短編ホラー集1

嵯峨

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学校の階段4

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放送室


これはある学校の放送室で
おこったとても悲しくも
怖い話です。
昔将来アナウンサーを目指し
放送係になった女の子がいた。
その女の子は毎日の放送を
楽しみにしていたのだが
その夢はわずか1ヶ月たらずで
終わってしまった。
5月に入って急に体調が悪くなり
学校を休むことが多くなったそうだ。
そしてほとんど放送出来ないまま
6月になっていたある日のことだ。
その日は体調がよく久しぶりに
放送ができると楽しみにしていた。
そして下校の放送をすれば一日の
放送が終わるころまできていた。
下校の放送は16時40から10分くらい
行われるのだが放送を初めてから
3分くらいしたとき急にむねが苦しく
なってきたそうだ。
そして1分ほど苦しみ16時44分に
そのまま亡くなってしまったそうだ。
それ以来この学校では16時44分に
放送の電源をいれると誰かの声が
聞こえたりうめき声が聞こえたり
するらしい。
よっぽど放送できなかったのが
無念だったんだろう。
⑤につづく
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