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第5部
わざわざ?
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アシェルナオが公爵邸に帰って来てから5日。
昨晩はエンロートに帰るショトラを囲んであたたかなパーティーが開かれ、アシェルナオは今日から学園に通っている。
王城のヴァレリラルドの執務室にはオルドジフとメーヴィスの姿があった。
そして。
「大変長くお休みをいただきまして、すみませんでした」
勢いよく頭を下げるマロシュがいた。
「私が許可したんだから謝ることはないんだ。せっかくの休養をアシェルナオの捜索のために何日も棒に振ってくれたんだからな」
「いえ、おかげでリータ村まで足を伸ばせました。じいちゃんとばあちゃんにブレンドレルさんを紹介してきました」
照れながら報告するマロシュをヴァレリラルドもシーグフリードもあたたかい目で眺めていた。
「ブレンドレルにとっても刺激になっただろうな」
ヴァレリラルドの護衛で何度もリータ村に行ったことのあるイクセルが含みをもたせる。
「じいちゃんが張り切って。ブレンドレルさんも喜んで手合わせに付き合ってました」
「イザークが壮健そうで嬉しいよ。そのうちナオを連れて行きたいと思っている」
「じいちゃんもばあちゃんも喜びます」
「それで、改めて報告をしてくれるか?」
シーグフリードの言葉で、マロシュの表情が引き締まる。
「ビビアナさんに立ち会ってもらって、納戸の横の壁を3回叩くと隠し部屋への入り口が現れることを確認しました。ブレンドレルさんと入ってみましたが、殿下のおっしゃった通り不思議な部屋でした。異国の家という感じで、でもどこか懐かしい雰囲気でした。ですが、訪問して家を見ただけでは隠し部屋の存在には気づかなかったはずです。自分たちの捜索では隠し部屋にいるナオ様を探し当てることはできなかっただろうと思うと、怖いと思いました。これがみつ様の日記です」
マロシュはテーブルに一冊のノートを置いた。
ヴァレリラルドはノートを手に取り、パラパラとページをめくる。
「本当に、まるきり読めないな。これがナオのいた国の文字なのか」
「複雑で、知能の高さがわかる文字だ」
シーグフリードも手に取り、次にオルドジフに渡す。
「これがみつ様の……」
オルドジフは感慨深げに目を走らせる。
「日記の内容をシルヴマルクの言葉で記録したいが、それにはもう一度アシェルナオに読んでもらう必要があるな」
「すぐにではなくても、ナオがもう少し落ち着いてからでもいいだろう」
シーグフリードとヴァレリラルドの会話に、
「みつ様の日記は、ぜひナオ様に持っていてほしいと思います」
すっかり毒気の抜けて大人しくなったメーヴィスが加わる。
「ナオ様は優しいから、みつ様の日記をみるたびに心を痛めるかもしれない。ナオ様の意向を確認するまでは中央統括神殿で預かることにしよう。グルンドライスト様もぜひ見てみたいとおっしゃってる」
オルドジフの提案に、それで構いません、とメーヴィスは承諾する。
「それと、これです」
マロシュは黒い大きな布をみつの日記の横に置いた。それは幾重かに折りたたまれた、薄いのに不自然なほど真っ黒な布だった。
それを見てメーヴィスは小さく息を飲む。
「……これはエーリクの手記、みつ様の日記とともに我が家に伝わるものです。深い闇を纏っているような漆黒であることから、夜の精霊の加護のついた魔道具の一種だといわれています」
「そうか。たった1人で知らない世界に来たみつ様は、言葉の通じない慣れない日々で不安に思うこともあったはず。安らぎに包まれるような癒しが必要なみつ様に、スーザーが与えたのだろうな」
「……私はこの布をナオ様にかぶせて攫いました」
観念したように懺悔するメーヴィスに、一同の目が集まる。
「この布を?」
「はい。ナオ様を攫う役を担ったのはナタリオという、私とビビアナの幼なじみです。ビビアナとナタリオは思いあう仲ですが、ビビアナは我が家の宿命を知り、結婚をずっと先延ばしにしていました。私は街なかで夕凪亭にゴンドラで向かうナオ様を偶然お見かけし、夕凪亭まで追いかけて翌日も子供たちと遊ぶという話を聞き、ナオ様を攫う計画を立てました。それをビビアナに打ち明けた時にたまたまナタリオが聞いていて、ぜひ自分も加わる、ビビアナと結婚できなくても側で一生支える覚悟をしているから、と言いました。その決意は固く、極刑になるかもしれないと言っても、ビビアナがそうなるなら自分もそうなることが自分の幸せだと言って忠告にも耳を貸さず……」
今でもメーヴィスはナタリオを巻き込んだことを後悔していた。
アシェルナオのたっての願いで、メーヴィスとビビアナに実質お咎めなしの処置が言い渡されたため深く追求することができなかった拉致事件の顛末を、ヴァレリラルドたちは無言で聴き入っていた。
「ナタリオは猟師です。獲物に気配を感じさせずに近づくことに長けています。この黒い布をナオ様の頭から被せ、視界と気配を断って拉致しました。ナオ様には過去に、身をすくませるような恐怖を味わった経験があると、オルドジフ様から伺いました。ナタリオの行為はナオ様にその記憶を呼び起こさせてしまいました。安らぎの家に着いた時にはナオ様は高熱を出しておられ、それから3日は意識が混濁しているという状況で……本当に申し訳ないことをしました」
深く反省していることが窺える表情で、メーヴィスは頭を下げる。
「それを踏まえた上でナオが許しているのだから、今さら罰を与えようとは思っていない。そのナタリオという幼馴染みにも、な」
そう発言するヴァレリラルドの言葉の奥には、『ナオが許しても、自分はまだ納得していない』という想いが滲んでいた。
「夜の精霊の魔道具だから隠蔽の加護が賦与されているのだろう。だからふよりんや他の精霊たちがナオ様を感知できなかったということか」
ようやく合点のいったシーグフリードが呟く。
「シーグフリード様、ナオ様は学園に通い始めたそうですが、変わりはないですか?」
メーヴィスの身を預かるオルドジフが話題を変える。
「学友たちと楽しく過ごしているようです。周囲の学生も王太子の婚約者であるアシェルナオに理解を示してくれているそうで、護衛騎士がいることにも自分たちの安全にもつながると好意的に受け取ってくれています」
「それはよかった。浄化の功労者のナオ様には、みつ様の分も心穏やかに過ごしてほしいですからね」
アシェルナオの様子を聞いて、オルドジフは安堵した。
「だが少しだけ、騒がしいことがあるかもしれない」
ヴァレリラルドは困り顔で微笑んだ。
その夜、ヴァレリラルドは星の離宮から直通の転移陣でアシェルナオの居室に現れた。
「先触れを出せ……出してからお越しください」
転移陣が発動されたチャイム音で駆けつけたテュコが腕を組んでヴァレリラルドを不遜に見つめる。
「先触れを出さずに行き来することができる前提の転移陣だ」
同じく腕を組んで不遜に対応するヴァレリラルド。
「ヴァル! どうしたの?」
2階にある私室を飛び出して、階段を駆け下りながらアシェルナオが嬉しい声をあげる。
「走らなくてもいいよ」
それでも走って来るアシェルナオが愛しくて、ヴァレリラルドは両手で小さな体を抱きとめる。
「急にすまない」
「急に来てくれるための転移陣だもの。ね、どうしたの?」
アシェルナオの方が転移陣の意味をわかっていて、テュコは眉を顰める。
「実は母上とアネシュカが、婚約式以来ナオと会えていないと猛抗議して手がつけられないんだ」
「ああ……。そうだよねぇ。テンちゃんとアネちゃんは婚約式で心配をかけたまま会ってないんだよねぇ」
「私と父上は会っているからずるいと言い出して、ナオが元気になったのならぜひ夕食を一緒にしたいと言ってきかないんだ。晩餐に招待してもいいだろうか」
「勿論」
「ありがとう。では、これを受け取ってほしい」
ヴァレリラルドが手渡したのは王妃の封蝋が施してある手触りのよい立派な封筒だった。
「わざわざ?」
晩餐への招待はヴァレリラルドから聞いたのに、わざわざ招待状? と、アシェルナオは首を傾げる。
「こうやって形に残すのが大事なんだよ。表だって招待しないと体面上よくないという……」
「この国の慣習に則って、てやつだね」
そう言えば17年前にテュコによく言われていたなぁ、とアシェルナオは懐かしく思った。
「ああ。その日は王城から迎えの馬車を出すよ。晩餐そのものは家族だけの気の置けないものだから気軽に来てほしい」
「はーい。招待ありがとうって、テンちゃんとアネちゃんに伝えてね」
「調子に乗ってはしゃぎすぎないように釘を差しておくよ」
ヴァレリラルドはアシェルナオの腰に手を回して、ちゅっ、と頬にキスをした。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
これでナオの拉致事件で説明していなかったもののほとんどを出せたと思います。
ここからクライマックスになっていきます。やる気を後押ししていただけるよう、応援いただけると嬉しいです。
昨晩はエンロートに帰るショトラを囲んであたたかなパーティーが開かれ、アシェルナオは今日から学園に通っている。
王城のヴァレリラルドの執務室にはオルドジフとメーヴィスの姿があった。
そして。
「大変長くお休みをいただきまして、すみませんでした」
勢いよく頭を下げるマロシュがいた。
「私が許可したんだから謝ることはないんだ。せっかくの休養をアシェルナオの捜索のために何日も棒に振ってくれたんだからな」
「いえ、おかげでリータ村まで足を伸ばせました。じいちゃんとばあちゃんにブレンドレルさんを紹介してきました」
照れながら報告するマロシュをヴァレリラルドもシーグフリードもあたたかい目で眺めていた。
「ブレンドレルにとっても刺激になっただろうな」
ヴァレリラルドの護衛で何度もリータ村に行ったことのあるイクセルが含みをもたせる。
「じいちゃんが張り切って。ブレンドレルさんも喜んで手合わせに付き合ってました」
「イザークが壮健そうで嬉しいよ。そのうちナオを連れて行きたいと思っている」
「じいちゃんもばあちゃんも喜びます」
「それで、改めて報告をしてくれるか?」
シーグフリードの言葉で、マロシュの表情が引き締まる。
「ビビアナさんに立ち会ってもらって、納戸の横の壁を3回叩くと隠し部屋への入り口が現れることを確認しました。ブレンドレルさんと入ってみましたが、殿下のおっしゃった通り不思議な部屋でした。異国の家という感じで、でもどこか懐かしい雰囲気でした。ですが、訪問して家を見ただけでは隠し部屋の存在には気づかなかったはずです。自分たちの捜索では隠し部屋にいるナオ様を探し当てることはできなかっただろうと思うと、怖いと思いました。これがみつ様の日記です」
マロシュはテーブルに一冊のノートを置いた。
ヴァレリラルドはノートを手に取り、パラパラとページをめくる。
「本当に、まるきり読めないな。これがナオのいた国の文字なのか」
「複雑で、知能の高さがわかる文字だ」
シーグフリードも手に取り、次にオルドジフに渡す。
「これがみつ様の……」
オルドジフは感慨深げに目を走らせる。
「日記の内容をシルヴマルクの言葉で記録したいが、それにはもう一度アシェルナオに読んでもらう必要があるな」
「すぐにではなくても、ナオがもう少し落ち着いてからでもいいだろう」
シーグフリードとヴァレリラルドの会話に、
「みつ様の日記は、ぜひナオ様に持っていてほしいと思います」
すっかり毒気の抜けて大人しくなったメーヴィスが加わる。
「ナオ様は優しいから、みつ様の日記をみるたびに心を痛めるかもしれない。ナオ様の意向を確認するまでは中央統括神殿で預かることにしよう。グルンドライスト様もぜひ見てみたいとおっしゃってる」
オルドジフの提案に、それで構いません、とメーヴィスは承諾する。
「それと、これです」
マロシュは黒い大きな布をみつの日記の横に置いた。それは幾重かに折りたたまれた、薄いのに不自然なほど真っ黒な布だった。
それを見てメーヴィスは小さく息を飲む。
「……これはエーリクの手記、みつ様の日記とともに我が家に伝わるものです。深い闇を纏っているような漆黒であることから、夜の精霊の加護のついた魔道具の一種だといわれています」
「そうか。たった1人で知らない世界に来たみつ様は、言葉の通じない慣れない日々で不安に思うこともあったはず。安らぎに包まれるような癒しが必要なみつ様に、スーザーが与えたのだろうな」
「……私はこの布をナオ様にかぶせて攫いました」
観念したように懺悔するメーヴィスに、一同の目が集まる。
「この布を?」
「はい。ナオ様を攫う役を担ったのはナタリオという、私とビビアナの幼なじみです。ビビアナとナタリオは思いあう仲ですが、ビビアナは我が家の宿命を知り、結婚をずっと先延ばしにしていました。私は街なかで夕凪亭にゴンドラで向かうナオ様を偶然お見かけし、夕凪亭まで追いかけて翌日も子供たちと遊ぶという話を聞き、ナオ様を攫う計画を立てました。それをビビアナに打ち明けた時にたまたまナタリオが聞いていて、ぜひ自分も加わる、ビビアナと結婚できなくても側で一生支える覚悟をしているから、と言いました。その決意は固く、極刑になるかもしれないと言っても、ビビアナがそうなるなら自分もそうなることが自分の幸せだと言って忠告にも耳を貸さず……」
今でもメーヴィスはナタリオを巻き込んだことを後悔していた。
アシェルナオのたっての願いで、メーヴィスとビビアナに実質お咎めなしの処置が言い渡されたため深く追求することができなかった拉致事件の顛末を、ヴァレリラルドたちは無言で聴き入っていた。
「ナタリオは猟師です。獲物に気配を感じさせずに近づくことに長けています。この黒い布をナオ様の頭から被せ、視界と気配を断って拉致しました。ナオ様には過去に、身をすくませるような恐怖を味わった経験があると、オルドジフ様から伺いました。ナタリオの行為はナオ様にその記憶を呼び起こさせてしまいました。安らぎの家に着いた時にはナオ様は高熱を出しておられ、それから3日は意識が混濁しているという状況で……本当に申し訳ないことをしました」
深く反省していることが窺える表情で、メーヴィスは頭を下げる。
「それを踏まえた上でナオが許しているのだから、今さら罰を与えようとは思っていない。そのナタリオという幼馴染みにも、な」
そう発言するヴァレリラルドの言葉の奥には、『ナオが許しても、自分はまだ納得していない』という想いが滲んでいた。
「夜の精霊の魔道具だから隠蔽の加護が賦与されているのだろう。だからふよりんや他の精霊たちがナオ様を感知できなかったということか」
ようやく合点のいったシーグフリードが呟く。
「シーグフリード様、ナオ様は学園に通い始めたそうですが、変わりはないですか?」
メーヴィスの身を預かるオルドジフが話題を変える。
「学友たちと楽しく過ごしているようです。周囲の学生も王太子の婚約者であるアシェルナオに理解を示してくれているそうで、護衛騎士がいることにも自分たちの安全にもつながると好意的に受け取ってくれています」
「それはよかった。浄化の功労者のナオ様には、みつ様の分も心穏やかに過ごしてほしいですからね」
アシェルナオの様子を聞いて、オルドジフは安堵した。
「だが少しだけ、騒がしいことがあるかもしれない」
ヴァレリラルドは困り顔で微笑んだ。
その夜、ヴァレリラルドは星の離宮から直通の転移陣でアシェルナオの居室に現れた。
「先触れを出せ……出してからお越しください」
転移陣が発動されたチャイム音で駆けつけたテュコが腕を組んでヴァレリラルドを不遜に見つめる。
「先触れを出さずに行き来することができる前提の転移陣だ」
同じく腕を組んで不遜に対応するヴァレリラルド。
「ヴァル! どうしたの?」
2階にある私室を飛び出して、階段を駆け下りながらアシェルナオが嬉しい声をあげる。
「走らなくてもいいよ」
それでも走って来るアシェルナオが愛しくて、ヴァレリラルドは両手で小さな体を抱きとめる。
「急にすまない」
「急に来てくれるための転移陣だもの。ね、どうしたの?」
アシェルナオの方が転移陣の意味をわかっていて、テュコは眉を顰める。
「実は母上とアネシュカが、婚約式以来ナオと会えていないと猛抗議して手がつけられないんだ」
「ああ……。そうだよねぇ。テンちゃんとアネちゃんは婚約式で心配をかけたまま会ってないんだよねぇ」
「私と父上は会っているからずるいと言い出して、ナオが元気になったのならぜひ夕食を一緒にしたいと言ってきかないんだ。晩餐に招待してもいいだろうか」
「勿論」
「ありがとう。では、これを受け取ってほしい」
ヴァレリラルドが手渡したのは王妃の封蝋が施してある手触りのよい立派な封筒だった。
「わざわざ?」
晩餐への招待はヴァレリラルドから聞いたのに、わざわざ招待状? と、アシェルナオは首を傾げる。
「こうやって形に残すのが大事なんだよ。表だって招待しないと体面上よくないという……」
「この国の慣習に則って、てやつだね」
そう言えば17年前にテュコによく言われていたなぁ、とアシェルナオは懐かしく思った。
「ああ。その日は王城から迎えの馬車を出すよ。晩餐そのものは家族だけの気の置けないものだから気軽に来てほしい」
「はーい。招待ありがとうって、テンちゃんとアネちゃんに伝えてね」
「調子に乗ってはしゃぎすぎないように釘を差しておくよ」
ヴァレリラルドはアシェルナオの腰に手を回して、ちゅっ、と頬にキスをした。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
これでナオの拉致事件で説明していなかったもののほとんどを出せたと思います。
ここからクライマックスになっていきます。やる気を後押ししていただけるよう、応援いただけると嬉しいです。
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