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第四章 狂った勇者が望んだこと
208.「あなたのほうが詳しいでしょう?」
しおりを挟む言葉を濁した私に紗季さんは追及しなかった。
その真実を知っても意味がないだろう。だって私も紗季さんも里奈さんの代わりにアルドさんに言うべきことなんてものはない。私だったら余計なお世話すぎて反吐がでる。そんな自己満足に、人が大事に隠していた気持ちや覚悟を踏み荒らさないでほしい──ああでも、イメラたちの記憶を暴こうとしているのは、そういうことだ。
暴いて晒すからには本人からなにを言われてもされてもしょうがない。すでに亡くなった人だとしても今はこの世界に戻って私たちに干渉できる存在になっている。そう思えばいつか思ったことはますます正夢になりそうだ。夢と現実がごちゃ混ぜになってしまわないように気をつけよう。
「リーシェちゃん、いろいろ付き合ってくれてありがとう」
「いえ」
端的に答えて微笑めば、困ったように微笑む顔。
もしかしたら里奈さんもよくこんなことをしていたのかもしれない。相手と距離を置きたくて、人当たりのいいふりしながら終わるのを待つんだ。
そうしたことが何度か続けば相手は察して、ゆっくりと距離ができていく。それぐらいがいい。紗季さんも察してくれたようでカップを片付け始める。その手伝いに立ち上がめば「ありがとう」と微笑む顔。
苦手だなあ。
微笑み返して紗季さんが洗った食器を私が布巾で拭いていく。カチャカチャ、静かで耳障りな音。それが最後になって手を拭けばもうあとは眠ってしまえばいいだけ。微笑む顔に同じ顔をかえす。
「リーシェちゃん」
「はい」
「……あなたには助けてもらってばかりでこんなお願いをするのは不躾だし気が引けるけれど……あなたの本当の名前を教えてくれないかしら?もちろんあなたが不安なら私が誰かに言ってしまうことがないよう契約で縛ってもいいわ」
「え?」
この人には何度も驚かされて、そのたびに気持ちが惑わされる。けれどする必要のないことをわざわざ契約まで結んでするつもりはない。だけど真剣な顔にすぐ拒絶することはできなくて。
「……確か真名は贈られた相手にしか聞こえないようになるんですよね。真名を教え合うだけなら契約は必要ないのでは?」
「そうだけれどさっきまで契約に縛られて生きてきた人間を信用するのは難しいでしょう?あらゆる手段を用いられてもあなたの名前を言うことがないよう……そうね、そんな事態に陥ったらあなたのことを記憶から消すかこの命を賭けてもいいわ」
春哉のように重たいことを言ってきて手に負えない。オルヴェンに生きる人はなんでこんなに重たい人ばかりなんだろう。どうでもいいと流すには多すぎる。
「いや、待ってください。なんで私の名前を知るためだけに命まで賭けようとするんですか」
「だってちゃんと覚悟を示さないとあなたは私が本気だってことを信じてくれないでしょう?」
ウシンを追い詰めたときのことを言っているのなら心外だ。あれは必要に駆られてしただけで人を追い詰める趣味はない。
頭を抱えながら思い出すのはゴリ押ししようとしてくる梅だ。そういえば梅も千堂さんの記憶に縛られていた。この人たちは本当によく似ているらしい。
手を握られて温もりを感じたのは体温だけじゃない。その魔力に嘘は意味を成さないことを想いだしたけれど、もう手遅れだ。紗季さんの顔に笑顔が浮かぶ。
「契約は別にいいですよ……私の名前は桜、新庄桜です」
「ありがとうっ!私は紗季よ」
「……?」
結果が分かり切っていることに時間を使うのを諦めて名乗れば、紗季さんは名前だけを言った。別に苗字も絶対に教えろとは思わないけれど少し割に合わない感じがするし、違和感が残る。
紗季さんは心得たように笑みを深めると私に近づいて顔を見上げてくる。埋まった距離に少し後ずさってしまったけれど、紗季さんは気にした様子はない。
「私はこの世界に来て元の世界のことを……家のことを捨てたのよ。私は紗季でそれ以上でも以下でもないって決めてオルヴェンで生きてきたわ。それ以来、真名は紗季よ。通り名はサラ」
「サラ?……それじゃ、私はずっと紗季さんの真名を言っていたことになりますよね。えっとこれは」
「大丈夫よ。私の名前を知らない人から聞けばサラと聞こえるようになっているわ。大地くんで確かめてみたらサラと聞こえていたわ」
魔法で縛られる可能性がある真名は滅多なことでは人に明かさない。真名を贈られた相手にしかその名は聞こえず、知りえない他人には聞こえない。そのさい通り名のようで聞こえるようになって、その無理矢理な変換によって違和感を覚える人もいる。
『交わった相手に血とともに直接真名を告げればそれは相手に刻まれる。その瞬間、真名はお互いを結びつけてお互いにしか分からない言葉になる』
紗季さんと私は別にそういう行為をしていないけれど魔力を交わして真名を告げ合った。ラスさんはそれを契約のような効力を持つと言っていた。
「でも私は通り名を知らなかったどころか紗季さんから直接真名を贈られたわけじゃないし、魔力を通して名乗ったことはないですよ?」
「そうなのよ。だから今日私あなたに真名を呼ばれたとき本当に驚いたのよ。これは確認なんだけどあなたはいつ私たちの真名を知ったの?私が真名を贈った相手は篤人と千堂と里奈とフィラル王と側仕え数人に──」
いつ。
ドキリとして思い出すのはラスさんから初めて女勇者の名前を聞いたときのことだ。
『勇者リナと勇者センドウは勇者アルド勇者サキと仲が良かったそうです』
おかしい。
「──ラスさんという男の人」
「ラスさんをご存じなんですか?」
「ああやっぱり!あなたも知っていたのね。召喚されたばかりのころ名前の大切さを知らなくて誰にでも真名を言っていたのよ。自分から名乗りもせず名前を尋ねてくるようなマナー知らずはフィラル王国の城に住む人ぐらいのものだったから被害は少ないほうだけど、初めてそれを注意してくれたのがラスさんだったわ。そのときからサラって名乗るようになったんだけれど、篤人がひどく怒ってね。実験して憂さ晴らししたことがあったのよ」
「実験」
「ふふ、大丈夫よ。血が流れるようなものじゃないわ。ほら、魔力を交わして名乗りあうだけでその名前は贈られた相手にしか分からないっていうのって不思議じゃない?そういう契約を結ぼうと本人たちが意識していないのにも関わらず、それだけは絶対のルールとしてオルヴェンでは伝わってきているのよ」
確かに、それは不思議に思っていた。名前を贈りあった者同士だけにしか分からない言葉になる魔法──命に関わりかねない相手を縛る魔法。
「実験の結果、私の名前を贈られた人は魔力を交わした場合に限り私の名前を紗季と聞こえて他の人には聞こえない言葉になっていて、魔力を交わさず聞いた人には音だけが伝わった。契約で縛られていないからサキと音だけを言うことはできるのね。だからあなたは私の名前をそこから辿ったのかと思ったのよ……ラスさんお元気なのね。よかったわ」
納得して、その経緯を知っているラスさんがあえて私に紗季さんのことをサラさんと言わなかったことに苦笑してしまう。オーズと長く旅ができるわけだ。そういうところ、似てる。
「確かに紗季さんたちのことを調べ始めたのはラスさんに名前を教えてもらってからですが、なんで私は」
呟きながら思い出すのはアルドさんが紗季さんに会ってほしいと言ってきた日のことだ。
夢を見た。
『なーにしてるの?リナ』
私を見た梅に違和感を覚えて──千堂だって、なんの疑問もなく思った。その人物になっているような感覚に陥って記憶を辿っていたあのときの私は里奈さんになっていた。贈られた相手じゃないから里奈と呼ばれても音しか聞こえなかったけれど、アルドさんに呼ばれたとき里奈だとはっきり分かったっけ。
ああ、決意したばかりなのに、夢と現実がごちゃまぜになってくる。どの瞬間が私だった?
『頼むから狂うなよ』
そう呟いたオーズの心臓の音を思い出す。
「千堂たちの記憶のこと篤人に聞いてからずっと考えてきたわ。ずっとトラウマで幻覚や幻聴を見ているんだと思っていたけれど、実際には死者が見せる記憶なのよね。あなたはそこから真名を知ったのだと思うわ。実験通りにいけば真名として聞こえないはずだけれど、それはあなたのほうが詳しいでしょう?私も千堂の記憶を見ていたから分かるけれど、あのとき私は千堂になっていたわ。この意味が分かるかしら?」
「……そう、ですね」
「記憶を見るだけじゃなくて継承しているのなら、その人だけが知っているはずのことを実際に体験したことのように重ねっていくのよね?……私が持っていた記憶はあなたが預かってくれた。記憶を誰かに譲れるなんてことができるのなら、あなたは手放すこともできるんじゃない?……できるのなら、すぐにでも手放しなさい。私に返してくれてもいい。そういうものだと分かったから対処できるわ」
本当に、苦手だ。
握られた手を離そうとしたのに、手を離してくれない。真剣な表情に分かりやすく後ずさるのにまた距離を詰められて。
「いいえ、駄目です。方法も分からないですし、できるのだとしてもしません。もう他人事に思えないほど知ってしまったし、関りを持ってしまったんです。もう知らなかったことにはできない」
「彼らは死んだ人よ。死んだ人に囚われ続けてあなたが狂ってしまうなんて駄目よ」
「狂いませんよ──私は、私のしたいことをするために使います。死んでたまるか。まだ私はなにも終わらせてない」
駄々っ子のように言ってしまってすぐ後悔する。
ライのようなことを言う紗季さんは厳しい表情のままで、ああもう──母さんみたいだ。
「桜ちゃん」
怒っていたはずの顔がしょうがないなと歪んで笑みを作ろうとする。
似てるなあ。
『桜ちゃん』
小さい頃、母さんにそう呼ばれてたこともあったっけ。喉が痛くて息がし辛くなる。母さん。もしかしたら夢のなか母さんに話しかけていたつもりが、実際に声に出していたのかもしれない。
「桜ちゃん」
「なに、なんなんですか」
「あなたはもっと自分の人生を生きなさい。あの記憶に縛られちゃ駄目よ。自分を見失わないように──もっと、もっと自分の名前を呼んでくれる人を作りなさい」
10年は千堂さんの記憶に縛られて生きていくなか自分を見失うようなことがあったんだろう。記憶を見始めて1年も経っていない私はすでに何度も自分を見失っている。紗季さんの心配はもっともだ。
ああ、だから真名を教えてほしいなんて言ったのか。
召喚されたとき高校生だったアルドさんを守ろうと思ったって言ってたぐらいだし、面倒見がいいんだろう。納得して、少しホッとする。
「……はい」
「どんなことが起きても自分の名前を思い出せるようにね。それぐらい大切な人をちゃんといっぱい持ちなさい。死んだ人じゃなく今を一緒に生きている人によ」
大人には私が聞き分けのない子供に見えるんだろう。ライにもそんなふうに思われていたとしたら心外だけど……きっと、そう見えてるんだろうな。
『りな』
だってそう言って笑ったアルドさんの顔をすぐに思い出してしまった。どんなことが起きても、なんて随分センチメンタルに考え過ぎだろうか。
痛む胸も受けたばかりの説教も忘れて返事をする。
「はい」
「私やライガくん以外にももっとよ。私はどうしても元の世界の価値観が抜けなくて篤人しか片割れがいないけれど、桜ちゃんはいっぱい作っときなさい」
「……はい?」
面食らったうえに、さっきまで泣きそうで喉が枯れていたせいで声が裏返る。情けない動揺っぷりに紗季さんは同情したのかようやく手を離してくれて──かと思えば笑いながら抱き着いてる。
「もう桜ちゃん可愛いわあ!ほら、ライガくんのこと真名で言ったでしょう?実験したときにいろいろと検証したせいか、私、結構そういう違和感拾っちゃうのよねえ。とくに役に立ったことはなかったけれど、分かるとそれはそれで面白いのよっ」
すぐに離れてくれたけど、手招きするように手を振って笑う紗季さんはすっかり年齢にあった女性になってしまった。ここに母さんがいたら楽しそうな井戸端会議でも始めているだろう。
「うちのジルドにも頑張ってもらわないと!ああ大丈夫よ、姑候補から勧められる片割れなんて肩身が狭すぎるでしょう?なあんにもしないわっ!」
言いたいこと言ってスッキリしたと離れた紗季さんは灯りを消しに行く。その後ろ姿は実に楽しそうだ。私は私で紗季さんたちに会うのに気が引けていた理由を思い出して項垂れるしかできない。ジルドたちと一緒に過ごすことようになってから、頭の端においやっていたつけがここにきた。
「灯り消しちゃうわよー」
「はい……ありがとうございます、紗季さん」
「うふふ、寝ちゃいましょっか」
パチンと灯りが消えた部屋に天窓から月の光が差し込む。
……きっと色々含めた感謝に紗季さんは気がついているんだろう。
暗闇に見えた紗季さんは微笑んでいて、その姿も母さんに似ていたけれど、もう嫌だとは思えなかった。
一緒のベッドに入って目を閉じる。
気まずいようでただ不思議で、安心して──眠りはすぐに訪れた。
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