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第5部
魔獣襲来・窮地転勢
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ゴウゥオォォオオオオォォォォ――――!!
バルモラン三体が同時に吠えた。
それは咆哮というより大地の断裂音に近かった。
音というより圧だった。
胸の内側が押し潰されるような振動が走り、耳鳴りが爆発音のように広がる。
地面が脈動し、空気が震え、石造りの家屋が細かく軋む。
「第一列、構えろ! 絶対に下がるな――!」
ロイの号令が飛ぶより早く、先頭のバルモランが巨体を揺らし、一直線に突進してきた。
盾列が衝撃で砕け、複数の騎士が宙を舞う。
「ぐっ……っ。後列、支えろ!」
第二波。
横から別のバルモランが突っ込み、石造りの民家を押し潰しながら突破口を広げる。
「マルタ、雷撃を放て! ヤシュ、右側面に回れ! 第三小隊は残りの二体を押し止めろ!」
雷光が閃くが、バルモランの分厚い皮膚には浅くしか傷が入らない。
巨獣は痛みさえ感じていないかのように吠え、地面に後脚を叩きつけた。
ドン――!
衝撃波が走り、近くの騎士数名が吹き飛ばされる。
「持ちこたえろっ!」
ロイも馬上で体勢を崩しながら叫ぶ。
前線はすでに乱れ、突破された穴からスレインやブルガルの中型種が雪崩れ込む。
「くそっ……押し返せ、押し返せぇっ!」
ガレスの声が裂けるが、第一・第二小隊は限界が近かった。
盾は割れ、剣は折れ、力に押された騎士たちが後退しはじめる。
さらに悪いことに、第三小隊もバルモランの機動に押されていた。
「後退したら前線を突破される! 踏みとどまれ!」
叫び声をあげるロイや前線の騎士たちの上に影が落ちる。
三体目が前方へ跳躍したのだ。
「――まずい!」
巨体の爪が地面をえぐり、前線を守っていたアレク隊の盾列が一気に砕ける。
騎士たちが四散し、瓦礫が雨のように降り注ぐ。
「追います!!」
セルディアスが叫ぶ。その瞬間、ロイの怒号が戦場を切り裂いた。
「追うな、セルディアス!」
セルディアスの足が一瞬だけ止まり、鋭い視線がロイへ向けられる。
「しかし――!」
「ここが崩れたら、後方も崩れる! 後方を信じろ! あいつらは、突破してきた一体くらいで崩れる連中じゃない!」
ロイの冷静さと覚悟が入り混ざった声が、戦場全体に響く。
「ここで確実に二体を仕留める! それが、いま第一騎士団が取るべき最善だ!!」
セルディアスの拳が悔しげに震えた。
だが、彼はすぐに向き直ると、鋭くうなずいた。
「了解! 団長の指示に従います!」
セルディアスは踵を返し、迫り来る二体のバルモランへ剣を構えて飛び込んでいく。
ロイは即座に号令を飛ばした。
「第三! 第九! 右に回り込んで包囲だ! この場所を何が何でも死守する!!」
戦場全体が吠えるように返した。
「応ッ!!」
それでも――突破した一体の遠吠えは、王城の方角から重く響いた。
ロイはほんの一瞬だけ、そちらに目を向ける。
「カレン! 第十小隊! 頼むぞ!」
『任されてやるから、泣くなよ、団長!』
「この戦いに勝ったら、お前たちの頑張りを泣いてほめてやる! だから頑張れ!」
少し時を遡る。
ブライル領を治めるキュオスティ・ブライル伯爵は、かつて近衛騎士団を率いた名剣士として名を馳せていた。
端正な顔立ちは年齢を重ねても衰えず、いまでは静かな威厳と成熟した気品をまとっている。
明るすぎない金髪にはわずかに白が混じっているが姿勢は常にまっすぐで、歩くだけで鍛え抜かれた武人の気配を放つが、その所作には伯爵家の生まれらしい優雅さが滲む。
武を誇るでもなく、声を荒げることもほとんどない。
高潔ゆえに妥協を知らなかった成人前からサミュエルと何度も剣を交え、近衛騎士団と第一騎士団に進路を取ったあとも何かにつけ競い合い、火花を散らしてきたキュオスティだったが、近衛騎士団を辞してからの数年は王太子の剣の指南役を務めていた。
それも退いたあとは自領で穏やかに領地経営に勤しんでいた。
彼の剣の腕を惜しむ声は大きかったが、キュオスティが騎士に戻ることはなかった。
そんなキュオスティが幾つかの用事をこなすために王都に滞在していた夜だった。
ふいに、部屋の空気が震えた。
足元を掠める微かな振動。
「王都には結界がある。だが、これは……」
体に染みついた、覚えのある危機感に、キュオスティは形のよい眉を上げる。
その時、警鐘が聞こえた。
そこへ、火急の用件なのか、ノックもなく筆頭護衛騎士のオルセンが執務室に駆け込んだ。
「キュオスティ様! 魔獣の群れが王都を目指しているそうです」
「……そうか」
腹は決まっていた。迷いは、近衛騎士団を退いてからの年月だけだった。それでも近衛騎士団長として国王ベルンハルドの側に仕えていたキュオスティは、鋭い鋼灰色の瞳に若い頃と変わらぬ冴えを宿していた。
キュオスティは壁に掛けていた剣を取ると、当然のように一人で玄関へ向かった。
「レスト、使用人たちを地下壕に避難させろ。オルセン、レストとともに屋敷を守れ。外に逃げるよりも地下壕のほうが安全だ」
向かいながら家令のレストやオルセンに指示を出す。
「キュオスティ様! 私も参ります!」
その背に、オルセンが叫んだ。
「我らも共に参ります!」
「キュオスティ様だけを行かせはいたしません!」
護衛騎士たちもキュオスティに追随する。
「だめだ。相手は魔獣だ。お前たちの命を無駄に散らすわけにはいかない」
「かつて聖剣と謳われたキュオスティ様には、命をお預けして仕える護衛騎士たちがおります。キュオスティ様を慕う我らを見捨てないでください」
追いすがるオルセンの言葉に、他の護衛騎士たちもうなずく。
「お前たちではむざむざ命を捨てに行くようなものだ」
「……そうです。一体だけでなく多数の魔獣の群れとなれば、あまりにも危険です。ですからキュオスティ様、ここは私一人の命で手を打っていただけませんか?」
オルセンは真摯な瞳をキュオスティに向ける。
キュオスティの人となりに心酔して、護衛騎士など不要と言われても慕って来るかつての部下たちは自分が言い聞かせるから、自分だけでも連れて行け。
その瞳は雄弁にキュオスティに語っていた。
「……まったく、お前というやつは」
キュオスティは思わず苦笑した。そして振り返ると、短く命じる。
「ついてこい。命の保障はできんぞ」
「もとより!」
オルセンは嬉しそうに一礼し、装備を整える。
タウンハウスの扉が開かれた瞬間、宵闇迫る景色を流れる風に、一陣の瘴気を感じた。
遠くで魔獣の咆哮が響きわたる。
キュオスティは外套を翻し、馬へと歩みを進めた。
一体のバルモランを足止めしながら、もう一体のバルモランに集中攻撃をかける。
この場の最善の策だと思えたが、反撃力の強いバルモランに阻まれて近づけず、致命傷を負わせることができない。逆に騎士たちの負傷者が増えていた。
「第五! 負傷者の回収に来れるか!」
『リュヴランとマイエを向かわせます! 後方支援部隊が商人ギルド二階に拠点を作って治療にあたっています。前線に復活できる騎士たちも出てきています』
「ありがたい」
ボルの報告に、騎士たちの顔にも薄くだが安堵の表情が浮かぶ。
だが苦戦している状況には変わりはなかった。魔法攻撃や遠隔攻撃が得意な者を多く西門に向かわせたことが、今この場の最大の痛手となっていた。
ロイは歯を食いしばった。
このまま負傷者を出しながら戦うか、撤退か。
どちらにしろ、これ以上は、もたない。それは誰の目にも明らかだった。
ズドォン――!
西の方向で、爆風のような魔力の衝撃が起こる。
ロイは思わず顔を上げた。
「……?」
次の瞬間、夜気を裂くような甲冑の駆ける音が響いた。
「エリナ隊、右側面へ援護に入る!」
女性にしは低く、だがよく通る声。
その声を、ロイはよく知っていた。
駆けてくる。
黒いマントがたなびき、数十騎の騎士が整然と列を組んで夜の瓦礫を蹴り進む。
先頭は――
「エリナ!」
ロイが呟いた瞬間、エリナはニヤリと笑った。
「西門、制圧完了! 遅れましたが、ここより援護に合流します!!」
エリナ率いる西門部隊が、瓦礫を飛び越えて戦場へ雪崩れ込む。
その背後には、彼女に付き従う百名近い騎士たち。
西門での戦いに死力を尽くして全員がボロボロだが、まだ戦える目をしていた。
「後方のバルモランを頼む! 攻撃魔法や遠隔攻撃ができる者はそれ以外の魔獣を倒せ!」
「了解。かかれ!」
エリナの号令に、西門から合流した隊が後方のバルモランを取り囲み、身の軽い騎士たちが次々に巨体の背中に飛び乗った。
地上から弓部隊が体を射抜き、上からは頭部や背中を剣で斬りつける。バルモランは狂ったように激しく体を揺さぶり騎士たちを振り落とすが、間髪入れず別の騎士たちが巨体に向かっていった。
崩壊寸前の第一騎士団の防衛線が、再び機能を始めた。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
ずっと書きたいと思っていた人が登場しました。そしてようやく、トンネルの奥に光が見えてきました。
引き続き応援いただけると嬉しいです。
バルモラン三体が同時に吠えた。
それは咆哮というより大地の断裂音に近かった。
音というより圧だった。
胸の内側が押し潰されるような振動が走り、耳鳴りが爆発音のように広がる。
地面が脈動し、空気が震え、石造りの家屋が細かく軋む。
「第一列、構えろ! 絶対に下がるな――!」
ロイの号令が飛ぶより早く、先頭のバルモランが巨体を揺らし、一直線に突進してきた。
盾列が衝撃で砕け、複数の騎士が宙を舞う。
「ぐっ……っ。後列、支えろ!」
第二波。
横から別のバルモランが突っ込み、石造りの民家を押し潰しながら突破口を広げる。
「マルタ、雷撃を放て! ヤシュ、右側面に回れ! 第三小隊は残りの二体を押し止めろ!」
雷光が閃くが、バルモランの分厚い皮膚には浅くしか傷が入らない。
巨獣は痛みさえ感じていないかのように吠え、地面に後脚を叩きつけた。
ドン――!
衝撃波が走り、近くの騎士数名が吹き飛ばされる。
「持ちこたえろっ!」
ロイも馬上で体勢を崩しながら叫ぶ。
前線はすでに乱れ、突破された穴からスレインやブルガルの中型種が雪崩れ込む。
「くそっ……押し返せ、押し返せぇっ!」
ガレスの声が裂けるが、第一・第二小隊は限界が近かった。
盾は割れ、剣は折れ、力に押された騎士たちが後退しはじめる。
さらに悪いことに、第三小隊もバルモランの機動に押されていた。
「後退したら前線を突破される! 踏みとどまれ!」
叫び声をあげるロイや前線の騎士たちの上に影が落ちる。
三体目が前方へ跳躍したのだ。
「――まずい!」
巨体の爪が地面をえぐり、前線を守っていたアレク隊の盾列が一気に砕ける。
騎士たちが四散し、瓦礫が雨のように降り注ぐ。
「追います!!」
セルディアスが叫ぶ。その瞬間、ロイの怒号が戦場を切り裂いた。
「追うな、セルディアス!」
セルディアスの足が一瞬だけ止まり、鋭い視線がロイへ向けられる。
「しかし――!」
「ここが崩れたら、後方も崩れる! 後方を信じろ! あいつらは、突破してきた一体くらいで崩れる連中じゃない!」
ロイの冷静さと覚悟が入り混ざった声が、戦場全体に響く。
「ここで確実に二体を仕留める! それが、いま第一騎士団が取るべき最善だ!!」
セルディアスの拳が悔しげに震えた。
だが、彼はすぐに向き直ると、鋭くうなずいた。
「了解! 団長の指示に従います!」
セルディアスは踵を返し、迫り来る二体のバルモランへ剣を構えて飛び込んでいく。
ロイは即座に号令を飛ばした。
「第三! 第九! 右に回り込んで包囲だ! この場所を何が何でも死守する!!」
戦場全体が吠えるように返した。
「応ッ!!」
それでも――突破した一体の遠吠えは、王城の方角から重く響いた。
ロイはほんの一瞬だけ、そちらに目を向ける。
「カレン! 第十小隊! 頼むぞ!」
『任されてやるから、泣くなよ、団長!』
「この戦いに勝ったら、お前たちの頑張りを泣いてほめてやる! だから頑張れ!」
少し時を遡る。
ブライル領を治めるキュオスティ・ブライル伯爵は、かつて近衛騎士団を率いた名剣士として名を馳せていた。
端正な顔立ちは年齢を重ねても衰えず、いまでは静かな威厳と成熟した気品をまとっている。
明るすぎない金髪にはわずかに白が混じっているが姿勢は常にまっすぐで、歩くだけで鍛え抜かれた武人の気配を放つが、その所作には伯爵家の生まれらしい優雅さが滲む。
武を誇るでもなく、声を荒げることもほとんどない。
高潔ゆえに妥協を知らなかった成人前からサミュエルと何度も剣を交え、近衛騎士団と第一騎士団に進路を取ったあとも何かにつけ競い合い、火花を散らしてきたキュオスティだったが、近衛騎士団を辞してからの数年は王太子の剣の指南役を務めていた。
それも退いたあとは自領で穏やかに領地経営に勤しんでいた。
彼の剣の腕を惜しむ声は大きかったが、キュオスティが騎士に戻ることはなかった。
そんなキュオスティが幾つかの用事をこなすために王都に滞在していた夜だった。
ふいに、部屋の空気が震えた。
足元を掠める微かな振動。
「王都には結界がある。だが、これは……」
体に染みついた、覚えのある危機感に、キュオスティは形のよい眉を上げる。
その時、警鐘が聞こえた。
そこへ、火急の用件なのか、ノックもなく筆頭護衛騎士のオルセンが執務室に駆け込んだ。
「キュオスティ様! 魔獣の群れが王都を目指しているそうです」
「……そうか」
腹は決まっていた。迷いは、近衛騎士団を退いてからの年月だけだった。それでも近衛騎士団長として国王ベルンハルドの側に仕えていたキュオスティは、鋭い鋼灰色の瞳に若い頃と変わらぬ冴えを宿していた。
キュオスティは壁に掛けていた剣を取ると、当然のように一人で玄関へ向かった。
「レスト、使用人たちを地下壕に避難させろ。オルセン、レストとともに屋敷を守れ。外に逃げるよりも地下壕のほうが安全だ」
向かいながら家令のレストやオルセンに指示を出す。
「キュオスティ様! 私も参ります!」
その背に、オルセンが叫んだ。
「我らも共に参ります!」
「キュオスティ様だけを行かせはいたしません!」
護衛騎士たちもキュオスティに追随する。
「だめだ。相手は魔獣だ。お前たちの命を無駄に散らすわけにはいかない」
「かつて聖剣と謳われたキュオスティ様には、命をお預けして仕える護衛騎士たちがおります。キュオスティ様を慕う我らを見捨てないでください」
追いすがるオルセンの言葉に、他の護衛騎士たちもうなずく。
「お前たちではむざむざ命を捨てに行くようなものだ」
「……そうです。一体だけでなく多数の魔獣の群れとなれば、あまりにも危険です。ですからキュオスティ様、ここは私一人の命で手を打っていただけませんか?」
オルセンは真摯な瞳をキュオスティに向ける。
キュオスティの人となりに心酔して、護衛騎士など不要と言われても慕って来るかつての部下たちは自分が言い聞かせるから、自分だけでも連れて行け。
その瞳は雄弁にキュオスティに語っていた。
「……まったく、お前というやつは」
キュオスティは思わず苦笑した。そして振り返ると、短く命じる。
「ついてこい。命の保障はできんぞ」
「もとより!」
オルセンは嬉しそうに一礼し、装備を整える。
タウンハウスの扉が開かれた瞬間、宵闇迫る景色を流れる風に、一陣の瘴気を感じた。
遠くで魔獣の咆哮が響きわたる。
キュオスティは外套を翻し、馬へと歩みを進めた。
一体のバルモランを足止めしながら、もう一体のバルモランに集中攻撃をかける。
この場の最善の策だと思えたが、反撃力の強いバルモランに阻まれて近づけず、致命傷を負わせることができない。逆に騎士たちの負傷者が増えていた。
「第五! 負傷者の回収に来れるか!」
『リュヴランとマイエを向かわせます! 後方支援部隊が商人ギルド二階に拠点を作って治療にあたっています。前線に復活できる騎士たちも出てきています』
「ありがたい」
ボルの報告に、騎士たちの顔にも薄くだが安堵の表情が浮かぶ。
だが苦戦している状況には変わりはなかった。魔法攻撃や遠隔攻撃が得意な者を多く西門に向かわせたことが、今この場の最大の痛手となっていた。
ロイは歯を食いしばった。
このまま負傷者を出しながら戦うか、撤退か。
どちらにしろ、これ以上は、もたない。それは誰の目にも明らかだった。
ズドォン――!
西の方向で、爆風のような魔力の衝撃が起こる。
ロイは思わず顔を上げた。
「……?」
次の瞬間、夜気を裂くような甲冑の駆ける音が響いた。
「エリナ隊、右側面へ援護に入る!」
女性にしは低く、だがよく通る声。
その声を、ロイはよく知っていた。
駆けてくる。
黒いマントがたなびき、数十騎の騎士が整然と列を組んで夜の瓦礫を蹴り進む。
先頭は――
「エリナ!」
ロイが呟いた瞬間、エリナはニヤリと笑った。
「西門、制圧完了! 遅れましたが、ここより援護に合流します!!」
エリナ率いる西門部隊が、瓦礫を飛び越えて戦場へ雪崩れ込む。
その背後には、彼女に付き従う百名近い騎士たち。
西門での戦いに死力を尽くして全員がボロボロだが、まだ戦える目をしていた。
「後方のバルモランを頼む! 攻撃魔法や遠隔攻撃ができる者はそれ以外の魔獣を倒せ!」
「了解。かかれ!」
エリナの号令に、西門から合流した隊が後方のバルモランを取り囲み、身の軽い騎士たちが次々に巨体の背中に飛び乗った。
地上から弓部隊が体を射抜き、上からは頭部や背中を剣で斬りつける。バルモランは狂ったように激しく体を揺さぶり騎士たちを振り落とすが、間髪入れず別の騎士たちが巨体に向かっていった。
崩壊寸前の第一騎士団の防衛線が、再び機能を始めた。
※※※※※※※※※※※※※※※※
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