狂った勇者が望んだこと

夕露

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第四章 狂った勇者が望んだこと

257.思い違い

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気軽に転移ができるようになったとはいえ、どこにいるか正確に分からない人の場所や、そもそも知らない場所に行くのはできない。できるのは黒い道と、大きなリスクを背負って相手の魔力を足掛かりに無理矢理その場所へ繋げるぐらいだ。クラリスが執念で私の場所に来たように、梅が私に会いに来たように──私も会いに行こう。



「……なんでほんまにくんねん」



転移してすぐに見えたのは暗闇で、私たちの登場に驚く人はひとりしかいなかった。鼻をさす血の臭いをかぎながら、椅子に縛り付けられて項垂れた状態のライを眺める。思っていたよりは軽傷だ。少なくとも2日が経過していることを考えれば、汚物にまみれていてもおかしくない。もしかしたらレナは綺麗好きか理想が高いのかもしれない。それとも精神的苦痛を味合わせて時間経過を分からなくするためこの部屋に移したんだろうか。
魔法で罠がないか確認しながら梅に見張りをお願いする。


「一応、確認。本物?」
「勇者さん、ヒーローみたいやん」
「軽口叩けるなら大丈夫そうですね……触ったらどこかに飛ばされるとかありそうだな」
「俺、わりと血だらけなんやけど心配してくれへんの?」
「自業自得でしょ」


魔法で罠がないか探りながらライの状態を見てみれば、進藤のサンドバックにでもなったのか痛々しいほど殴られたあとがある。


「ええから、はよ逃げ。進藤はアンタのこと狙っとるし、女勇者もアンタのこと好いてへん」
「そうですか……触っても大丈夫そうだな」
「触ったらアカンで」


ライに手を伸ばしたら、顔を見せない状態で釘を差してくる。見たところ罠はないのにおかしな話だ。しゃがんで顔を覗き込んだら、目を閉じてしまった。
舌打ちする代わりに冷たく言って聞かせる。


「アンタが言ったようにここは敵陣なので、ウダウダまどろっこしいことしてないでさっさと理由を吐いてもらいたいんですけど」
「いろいろ薬飲まされててな、いま拘束解かれたら、我慢してたぶんアンタを抱いてまう」
「しばらくそのままがいいですね」
「あ、大丈夫だよー!そのときは私が引導渡してあげるからー」
「間髪入れずにって酷いなあ。俺、これでも死ぬ瀬戸際、やったんやで?魔力ギリギリまでふんばるつもりやけど、隷属魔法かけられんように、わりと頑張ってるんやから」


ライは笑っているが、それって、助けが来なくて隷属魔法をかけられそうになったら自殺しようとしていたという話だ。
……笑える。


「お互い死にかけてたってわけか」
「お互い?」
「なあ」


おそらく好きなんだろう相手であるライを進藤に殴らせて弱らせた挙句、薬を使ってでも自分に欲情を抱かせ、魔力差を作った状態で支配して奴隷にしたかった勇者レナ。
シールドが壊れた瞬間に見えた喜びに満ちたレナの表情を思い出して、過去になにがあったのか気になってきてしまう。付き合っていたかどうかは分からないけれど、関係はあっただろう。その果てがこんな殺伐とした状況にまで発展するんだから、ほんと、恋愛なんて面倒だ。


「恵みの雫を持ってるんだけど、それは使わないほうがいい?」
「欲しい。それがあったら大分楽になる、って、もっと優しくしてや。さっきまで水責めされてた奴にすることちゃうで」


恵みの雫を握りつぶしてライの頭からかけると、へらへらと能天気な文句を言ってきて、笑みも作れない。
そのうえ普通に会話をしていたから見張りに気がつかれた。足音が聞こえる。進藤やレナじゃないようだから問題はないけど、ゆっくりしている場合でもない。
それでもライと会話をしてしまうのは、言語化できなかったモヤモヤが形になったせいだ。
もっと優しくして?ふざけんなって話だ。


「そんなの知りません」
「アンタが死にかけたってことも、俺、知らんで」
「そう。それで、マシになった?」
「せやなあ、もう1個あったら嬉しいけど十分動けるで。ありがと……どないした?」


ようやく見えた藍色の瞳は私を見ると、不思議そうに眼を大きくした。恵みの雫のおかげで身体にあった傷もみるみるひいたいま、ボサボサの髪と椅子に縛り付けられた姿だけがいつもと違う。人の気も知らないで人を振り回す迷惑な男。



「っ!」



恵みの雫を口に放り込んだあと、ライに口づける。
驚いた声が口のなか聞こえて胸がすくようだ。
それでもすぐに舌を絡めてきて、お望みの恵みの雫を飲みこむ。慣れたものだ。それで終わっていれば私の心の整理もついたのに、縛られた状態でも懸命に舌を絡めてくる。おかげで私の気持ちは乱れてしまって、悔しいほどに、勝てないと思ってしまう。
それでも私が離れれば、ライは涎を伝わせて恨みがましくも見える表情で私を見上げてきて──痛快だ。


「あとは自分で頑張って」
「へ?いやいやいや、そらおかしいやろ。俺を助けにきたんちゃうん?というかこの紐解いてほしいねんけど」
「その紐は魔法で作られた手錠みたいだけど、それだけでしょ。それさえも解除できないお荷物はいらないので」
「ええ?ちょ、いろいろ酷ない?」
「1人で突っ走ったツケでしょ……なにが共犯者だ」


共犯者、運命の人。
蚊帳の外にしておいてよくいう。

ついに兵士に見つかって、梅がメイスを振るう音が聞こえる。通り過ぎていく音を聞くに、少なくとも誰か一人は逃げ出したようだ。それならここもすぐ人でいっぱいになるだろう。
目の前でじっと私を見上げるラいを見下ろしながら、他人事に段取りを考える。ライも同じらしく、話しながら、いろいろと考えているようだ。


「心配させたか?」
「寝ぼけたこと言ってんじゃねえよ。怒ってんの。酔ったように好きなこといって、挙句、最後まで巻き込もうとしないで中途半端に大人ぶりやがって──」


ライの顔を両手で掴んで、もう一度、好きなように口づける。
もう、知るか。
ライもライだ。こんな状況で怒りをぶつけられたんだから、大人らしく呆れてしまえばいいのに真面目な顔をしやがって。


「やっぱり紐解いてくれへん?今すぐアンタを抱きたい」
「黙れ。薬が残ってる奴を離すわけねえだろ」
「そんなもん恵みの雫を貰った時点ですぐに打ち消したわ。やから自分で紐を解けてへんねんって」
「知るか。お前も一度思い知れバーカ」


自分勝手はお互い様だ。
私も梅に加勢するために背を向ければ、ガタッと椅子が倒れる音が聞こえた。振り返れば、さきほどの軽口のときとは違う表情をしたライが、床に倒れた状態で私を見上げていた。
驚いたけど、笑って返す。


「アンタを助けるのだけが目的だったら、罠がないと分かった時点でアンタと転移すればよかっただろ。そうしなかったのは他に目的があるからだ。自惚れんな」
「そーよそーよ!自惚れないでちょうだい!」


梅の合いの手が遠くから飛んできて、張り詰めていた空気が一気にほどけた。深刻に構えていたのが馬鹿らしくなって、笑ってしまう。ライの間抜け面も見れたし、もう満足だ。



「私たちは人を殺しに来たの。話し合いで片付く相手でもないし、私たちが望む関係を築ける相手じゃない。どうしたって奪われるか、奪われないために殺すかでしか関われない相手だからね」
「つまり、俺に会いに来たってわけだ」



どこからか声が聞こえた瞬間、景色がガラリと変わる。牢屋とは違い、太陽の光を彩るステンドグラス、眩くて広い空間、石造りの床の上に敷かれた赤くて長い絨毯。一瞬フィラル王国に転移させられたのかと思ったけど、その絨毯が続く先を見てここはルラル王国なのだと分かった。
玉座を現したような椅子に、見たことがある女性──レナと、進藤がいた。



「離しなさい!この手であの女を殺してやるっ!なによ!やっぱりライガのこと知ってたんじゃない!」



ラザルニアで会った私だと気がついたレナは、苛立ちを隠そうともせずに顔を歪めていた。今にも飛びかかってきそうな勢いだ。実際、進藤に腕を掴まれていなければ、とっくに私かライの側に来ていたはずだ。

おかしなことに玉座の間を連想させるこの場所には進藤とレナしかいなかったようだ。そこに、先ほど牢屋にいた私たちを全員転移させてきたらしい。ほかから増援が来る気配はない。
梅と戦っていた兵士たちは、突然のことに動揺を隠せていなかったけど、進藤とレナを見つけるやすぐに端へ移動して、指示を仰ぐように進藤たちを見た。

進藤は相変わらずだ。傲慢なほどに自信満々で、得意の身体魔法を活かせる動きやすい服装。だけど前回レオルドにこけにされた挙句、退散せざるをえなかったあのときの表情を思い出せば、あのままの進藤じゃないだろう。レナの腕を握ったまま、ゆっくりとこちらに歩いてくる余裕がその証拠だ。
身体魔法を重ねがけして、対峙する。


「盗聴?趣味がいいことで」
「非難されるとは思わなかったなあ?お別れの時間を作ってやったんだから感謝してほしいぐらいだけどな。そのオッサン、お前のツレ?」
「お前に関係ねえだろ」
「関係おおありだ。目の前でお前を犯したらどんな顔するか見物だろ」
「相変わらずだな。喋るんだったら死ね……って、梅?」


すぐ近くでゾッとするほどの気配を感じて見てみれば、隣には梅がいた。
転移のあと兵士たちが何もしてこないのが分かると、私の隣に移動してきたのは知っていたのに……一瞬、別の何かに見間違えてしまった。
赤い目が、私を見上げる。


「桜」
「はい」
「アイツは私が殺す。私が、殺す」
「え、ええ……?い、いまお話し中だからね」
「そこの威勢のいい女も一緒に飼ってやるよ」
「私が殺すからダメ」


虫唾が走る言い分が聞こえて思わず否定したら、進藤が笑いだす。大きな声に、恨みつらみを叫んでいたレナでさえ迷惑そうに耳を塞いで叫ぶのを止めたぐらいだ。


「できもしねえで殺す殺す言わねえほうがいいぜ?崇高な考えをもってる奴らって言葉だけはご立派なんだよな。あれもダメこれもダメって言いいやがって、いざ自分が殺されそうになったら助けてえって言うんだよ!そんでヤラれたらあいつを殺してって言うんだよなあ。うぜーのなんの。文句言いやがる奴は結局他人事なんだってのがよーく分かる。お前も大きな口叩きながら、結局、誰かに守ってもらえるのが分かってんだろ。でもお前を守る奴らは奴隷にされて、お前は俺の子を産むんだ」
「前半は同意するところもあるけどさ、私はお前を殺すことにもう躊躇いはないけど」


投げナイフに魔力を込めて準備する私を見ても進藤は笑みを浮かべたままだ。言葉通り、本当に、私が進藤を殺さない確信を持っているようだ。意味が分からない。そもそもだ。なんでコイツは私に執着してるんだ?サクのときもいちいちつっかかってきた。コイツが馬鹿にしてる奴らと同じだっていうなら、なんで。


「……アンタってなんでフィラル王国に私が生きてることを言わなかった?」
「そんなのお前を俺の物にするために決まってんだろ。共有する趣味はねえんだよ」
「ちょっと進藤どういうことよ?!なんの話?!アンタやっぱり私に隠してることがあったんじゃない!フィラル王……」


文句をいうレナを見るに進藤は私がサクだということを伝えていなかったみたいだ。けれどレナはなにかに気がついたように言葉を切ると、私を食い入るように見てきた。
いい加減鬱陶しくて投げナイフを進藤に向かって投げたけど、掴まれて、捨てられる。重ねが消した魔法でも全く効いていない。

それをちゃんと見たのか、隣でブツブツなにか呟き続ける梅は身体魔法を自分に重ねがけした。進藤相手に慢心しないのはいいことだけど、この城を壊しそうな勢いだ。

会話を聞くだけしかできないライは紐を引きちぎろうとしているけど、自力で解くのは難しいだろう。なにせレナは叫ぶ合間にもライに魔法をかけていた。恵みの雫を噛むことなく飲み込んだのも悪手だった。


さて、どうしようか。
得られる情報があればいいと思っていたけど、進藤たちはフィラル王国の命令うんぬんじゃなくて、私利私欲で動いているようだ。


「ああ。ああそう!なるほどねえ!?ますます私の手でアンタを殺してあげないといけないわっ!そうしたらライもようやく分かってくれるはずっ!もう私しかいないんだって!」
「さっきから五月蠅いんですけど」
「そうだ。俺に会いに来た女なんだから丁重に扱え。あとで話す時間は作ってやる」


私がレナに文句をいうと進藤がすぐにかぶせてくる。
最後まで癪に障る奴だ。
よく分からない笑みさえ浮かんで、もういいかと溜息が出てしまう。


「そうだな……もう面倒な話は止めよう。でもせっかくだから教えてやるよ、進藤。私はお前の思うような女じゃないよ」
「あ?」
「お前は私が綺麗ごとを並べて、結局、力に屈して泣きながら許しを請う姿を私が見せないって思ってるんだろうけど」
「ああ?何言ってんだ?泣きながら許しを請うんだよ」
「そうしない女が欲しいんだろ?自分が何をしても最期まで綺麗ごとを言い続ける女……そんな奴であってほしいんだろ」


この世界に来れる勇者という存在は、元の世界に未練を持たない奴か恨んでいる奴だ。
それぞれ色んなことがあって、歪んだ今があるんだろう。
だけど、どうでもいい。


「私さ、初めて人を殺したとき魔物を殺したときと同じ気持ちになったんだ。そりゃ、人を殺したときのほうが正直ショックだった。だけどさ、同じなんだ」
「……何が言いてえんだよ」
「私にとって魔物も人も変わらないんだ。私を殺そうとするから先に殺すだけ。前提が違うんだよ。お前が私にずっと言ってくる綺麗ごとさえ私は持ってない。殺すほどでもなかったから興味が持てなかった。でももう鬱陶しい。私はお前が願う、ソノ崇高な奴じゃないんだ。悪いな」


心底どうでもいいと思いながら形だけ謝った瞬間、目を見開いた進藤がレナを突き飛ばす。
あっという間の出来事だった。私がナイフに力を込めて進藤がこちらに向かって走ってきた瞬間、梅が間に飛び込んでくる。梅を囲う黒いモヤがかかったシールドは進藤を突き飛ばし、私の動きを止めた。
赤い目が私を映して、弧を描く。


「コレは私の。ね?桜。そのほうがコイツはより惨めに死ぬでしょう?それでも桜はコイツを自分の手で殺してあげるの?」


優しく問いかけてくる梅に、手の力が抜ける。
確かに、憂いを絶つためとはいえ私が手を下さなきゃいけない理由はない。
進藤の強さを知っているから梅に任せるのは不安だったけど、私の小刀やシールドではできなかったことをやってみせたいま、梅のほうが安心だろう。



「任せた」
「うん!任せて!」
「ふざけんな……っ!糞が糞が糞がっ!お前の相手は俺だ!邪魔なんだよ糞女あ!?」



起き上がってすぐさま詰め寄ってくる進藤に梅は無言で対応する。
私も戦うべき相手に向き合った。進藤に突き飛ばされてからずっと梅のようにブツブツとなにか言い続けていたレナは、私の視線に気がついても止めなかった。

見たところライの周りにシールドを張ったうえ、拘束を強くしているらしい。そりゃ願ったり叶ったりだ。横やりいれられたらたまらない。

すぐ近くで暴れる梅たちの余波を食らわないように、私とレナとライを含めた十分な広さをとったシールドを張る。レナに働いてもらっている手前、太っ腹に張ったシールドはすぐに役に立った。天井が崩れてきたうえ、ステンドグラスが割れて宝石のようにキラキラと輝きながら槍のように落ちてくる。シールドにぶつかる物騒な音、巻き込まれた兵士たちの叫び声。
梅と進藤の戦いはやはり城を壊すものだった。

眩しい空が気持ちがいい。

重苦しい空気が吹き飛んで清々しい気持ちだ。視線をおろしてレナを見たときには、胸にわいていた苛立ちもなくなっていたぐらいだ。
レナは場数をふんでいるのか、この状況に怯えてはいなかった。それとも単純に、ただただまっすぐに、ひとつのことしか考えていないんだろう。



「私、アンタに聞きたいことがあるのよ」
「フィラル王国についての情報を教えてくれるんなら、答えてあげるけど?」



魔法を完成させたレナが憎々し気に話す姿を見て、笑みが浮かぶ。








 
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