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海賊の塔その3
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『カンパニー」ウィルside』
「皆大丈夫かな?せっかくここで出来て死に戻りしてないかな?」
「大丈夫でしょ。なんだかんだ私達皆AOLトッププレイヤーよ?」
「そうだよお兄ちゃん!気にしなくても皆がやられるところなんて想像できないよ!」
「ん。マッスル!とかリーダー!とか腐腐腐。とか言いながら登ってるはず」
「ぬ?腐腐腐とは何だ?」
「フランジェシカの笑い方ね。あの子腐ってるから」
確かに僕らはトッププレイヤーかもしれない。だが死に戻りしたら最後に訪れた街「フェラール」に死に戻りして船に乗り遅れてしまう。皆、絶対最上階まできてね。
そんなことを話していると広い踊り場に出る。そこには魔物が待ち構えていた、どうやら僕らははずれを引いたらしい。
・気が小さいサメLV75
・気はでかいが小魚LV50×10
「なんかまたAOLがふざけだしたね……」
「何でこんなにネーミングセンスがないのかしら」
「あはははは!!アイリスは好きだよこういうの!」
「うむ!正反対の性格と体格!戦いごたえがありそうだ!」
「ん。そうかな?」
「ふふ。兎に角相手は戦闘態勢に入ったわ。私達もそろそろ行きましょう」
小魚たちは口に魔力を溜めて「アイスニードル」を放ってくる。それをエリザベスが「アイスガロック」で防ぐ。
「クリス」
「ええ、任せて。「インパクトショット」!!」
大きな氷の塊はクリスの矢で粉々に砕け散り、その破片が相手に飛んでいきダメージを与える。レイがその隙に敵の正面に立ち「挑発」をしてヘイトを集める。
「お兄ちゃん!」
「ああ」
エリーゼから「ブースト」をかけてもらい僕とアイリスが両サイドからどういう原理で浮いているのか分からないお小魚達を捌いていいき残るはサメだけになる。
「あ、あれ?」
「このサメ泣いてる?」
どうやら気が小さいサメは一人ぼっちになり泣いていた。た、戦いずらい……。
「ど、どうするお兄ちゃん。アイリスなんか攻撃しずらいよ」
「ぼ、僕もだよ。というか泣きすぎじゃないか?サメの足元(?)水浸しになってるぞ?」
サメの下は水浸しになり僕たちが攻撃するのを躊躇っているとニヤリと笑いたまった水を凍らせ槍にしこちらに飛ばしてきた。
「うぉ!?嘘泣きかよ!?」
「いやお兄ちゃんこの氷は涙を固めた奴だから嘘泣きではなかったよ!」
「そう言う問題か?」
僕とアイリスは氷を避けながらサメに迫る、だがサメを攻撃しようとすると再びサメは泣き出した。
「ど、どうするお兄ちゃん。分かっていてはいても戦いにくいよ」
「や、やるしかないだろ。これは嘘泣きなんだ。いや、泣いてるけど……」
僕らが攻撃を躊躇うと再びサメはニヤリと笑い攻撃を仕掛けてきた。
「くそ!?僕らの良心を利用する攻撃とは卑怯だぞ!」
「そうだよ!アイリス達は本気で心配したんだからね!」
「あんた達何遊んでるのよ……」
「ん。お馬鹿二人」
「ほんと、さっさと倒しちゃいなさいよ」
「いや、だが泣いている相手を斬るなど騎士道に反しないか?」
僕らの行動を後ろで皆が白い目で見ている。分かっているさ、男にはやらなきゃいけない時があることくらい。でも泣いてるんだよあいつ。ずるいだろ。
「お兄ちゃん!あいつ攻撃してるときは泣いてないよ!ニヤニヤしてるよ!アホみたいな顔でニヤニヤしてるよ!その時が勝機だよ!」
「よし!ならアホな顔の時を狙うぞ!」
再び攻撃しようとすると泣き出す、そしてしばらくしたらニヤニヤと攻撃してくる。今だ!
「「雷神衣威」「俊足斬り」!!」
「「俊足」「グラビティソード」!!」
一瞬のうちに二人で攻撃しサメはついに号泣し始めた。やめてくれ。戦いずらいって言ってんだろ。
「「グラウンドアイス」」
「「貫通矢」」
「サメーー!?」
僕らが攻撃を躊躇っていると見かねたクリスとエリザベスが攻撃を仕掛けサメは流した涙に溶け込むように光となって消えていった。
「お、鬼だ!お姉ちゃんもエリザベスも鬼だよ!なんで泣いてる相手に攻撃できるのさ!」
「どうでもいい」
「そうね。どうでもいいわ」
二人は冷たい視線を僕らに向けて「早く次へ行きましょう」と視線で促してくる。僕らは震えながら指示に従うために階段へと向かう。ここで反論したら確実に殺されると悟りながら。
その後も階を上るごとに魔物や罠などが張り巡らされていて、進むのに時間がかかってしまった。
「はぁ、そろそろ最上階かな?」
「どうだろうねー。でもアイリス疲れてきちゃったよ」
「ん。結構でかい塔」
「本当だな。だが俺はまだまだ戦い足りないぞ?」
「どれだけ戦えば気が住むのよレイは」
「私はこの景色に飽きてきたわ。さっさとクリアしちゃいましょう」
階段をひたすら上り続けると今までで一番大きな広い空間に出る。そして……。
「「「「あ」」」」
同時に別の入り口から「ダブルナイツ」「鋼鉄騎士団」「悪魔結社」の皆が顔を出す。
「あはははは!皆同時って事はみんなはずれだったんだね!」
「みたいだな。なんだよ、「カンパニー」に勝とうと頑張ったのに」
「俺たちもだよ。どうやらこの勝負はお預けみたいだな」
「くっそー!俺たちが一番に着いて「フハハハハ」って高笑いしてやる計画が!」
なんだその計画は。それの何が楽しいんだ。
皆で正面にある大きな扉を開けるとそこには沢山の金や鉱石武器などが眠っていた。
「やったー!!アイリス達大金持ちだよ!!」
「す、すごいなこれは」
「確かに凄いわね。まさに宝の山って感じ」
「うむ!これこそ俺たちが求めていたものだ!」
「ん。海賊って儲かるのね」
「そうね、海賊狩りするのもいいかもしれないわね」
海賊島があるらしいから海賊狩り出来るかもしれないが、あまりしたくはないな。やはりまだ対人戦は心に来るものがある。ゲームだとわかってはいるのだが。
「皆大丈夫かな?せっかくここで出来て死に戻りしてないかな?」
「大丈夫でしょ。なんだかんだ私達皆AOLトッププレイヤーよ?」
「そうだよお兄ちゃん!気にしなくても皆がやられるところなんて想像できないよ!」
「ん。マッスル!とかリーダー!とか腐腐腐。とか言いながら登ってるはず」
「ぬ?腐腐腐とは何だ?」
「フランジェシカの笑い方ね。あの子腐ってるから」
確かに僕らはトッププレイヤーかもしれない。だが死に戻りしたら最後に訪れた街「フェラール」に死に戻りして船に乗り遅れてしまう。皆、絶対最上階まできてね。
そんなことを話していると広い踊り場に出る。そこには魔物が待ち構えていた、どうやら僕らははずれを引いたらしい。
・気が小さいサメLV75
・気はでかいが小魚LV50×10
「なんかまたAOLがふざけだしたね……」
「何でこんなにネーミングセンスがないのかしら」
「あはははは!!アイリスは好きだよこういうの!」
「うむ!正反対の性格と体格!戦いごたえがありそうだ!」
「ん。そうかな?」
「ふふ。兎に角相手は戦闘態勢に入ったわ。私達もそろそろ行きましょう」
小魚たちは口に魔力を溜めて「アイスニードル」を放ってくる。それをエリザベスが「アイスガロック」で防ぐ。
「クリス」
「ええ、任せて。「インパクトショット」!!」
大きな氷の塊はクリスの矢で粉々に砕け散り、その破片が相手に飛んでいきダメージを与える。レイがその隙に敵の正面に立ち「挑発」をしてヘイトを集める。
「お兄ちゃん!」
「ああ」
エリーゼから「ブースト」をかけてもらい僕とアイリスが両サイドからどういう原理で浮いているのか分からないお小魚達を捌いていいき残るはサメだけになる。
「あ、あれ?」
「このサメ泣いてる?」
どうやら気が小さいサメは一人ぼっちになり泣いていた。た、戦いずらい……。
「ど、どうするお兄ちゃん。アイリスなんか攻撃しずらいよ」
「ぼ、僕もだよ。というか泣きすぎじゃないか?サメの足元(?)水浸しになってるぞ?」
サメの下は水浸しになり僕たちが攻撃するのを躊躇っているとニヤリと笑いたまった水を凍らせ槍にしこちらに飛ばしてきた。
「うぉ!?嘘泣きかよ!?」
「いやお兄ちゃんこの氷は涙を固めた奴だから嘘泣きではなかったよ!」
「そう言う問題か?」
僕とアイリスは氷を避けながらサメに迫る、だがサメを攻撃しようとすると再びサメは泣き出した。
「ど、どうするお兄ちゃん。分かっていてはいても戦いにくいよ」
「や、やるしかないだろ。これは嘘泣きなんだ。いや、泣いてるけど……」
僕らが攻撃を躊躇うと再びサメはニヤリと笑い攻撃を仕掛けてきた。
「くそ!?僕らの良心を利用する攻撃とは卑怯だぞ!」
「そうだよ!アイリス達は本気で心配したんだからね!」
「あんた達何遊んでるのよ……」
「ん。お馬鹿二人」
「ほんと、さっさと倒しちゃいなさいよ」
「いや、だが泣いている相手を斬るなど騎士道に反しないか?」
僕らの行動を後ろで皆が白い目で見ている。分かっているさ、男にはやらなきゃいけない時があることくらい。でも泣いてるんだよあいつ。ずるいだろ。
「お兄ちゃん!あいつ攻撃してるときは泣いてないよ!ニヤニヤしてるよ!アホみたいな顔でニヤニヤしてるよ!その時が勝機だよ!」
「よし!ならアホな顔の時を狙うぞ!」
再び攻撃しようとすると泣き出す、そしてしばらくしたらニヤニヤと攻撃してくる。今だ!
「「雷神衣威」「俊足斬り」!!」
「「俊足」「グラビティソード」!!」
一瞬のうちに二人で攻撃しサメはついに号泣し始めた。やめてくれ。戦いずらいって言ってんだろ。
「「グラウンドアイス」」
「「貫通矢」」
「サメーー!?」
僕らが攻撃を躊躇っていると見かねたクリスとエリザベスが攻撃を仕掛けサメは流した涙に溶け込むように光となって消えていった。
「お、鬼だ!お姉ちゃんもエリザベスも鬼だよ!なんで泣いてる相手に攻撃できるのさ!」
「どうでもいい」
「そうね。どうでもいいわ」
二人は冷たい視線を僕らに向けて「早く次へ行きましょう」と視線で促してくる。僕らは震えながら指示に従うために階段へと向かう。ここで反論したら確実に殺されると悟りながら。
その後も階を上るごとに魔物や罠などが張り巡らされていて、進むのに時間がかかってしまった。
「はぁ、そろそろ最上階かな?」
「どうだろうねー。でもアイリス疲れてきちゃったよ」
「ん。結構でかい塔」
「本当だな。だが俺はまだまだ戦い足りないぞ?」
「どれだけ戦えば気が住むのよレイは」
「私はこの景色に飽きてきたわ。さっさとクリアしちゃいましょう」
階段をひたすら上り続けると今までで一番大きな広い空間に出る。そして……。
「「「「あ」」」」
同時に別の入り口から「ダブルナイツ」「鋼鉄騎士団」「悪魔結社」の皆が顔を出す。
「あはははは!皆同時って事はみんなはずれだったんだね!」
「みたいだな。なんだよ、「カンパニー」に勝とうと頑張ったのに」
「俺たちもだよ。どうやらこの勝負はお預けみたいだな」
「くっそー!俺たちが一番に着いて「フハハハハ」って高笑いしてやる計画が!」
なんだその計画は。それの何が楽しいんだ。
皆で正面にある大きな扉を開けるとそこには沢山の金や鉱石武器などが眠っていた。
「やったー!!アイリス達大金持ちだよ!!」
「す、すごいなこれは」
「確かに凄いわね。まさに宝の山って感じ」
「うむ!これこそ俺たちが求めていたものだ!」
「ん。海賊って儲かるのね」
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