【完結】賞品は四人目 〜セッ◯スかデスゲームしないと出られない部屋に取引先の社長と閉じ込められたけど、運営が手緩い~ 【衝撃のラスト】

桐ヶ谷るつ

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【第十八話】視覚的な打撃

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 朝一番のシャワーにより火照った身体が、睡眠欲に押し負ける。理人はベッドの上に突っ伏し、残りの充電が一パーセントになったスマホを投げ捨てた。

「理人、朝食行かなくていいのか? お前が楽しみにしてた海鮮だぞ」
「寝かせてくれ……営業先の支店に顔出したらキャバ連れてかれて徹夜なんだ」
「社員旅行に来てまで営業すんなよ」

 横へ腰を下ろした樹は理人の前髪を払い、くすんだ目元に触れる。薄い皮膚を撫でても微動だにしない姿から、重度の疲労が伺えた。身を削り、時間を割いてまで数字に執着する理由は金のためか。奨学金を返し終えてもそれは変わらず、金遣いが荒いようにも思えない。結果に拘るくせに、たまに平気で馬鹿な行動を起こすチグハグな性格に危うさを感じながらも、その奇抜さに惹かれたのだから仕方ない。
 樹はガリガリと後頭部を掻き、うつ伏せになった理人の背に沿うように身を重ねた。

「……おい、どこ触ってるんだ」
「なんか期待されてたみたいだから、一応手を出しておこうかと」
「ふざけんなよ……っ、センシティブなコンテンツに勝手に触れるな!」
「年齢認証必須のブロック画面か」

 低い声で吠えた理人は上体を起こし、暑苦しい胸板を押し返す。普段のスーツ姿とは大きく異なったカジュアルな装い。週に三回ジムに通う肉体は分厚く、シンプルなコットンの生地の中でも見栄えした。

「はあ……くそっ、今それどころじゃないのに」
「どうした、無修正でも勃たなくなったか?」
「……ど真ん中突いてくるじゃん」
「本格的にED一歩手前かあ、やっぱ寝不足ってやばいんだな」

 同情に浸された視線は下手な慰めよりも容赦なく傷口を抉る。男としての威厳が揺らぎ、精神的にも虚弱になっているのだろう。寝息の交じった嗚咽という器用なスキルを披露しながら、理人はまどろんだ瞳を瞼の内側へと送る。

「ん……? あっ、ば、馬鹿……っ、なにやってるんだ!」
「ED疑ってるんだろ? 勃つかどうかみてやるよ」
「頼んでない……っ、放せ!」

 感傷的に枕を濡らす理人の脚を開き、樹はその中へ顔を埋めた。乱れたバスローブの間から伝わる舌の動き。内腿を舐め上げた舌は上昇し、下着越しに理人の男性器を甘噛んだ。ハムハムと唇で側面を刺激し、僅かに反応を見せれば先端に舌先を沿わせる。

「ひいいいぃっ、無理無理! やめろ……っ!」
「フェラなら男でも女でも変わんないって」
「いやいや視覚的な打撃がヤバいから! デカ乳桃尻美女になって出直して来い!」

 隣室への騒音などそっちのけで声を張り上げ、理人は樹の髪を鷲掴む。どうせすぐに着替えるのだからと、怠惰に飲まれ無防備な姿で寝転がっていたことが裏目に出た。性的指向がブレブレの同僚は話も聞かずに下着を押し下げる。



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