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第三章 化け物
148.「さあさあ拍手だ拍手!」
しおりを挟む転移してすぐに見つけたのはなだらかな丘の上にあるシルヴァリアだ。入り口には人の姿が複数見える。カナル領土の国や街に寄る人は他の領土に比べて多いように思う。それにおおらかな人や好戦的な人、良い意味で力があればそれでいいといった考えの人が多い。
「見慣れない連中だな……しかも女性を連れて。まあいい」
「6000リラだ。これは手形」
1組ずつ対応していた門番2人がそろって私達6人を物珍しそうに眺める。それは周りの人も同じでトナミ街で勇者だと言ったときの商人たちと反応が似ていた。
「「問題は自己責任。この街を楽しんでくれ」」
もしやなにか色々聞かれるかと思ったけどお金さえ払えば年若いほうも年配の門番も笑顔を見せて通行を許可してくれた。出るときは手形を渡すだけでいいらしいし呆気ないけどこういうのはディオに任せていたからちょっと面白い。
そんな矢先私たちに声をかける奴がいた。
「美しいお嬢さんがた突然失礼。俺はフィラル王国で雇われている傭兵ローレット。是非名前を聞かせてもらえないだろうか?」
フィラル王国。
ドキリとして顔を上げれば人好きする笑顔を浮かべた男が私に手を差し出していた。金色でショートの髪、茶色の目をした……ローレット?誰だ?
疑問に寄った眉にもめげない男を見上げていたら肩に手が回される。レオルドだ。
「他を当たってくれる?この子は俺の片割れ」
「ああ!お嬢さんそんな男で良かったのかい?いや、お嬢さんの目を疑う訳じゃない。だが世界は広く良い男は他にもいる……例えば俺とかね。どうだい?今日一緒に夜を過ごして考えて「こっの馬鹿!」
追手とかじゃなくてただのナンパだったのか。気が抜けて楽しそうに話すローレットを見ていたら片目ウィンクをした瞬間杖で頭を殴られていた。怒声を上げたのはいかにも魔法使いといったいでたちをした女性だ。緩いウェーブを描く焦げ茶の髪をしていて可愛らしい。彼女は黙る私たちを見つけると頭を下げた。
「仲間がご迷惑をかけて申し訳ありません。か、片割れがいらっしゃる方にこんなこと言って……本当に、本当にとっちめておきますので!」
「美しい女性に愛を乞うのは当然だろう」
「お前は黙ってろ。アロアの説教が長引くぞ」
「む、それは嫌だな」
「なら最初からしなかったらいーのにねー」
恐らくローレットの仲間だろう面子が続々と現れて楽しそうに会話をし始めたけどここは入り口だ。つまり邪魔だし邪魔になっているんだけど気がついていないらしい。警戒していたセルジオたちも苦笑を浮かべて武器に伸ばしていた手を引っ込め……え?いや、セルジオこんな人がいる中でメイス振り回そうとしたの?リーフはもう剣抜いてるしいつの間にこんなに攻撃的になってんの?
原因だろう隣に立つ奴を見上げて調子に乗る手をどかす。レオルドはにんまりと笑っていた。
「先ほどのことならお気になさらず。それでは」
「あ、はい!え?あ!」
「……どうかされましたか?」
アロアと呼ばれた女性が何度も下げていた顔を私に向けて凝視してくる。無視しておくほうがいいのかもしれないけど、思わずといったように手を伸ばしてきているし万が一の可能性も考えると探っておきたい。とりあえずアロアたちを道の端に移動するよう言えばアロアはまた頭を下げる。
「す、すみません。あの私アロアって言います。お名前を聞いてもいいですか?ああこれじゃローレットと同じ」
「そうだ人のこと言えないぞアロア」
「ローレットは黙ってて!」
「ねーなんで名前聞きたいのー?というか急になに?」
言い争いをするローレット達に梅が身を乗り出して攻撃的な笑みを浮かべる。梅は錯覚魔法で害のない一般人に見えるように変えてあるのにアロアの怯えようはどういうことだろう。
「圧をかけないで。私はリーシェと言いますアロアさん」
「ひい!」
微笑んでみても警戒は変わらずやっぱりサクの可能性を疑われてるのかと思ったけど、アロアの仲間が謝りながら間に入った。
「仲間が重ね重ね悪かった。俺はラド。それでアロアとローレットは自己紹介が済んだよな?こっちはディディ。アロアはなんていうか綺麗なものが好きで……そのうえ旅をしている女性は先輩だ憧れだっていう奴で……とにかく、アンタと話してみたいが緊張してるって感じです」
黒髪ショートで茶目のラドという男はそう言いながらアロアを呆れたように見ていて、私もアロアを見てみればその顔がみるみる真っ赤になっていった。パクパクと動く口は可愛らしく、クラスメイトのことを思い出させる。
「リーシェさんって迫力ある美人だねー。ということでこれ以上アロアに微笑むと気絶するんで止めたげて」
楽しそうに笑う茶髪ショートのディディがアロアの頭をぐちゃぐちゃに撫でて怒りを買っている。なんていうか旅の仲間って感じだ。それでなんとなくつるみにくい。
また始まった内輪の喧嘩に梅はラスさんの腕を引いて観光を始めた。リーフたちも害はないと判断したのか雑談していて、慣れない感じに戸惑う私は微笑むしかできない。今度こそ別れを告げようとしたらそれも止められる。腕を引くアロアを見下ろせば何度か口ごもりつつ一生懸命に声を出した。
「リ、リーシェさんよければこの街を案内します!」
「そうだ任せてくれ!」
「2人ともこりねー」
賛同するローレットにからかうディディ。どうしよう、面倒くさくなってきた。そんな私を見てセルジオが困り顔をしながら物申そうとしているリーフを押さえつけている。レオルドは欠伸をしていたけど目が合うと私の肩を引き寄せながら微笑みやがってアロアたちのことは全く眼中にないのが分かった。
「申し訳ありません。折角のお誘いですが私は仲間と見て回りたいところがあるので」
「わっ、私がそこまでご案内します!」
「いやいやどう考えても邪魔だからなアロア。折角リーシェさんが言葉を選んでくれてるのになんでそこで食い下がるんだ」
ラドは私達とアロア達を交互に見ながら申し訳なさそうな顔をしていて疲れそうな性格をしているのがよく分かる。後は彼にまかせよう
「それでは」
「ならついていきます!わ、私たちが勝手に隣を歩くだけですしそれなら別に問題ありませんよねっ」
「だからなんで食い下がるんだ……」
頭を抱えるラド以外の面子がそうだそうだと声を上げる。悪ノリのような感じだけど少なくともアロアは真剣で面倒なことこの上ない。
「勝手になさってください」
「は、はい……!」
最低限は付き合ったことだしアロアも言っていたことだ。私達は私達で楽しもうと言い捨ててアロア達の横を通り過ぎれば、アロアが嬉しそうな顔をしながら隣に並んだ。メンタル凄いな。
はっきり止めてほしいと言えば良かったと後悔するのは早かった。アロアは私の隣に歩きながら鋼のメンタルで次から次に話しかけてくる。それは本売りをしている露店に着いても変わらなくてレオルドはもう微笑んでいない。何度も飛んでくる質問に5回に1回答えたらいいほうであからさまに嫌悪を表情に浮かべているのにアロアはめげなかった。
「あなたはどうしてリーシェさんと片割れになれたんですか?リーシェさんならもっと素敵な人を望めるのにそれをどうやって?」
「少なくとも君みたいな感じじゃないからだね。あとそろそろ君黙らないと鬱陶しいな」
「でもリーシェさんこの人だけじゃなくてこの人達もそうなんですよね?もしよかったらラドを共有しませんか?ラドはこう見えてつよ「ああもう本当に、本当に申し訳ありません!アロアいい加減にしろ!失礼だってことが分からないのか!」
「だってこれじゃリーシェさんが可哀想だもん!」
アロアは本気で言っているらしく涙目でラドは冷や汗かいて真っ青だ。これはこの世界ならではの価値観の違いなのかアロアが極端なのか判断しにくいところだ。
ローレットは近くにいた女性を口説いていてディディは笑いながらなにか食べている。こういうことは何度かあるんだろう。やっぱり関わり合いにはなりたくない連中だ。溜息ひとつ零れてしまえば繕った表情も簡単に崩れてしまう。
「アロアさん、彼が言ったことを聞きましたか?」
「はいリーシェさん!なんでしょうか?」
「私も同じ意見なんだ。鬱陶しいのでもう話しかけないでほしい」
「え……」
「それと私の男達に難癖つけんの止めてくれる?共有とかも、ないわ」
呆れすぎて笑うことさえ出来なかったけど今度は伸びてきた腕を抑え込むことができた。レオルドを見ればニコニコ微笑みやがって分かりやすい奴だと思う。
「本当に申し訳あり「ふぅぅううああやっぱり素敵ですリーシェさん!」
「本当に申し訳ありません。いつか必ずお詫びさせて頂きます」
「話しかけないことがお詫びになるのでお気になさらず」
「本当に申し訳ありません……っ!行くぞアロア!おいローレットディディ!お前らもだ!なんで俺ばっか」
ラドが可哀想なほど何度も頭を下げながら興奮気味に話すアロアとローレットをひきずって去っていく。ディディはラドをからかってローレットはウィンクをしてきて……。
「疲れた……なんだったんだアイツら」
「本当にね。でもいい働きはしたから許してあげよう」
「……はいはい」
ようやく静かになったけど周りからの視線は痛くて折角の歌物語が聞けなさそうだ。どうしたものかと店主のほうを見ればまんまるくしていた目が慌てたように動き「さあさあ」と声を上げながら手を叩いた。
「今のショーには及ばねえかもしれねえが聞いていかないかい?英雄伝“伝説の勇者”、世界に愛を取り戻した男の話だ」
野次馬たちが店主に顔を向けそれぞれ前回と同じように注文をしながらも店主の歌に聞き入る。英雄伝“伝説の勇者”はジルドが言うように一人の男が苦難を乗り越え世界に平和をもたらすという内容だったけど、歌にのって伝えられると同じ話でも楽しい。
「こういうのっていいね。リーシェも楽しそうで嬉しい」
隣に並んだセルジオが言葉通りの顔をしながら微笑む。どうやら人目に分かるぐらい表情が緩んでいたらしくて気をつければ声を出してまで笑われてしまった。
「リーシェはこういうのが好き?」
「……かも。物語とか英雄伝は惹かれる」
「それならじいちゃんから色々教わってるし本とかそろえとくよ。今度話すね」
「今……そうだな、今度お願い」
本当は今聞きたかったけどリガルさんの話とくれば人が多い場所じゃ話せない内容もあるかもしれない。残念だけど頷けばまた笑われてしまった。そんなに顔に出てるんだろうか。
気まずさに話を変える。
「そうだ、なにか欲しいものない?」
「え?僕?」
「ん。セルジオになにかプレゼントしたいなって思ってて」
古都シカム任務のときから随分経ってしまったけど折角の機会だ。ここで買ってしまおう。
「セルジオってリンゴ系のお菓子好きだったよな。ここにあるかな」
「僕はあなたが喜ぶものが嬉しいよ」
「……?いや、そうじゃなくてセルジオが欲しいもの……あれ?リンゴ好きじゃなかったっけ?どうしよっかな」
私もリンゴが好きだから覚えてたけど間違いだっただろうか。悩む私を見るセルジオはなんだかむずがゆくなってくる表情をしていて、視線を逸らせば歌う店主と目が合った。やれやれといわんばかりの表情が一瞬浮かんだのは気のせいだろうか。
眉を寄せる私の手をセルジオが取って指が絡んでいく。顔を上げればやっぱり視線を逸らしたくなるような顔をしていて。
「僕はもうあなたからの言葉で満たされてるよ。僕はあなたのものだ」
突然の爆弾発言で真っ白になった頭にさっき自分が言った台詞がよぎったけどなんの解決にもならない。顔が赤くなっただろうことは分かるのにそれを消す魔法も思いつかない。言葉を失う私の手がまた、握られる──レオルド。
「あー独り身にゃキツくて今までやってこなかったがこんなの見たら歌うしかねえ。恋物語続けて歌おうじゃないか!さあさあ拍手だ拍手!彼らに負けない恋物語をアンタたちに聞かせてやろう!」
店主の叫びともいえる言葉に観客が口笛鳴らしながら私たちを見ては拍手する。いいぞいいぞという野次を聞きながら私はこの世界に来て一番の混乱になにも言えず俯くしか出来なかった。
自業自得だ。いや、私が自分で選んだしもう後悔はしてない。しない。
だけど私の手を握る2人の男の顔はしばらく見るこができなかった。
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