3 / 50
【第三話】
しおりを挟む
見事に割れた腹直筋のやや上側、骨のない窪んだ部分へ打ち込んだストレート。上手く鳩尾に入ったのか、男は前屈みになり低い呻き声を上げる。相手もまさかこれで済むと思っていたわけではないのだろう。馬乗りになった途端に奥のドアが開き、肌色が濃いめの男が五人ほど乗り込んできた。
見るからに強靭な男達は身辺警護人なのか。男を庇うように位置に付き、その手の中には見慣れない型式の拳銃が握られていた。アウルは有無を言わさずに身柄を拘束され、鉄製の拘束具が両手両脚に嵌め込まれる。ベッドに放られた姿はまるで氷上に打ち上げられたアザラシ。言うまでもなく全裸だ。
赤の他人によくここまでできる。そう悪態を吐くも、備え付けの家具を半壊させた後では、人としての尊厳を置き去りにした扱いも致し方ない。
「はあ、記憶障害? 人生初の中イキしてハイになってんじゃないのか」
ベッドの端に腰掛け、旨そうに煙草を喰む男は訝しげに眉を顰める。その表情は疑い八割、懸念二割といったところか。アウルは身じろぎながら部屋を見渡し、状況の把握に努めた。
身を沈めているベッドは医療用のものとは比べものにならない柔らかさを誇るキングサイズ。天井から吊り下がった照明にはクリスタルが散りばめられ、豪奢な印象を抱かせた。精巧な装飾のなされた壁紙に贅沢な作りの姿見など、見るからに「お高い」それらはけしてそこらの商店で得られる品では無い。
始めは男の住居なのかと疑ったが、圧倒的に生活感が欠如している。整頓された食器棚、充実したアメニティーなど。おそらくは宿泊施設、それもかなり質の高いホテルなのか、サイドテーブルには金のあしらいが入ったウイスキーボトルまで並べられていた。
つい先日まで野外泊を続けていたというのに、どんな縁でこんなところへ運ばれたのだろう。そう首を傾げたところで、アウルは自身の身体の異変に息を飲んだ。
「……記憶障害どころか、こいつは俺じゃない」
「どういうことだよ」
「傷跡が一つもないんだ」
左脇腹にあった縫い傷も、手の甲を貫通したナイフの痕も見当たらない。この調子であれば背中から腰まで走る大きな瘡痕も消えているのだろう。部屋の奥に映った姿見で見る限り、張りのある肌には青痣すらなく、代わりに右の耳輪にはピアスが嵌め込まれていた。
ぞわりと背を伝った寒気に身を縮ませたのは恐怖からか。説明のつかない不可思議な状況に声を失い、アウルは静かに唇を震わせる。
「……お前は、俺のこと知ってるんだよな?」
自身の存在が揺らぐ不安定感。縋り付くように伸ばした手が男の腕を引き、視線が合わさった。色素の薄いライトグレーの瞳が確かな答えを求めて揺れる。その動揺はどこまで伝わってしまったのか。頬を撫でた男の手付きは柔らかく、まるで愛しいものにでも触れるかのように慈悲深い。
「……知らないよ。名前もまだ聞いてない」
無骨な指先は髪を梳かし、耳にかけたところでピアスを掠める。それはだいぶ前に開けられたものなのか、軽く押されても痛みは感じず、むず痒さだけを与えた。
「名前も知らない奴とヤるなよ」
「社会人の性事情なんてどこもそんなもんだろ」
「はあ……信じられない」
「じゃあお前は俺の名前覚えてんのか?」
「はあ? 覚えてるわけないだろ」
「見事な矛盾だな」
呆れ声と共に投げ渡された白いガウン。これ以上暴れるつもりがないことが伝わったのだろう。男は拘束を解き、アウルの手を引いて上体を起こさせた。
ふと顔が近付いた際に与えられた口付けは優しく、首筋を擽られるような焦ったさを生む。頬を叩いて拒絶することもできたが、それをしなかった理由は単に、彼があまりにも切ない表情でこちらを見下ろしていたからだ。
「――涅一冴だ」
「あ? なんだそれ」
「俺の名前、もう忘れるなよ」
ぐっと口元に押し当てられた親指がその感触を惜しむように唇の上をなぞる。息を忘れるほどに情緒を孕んだ沈黙の後、一冴は軽食の用意されたテーブルにつくようアウルを促した。
鮮やかな色合いのカットフルーツにナッツが盛られたシリアル、そして香ばしいチーズの香るホットサンド。豪勢な朝食にありつく前にやっとのことで水を得られ、アウルは喉を大きく動かしながらコップ三杯分を流し込む。
「はあ……俺は誰なんだ」
「いきなりの哲学」
大きめに切り分けられた西瓜を頬張りながら溢れた心の声。率直な思いだったが話せる相手がいる分、少しばかり懸念が緩和された気がした。
温かみを残したパンに口を付ける傍ら、なにげなく目に止まったものは長い睫毛の中に潜んだ淡褐色の瞳。ふっと儚げに相好を崩す動作は随分と手慣れている。誰にでもこのような純朴な笑顔を振り撒いているのだろうか。わざわざ男に手を出さずとも引く手数多であるはずなのにと、抱いた賛辞は口を衝く前に胃の中へと放られた。
見るからに強靭な男達は身辺警護人なのか。男を庇うように位置に付き、その手の中には見慣れない型式の拳銃が握られていた。アウルは有無を言わさずに身柄を拘束され、鉄製の拘束具が両手両脚に嵌め込まれる。ベッドに放られた姿はまるで氷上に打ち上げられたアザラシ。言うまでもなく全裸だ。
赤の他人によくここまでできる。そう悪態を吐くも、備え付けの家具を半壊させた後では、人としての尊厳を置き去りにした扱いも致し方ない。
「はあ、記憶障害? 人生初の中イキしてハイになってんじゃないのか」
ベッドの端に腰掛け、旨そうに煙草を喰む男は訝しげに眉を顰める。その表情は疑い八割、懸念二割といったところか。アウルは身じろぎながら部屋を見渡し、状況の把握に努めた。
身を沈めているベッドは医療用のものとは比べものにならない柔らかさを誇るキングサイズ。天井から吊り下がった照明にはクリスタルが散りばめられ、豪奢な印象を抱かせた。精巧な装飾のなされた壁紙に贅沢な作りの姿見など、見るからに「お高い」それらはけしてそこらの商店で得られる品では無い。
始めは男の住居なのかと疑ったが、圧倒的に生活感が欠如している。整頓された食器棚、充実したアメニティーなど。おそらくは宿泊施設、それもかなり質の高いホテルなのか、サイドテーブルには金のあしらいが入ったウイスキーボトルまで並べられていた。
つい先日まで野外泊を続けていたというのに、どんな縁でこんなところへ運ばれたのだろう。そう首を傾げたところで、アウルは自身の身体の異変に息を飲んだ。
「……記憶障害どころか、こいつは俺じゃない」
「どういうことだよ」
「傷跡が一つもないんだ」
左脇腹にあった縫い傷も、手の甲を貫通したナイフの痕も見当たらない。この調子であれば背中から腰まで走る大きな瘡痕も消えているのだろう。部屋の奥に映った姿見で見る限り、張りのある肌には青痣すらなく、代わりに右の耳輪にはピアスが嵌め込まれていた。
ぞわりと背を伝った寒気に身を縮ませたのは恐怖からか。説明のつかない不可思議な状況に声を失い、アウルは静かに唇を震わせる。
「……お前は、俺のこと知ってるんだよな?」
自身の存在が揺らぐ不安定感。縋り付くように伸ばした手が男の腕を引き、視線が合わさった。色素の薄いライトグレーの瞳が確かな答えを求めて揺れる。その動揺はどこまで伝わってしまったのか。頬を撫でた男の手付きは柔らかく、まるで愛しいものにでも触れるかのように慈悲深い。
「……知らないよ。名前もまだ聞いてない」
無骨な指先は髪を梳かし、耳にかけたところでピアスを掠める。それはだいぶ前に開けられたものなのか、軽く押されても痛みは感じず、むず痒さだけを与えた。
「名前も知らない奴とヤるなよ」
「社会人の性事情なんてどこもそんなもんだろ」
「はあ……信じられない」
「じゃあお前は俺の名前覚えてんのか?」
「はあ? 覚えてるわけないだろ」
「見事な矛盾だな」
呆れ声と共に投げ渡された白いガウン。これ以上暴れるつもりがないことが伝わったのだろう。男は拘束を解き、アウルの手を引いて上体を起こさせた。
ふと顔が近付いた際に与えられた口付けは優しく、首筋を擽られるような焦ったさを生む。頬を叩いて拒絶することもできたが、それをしなかった理由は単に、彼があまりにも切ない表情でこちらを見下ろしていたからだ。
「――涅一冴だ」
「あ? なんだそれ」
「俺の名前、もう忘れるなよ」
ぐっと口元に押し当てられた親指がその感触を惜しむように唇の上をなぞる。息を忘れるほどに情緒を孕んだ沈黙の後、一冴は軽食の用意されたテーブルにつくようアウルを促した。
鮮やかな色合いのカットフルーツにナッツが盛られたシリアル、そして香ばしいチーズの香るホットサンド。豪勢な朝食にありつく前にやっとのことで水を得られ、アウルは喉を大きく動かしながらコップ三杯分を流し込む。
「はあ……俺は誰なんだ」
「いきなりの哲学」
大きめに切り分けられた西瓜を頬張りながら溢れた心の声。率直な思いだったが話せる相手がいる分、少しばかり懸念が緩和された気がした。
温かみを残したパンに口を付ける傍ら、なにげなく目に止まったものは長い睫毛の中に潜んだ淡褐色の瞳。ふっと儚げに相好を崩す動作は随分と手慣れている。誰にでもこのような純朴な笑顔を振り撒いているのだろうか。わざわざ男に手を出さずとも引く手数多であるはずなのにと、抱いた賛辞は口を衝く前に胃の中へと放られた。
60
あなたにおすすめの小説
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる
ゆうきぼし/優輝星
BL
断罪された直後に前世の記憶がよみがえった主人公が、世界を無双するお話。
・冤罪で断罪された元侯爵子息のルーン・ヴァルトゼーレは、処刑直前に、前世が日本のゲームプログラマーだった相沢唯人(あいざわゆいと)だったことを思い出す。ルーンは魔力を持たない「ノンコード」として家族や貴族社会から虐げられてきた。実は彼の魔力は覚醒前の「コードゼロ」で、世界を書き換えるほどの潜在能力を持つが、転生前の記憶が封印されていたため発現してなかったのだ。
・間一髪のところで魔力を発動させ騎士団長に救い出される。実は騎士団長は呪われた第三王子だった。ルーンは冤罪を晴らし、騎士団長の呪いを解くために奮闘することを決める。
・惹かれあう二人。互いの魔力の相性が良いことがわかり、抱き合う事で魔力が循環し活性化されることがわかるが……。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる
尾高志咲/しさ
BL
旧題:凍てついた薔薇は恋に溶かされる
🌟2025年11月アンダルシュノベルズより刊行🌟
ロサーナ王国の病弱な第二王子アルベルトは、突然、無実の罪状を突きつけられて北の果ての離宮に追放された。王子を裏切ったのは幼い頃から大切に想う宮中伯筆頭ヴァンテル公爵だった。兄の王太子が亡くなり、世継ぎの身となってからは日々努力を重ねてきたのに。信頼していたものを全て失くし向かった先で待っていたのは……。
――どうしてそんなに優しく名を呼ぶのだろう。
お前に裏切られ廃嫡されて最北の離宮に閉じ込められた。
目に映るものは雪と氷と絶望だけ。もう二度と、誰も信じないと誓ったのに。
ただ一人、お前だけが私の心を凍らせ溶かしていく。
執着攻め×不憫受け
美形公爵×病弱王子
不憫展開からの溺愛ハピエン物語。
◎書籍掲載は、本編と本編後の四季の番外編:春『春の来訪者』です。
四季の番外編:夏以降及び小話は本サイトでお読みいただけます。
なお、※表示のある回はR18描写を含みます。
🌟第10回BL小説大賞にて奨励賞を頂戴しました。応援ありがとうございました。
🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる