文してるからね~(笑)」
「あいがとう!!だいふくとぺろすの分もあるか?」
「あるよ~(笑)。時間はあるからゆっくり食べて行くナリよ~(笑)」
一行がのんびりと軽食?を摂っていると店の外がざわつき始めた。
◇
「…ちょっと!!どきなさいッ…邪魔よッ、平民の分際でッ…!!」
「…王女、国民にそのような言葉遣いはあまりよろしくないかと…」
「うるさいわねッ!!そんな事よりアイツらどこにいるのよッ…!?」
城下街の食堂が並ぶ通りを、王女アナルアンと侍女達が人の波を掻き分けて進む。
「…全く、アイツらッ!!ダンジョン攻略したならまずは王宮に報告でしょうがッ!!どこで何して…!!」
ブツブツと怒りを露にするアナルアンが、老舗海鮮焼きの店の前で止まる。アナルアンは、店の座敷側のテーブルで、ゆっくり食事をしている美裸達を発見した。
「…やっと見つけたッ!!」
そう言うと店の中へとズカズカと入って行く。
「ちょっと!!アンタ達ッ!!何をのんびり食べてるのよッ!!」
「食べてるのはお好み焼きですけど~(笑)?アツいからゆっくり食べないと口の中、火傷するんですけど~(笑)」
「そう言う事を聞いてるんじゃないわよッ!!どうして仕事が終わったのにすぐに王宮に戻ってこないのよッ!?」
怒りを露に捲し立てるアナルアンを見る一行。
「…どうしてって…そこにお好み焼きがあるから(笑)?」
「…コニー、おなかへった…」
「…わたしも、お腹空いたから(笑)?コレ、結構美味しいですよ?王女様もどうですか?」
一行の答えに俯いたまま、怒りの余り両拳を握り締めてプルプル震えるアナルアン。
「…わたしはそんな下賤の食べ物なんか食べないわよッ!!…アンタらッ!!…これは王宮からの命令よッ!!こんなモノ食べてないで今すぐ登城しなさいッ!!」
叫んたアナルアンが、コニーが食べているお好み焼きの皿を掴もうとした瞬間、美裸がドス黒いオーラを放出してその腕を掴んだ。
「…まだ子供が食べてる途中でしょうがぁっ(笑)!!」
「…美裸、何で最後笑ってたの(笑)?それも漫画とかアニメのセリフ(笑)?」
「…あ、いや~、これは昔のドラマだね~(笑)。あーあーぁあぁあぁぁーっ…ってドラマのセリフです(笑)」
笑いながら説明する美裸の手を振りほどこうと必死のアナルアン。しかし、びくともしなかった。
「…ちょっとアンタッ!!手を離しなさいよッ!!わたしが誰だか…」
「…え~っと…誰でしたかね~(笑)?」
「アンタァァッ!!いい加減覚えなさいよッ!!わたしは王女ッ…」
アナルアンが叫んだ瞬間、美裸が手に力を込める。
「…ぃッ!!痛ッ…ぁ、アンタ…て、手を…放しなさいよ…」
アナルアンは再度、美裸の手を振りほどこうとしたが全く動けなかった。美裸自身が気付いていなかったが、イビルロードから奪い取ったスキル『魔吸尽悪食』でサイクロップスのエネルギーを吸収した時、その無尽蔵な体力と共に全てのステータスを取り込んでいたのだ。
美裸の握力はもはや通常の女子高生の握力を遥かに超えていた。慌てて侍女が割って入る。
「美裸さんっ、王女の手をお放し下さいっ!!これ以上は王族への敵対行為とみなされますっ!!」
そう言われニヤニヤしながら王女の手を離す美裸。その余りにも不気味な笑いに、王女以下侍女達がたじろぐ。
その間にコニー、だいふく、ぺろすはお好み焼きを食べ切っていた。
「おっ、もう食べたんだね~(笑)」
「かかさま、おこのみやき、のみものだ、いうた」
「…コニー、お好み焼きは飲み物じゃないからね?よく噛んで食べないとダメよ(笑)?」
一行は笑いつつ、席を立つ。チラッと王女以下侍女達を見た美裸が相変わらず不気味な笑いを見せつつ呟く。
「…しょうがない、王宮にでも行きますか~(笑)。おじさん、お会計お願い~…」
今までの王女とのやり取りを見ていた店の主人が戸惑いながら、美裸からお金を受け取る。
そして一行はようやく王宮へと向かった。
「…全く、アイツは一体何なのよ!!わたしは王女よッ!!どうしてあんなに反抗的なのよッ!!」
怒りのぶつけ所が無くイライラするアナルアン。そんなアナルアンに一人の侍女が報告する。
「…王女、あの子達がいた席にこれが…」
それを見た王女アナルアンの怒りがスッと消える。
「…これはッ!?アイツらがダンジョンから回収して来たお宝ね?フフッ、あの美裸とか言うヤツ、こんな良いモノ置き忘れて行くなんて結構マヌケね…」
そう言いつつ侍女から小さな宝石がちりばめられた宝箱を受け取る。
「アイツらも行ったし、わたし達も王宮に戻るわよッ!!」
王女と侍女達は美裸達の後を追うように王宮へと戻って行った。
◇
美裸達は王宮に入り、王に謁見していた。
「未踏のダンジョンをよくぞ踏破してくれた!!礼を言うぞ!!」
その言葉に恭しく頭を下げる一行。王の隣に控えていた大臣が声を上げる。
「ではダンジョンで回収したお宝を献上せよ!!」
その言葉に、PTリーダーであるエリスが美裸から渡されていた宝箱、その中にあった宝飾品、金銀などの塊、古代の金貨や銀貨などを差し出す。
「…おぉッ!!予想以上の成果であるな!?鑑定士をこれへ…」
王の呼び掛けで、大臣が鑑定士を呼ぶ。後ろで控えていた鑑定士はすぐに前に出てくると、数人でバキューム島のお宝の鑑定を始めた。
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「…王様、実はバキューム島のお宝はアレだけではないのですよ…」
「なんとッ!!他にも何か回収したのか!?」
「…はい。しかしモノがモノだけに、献上して良いのかどうかわたし達も迷っているのでありますが…」
「よい。ダンジョンで回収した物であれば見せよ…」
王の言葉に、美裸はポケットから夜のグッズを出した。
「…こちらが『海蜘蛛の爪』です。この爪から採れる成分が媚薬に使われるとか…」
「ほほぅ、媚薬か!!」
すぐに王の隣に、一人の鑑定士が呼ばれて美裸が差しだすモノを鑑定していく。
王は嬉々とした表情で、続く美裸の説明を聞く。
「これはオットセイ獣人に伝わる伝説の精力剤『アソ〇ドーピング』でございます。80歳夫が年下妻とも三回戦は余裕でイケる代物でして是非、王様の夜の性活にお使い頂きたい逸品です」
更に、粘膜に塗る事で性感を上げるという淫靡軟膏、握ると勝手に動き出す鮫肌軟骨棒。
局部に貼る事で微電流で気持ち良くなる電気ゲル、そして最後に咥え込んだモノに吸い付いて刺激するミニバキュームサーペントDXの説明をした。
王の顔はにやけっ放しで興奮で頬が紅潮していた。
「…うむ。良いぞ良いぞ。追加で褒美を取らす故、これらも献上せよ…」
「…はは~っ!!是非、夜のお供にお使い下され…」
その言葉に深々と頭を下げる美裸。美裸は笑いを堪えるのに必死だった。王が宝石よりも何よりも、エロアイテムの方に強く興味を持っていたからだ。
この国の王は強欲な上にドスケベオヤジらしい。美裸は笑いが込み上げてくるのを必死に抑えていた。
ダンジョン攻略の報告と回収品を献上した美裸達は王宮を退去した。王宮から出て宿屋に戻った一行は飲食スペースでトロピカルジュースを飲んでいた。
「…美裸。お宝、全部渡す必要なかったんじゃない?」
「…アレで良いんだよ~。この王国にいる間は王宮で保管して貰う方が良いからね~(笑)」
「なんで(笑)?」
「無駄に追いかけ回されたくないからね~(笑)!!しかも一番安全だし(笑)!!」
「…あぁ、そう言う事ね~…でも盗賊から貰ったやつ持ってるからどっちにしても追っかけは来るんじゃない(笑)?」
話す二人を見てコニーが言う。
「おいかけてくるやつ、コニーがやっつける!!」
「いいね~。でもギンギンになるやつはもう飲んじゃダメだからね~(笑)」
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