狂った勇者が望んだこと

夕露

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第一章 召還

29.「聞いたことがある。花の名前だ」

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罵声を上げている人買いは引きずっていた少年を蹴り上げる。
長い髪の少年は気絶したのか動かない。
弓を構えてゆっくり近づいた。この人買いもシールドを張っているかもしれない。チャンスを待つんだ。確実に、殺す。
人買いたちの顔が見えるぐらいの距離になって気絶していたと思った少年が動いた。人買いが帯剣していた剣を奪って人買いに向ける。だけどしっかり立つことも出来ていない状態だ。細い腕は真っ白で筋肉もほとんどない。
人買いは笑う。

「お前が俺を殺せる訳がねえだろ?しっかり俺らが管理してやったもんなあ?お前が一番よく分かってんだろ?ただちょっと突っ込まれるの我慢すりゃ寝床も食事も用意されるんだ。お前は幸せだ。そうだろ?」

胸糞悪い話に弦を引き絞って狙いを定める。汗で滑る手を拭いて、矢の先を決めて、あとは願いをかけて引くだけだ。

「分かってる。だからもう終わりにしてやる」
「はあ?……おい、げ。……だあああ!くっそ!折角の!もったいねええ!そうか、奴隷魔法解きやがってたんだっ」

少年は自分自身を剣で刺した。
自分自身を刺してしまうこともそうだけれど、長剣だから余計に刺しにくかっただろう。刀身を掴んで腹に刺した少年は座り込んで剣に身体を横たえるように前かがみになる。
言葉を失ってしまう。
人買いは意味の分からない言葉を吐き続けていた。

「くっそ、くそお!死ねっ!テメーなんか魔物に食い散らかされればいいんだっ。可愛い面してやがるけど毎回抵抗しやがって面倒だったんだよ。死ねっ。おら、さっさと死ねよっ!」

初めて知る、残酷な気持ちだった。
復讐してやると思ったときは怒りが勝っていた。さっき初めて人を殺したときは恐怖が勝っていた。
今は目の前の人買いを殺してやりたくてしょうがない。
人買いは唾を吐き散らしながら叫んで少年の背中を蹴る。キリリと軋んだ弦から手を離した。


「お前が死ねよ」


自分の胸を射抜いた矢を、人買いは衝撃にそった身体を片足前に出してふんばりながら眺める。鏃から滴る赤い血につられるようにして視線を落とした人買いは地面にボタボタ落ちていく血を見つけた。

「へ、ぇ?」

がくりと膝をついて手を戦慄かせながら貫通する矢を掴む。
状況を理解してあがった悲鳴が耳障りで、少年から離す為にも人買いを蹴ってどかした。

もう私に向かって攻撃することも出来ないだろう。
もう、どうでもいい。

少年はボロボロの服を着ていた。遠目で見ても分かった弱った身体は近くで見てみればひどい。15歳ぐらいだろうか。分からない。分かるのは十分な食事がなかった為に骨と皮で、年齢にそぐわないだろう体格だということ。恐らく少年が抵抗できないようにするためだ。人買いたちの会話から想像するに高い魔力を持つ少年だ。健康な状態を維持し続けたならば今回のように奴隷魔法を解いて反抗される。
少年に視線を合わせようと片膝をつくけれど、それでも前かがみになった少年とは視線が合わない。じっと見ていたら少年がゆっくりと顔を上げた。
伸ばされ続けただろう髪は青みがかかった白髪だ。顔を隠す長い髪の隙間から見えたのは、こちらを見上げてくる真っ黒な瞳。血の気の感じられない真っ白な肌に赤い血がついている。
視線を逸らして指輪を眺めれば352と悪くない数字だ。しかし3という数字は私にとって鬼門になりそうだ。


「なあ、アンタ。治癒魔法使える?」


なんだかんだいって私も疲れていた。座り込んで息を吐く。相変わらず森が燃えてうだる熱さが充満しているけれど、魔物もいなければ人買いもいないから安全だ。汗がぼたりと垂れていく。

「治してやりたいけど治癒魔法苦手なんだよ。得意なんだったら……生きたいんなら魔力渡すけど?」
「どうせ、治したって、また奴隷にされる」

ようやく聞こえた声は声変わりを迎えていないアルトの声だった。荒い息だ。元々健康な身体じゃないからどれだけ持つのか読めない。
私も私で身体がふらついている。
ホーリットから戻ったときの比じゃないけれど1日で一気に大きな魔力消費をしてしまうことがこんなに辛いとは知らなかった。

「奴隷魔法は解いたんじゃないのか」
「一時的。うち、打ち消してる、だけ、だ。も、それも」

初めて春哉と話したとき春哉がしていたのと同じか。諦めたように笑う姿を思い出す。そして、人買いの最期も。私も後先考えない状態になっている。
危ないなあ。
そう思うのに口を滑り出した言葉は勝手で、言いながら内心笑ってしまった。


「奴隷魔法、解いてやるよ」


少年が眼を見開いて固まる。
腹の痛みで現実に戻ってきたんだろう。口元だけ壊れたように笑った。

「なに、言ってんだよ、は?」
「早く決めろよ。私もアンタも時間がないんだ。選べ」
「……解けんのか」
「解く」
「んだよ、それ。そんな簡単に、はは、なんだよ」

むせた少年が血を吐き出す。静かだった。俯いたまま死んだのかと思うぐらい微動だにしない。

「解けても、こんな状態じゃすぐ、ほっ、他の人買いに捕まって、新しい奴隷魔法を使われる、だけだ」

少年は顔を上げる。長い髪がさらりと垂れて瞳を露にした。睨むような強い視線は死ぬのを待っているようには見えない。

「アンタが」

腹を抑えていた片手を離して私の服の袖を握り締めるように掴んだ。体重をかけられて今度は私が少し前のめりになる。


「アンタが俺を所有してくれ」


少年は唇つりあげてニヒルに笑う。

「俺は、生きたい。でも、あんな奴らに飼われながら生きるなんて、もうまっぴらだ。どうせ飼われるんなら、アンタがいい」

力が抜けたのか袖から手を離される。赤い跡を残してぐしゃぐしゃだ。私の頭の中もぐしゃぐしゃだ。私の様子を見て少年は余裕もないだろうに、笑う。
俺たちには時間がないんだろ?憎まれ口叩いて。

「……これぐらいで足りるか」
「十分」

震える手を繋いで魔力を100渡す。少年は一度躊躇して剣を握ったあと一気に抜き取った。
見てられなくて顔をしかめている間に少年は治癒魔法をかけて傷を塞いでしまう。どうやら治癒魔法が得意らしい。よかったことだ。少年は傷を気遣うようにゆっくりと深呼吸したあと、すぐにさあと私を見た。なにを訴えているのかが分かって困ってしまう。

「お前容赦ないな。こちとら魔力もうほとんどねえんだけど」
「俺よりあるだろ。さっさとしてくれ。また身動きとれなくなる。今ももう貰った魔力が減ってってるんだ」
「そりゃ勿体無いな。……最低限確認しときたい。私はこの世界に勇者として呼ばれた奴の1人だ」
「へえ。初めて見た」

知らないで契約するのはフェアじゃないだろうと思って話してみれば呆気ないとさえ思う反応だ。私ばかりが緊張している。
こんなことを話せる場所は少ない。

「私は元の世界に戻るつもりだ。だから私は少しの間お前を所有するけど、そのチャンスが来たとき私はアンタを置いていく。奴隷魔法はその時、もしくはアンタが1人でやっていけるようになったら解く。その場合はアンタが俺に奴隷魔法を解けって言うだけでいい」
「……分かった」
「それまでは、所有している間は、私はアンタのことを私なりに守るよ。フィラル王国で監視されてるような状況だけど、その価値を使ってでも、衣食住は保障する。誰にも害されないように魔法も教える。だけど完璧に安全を約束することは出来ない」
「……いいさ。十分だ」
「最後に共通の約束をしたい。奴隷魔法をかける条件だ。秘密にしてと話したことに関してはお互い誰にも話すことができないよう魔法で縛る。呑めるか?」
「ああ」

少年の指先が冷たい。魔力が少ない極限状態は日常のことだから耐性はあるだろうけれど、今日は特別散々な日だった。少年も、私も。

「名前は」
「シアって名づけられた。これが俺の本当の名前になる。だから、新しく名前をつけてくれ。魔法で俺を縛るときはシアでいいんだ。それはしょうがない。でもこれからを奴隷の名前で生きたくない」
「……私ネーミングセンスまるでないんだけど」
「…………。アンタの名前は」
「私はサク。……秘密にして。本当の名前は桜。新庄桜」

念のため他の誰かに聞こえないようにシールドをかけて、初めて、この世界で名乗った。桜。
そうだ、私の名前。

「桜」
「……ん」

この世界で私の名前を呼ぶ人が出来るとは思わなかった。なんだか、力が抜けて泣きそうになる。

「聞いたことがある。花の名前だ」
「そうだな」
「桜。好きなものは」
「……甘いもの」
「うまいよな。他には」
「ぼーっとする。読書」
「俺も好きだな。なんにもない時間。本は、あんまり」

シアが肩に額を置いてもたれかかってくる。私もシアの頭に頬を置いてもたれた。静かな時間だった。
死体が転がる火の中で思い出したのは、元の世界で梅と一緒に花見に行ったときのこと。
風に花弁を散らせる桜を見に行った。気持ち良い風が吹いていた。よく晴れていたお昼ごろ。梅が作ってくれたお弁当を食べた。他愛もない話をして綺麗な景色をいつまでも見続けた。幸せな時間。

「リーフ」
「……いいね。それ、好きだ」

梅と話したっけ。梅じゃなくて葉っぱって名前だったら完璧だったとか意味の分からないことを言っていたよな。
頬を離して、顔を覗き込む。長い髪をかきあげて見たシアの顔は人買いが可愛いと言っていたけれど、綺麗だと思った。長い睫に隠された黒い瞳がじいっと私を見ている。

「ちょっとだけ我慢して」

手を繋ぐだけよりもキスで魔力を渡すほうがしやすかった。外側から魔法をかけるよりも中側からかけたほうが魔法は効きそうだし、相手の魔法も壊しやすそうだ。
これまでずっと無理矢理魔力を奪われてレイプされていたシアには最悪だろうけれど、妥協してもらうしかない。
申し訳ないけれど余裕がない。キスして舌を探せば、シアも意図を察してくれたのか舌を絡めてくる。

「──シア。アンタは私のものだ。だから、私は私のできる限りシアを守る。助ける。この魔法の期限は私が元の世界に帰るまで、またはシアが解けと言うまで。
私とシアを縛ろう。秘密にして、と言った話に関しては人に話すことも書き記すことも出来ない。私の名前は桜。シア。これからのアンタの名前はリーフ」
「桜。俺はアンタのものだ。俺の名前はシア。これからの名前はリーフ。いま俺に出来ることは少ない。だけど俺はアンタの味方になる」

思いもしない言葉に呼吸を止める私にリーフがキスをしてくる。絡んだ舌に驚いて目を瞑れば、押し倒された。その間もなにかを奪うように口内を蹂躙するリーフから魔力を渡される。
噛みつくようなキスなのに恐怖を覚えないのは、魔力が温かいからだろう。同じように魔力を返した瞬間、変化を感じた。ビリリ、と感じる痺れ。
リーフが離れる。
私の手を自分の胸に押し付けてニヤリと笑った。

「桜のものだ」
「……これからよろしく相棒」

多分私も同じように笑って返して、立ち上がる。魔力の残りは綺麗に100。今回はリーフ自身の意思だったことが大きく左右してるんだろうけれど、治癒魔法よりも簡単に出来た奴隷魔法に頭が痛くなりそうだ。 
リーフを引っ張って立ち上がらせ、辺りを見渡す。魔物の気配がないどころか誰も来る気配がない。思ったよりここはトナミ街より離れているのかもしれない。
……セルリオたちは大丈夫だろうか。
転移先は執務控え室というぐらいだし、見張りのような人が居るはずだろう。早く情報が伝達して、あわよくば助けに来てくれたらいい。

「……なに?なんか探してんの」
「ん?あー、私と一緒にここに来てた奴ら。危なかったから転移させたんだけど、助けを呼んできてくれたら嬉しいなーって」
「そっか。……悪い」
「別にいい。私たちが勝手に乱入しただけだ」
「桜」
「サク」
「……サク」
「なに?リーフ」
「かがめ」
「……アンタな」

見上げてくる姿は気の強いお嬢様のようだ。私が執事よろしく素直に屈むとキスしてくる。魔力を感じて、また、返す。
ああそうか。
交換ならお互い減りもせず増えるだけだ。お互い魔力は少ないけれど、上乗せされたものを何度も交換し続ければ増えていく。

「……無理するなよ」
「別に。今更これぐらいどうってことねえよ。それにお前とのは別にいい。魔力もうまいしな」
「うまい、ね」
「俺のは?」
「んー。うまいってのはよく分からないけど、温かい」
「そ」

噛み付いてくるリーフを少し離す。
やっぱりキスは慣れない。

「魔力がうまいっていうのは、私が女だからだろ」
「…………は?」
「ああ。秘密にして。私女なんだ。色々面倒ごと避ける為に男で通してる」
「はあ。……は?……へえ」
「とりあえず凄い驚いてるのは分かった」

口をあんぐり開けるリーフを笑えばぎゅっと眉間にシワが寄った。

「隠すのはありだと思う。そのままでいろ」
「そのつもりだ」
「……じゃあ、俺は、女ってことにする」
「は?」
「そのためにいままで食事制限されて髪を伸ばし続けられたんだけど、これが役に立つとはな」

リーフは長い髪を指先に絡めて、片側唇つりあげる。
 
「俺は味方だって言っただろ。女が常に傍に居れば周りからも疑われない」
「そうかもな。でも今度はリーフが危ない」
「助けてくれるんだろ」
「できる限り」
「十分だ。……本当に」

伸びてきた肉のない手が頬を触ってくる。温かい温度。引き寄せられて、確認するように視線を合わせられる。
キスして、また。

「いいから私の言うこと聞けよ」
「……凄い台詞だな」
「後、サクさっきから私って言ってるけど気がついてるか?元から?」
「……気をつける」
「欠乏症になると色んな症状に見舞われるからな、気をつけろよ。意識が定まらなくなる。個人差はあるけど幻聴に幻覚、嫌な記憶がフラッシュバックする。そういうの、気がつかれないようにしたほうがいい」
「ありがとう」
「……魔力くれ」

私の後ろ頭から手を離さずキスしてくるリーフに応えながら見た指輪には、1200と浮かび上がっていた。

「……助けを待つより向かったほうが早いみたい。ついでに本来の目的だった魔物の集落潰してこうかと思うんだけど、どう?」
「どう?つったって行くんだろ。なら俺、私はついてくだけだ。……ただ、別にそんな働かなくてもいいんじゃねえの?」
「ついでだから」

契約をしたからなのか話してそう時間が経っていないのにも関わらずリーフの考えがよく分かる。眉間にシワを寄せてぶっきらぼうに言う彼は凄く私を気遣ってくれている。
頭を撫でて、願う。怪我をしませんように。

「余計なことするなよ」

感づいたリーフが眼を細める。
だけど魔力が常にないぐらい回復したからといって、痩せ細った身体や流した血がふいになる訳じゃない。
腕を握って見下ろせばリーフが口をつぐむ。

「今は守られとけって。これから頼むから」
「……行くぞ。荷馬車に乗ってるとき最初に魔物に襲われた場所があるんだ」
「助かる」

歩き出して、ふと思う。


セルリオたち驚くだろうなあ。





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