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教室 17
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「ねえ、一条くん。あー名前で呼んでいい?」
そんなこと初めて聞かれた。中学の頃は全員って言ってもいいほど名前で呼ばれたことがなかった。
クラスの人と喋ることがないってこともそうだけど、僕が生徒会長で玲ちゃんが副会長と、双子で生徒会を支配しているようなものだったから、みんな遠慮しているようだった。
僕も玲ちゃんばっかりと一緒にいたから喋ろうとは思わなかったけど、高校に玲ちゃんがいないから喋る相手がいない。
本当は燐は嬉しかったのかもしれない。名前で呼んでいいか聞かれたことが。
だから喜んで
「いいよ。」
と返事をしてしまった。なんの躊躇いもなく。
「本当!よかった藤沢くんも名前で呼んでいい?」
「もちろんいいよー。俺も名前で呼ぶねー」
名前で呼ばれることがとても新鮮だ。
「それで、燐。玲ちゃんって誰?すっごく気になって、他のこと頭に入ってこないんだよ。」
「それなー俺も気になってたんだよねー。ちょっといただけでも無表情な子ってわかったんだけど、そんな子を一瞬であの顔(可愛い笑顔)にしちゃうんだからねー。」
少し照れてしまう。でも、玲奈のことを言ってそれが一条家の人にバレたら、2人に迷惑がかかる。だから言うわけにはいかない。
「ん、秘密だよ。強いて言うなら唯一無二の存在かな。」照れ
「あ、教室ここだ。」
後ろ振り向いて言うとなんだか2人とも聞きたいことがたくさんあるって顔をしている。
喋っていたらあっという間に教室に着いた。
なんか緊張するただ入って席に着くだけなのに。
すーはー。
深呼吸を一つして教室に入る。
ガラガラガラ
思った以上に大きい音が鳴ってしまった。みんなが一斉にこちらを向く。
「何止まってるの燐、早く入ろうよ。」
後ろを押されてやっと教室に入った。教室で自分の席を探す。一条だから前の方かと思ったが窓側の1番後ろの席だった。丁度いい場所だ。
教室に入ったら一安心かと思ったら全然そうではなかった。周りからの視線が刺さって痛い。
(なんか顔についてたのかな?それとも変な格好してるのかも)
とても不安になっている。そんな時先生が入ってきた。
「SHRはじめる、席につけー。」
話していた生徒たちが急いで席につく。
正直なところこの人が先生とは全然思えない。
そんなこと初めて聞かれた。中学の頃は全員って言ってもいいほど名前で呼ばれたことがなかった。
クラスの人と喋ることがないってこともそうだけど、僕が生徒会長で玲ちゃんが副会長と、双子で生徒会を支配しているようなものだったから、みんな遠慮しているようだった。
僕も玲ちゃんばっかりと一緒にいたから喋ろうとは思わなかったけど、高校に玲ちゃんがいないから喋る相手がいない。
本当は燐は嬉しかったのかもしれない。名前で呼んでいいか聞かれたことが。
だから喜んで
「いいよ。」
と返事をしてしまった。なんの躊躇いもなく。
「本当!よかった藤沢くんも名前で呼んでいい?」
「もちろんいいよー。俺も名前で呼ぶねー」
名前で呼ばれることがとても新鮮だ。
「それで、燐。玲ちゃんって誰?すっごく気になって、他のこと頭に入ってこないんだよ。」
「それなー俺も気になってたんだよねー。ちょっといただけでも無表情な子ってわかったんだけど、そんな子を一瞬であの顔(可愛い笑顔)にしちゃうんだからねー。」
少し照れてしまう。でも、玲奈のことを言ってそれが一条家の人にバレたら、2人に迷惑がかかる。だから言うわけにはいかない。
「ん、秘密だよ。強いて言うなら唯一無二の存在かな。」照れ
「あ、教室ここだ。」
後ろ振り向いて言うとなんだか2人とも聞きたいことがたくさんあるって顔をしている。
喋っていたらあっという間に教室に着いた。
なんか緊張するただ入って席に着くだけなのに。
すーはー。
深呼吸を一つして教室に入る。
ガラガラガラ
思った以上に大きい音が鳴ってしまった。みんなが一斉にこちらを向く。
「何止まってるの燐、早く入ろうよ。」
後ろを押されてやっと教室に入った。教室で自分の席を探す。一条だから前の方かと思ったが窓側の1番後ろの席だった。丁度いい場所だ。
教室に入ったら一安心かと思ったら全然そうではなかった。周りからの視線が刺さって痛い。
(なんか顔についてたのかな?それとも変な格好してるのかも)
とても不安になっている。そんな時先生が入ってきた。
「SHRはじめる、席につけー。」
話していた生徒たちが急いで席につく。
正直なところこの人が先生とは全然思えない。
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