488 / 502
第5部
魔獣襲来・獣潮奔流
しおりを挟む
『任されてやるから、泣くんじゃないよ、団長!』
先ほどロイへ返した言葉を、そのまま胸に刻み込むように、カレンは唇を噛んだ。
カレン率いる第十小隊は、防御と対処を得意とする小隊で、狭い道・障害物・段差を利用した戦術に長けている。
団長のロイに与えられた任務は、前方で討ち漏らした中型以下を確実に葬ること。
カレンたちは忠実に遂行し、王城前広場へ続く大通りは、もはや戦場というより魔獣の掃き溜めのような有様になっていた。
「そっち押せ! そいつはまだ生きてる、下がるな!」
スレインの群れが四度目の突進を仕掛け、ブルガルが横合いの家屋を破壊しながら牙をむく。
討伐した魔獣の数に比例して、第十小隊のほぼすべての騎士たちの剣は刃こぼれし、盾は割れ、鎧は裂け、息は荒く、体力も魔力も限界に近づいていた。
それでもカレンは声を張り上げる。
「第二列、抜けるな! ここを越えられたら、王城に魔獣が流れ込むぞ!!」
三十名ほどの騎士たちが、食らいつくような闘志だけで前へ出る。
従卒十二名も、慣れない武器で負傷者の退避と布陣の再構築に奔走していた。
すでに騎士の三分の一は傷を負い、魔力切れ寸前の者も少なくなかった。
それでも、誰一人として後退の二文字を口にしない。
なぜなら、もうすぐここにバルモランが来ることがわかっているからだ。
「バルモランが来る前になるだけ仕留めろっ!」
スレインを斬り倒し、ブルガルの突進を盾で受け止め、ザグルの刃腕を紙一重でかわして体勢を整えた――その時だった。
ズ……ン。
地面の底から鈍い脈動が響いた。
「来たぞ! バルモランだ!」
瓦礫が震え、空気がうねり、騎士たちの戦意さえ一瞬すくみ上がる。
次の瞬間、通りの奥で家屋の壁が“破裂”した。
バルモランの巨体が現れた。
ロイたちの前線をすり抜け、血と瘴気にまみれたまま、一直線に王城へと向かって来る。
「……でかい……」
足がすくむのを必死に堪えながら、誰かが呟いた。
バルモランの背後には、巻き込まれるように小型魔獣が五体ほど付き従っている。
第十小隊はまだ何体もの魔獣を相手にしている最中だった。
まともに迎撃する余裕など、どこにもない。
それでも──
『カレン! エドだ!』
通信機から統括騎士団に臨時で編成されている第四小隊のエドの声が聞こえた。
「カレンだ。いまからバルモランの相手だ。あまり余裕がない」
『俺たちはすぐ後ろにいる! 王太子殿下から遊撃を任された。加勢する!』
振り返ったカレンの目に、エドを先頭にした第四小隊の騎士たちの姿があった。
「ありがたい。みんな、バルモランはここで倒すぞ! そのためにこぼれた魔獣は第四小隊に任せる!」
カレンの言葉に、疲弊しきった騎士たちが、もう一度力強い応えを返した。
「バルモランの脚を狙え! 踏み潰されないように気をつけろ! ハルバードを持つ者は後ろ脚の腱を狙え!」
カレンの号令で第十小隊の騎士たちが総がかりでバルモランを包囲する。
バルモランが吠えた。その圧に思わず呑み込まれそうになる。
「踏ん張れぇええっ!!」
カレンの喉が裂けるような声とともに、盾列がわずかに、しかし確実にバルモランの脚を止めた。
だが、それは一瞬の膠着にすぎなかった。
バルモランが前脚を振り上げる。
その影が騎士たちを丸ごと呑み込むかのように広がったその瞬間、背後の路地から、荒い息遣いと甲冑の擦れる音が一斉に押し寄せた。
西門でエレナ隊として死闘を繰り広げ、満身創痍のまま戻ってきた第十小隊の面々だった。
魔獣の血と土にまみれ、今にも倒れそうなほど疲弊している。それでもその瞳だけは、燃えるように強かった。
「カレン隊長、合流しますっ!」
叫びと同時に、魔法攻撃が得意な騎士がバルモランの頭上へ巨大な火球を投下した。
火球が唸りを上げて落ちた瞬間、バルモランの頭上で赤い閃光が弾けた。
爆ぜる熱風に黒い鬣がちぎれ飛び、厚い皮膚が焼け弾けて肉が露わになる。
巨体が揺らぎ、怒号とも悲鳴ともつかぬ咆哮が渦を巻くように響いた。
焦げた瘴気が白い煙となって立ち昇り、周囲の騎士たちの視界を覆い隠す。
灼熱の炎に包まれたバルモランは、牙を剥いて暴れ回り、地面を抉りながら身をよじった。
「バルモランから離れろ! 次はもっと大きいのを落とす!」
バルモランに群がっていた第十小隊が蜘蛛の子を散らすように飛び退く。
次の瞬間、大きな火球がバルモランの上半身を覆い尽くした。
肉の焼ける匂いが辺りに漂い、断末魔をあげてバルモランの巨体が石畳の通りにドオッと倒れた。
「やった!」
歓声があがる。
「まだだ、全員構え!」
カレンの怒号とともに、倒れたバルモランの奥から魔獣の群れが押し寄せてくるのが見えた。
「陣形、崩れるな!!」
ロトも声を張り上げる。
スレインやザグルが群れをなして、バルモランの体を飛び越えるように襲い掛かってきた。
必死に応戦するも、対処できずに走り抜けていく魔獣も多かった。
「そっちに行ったぞ!」
カレンがザグルに斬りかかりながらエド隊に向けて叫ぶ。
『数が多い!』
『王城前広場に流れていく!』
まるで、手のひらから零れ落ちる砂のように、第十小隊と第四小隊の「指の間」をすり抜け、小型・中型の魔獣たちが王城側へと流れ込んでいった。
『ロイだ。深追いするな。王城前広場の殿下たちを信じて、俺たちは第一騎士団に課せられた任務を着実にやるんだ』
ロイの言葉に、カレン率いる第十小隊、エド率いる第四小隊は目の前の魔獣を一体でも倒すことに頭を切り替えた。
それが、今やるべきこと。
「聞いたな、エド」
『ああ。俺たちは今いる魔獣を一体でも減らすぞ! ここから先は数を削る戦いだ! 全部守ろうとするな、倒せる分だけ確実に倒せ!!』
「応!」
『応!』
第十小隊と第四小隊の騎士たちが、互いの陣形を噛み合わせるように動き始めた。
アシェルナオは一階の自室の大窓の前に座り、カーテンの隙間から外を見つめていた。
『ナオ、私たちは王城に戻る。ここにいれば大丈夫だから、決して公爵邸から出ちゃだめだよ』
ヴァレリラルドがそう言い残してから、どれだけ時間が経っただろう。
結界に守られたエルランデル公爵家は静かだった。
その静けさが、かえって外の惨状を想像させた。
どんな悲鳴も、どんな咆哮もここには届かない。
だからこそ、王都が今、どれほどの苦境にあるのか想像するしかなかった。
魔獣はすでに王都へ侵入しているはずだ。
ヴァレリラルドをはじめ、多くの騎士が戦い、傷つき、倒れているかもしれない。
逃げ惑う住民たちが、いまこの瞬間も助けを求めているかもしれない。
アシェルナオは大窓から空を見上げた。
空は夕闇より深く、夜より濁り、黒い泥を流し込んだように重く垂れこめていた。
雲ではない。瘴気だ。蠢き、尾を引き、ひび割れるような光が瞬く。
空全体が怒っているようだった。
だが、怒っているのは空ではない。ヘッダの怒りだ。みつを見殺しにした国王への憎しみ。その炎はまだ消えていない。
こんな時に自分だけが安全な場所にいることに、アシェルナオは強烈な引け目を感じ、拳を握った。
王都のどこかで泣いている誰かがいるかもしれない。
助けを待つ声があるかもしれない。
自分が行けば、何かできる。少なくとも瘴気を浄化することはできる。
行かなければ――
そう思った瞬間、両肩と足首に鋭い痛みが走った。
エンゲルブレクトに素肌をまさぐられ、体を自由にされたおぞましい感触は、愛するヴァレリラルドとのおきよめせっくすで上書きされた。
けれど、エンゲルブレクトそのものへの恐れは消えない。
特に、優し気な語り口で狂気の言葉を口にしながら剣を突き立てられた恐怖。
短剣の先端が骨にあたってもギリギリと力をこめる残忍な凶行。左肩だけでなく右肩にも剣を突き立てられ、肩から全身に走った激痛。
それらを思い出すと体が縮こまる。息ができなくなる。外に出れば、エンゲルブレクトがいるかもしれない。そう思うと外に出るのが怖かった。
胸の奥に巣食った「恐怖」は、まだ完全には消えていないのだ。
動きたい自分と、動けない自分。
二つの思いが胸の中でぶつかりあい、アシェルナオは大窓の縁に額を寄せた。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
更新が止まってしまってすみません。
ようやくナオが登場しました。
魔獣との闘いがもうちょっと続きますが、また応援いただけると嬉しいです。
先ほどロイへ返した言葉を、そのまま胸に刻み込むように、カレンは唇を噛んだ。
カレン率いる第十小隊は、防御と対処を得意とする小隊で、狭い道・障害物・段差を利用した戦術に長けている。
団長のロイに与えられた任務は、前方で討ち漏らした中型以下を確実に葬ること。
カレンたちは忠実に遂行し、王城前広場へ続く大通りは、もはや戦場というより魔獣の掃き溜めのような有様になっていた。
「そっち押せ! そいつはまだ生きてる、下がるな!」
スレインの群れが四度目の突進を仕掛け、ブルガルが横合いの家屋を破壊しながら牙をむく。
討伐した魔獣の数に比例して、第十小隊のほぼすべての騎士たちの剣は刃こぼれし、盾は割れ、鎧は裂け、息は荒く、体力も魔力も限界に近づいていた。
それでもカレンは声を張り上げる。
「第二列、抜けるな! ここを越えられたら、王城に魔獣が流れ込むぞ!!」
三十名ほどの騎士たちが、食らいつくような闘志だけで前へ出る。
従卒十二名も、慣れない武器で負傷者の退避と布陣の再構築に奔走していた。
すでに騎士の三分の一は傷を負い、魔力切れ寸前の者も少なくなかった。
それでも、誰一人として後退の二文字を口にしない。
なぜなら、もうすぐここにバルモランが来ることがわかっているからだ。
「バルモランが来る前になるだけ仕留めろっ!」
スレインを斬り倒し、ブルガルの突進を盾で受け止め、ザグルの刃腕を紙一重でかわして体勢を整えた――その時だった。
ズ……ン。
地面の底から鈍い脈動が響いた。
「来たぞ! バルモランだ!」
瓦礫が震え、空気がうねり、騎士たちの戦意さえ一瞬すくみ上がる。
次の瞬間、通りの奥で家屋の壁が“破裂”した。
バルモランの巨体が現れた。
ロイたちの前線をすり抜け、血と瘴気にまみれたまま、一直線に王城へと向かって来る。
「……でかい……」
足がすくむのを必死に堪えながら、誰かが呟いた。
バルモランの背後には、巻き込まれるように小型魔獣が五体ほど付き従っている。
第十小隊はまだ何体もの魔獣を相手にしている最中だった。
まともに迎撃する余裕など、どこにもない。
それでも──
『カレン! エドだ!』
通信機から統括騎士団に臨時で編成されている第四小隊のエドの声が聞こえた。
「カレンだ。いまからバルモランの相手だ。あまり余裕がない」
『俺たちはすぐ後ろにいる! 王太子殿下から遊撃を任された。加勢する!』
振り返ったカレンの目に、エドを先頭にした第四小隊の騎士たちの姿があった。
「ありがたい。みんな、バルモランはここで倒すぞ! そのためにこぼれた魔獣は第四小隊に任せる!」
カレンの言葉に、疲弊しきった騎士たちが、もう一度力強い応えを返した。
「バルモランの脚を狙え! 踏み潰されないように気をつけろ! ハルバードを持つ者は後ろ脚の腱を狙え!」
カレンの号令で第十小隊の騎士たちが総がかりでバルモランを包囲する。
バルモランが吠えた。その圧に思わず呑み込まれそうになる。
「踏ん張れぇええっ!!」
カレンの喉が裂けるような声とともに、盾列がわずかに、しかし確実にバルモランの脚を止めた。
だが、それは一瞬の膠着にすぎなかった。
バルモランが前脚を振り上げる。
その影が騎士たちを丸ごと呑み込むかのように広がったその瞬間、背後の路地から、荒い息遣いと甲冑の擦れる音が一斉に押し寄せた。
西門でエレナ隊として死闘を繰り広げ、満身創痍のまま戻ってきた第十小隊の面々だった。
魔獣の血と土にまみれ、今にも倒れそうなほど疲弊している。それでもその瞳だけは、燃えるように強かった。
「カレン隊長、合流しますっ!」
叫びと同時に、魔法攻撃が得意な騎士がバルモランの頭上へ巨大な火球を投下した。
火球が唸りを上げて落ちた瞬間、バルモランの頭上で赤い閃光が弾けた。
爆ぜる熱風に黒い鬣がちぎれ飛び、厚い皮膚が焼け弾けて肉が露わになる。
巨体が揺らぎ、怒号とも悲鳴ともつかぬ咆哮が渦を巻くように響いた。
焦げた瘴気が白い煙となって立ち昇り、周囲の騎士たちの視界を覆い隠す。
灼熱の炎に包まれたバルモランは、牙を剥いて暴れ回り、地面を抉りながら身をよじった。
「バルモランから離れろ! 次はもっと大きいのを落とす!」
バルモランに群がっていた第十小隊が蜘蛛の子を散らすように飛び退く。
次の瞬間、大きな火球がバルモランの上半身を覆い尽くした。
肉の焼ける匂いが辺りに漂い、断末魔をあげてバルモランの巨体が石畳の通りにドオッと倒れた。
「やった!」
歓声があがる。
「まだだ、全員構え!」
カレンの怒号とともに、倒れたバルモランの奥から魔獣の群れが押し寄せてくるのが見えた。
「陣形、崩れるな!!」
ロトも声を張り上げる。
スレインやザグルが群れをなして、バルモランの体を飛び越えるように襲い掛かってきた。
必死に応戦するも、対処できずに走り抜けていく魔獣も多かった。
「そっちに行ったぞ!」
カレンがザグルに斬りかかりながらエド隊に向けて叫ぶ。
『数が多い!』
『王城前広場に流れていく!』
まるで、手のひらから零れ落ちる砂のように、第十小隊と第四小隊の「指の間」をすり抜け、小型・中型の魔獣たちが王城側へと流れ込んでいった。
『ロイだ。深追いするな。王城前広場の殿下たちを信じて、俺たちは第一騎士団に課せられた任務を着実にやるんだ』
ロイの言葉に、カレン率いる第十小隊、エド率いる第四小隊は目の前の魔獣を一体でも倒すことに頭を切り替えた。
それが、今やるべきこと。
「聞いたな、エド」
『ああ。俺たちは今いる魔獣を一体でも減らすぞ! ここから先は数を削る戦いだ! 全部守ろうとするな、倒せる分だけ確実に倒せ!!』
「応!」
『応!』
第十小隊と第四小隊の騎士たちが、互いの陣形を噛み合わせるように動き始めた。
アシェルナオは一階の自室の大窓の前に座り、カーテンの隙間から外を見つめていた。
『ナオ、私たちは王城に戻る。ここにいれば大丈夫だから、決して公爵邸から出ちゃだめだよ』
ヴァレリラルドがそう言い残してから、どれだけ時間が経っただろう。
結界に守られたエルランデル公爵家は静かだった。
その静けさが、かえって外の惨状を想像させた。
どんな悲鳴も、どんな咆哮もここには届かない。
だからこそ、王都が今、どれほどの苦境にあるのか想像するしかなかった。
魔獣はすでに王都へ侵入しているはずだ。
ヴァレリラルドをはじめ、多くの騎士が戦い、傷つき、倒れているかもしれない。
逃げ惑う住民たちが、いまこの瞬間も助けを求めているかもしれない。
アシェルナオは大窓から空を見上げた。
空は夕闇より深く、夜より濁り、黒い泥を流し込んだように重く垂れこめていた。
雲ではない。瘴気だ。蠢き、尾を引き、ひび割れるような光が瞬く。
空全体が怒っているようだった。
だが、怒っているのは空ではない。ヘッダの怒りだ。みつを見殺しにした国王への憎しみ。その炎はまだ消えていない。
こんな時に自分だけが安全な場所にいることに、アシェルナオは強烈な引け目を感じ、拳を握った。
王都のどこかで泣いている誰かがいるかもしれない。
助けを待つ声があるかもしれない。
自分が行けば、何かできる。少なくとも瘴気を浄化することはできる。
行かなければ――
そう思った瞬間、両肩と足首に鋭い痛みが走った。
エンゲルブレクトに素肌をまさぐられ、体を自由にされたおぞましい感触は、愛するヴァレリラルドとのおきよめせっくすで上書きされた。
けれど、エンゲルブレクトそのものへの恐れは消えない。
特に、優し気な語り口で狂気の言葉を口にしながら剣を突き立てられた恐怖。
短剣の先端が骨にあたってもギリギリと力をこめる残忍な凶行。左肩だけでなく右肩にも剣を突き立てられ、肩から全身に走った激痛。
それらを思い出すと体が縮こまる。息ができなくなる。外に出れば、エンゲルブレクトがいるかもしれない。そう思うと外に出るのが怖かった。
胸の奥に巣食った「恐怖」は、まだ完全には消えていないのだ。
動きたい自分と、動けない自分。
二つの思いが胸の中でぶつかりあい、アシェルナオは大窓の縁に額を寄せた。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
更新が止まってしまってすみません。
ようやくナオが登場しました。
魔獣との闘いがもうちょっと続きますが、また応援いただけると嬉しいです。
99
あなたにおすすめの小説
その首輪は、弟の牙でしか外せない。
ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。
第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。
初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。
「今すぐ部屋から出ろ!」
独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。
翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。
「俺以外に触らせるな」
そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。
弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。
本当にこのままでもいいのか。
ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。
その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。
どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。
リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24)
※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。
クラスメイトのイケメンと二人組になったらめちゃくちゃ執着されてた
時
BL
「はい、じゃあ二人組作って」──あまり人付き合いが得意ではない夏稀(なつき)にとってそれは地獄の言葉。
けれど高校ではちがう。なぜなら新しくできた友達と『二人組』協定を結んだから。
もう二人組なんて怖くないと思っていた矢先、その友達が風邪で欠席。
ほかに組む相手が見つからず、先生と組むことも覚悟する夏稀だったが、そこで声をかけてきたのは美形の転校生──緒川聖夜(おがわ・きよや)だった。
「俺と二人組にならない?」
その一言をきっかけに聖夜は夏稀との距離を急速に縮めてきて──。
執着美形攻め×平凡受けのちょっと不穏な学園BL。
※色々設定変えてたら間違って消してしまいました。本当にすみません…!
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。
泣き虫だったはずの幼なじみが再会したら僕を守るために完璧超人になっていた話。
ネギマ
BL
気弱で泣き虫な高校生、日比野千明は、昔からいじめられっ子体質だった。
高校生になればマシになるかと期待したが状況は変わらず、クラスメイトから雑用を押し付けられる毎日を送っていた。
そんなある日、いつものように雑用を押し付けられそうになっている千明を助けたのは、学校中が恐れる“完璧超人”の男子生徒、山吹史郎だった。
文武両道、眉目秀麗、近寄りがたい雰囲気を纏う一匹狼の生徒だったが、実は二人は、幼い頃に離れ離れになった幼なじみだった――。
大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)
子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ
喰われるなんて聞いてないんだが(?)
俺はただ、
いちご狩りに誘われただけだが。
なのに──
誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に
なぜか俺が捕まって食われる展開に?
ちょっと待てい。
意味がわからないんだが!
いちご狩りから始まる
ケンカップルいちゃらぶBL
※大人描写のある話はタイトルに『※』あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる