パラレルワールドシェアハウス 〜性を知らざる五人の美女〜

箱尻商店

文字の大きさ
3 / 5

橋●環奈、警官コスで初体験「こうすると気持ちいい?」男女の営みに興味津々か

しおりを挟む
 景子ちゃんとの秘密のセクササイズから数時間後。まもなく正午を迎えようとするシェアハウスは、静寂に包まれていた。住人たちはそれぞれの仕事や用事に繰り出し、家の中は穏やかな空気に満ちている。

 大家としての午前の家事を終えた俺は、自室にこもり、この世界の情報を整理していた。テレビもインターネットもないこの世界で、情報の入手は限られている。しかし、わずかな情報から、この世界が俺の知る現実とは異なるパラレルワールドだと、既に確信していた。

 今朝の景子ちゃんとの出来事の余韻に浸りつつも、思考を巡らせていると、どこからともなく食欲をそそる香ばしい匂いが漂ってくる。

 「そろそろ昼時か……」しかし、家には俺以外、誰もいないはずの時間帯に一体どこから?そう疑問に思いながらも、匂いに誘われダイニングに向かうと、食卓には大量の料理が並べられていた。「あれ、隼人さん居たんですね。」キッチンに立っていたのは見覚えのある警察官。それは制服姿の橋爪 環奈だった。

 どうやら非番だったことを忘れ出勤してしまったらしく、普段は隙のない環奈にしては珍しいそのギャップに内心で笑みがこぼれる。しかし、それより驚いたのは、手際の良い料理の腕前である。

 「これ全部、環奈が?」「もちろん、私が全部食べますよ!」確かに昼間からパーティーでも開こうとする品数と量ではあるが今更、環奈の胃袋事情では動じない。「そうじゃなくて、環奈が全部作ったの?」そう聞き直すと彼女は「はい。外食やデリバリーばかりだと、食費が……」と言いながら食事を始めた。

 料理がテンポよく吸い込まれ、次々に山盛りの皿が空いていく行く光景はとても清々しい。美味しそうに頬張る環奈の食べっぷりに見とれていると、つい腹の虫が鳴く。彼女は箸を止め、チラリと俺の様子を伺うと「少し……いりますか?」そう気を利かせ料理を取り分けてくれた。

 「美味い!めっちゃ美味ぇよ!」声高らかに俺が褒めると、環奈は少しだけ頬を赤らめた。その照れくさそうな表情がいかにも艶っぽく、つい彼女に悪戯を仕掛けてみたくなる。そして俺は少し踏み込んだ賭けに出る。「そういや、環奈はセックスって知ってる?」

 俺の問いかけに、環奈はきょとんとした表情を浮かべた。「セックス?……それは美味しいんですか?」予想の斜め上を行く返答に吹き出しそうになるのをなんとか堪える。そして、ついに得たその確信的な証言に俺は胸が高鳴る。やはり、この世界には『セックス』の概念がないのだ。

 つまり、俺の知識や僅かながらの経験が、この世界では圧倒的なアドバンテージになるということである。しかし同時に、一歩間違えればこの世界の倫理観や道徳観を破壊してしまう可能性も秘めているのだ。

 「セックスとはどういものですか?さぁ、洗いざらい吐いてください!」まるで取り調べのような環奈の問い詰めに、俺は言葉を選びつつ慎重に答えた。

 「えっと……。その、セックスというのはだな……。男女が、その、愛し合う行為というか……。」俺は、できるだけ婉曲的に説明しようとした。しかし、環奈はますます困惑した表情を浮かべるばかりだ。

 「愛し合う行為ですか?具体的に、どのようなことをするんですか?」環奈の追及は、容赦ない。食卓をバンッと叩きながら立ち上がる姿は、犯罪者を尋問する警察官さながらである。

 「そ、それはだな……。その、お互いの体を重ね合わせて……。」俺は、もはや追い詰められ言葉に詰まっていた。しかし、環奈の追及は続く。

 「体を重ね合わせる……?それは、どのような体勢で?どこを重ね合わせるんですか?」環奈の質問は、どんどん核心に迫ってくる。俺は、もはや観念するしかなかった。

 「……その、男女が、裸になって、体を密着させて、そして……。」「……そして?」俺は、覚悟を決めて、環奈にその全てを打ち明けた。

 「なるほど、そういうことですか。」環奈は、俺の説明を聞き終えると、納得したように頷いた。尋問から解放された俺は少しだけ安堵した。しかし、すぐに彼女は続けた。「じゃあ、ここでセックスを検証してみましょう!」

 「え、検証?……ここで?」俺が戸惑っていると、環奈は立ち上がり、制服のボタンに手をかける。「ちょっ……ちょっと待て!一度落ち着こう。」俺の企てから始まったことだが、この展開は想定外である。

 「そうですね。まずは、セックスの環境を整えましょう。」環奈は、そう言って、食べ終えた食器を片し始める。「なぁ、本当にやるのか俺は別に構わないけど……。」俺が念のため確認すると、彼女は真剣な表情で頷いた。「はい。私は、セックスというものを、自分の体で理解したいんです。」

 環奈の言葉に、俺は覚悟を決めた。「分かった。じゃあ、始めようか。」俺がそう言うと、彼女は頷き、再び制服を脱ぎ始めた。「おっと、最初から全て脱ぐ必要はないぞ。」「分かりました。そういうものなんですね。」せっかくだから、警官コスも楽しみたい。

 そして、俺たちは、体を重ね合わせた。環奈は、初めての経験に、少しだけ戸惑っているようだった。しかし、すぐに慣れて、楽しんでいるように見える。

 「気持ちいいか?」俺が尋ねると、環奈は顔を赤らめて頷いた。「はい……。すごく、気持ちいいです。」そのしみじみと噛み締めるような彼女の純粋さと警察官のコスチュームの相乗効果で、興奮度合いは急増加していく。

 「ここをこうすると、もっと気持ちいいんですね!」真面目で勤勉な環奈は、セックスに関しても貪欲に学ぼうという姿勢だ。彼女はみるみる内に新しいテクニックを体得していき、俺たちは、何度も体を重ね合わせた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...